文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

異世界で最強の杖に転生した俺が嫌がる少女をムリヤリ魔法少女にPする! 1

2020-09-30 17:59:52 | 書評:その他

 

 本書は、いわゆる異世界ものだ。しかし、普通の異世界物と違う。異世界ものは、主人公が異世界に転移または転生して、無双しまくるというものだ。この作品もその系譜を継いでいるのだが、主人公が転生してなったのは、なんと魔法少女の杖。だからいくら強くても、自分では動けない。魔法少女をパートナーにして力をふるってもらわなければならないのだ。

 主人公は新見黎次。アニメの魔法少女ルルナが大好きな大きなお友達。トラックに轢かれそうになった後輩の娘を助けて命を落とし異世界に転生する。トラックに轢かれて異世界へというのは、異世界もののお決まりパターンになっているのだが、この作品でもそれを踏襲している。

 そこで、主人公が出会ったのが、二次元のルルナを三次元にしたようなワルプルガという少女。新見は、この少女を魔法少女にして、敵と戦うというのが基本的なストーリーだ。ワルプルガが魔法少女になるとき、今まで何を着ていても、魔法少女のコスチュームになってしまう。これが露出度が高め。ワルプルガの恥ずかしがること。

 ところで新見を異世界に転生させた人物だが、よくある女神さまという設定ではないようだ。果たして彼女の正体は?

 新見がワルプルガに洗われたとき、あんなことやこんなことをされて、元の姿に戻ってしまう。果たしてこのあとどう展開するのだろう。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

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なんでここに先生が!? 7

2020-09-29 15:18:58 | 書評:その他

 

 男子高校生と女性教師のラブコメを描いた作品の第7巻。今回のヒロインは岡本桜花。彼女はまだ教師ではない。教育実習生で、言わば先生のタマゴだ。彼女は国民的アイドルグループナタデコ娘のリーダー岡本さくらとしておバカキャラを演じている。

 彼女は、教師になるのが夢で、年下の幼馴染、山本大和が大好きなのだ。大和も桜花のことが大好き。彼は陸上をやっているが、大会で9秒台を出したら、桜花に告白するつもりだ。しかし、肝心の大和は、大会で怪我をしてしまう。果たして二人の関係はどうなるのか。

 この巻も、他の巻と同じようにラッキーなエロエロシーンは多い。絶対にそんなことあるわけないだろうと思うのだが、もし本当にあったら、嬉しいだろうな。ナタデコ娘の他のメンバーも、サバサバしている感じで、なかなかグッド。こんなグループが本当にいれば、ファンになりたいという人も多いのではないかとおもう。

 おまけマンガに第1巻のヒロイン児嶋先生(鬼の児嶋)と佐藤君の修学旅行の様子が描かれているが、これも笑える。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

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解析入門

2020-09-27 14:35:47 | 書評:学術教養(科学・工学)

 

 本書は、放送大学のテキストの一つだ。大学の理工系の学部に進めば、解析学の講義があることが多いだろう。私も専業大学生のころ、1回生で解析に関する授業があったことを覚えている。内容は実数関数から複素関数の初歩まで。自分の専業学生の頃を思い浮かべると、内容的には2回生の前半くらいまでだろう。

 タイトルに「入門」とあるので、それほど高度なことはやらないだろうと思い、頭のリハビリのためこの科目を選択したのだが、結構苦労した。本書で取り扱っていることを完璧に理解していれば、工学系の解析学には苦労しないだろう。

 なぜ、一度勉強したはずなのに苦労したのか。昔過ぎて記憶に全く残っていないというわけではない。複素関数の扱いは、コーシーの積分定理、ローラン展開、留数定理と私が勉強してきたこととそう違いはないが、実数関数の扱い方が結構違うのだ。特に「切り口」という観点から関数を見ていくが、あまりなじみがなかったので、慣れるまで時間がかかった。

 おそらく、タイトルに「入門」とはあっても、この内容に精通している人は理系の人間でも少ないと思う。書かれてあることがすらすらと理解できるようなら、数学の能力に自信を持ってもいいと思う。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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耳袋秘帖 神楽坂迷い道殺人事件

2020-09-26 19:52:27 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 江戸は神楽坂を舞台に、名奉行根岸肥前守と大泥棒品川左衛門の知恵比べ。風野真知雄の「耳袋秘帖 神楽坂迷い道殺人事件」(文春文庫)である。

 神楽坂では、七福神めぐりが流行していた。といっても、神楽坂にある本来の七福神は、善國寺にある毘沙門天だけなのだが、後の6つは色々な店が七福神の役を務めていて、買い物をして7種類の判子を集めると、最後の店で割引が受けられるという。今でいうスタンプラリーのようなものだと思えば良い。

