文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

なんでここに先生が 6

2019-08-31 10:51:54 | 書評:その他
なんでここに先生が!?(6) (ヤングマガジンコミックス)
蘇募ロウ
講談社

  男子高校生と女性教師のラブコメ漫画の6巻目。巻毎にカップルが違うのだが、今回の先生は、「背後霊の猪川」。いつの間にか生徒の背後に立っており、その生徒のプライベートなことを言ってくる。服装は黒一色で、目を合わせると呪われると噂されているらしい。おまけに時々不気味な顔を。

 そして、相手は渡辺渉(わたる)という男子生徒。この渡辺君、バイトバイトで殆ど学校に行っていない。実は、猪川先生、生徒思いで、生徒のことを良く知りたいと色々調べているのだ。

 猪川先生、なんとか渡辺君を卒業させようと一生懸命。いろいろと渡辺君にかまっているうちに彼のことが好きに。一方渡辺君もどんどん猪川先生のことが気になってくる。もちろん、このシリーズ、ラッキースケベのシーンが豊富にあるのは他の巻と同様。いやもうラッキースケベを超えてエロエロと言ってもいいのだが、ABCの3段階評価ではCの場面はない。肝心なことは、生徒が卒業して先生と生徒の関係で無くなったらということらしい。

 でも巻末にあるオマケ漫画は笑える割に結構際どい。この猪川先生不気味になることもあるが、総じて可愛い女性なのだ。この巻を読み終わった時にはきっと猪川先生のファンに・・・。

☆☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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アイヌ語学

2019-08-28 13:38:35 | 書評:その他
アイヌ語学
知里 真志保
メーカー情報なし

 本書の著者、知里真志保さんは、「アイヌ神謡集」の著者として有名な、智里幸恵さんの弟で、アイヌとして初めて北海道大学教授になった人だ。本書から感じられるのは、知里さんのアイヌとしての強烈な自意識。アイヌのことはアイヌしか分からないということだろうか。例えば、世界的な権威として、その名声をうたわれているジョン・バチラー博士をこのように批判する。

「バチラー先生は、キリスト教の聖書や祈祷書や讃美歌の類をたくさんアイヌ語に翻訳したものを残しております。たいてい今から60年ばかり前に書かれたものなのですが、それらの本を今開いて見ますと、チンプンカンプンで、さっぱり分らない。たしかに、書いているのはアイヌ語だということは分るのでありますが、さて何を書いているのか、という段になりますとさっぱり分らないのであります。アイヌが読んでも分らないアイヌ語で書いてあるという点で、これは誠に天下の珍本たるを失わないものなのであります。(以下略)」



 短い文章であるが、書いてあることはアイヌ語の世界的権威とされたバチラー博士への批判が中心。そしてついでに、自らの師である金田一京助さんや地名研究の永田方正さんもバッサリ。

 この文章には、ネイティブでない人が他言語を研究する際の限界が書かれているように思う。言葉というものは、ネイティブで普段自分たちが使っていないとそのニュアンスまではなかなか分からないものだ。だからネイティブでない人がいくら研究してもツッコミどころは多いだろう。一番いいのは、その方法論だけ参考にして、実際にはネイティブの人が具体的な研究を行うことだろう。

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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放送大学から1学期の成績通知が来た

2019-08-23 20:59:08 | 放送大学関係

 

 今日郵便受けを見ると、放送大学から2019年度1学期の成績通知が来ていた。と言っても、システムWAKABAで確認した通りなのだが。

 それより、放送大学履修単位数がちょうど200単位だった。20年かけて200単位だから、1年に10単位とそれほど多いとは言えないが、無理なく細く長く続けてきた結果である。残り2コース31単位。とりあえず、全コース制覇を目指してみるか。

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「土木環境工学概論」報告課題提出

2019-08-22 20:56:34 | 秋田大学通信教育

 

 今日は、秋田大学通信教育で「土木環境工学概論」の報告課題を提出した。さてどのような評価で帰ってくるか。

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エコエコアザラク(1)~(3)

2019-08-22 11:55:10 | 書評:その他
エコエコアザラク(1) (少年チャンピオン・コミックス)
古賀新一
秋田書店
エコエコアザラク(2) (少年チャンピオン・コミックス)
古賀新一
秋田書店
エコエコアザラク(3) (少年チャンピオン・コミックス)
古賀新一
秋田書店

(1)~(3)のレビューです。(全19巻、続編のⅡは全6巻)


 恐怖漫画で一世を風靡した古賀新一。昔は少女フレンドが楳図かずおならマーガレットは古賀新一。どちらもへび女ものを書いていた記憶がある。その当時の小遣いでは少年漫画で手一杯。少女漫画にまで手を伸ばすことはできない。

