§朝散歩
天気予報に反して、曇り空である。
気温18℃と半袖か長袖か迷うところである。
歩けば少しは暖かくなるはずなので、半袖で朝散歩に出かける。
しかし、今朝はブラジルとオランダの三位決定戦を行っているハズなのに、何処の局もライブ放送を行っていない。
スマホでgoogleを起動すると出てくる速報だけが頼りだ。
既に0-2でブラジルが負けている状態だった。
朝散歩はいつもの道の駅経由。
曇ってはいるが富士山は何とか見えている。
昨日の富士山五合目や河口湖周辺の賑わいに比べると、道の駅は車も少なく静かである。
※時間が早いので当たり前か。
3週間ぶりの散策だが、トウモロコシもキャベツも順調に育っているようだ。
私の好きな苔類も青々と育っている。
日月会館にも立派な門が出来上がっていた。
門には「かぐや日月会館」と書かれており、読みは「にちげつかいかん」ではなく、「ひげつかいかん」と呼ぶようだ。
どんな団体なのか、後でネットでいろいろ調べても何も検索に引っかからない。かかっても私のブログくらいであだった。
マムーニアの庭のこの雰囲気が好きだ
充電は無料らしい
ぼんやりと富士山
活き活き広場から
看板は倒れているがトウモロコシは育っている
3週間まえから随分と大きく育ったキャベツ
まだ中心が玉状にはなっていない
サルノコシカケが落ちているのかと突っついたら柔らかいキノコだった
日月会館に立派な門が出来ていた
ドングリの植木蜂
カエデよりも苔が立派に育っている
フリーキップを有効に使うため2日目はどうすべきか色々考えた。
素直な考え方は、また風穴まで歩いて行き、レトロバスで河口湖に行き、富士山駅に移動して、山中湖の周遊バスで楽しむ方法だ。
しかし、昨日のレトロバスの乗車で、(既に通ったことのある路線の)バスの周遊は何のワクワク感も無いことが分かった。
山中湖周辺も含め、殆どの観光ポイントは行き尽くしているので周遊バスで行ってみたいところは無い。
いろいろ考えた末、もう一度、バスで五合目に行って、六合目くらいまで登ってみることにした。
そうなると風穴経由のレトロバスで河口湖に戻るのは時間が掛かり、五合目に到着するのが遅くなる。
スマホで調べたところ、緑の休暇村に停まる路線バスで河口湖駅に行くのが一番良さそうがと言う事が分かった。
§河口湖へ
初めて乗る路線バスである。時間通り来るのか、値段もいくらなのかも分からない。
8:49発のバスに乗るために20分前に戸締まりをしてジラを出る。
マムーニアの手前辺りで、黒いデイパックを背負った70歳くらいの、たぶん別荘の人と思われる人を追い越そうとしたが、たぶん同じバスに乗る人のような気がしたので、声をかけてみたところ、正しくそうだった。
管理事務所から更に上に上がった所に別荘があり、これから東京(荻窪)に戻るのだそうだ。
歩きながら色々な話をした。
家族から危険なので車の運転を止められているため、月1回くらいのペースで電車で来て、10日分くらいの食料をオギノで調達してからタクシーで別荘まで移動しているらしい。
趣味はオーディオとスキーとのことで、まだまだ元気そうな方だった。
私は毎朝の散歩に使っているバス停までのショートカットルートを教えて上げた。
バスの中でも色々な情報を教えて頂いた。
その中でも一番驚いたのは、荻窪では元いた会社(今の親会社)の民営化後の第5代目の社長がお隣さん同士だと言うことだった。
さぞかし立派なお屋敷なのだろう。
また、別荘でお会いする約束をして、河口湖駅で別れた。
このバスがこんなに混むのも珍しいらしい
富士山は曇って見えない
§再び五合目へ
昨日と同じ時間の五合目行きのバスは既にバス停に停まっていて、乗客も座っている。
小走りに7番乗り場に向かう。
係員が昨日と同じ人だったので、今日も来ました と言ってキップを見せてバスに乗る。
3、4席しか空いてなかったが、運転席の後ろの一番前の席が空いていたのでそこに座る。
もうすぐ出発と言う時間に数名が乗ってきて、一人の女性が私の横に座った。
昨日ほどは混んでおらず、2名だけが立ち乗りとなってバスは出発した。
普段は見知らぬ女性に声を掛けることはしないが、近そうな?年齢だったので、何処まで行くのか聞いてみた。
千葉から母親と昨日ハイウェイバスで来て、一緒に奥庭の周りを回り、明日またバスで戻るそうだ。
昨日は大石のラベンダー祭りに行って楽しんだらしい。
程なく、私が昨日降りたお庭バス停に着き、親子二人だけが下りて入った。
外は曇りだが風が強そうで、窓が徐々に曇ってきたことから、外はかなり寒そうな雰囲気だ。
昨日と同じ半袖状態だったので、モンベルの薄いヤッケを着たところで、五合目バス停に到着した。
昨日と同様に人が多い。この中には山頂まで行って戻ってきた人も多いはずだ。