 物語は、それぞれ七福神の名を織り込んだ7つの章から成り立っており、それぞれ七福神の役を務める人物に関する出来事が描かれているのだが、最後まで読んでいくと、品川左衛門のなんとも遠大な計画が明かになる。なんと、この大泥棒は、毘沙門天の宝を狙っていたのだ。この宝というのが意外や意外・・・。

 もちろん最後には、品川左衛門は、我らがお奉行根岸さまに完敗するのだが、この盗みのために、これでもかというくらいの色々な布石を打っているのがすごい。一つ一つの出来事に、果たしてどんな意味があるのかを想像しながら読めば、一層この話を楽しめるだろう。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

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放送大学教材到着

2020-09-25 17:11:11 | 放送大学関係

 本日、放送大学2020年度2学期分の登録科目が届いた。システムWAKABAを見ると、発送したらしいので、今日あたり着くかなと思っていたが、予想通り到着した。

 と言っても、履修したのは「データベース」1科目だけ。でもこの科目の単位を取れば6回目の卒業になる。1科目だけなので、じっくり取り組むつもりだ。「情報コース」が終われば残りは1コースのみとなるので、興味のある科目をコースに関係なく選ぶか、それとも、他の学校に入るか。どちらにしても早くコロナが終息して欲しいものだ。

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ばくおん!! 1,2

2020-09-25 10:00:01 | 書評:その他

 

 

 

 女子高生×バイクというコンセプトで描かれたこの作品。ヒロインの一人佐倉羽根は、入学した丘乃上女子高へ自転車で初登校の途中、やはりヒロインの一人、同級生の天野恩紗にバイクで追い抜かれる。この女子高はバイク通学禁止ではないのである。しかし、バイクに乗れるのは16歳からである。果たして高1で入学初日からバイクに乗れるのかと思ったのだが、調べてみると恩紗は4月2日生まれという設定のようだ。それなら不可能ではない。そして二人はその流れでバイク部に入ろうとする。

 その部長が、何年学校に在籍しているのかわらない来夢先輩。なにしろ校長のたづ子(姓は不明)はこの学校のOGなのだが、彼女が学生のころからいたという謎の人物だ。顔はフルフェイスのヘルメットで分からない。大金持ちのお嬢様の三ノ輪聖とその執事の早川。部員ではないが、何かとバイク部員に絡んでくる鈴乃木凛。そして担任の猿山猿子先生(すごい名前だ)。羽根の妹でしっかり者の由女。これらが主な登場人物だ。

 この漫画が面白いのは、羽根、音沙、来夢、凛、聖の乗っているバイクがそれぞれ、ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキ、ドゥカティ(但し、聖は12月が誕生月なので、それまで免許がとれないため早川の運転するバイクのサイドカー)と、各メーカーのバイクに乗っていること。特に凛のスズキ愛はすごい。

 可愛らしい女子の繰り広げるバイクコメディはなんとも楽しい。私はバイクにあまり興味はないが、こんな楽しい部があったら入ってみたいかも。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

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夜長姫と耳男

2020-09-22 14:53:18 | 書評:小説(その他)

 

 耳男はヒダの職人。耳が兎のように長く大きい。顔相は馬そっくり。親方はヒダ随一の名人だと言われた。その親方が夜長の長者に招かれたが、死期が近かったため、代わりに行くことになった。長者の娘である夜長姫のために仏像を作れという依頼だ。呼ばれたのは耳男の他に青ガサとフル釜(実際に来たのは息子の小釜)。姫の気に入った仏像を作った者には、遠い国から連れてきた美しい機織り女のエナコ(江奈古)を褒美に与えるという。

 しかし耳男には、姫が気に入るような仏像をつくる気はなかった。恐ろしい馬の顔の化け物をつくる決心をしていたのだ。嘲りの視線でエナコを視たが、事件が起きる。少々の舌戦の後、エナコが馬男の片耳を持っていた懐剣でそぎ落としたのだ。

 何日かの後、耳男は長者に呼び出される。ヒダからよんだ職人の片耳をそぎ落としたことはヒダのタクミ一同やヒダの国人に申し訳が立たないと、耳男の斧でエナコの首を打てと言うのだ。しかし耳男はエナコに耳を切り落とされたことが虫ケラにかまれたようだといって、エナコを殺さなかった。しかしエナコは、姫に与えられた懐剣で耳男のもう一つの耳もそぎ落としてしまう。もうむちゃくくちゃだ。エナコはサイコな人間だったのだろうか。