 それではなぜ知っているのか。実は歯医者に少女フレンドもマーガレットも置いてあったのだ。(なぜか少年漫画誌は置いてなかった。)昔だったからか田舎だったからかは知らないが、特に予約制度のようなものはなく、歯医者に行くとなると、ほぼ1日がかりになったものだ。だから置いてある漫画は少女雑誌でも暇つぶしに読んでいたのだ。

 そのうちお二人とも少年誌に進出し、このエコエコアザラクは週刊少年チャンピオンに連載されたものだ。古賀さんの代表作である。黒魔術を使う黒井ミサという美少女を描いたものだ。彼女は、特に自分に敵対する者には、容赦がない。事件が終わると、最後はエコエコアザラクの声と共に去っていく。

 この黒井ミサ、最初に登場した時には見るからに魔女という不気味な感じだったが、だんだんと普段は明るくて活発な普通の少女らしくなっていく。もちろん黒魔術を使う時は、魔女らしくなるのだが。

 ただ、昔の作品だからか、どうも記憶の違いがある。黒井ミサって、JKだとばかり思っていたんだが、実は、JCだった。それにもっと大物だと思っていたのだが、黒魔術の会員の中ではどうも下っ端。2巻の「黒魔術の儀式」では、リーダーに、子供をいけにえにするため術をかけることを命じられたときに、嫌がったら、鞭でビシバシやられていた。

 古賀さんは、調べてみると昨年亡くなられている。この作品の続きが読めないのは残念だ。

☆☆☆☆☆

※初出は「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

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放送大学の成績発表

2019-08-20 10:08:45 | 放送大学関係
情報理論とデジタル表現 (放送大学教材)
加藤 浩,浅井 紀久夫
放送大学教育振興会

 今日は、10時から放送大学のシステムWAKABAで2019年度1学期の成績発表がある日だ。確か先学期は10時ごろは繋がりにくかった記憶があるが、今回はすんなりつながった。結果は以下の通り。

 

(放送科目)

情報理論とデジタル表現(’19):A


(面接科目)

標準化と情報化社会 :A

 

 これまで面接科目は合否しかつかなったが、今回から評点がつく。放送科目も時間と問題数が適切とは思えなかったし、面接科目の評点ってどうやってつけるんだろうといろいろな疑問点はあるが、まあこんなものだろう。母が亡くなったので出席できなかった面接授業「表計算ソフトで学ぶ統計分析入門」は、当然のことながら不合格。さて2学期は3科目5単位を登録しているので、順調にいけば2年で卒業となる。これまでは興味の向くまま履修してきたので、過去卒業した5専攻・コースとも最短で卒業したものはないのだが、初の最短在籍期間で卒業となるかというところだ。



 

 

 

 

 

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秋田大学通信教育「情報工学概論」報告課題送付

2019-08-19 23:26:55 | 秋田大学通信教育

 現在秋田大学の通信教育を受講しているが、そのなかのひとつ「情報工学概論」の報告課題をポストに投函してきた。これが記念すべき第一号だ。既に受講を始めてから1年8か月くらいたったので少し尻に火がついてきたが、在籍期間は来年の12月までなのでまだまだ時間はある。テキストも少しずつ読んではいるが、報告課題に取り掛かるのはつい面倒くささが先に立ってしまう。報告課題が合格すればその後単位認定のための試験(レポート)があるようなので、まだまだ先は長いが。

 今日は医者をはしごで、まず歯医者に行き、それから胃腸器関係の内科に行った。その後今日初めての食事のため、本通りにある一蘭という店でラーメンを食べた。この店は初めて入ったがなかなかうまかった。

 

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よるのばけもの

2019-08-16 09:22:57 | 書評:小説(SF/ファンタジー)
よるのばけもの (双葉文庫)
住野よる
双葉社

 作者は、デビュー作の「君の膵臓をたべたい」で有名な住野よる。これが3作目の作品にあたるようだ。そして私にとっては、これが初めての住野よるの作品。

 主な登場人物は安達(あっちー)と矢野さつきという中学生。内容は要するにいじめ。さつきは、緑川双葉とい同級生の少女の読んでいる本を取り上げ、雨の降っている校庭に投げ捨てたことからクラスでいじめを受けるようになる。

 あっちーは、夜になるとばけものに変身する。ある日の夜、ばけものの姿で、学校に忘れ物を取りに行くとさつきがそこにいる。彼女は「夜休み」とか訳の分からないことを言う。夜の世界で、次第に交流を深めていくあっちーとさつき。しかし、昼の世界ではあっちーはクラスで浮くことを恐れ、相変わらずさつきをいじめる側だ。この作品の二つ目のテーマは人間は二面性を持っているということかもしれない。

 しかし、どうしてみんな同じに行動するのか。人と違ったことをしてはいけないのか。作品では、井口という女生徒は、さつきの落とした消しゴムを拾っただけで、いじめのターゲットにされる。要するに未熟な者たちは誰かいじめる対象を探しているのだろうか。それはちょっとした違いを探すことで始まる。

 最後の場面は特に胸糞が悪くなる。あっちーと仲が良かった工藤という女生徒が、さつきの挨拶に応えただけで、あっちーと訣別してしまう。こいつバカかと思ってしまい、私には理解できないことだらけだが、これが最近の子供たちの姿なんだろう。でもこの胸糞の悪さはどうしようもない。

 この作品を読んで思うのは、色々な伏線が回収されてないということ。例えば野球部の部室のガラスを割ったのは誰か。中川の上靴をボロボロにしたのは誰か。なぜさつきは、双葉の本を捨てたのか。等々。さつきは何か知っているようで、なんとなく見当はつくのだが、明確には語られない。

 もしかすると、このあたりの解釈は読者がしろということで、わざと回収していないのかもわからないのだが、どうもこのような作風は苦手だ。このあたりは好みが別れるのだろうが、私にはあまり合わないかもしれない。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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放送大学科目登録完了

2019-08-15 11:05:31 | 放送大学関係

 今日から放送大学の科目登録ができる。さっそくシステムWAKABAにログインして、科目登録を行った。登録したのは次の3科目、5単位分。いろいろやりたいことがあるので、このくらいがちょうどいいかもしれない。

(放送授業)

・Webのしくみと応用

・コンピュータとソフトウェア

 

(面接授業)

・社会基盤とインターネット技術

 

 

 

 

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リケジョ探偵の謎解きラボ 彼女の推理と決断

2019-08-14 09:05:14 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
リケジョ探偵の謎解きラボ 彼女の推理と決断 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
喜多 喜久
宝島社

 どうもこの本がシリーズ2冊目のようだ。主要な登場人物は、友永久理子という国立T大に勤務するiPS細胞の専門家という、俗に言うリケジョ。そして懇誠リサーチと言う保険調査会社に勤める江崎誠彦という調査員。江崎が仕事で遭遇した事件の謎を久美子が解き明かしていくというのが基本的な枠組みである。

 二人の関係は、どうも前巻でかなり接近しているようだ。(前巻はまだ読んでいないのでなんともいえないが) 二人は婚約者同志となり、結婚を目前にして、久理子がアメリカ留学から帰ってきたのをきっかけにいっしょに暮らし始めている。なお、久理子は帰国すると助教から准教授に昇進している。

 本書は4つのエピソードで構成されている。収められているのは、江崎の仕事に関係した保険に関する以下の4編。

〇契約と選択
 園部朝子という女性が山中でオオスズメバチの大群に襲われ命を落とした。彼女には5千万円の保険がかけられており、受取人は夫の啓治。

〇死の階段
 増田香奈恵という女性の夫が脳梗塞で亡くなった。彼には5千万円の生命保険がかけられていた。香奈恵の前夫も脳梗塞で亡くなっており、3千5百万円の保険金を受け取っていた。

〇失踪の果つる地
 平泉由里は夫の努と別れることを条件に志摩に二人で旅行した。ところが二人は言い争いになり、努は海に落ちて行方不明に。そのまま7年が過ぎてしまう。死亡扱いとなれば3千万円の保険金が支払われることになる。

〇生命の未来予想図
 ある病院だけがん保険の支払いが多い。

 実はこれ全部、犯罪がらみなのである。アイデアとしてはなかなか面白いのだが、実際にはかなりの無理があると思う。例えば「死の階段」などかなりの偶然性に期待しないといけないし、久理子の推理である「香奈恵は薬剤師なので、降圧剤をビタミン剤にすり替えて出した」というのも無理だろう。そもそも降圧剤は医師の処方箋により出されるもので薬が変わるとすぐわかるはずだ。また薬局でも薬の在庫管理をしているはずなので、もし医師の処方箋通り薬が出されていなければ、そこの薬局の責任者は気が付くだろう。

 また「失踪の果つる地」では血液から、その血液の主の出身地をピンポイントで割り出しているが、それも無理だと思う。サンプルも少ないはずなのに、10年も前に無人島になっている島の出身だとどうしてわかるのか。

 このほかにもツッコミどころは結構あるが、あとは自分で読んで探してほしい。まあ、これもひとつの小説の楽しみ方なんだろう。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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