 しかし一番サイコなのは夜長姫だ。なにしろ、疫病で人々が死ぬのを喜々として見ていたのだから。

 耳男は、化け物の像をつくるために蛇を捕まえ、生き血を飲んだり、像にぶちまけたり、蛇を天井から吊るしたりしていたのだ。耳男の小屋は、無数の蛇の骨がぶら下がっていたのだが、それを見ても喜ぶ始末。

 耽美なテイストの作品だが、読む人によっては苦手かもしれない。その意味で読み手を選ぶ作品だろう。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

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秋田大学通信教育「火山」の報告課題提出

2020-09-22 14:53:18 | 秋田大学通信教育

 先ほど、秋田大学通信教育「地球科学コース」のうち「火山」の報告課題をポストに投函してきた。これで2科目目。この調子でいけば、今度は、「一般科学技術コース」のように、3年かからずに全部を提出できるかも。

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世界のトップコンサルが使う 秒速で人が動く数字活用術

2020-09-22 10:49:20 | 書評:ビジネス

 

 私は、会社員だった頃の経験に照らして、コンサルという人種をあまり信用していない。彼らはポジショントークが多いし、「そんなこと分かっているよ」ということも結構あるからだ。ただデータの見せ方については、彼らは慣れているのか、うまいなあと思う。もっとも、私は今流行りのプレゼンテーションソフトで作られた資料なんか大嫌いだが。

 おそらく、問題点の多くは、ちょっと優秀な社員なら感じているのではないだろうか(社員全部が感じているとは言わないが)。しかし、経営陣が社員の言うことには聞く耳を持たない反面、コンサルのように外部の人間には従うというのは良くある話だ。その原因のひとつに、データの見せ方があると思う。(もっともちゃんとした経営者なら、どんな見せ方をされても問題点を把握できると思うが。これができない経営者が多いということだろう。)

 「四角い豆腐も切りようで丸い」という諺もあるように、データの示し方が大事なのだ。ただ万全と数字を示しただけでは人は動かない。何が問題なのかを、例えば本書に語られているように、差分に注目したりストーリーを作ったりして、明確にする必要があるだろう。

 フィーリングで語ってはいけない。具体的な数字で語ると、相手に誤解させる可能性が少なくなる。数字を示さないと(特に表現が玉虫色になっているような時は)、自分に都合の良いように解釈されることも皆無ではないだろう。

 社員はコンサルのように、データの見せ方に慣れている訳ではない。しかし、本当に問題を理解しているのは、コンサルよりは現場の社員だろう。社員の言うことに耳を傾けない経営者には、猛省してもらいたいものである。本書に書かれていることを理解すれば、コンサルに頼らなくても、その企業の社員が問題点を一目瞭然に示せるようになるだろう。ただ人によっては、やはり社員の言うことには耳を傾けないかもしれないが。

 ただ、問題点を洗い出すだけでは足らないと思う。問題点を指摘したのはいいが、改善策を現場の責任者に任せたりではいけないのだ。経営が改善できる具体的な方策を占めす必要がある。その当たりは本書のレンジではないのか、ちょっと弱い気がする。それは本来は経営者が責任を持ってやることだろう。それができないのなら、その経営者はいなくてもいいということになる。社員の協力を得て、具体的な改善に取り組むことこそ本当に必要ではないかと思う。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

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バーサス魚紳さん! 1

2020-09-17 08:56:28 | 書評:その他

 

 魚紳さんとはあの伝説の釣り漫画「釣りキチ三平」に出てきた魚紳さんのことである。つまりこの作品は魚紳さんを主人公にしたスピンオフ作品だ。

 魚紳さんは、三平の師匠格のような人物で、本編を読むと、いつも三平君と釣り三昧。てっきり生粋の遊び人かと思っていたら、実はすごい人という設定だった。 なにしろ国際弁護士で、元オリンピックのフェンシング日本代表、元財閥の大企業AYUKAWAの御曹司(p7)なのである。ちなみに兄がいるようで、AYUKAWAは兄が継いでいるが、その兄の頼みで、自身はAYUKAWAの顧問弁護士になっている。

 この作品では、タイトルの通り、魚紳さんが色々なプロの釣り師たちと釣り勝負をするというもののうようだ。釣り雑誌の企画でタイトルの「ヴァーサス魚紳さん」はその企画の名前である。この第1巻ではバス釣りのプロと勝負を繰り広げる。(ただし勝負の決着は第2巻に続く)

 「釣りキチ三平」の登場人物の中で魚紳さんが好きだったという人にお勧め。ところで、いつか三平君は出てくるのかな?

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

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