今日はご来光は拝めたのだろうか。
確かに風邪は強いが、寒さはそれほどでも無い。
軽く準備運動して、とりあえず六合目くらいまで行くつもりで、登山道に向かう。
向こうから山登りを終えて戻って来る人と同じくらいの人が六合目に向かおうとしている。
向かう人も戻ってくる人も、日本語を話していないひとの方が多い。
その中でも中国人や韓国人が多い気がする。
中には、半袖/半ズボンで六合目に向かおうとしている無謀な若者もいる。
昨日の疲れは殆ど無い。これまで六合目までしか登ったことが無いので、今日はもう少し先まで登りたいと思っている。
ところがしばらくして雨粒が落ちてきた。
カメラはヤッケの中に隠して、帽子かぶり、富士登山には似つかわしくない折りたたみ傘を広げる。
6合目までは、しばらく下りが続き、右に折れてから石畳状の岩の上りとなる。
石畳の岩は滑りやすいので注意が必要だ。
ちょうどこの辺りまでは小雨状態だったが、少しずつ雨が大粒になってきた。
それに加えて風が強くなって、傘が飛ばされそうになる上に、下半身に雨が当たって冷たくなってきた。
なんとか屋根がある隧道まで辿り着いて雨宿りする。
もう少しで6合目のような記憶があるが、なかなか雨は止みそうにない。
少しだけ雨が小降りになった時を見計らって傘を差しながら上に進む。
やはり6合目の建物は近くにあった。
しかし、風雨は益々強くなってきて、傘が飛ばされそうになる。
登山ガイドの人から、ここから先は危険なので傘は使用できないと言われる。
もちろんここでUターンするつもりだが、6合目には雨宿りをするような場所が無い。
場所を探していたら、強風で傘が裏返ってしまい、横から雨が顔に叩きつける。
幸い傘は壊れていなかったが、少しすぼめた状態で、顔だけ被って下山することにする。
隧道まで戻って雨宿り。同じ事を考えているハイカーで直ぐに一杯になる。
一息ついて、風雨の強い中を下って行く。
木のある所は雨も風も少ないが、何も無い吹っきさらしの場所は猛烈な雨風が傘や体に吹き付けてくる。
そんな時は前も進まないので立ちすくんでジッと耐えるしかない。
使っている折りたたみの傘は軽量で水ははじきの良い優れものだが、弱点を見つけた。
これだけ風が強い時には、三つ折りの場合は閉じる事ができないのだ。
一瞬傘が壊れたのかと思ったが、構造上仕方の無いことだと理解した。
1分ほど台風の時でも経験したことの無い暴風雨が吹いてきた。傘ごと吹き飛ばされないように踏ん張って風が弱くなるのを待つ。
こんな戦いを3度ほど繰り返してやっと下りから上りになる場所に戻る。
この雨でもちゃんとカッパやスパッツの装備をしている人達は、雨を気にすることなく六合目を目指して歩いている。
問題は傘も持たず半袖半ズボンでここまで来てしまった観光客。
4人のドイツ人と思われる家族は、最初は写真を撮る余裕を見せていたが、帰りは向かい風と雨になり子供が泣き出す。
結局、プロレスラーのような体格のお父さんが子供を背負って、暴風雨の中を走って行った。
ズボンをにしながらやっと六合目駐車場に到着。しかしここも時折、暴風雨が襲って来るので、建物の影に隠れてやり過ごす。
朝はあんなに多かったハイカーもどこかの建物に避難したのか疎ら。
ちょうど河口湖行きのバスが駐まっている。小走りでバスに向かう。
一旦ドアが閉まったが乗りたいとジェスチャーしたらドアが空き乗ることができた。
たった1時間半程の五合目滞在だったが、富士山の自然の偉大さを経験できた滞在だった。
本当にバスは満車のようで、私が立てたのは前ドアの横のスペースだった。
このような満車状態なのに、一合目のバス停から黒人が乗車してきた。
彼はFirst Stationに行きたいと言った様なので、運転手も河口湖までの金額を請求した。
その後その黒人は、まわりの外人を話をしていたが、会話の様子を聞いていると、Fifth Staionは五合目の事らしい。
少し会話したが、沖縄の米軍にいて、休みで東京に出て富士山に観光に訪れたようだ。
今朝バスでここに来て、また河口湖駅に戻るのは変な気もしたが、あまり立ち入らないようにしよう。
結局、彼も私もは河口湖駅で降りて別れた。
五合目は人であふれている
外国人の多いこと
これから向かう人、帰ってくる人
なんとなく晴れてきそうな雲だったが
急に雲行きが怪しく成ってきた
岩崩れがあったのだろうか。ここから右に折れて上りになる
この辺りはまだ雨が弱い
だんだん雨が強くなってきて不安げな親子
六合目まで来たが、皆ずぶ濡れ
やっと入り口に戻る。この風雨のなか向かう人も多い
慌てて駆け込んだバスの中
この風の中、よく走れるものだ
§河口湖駅前で
昨日、河口湖駅の交差点周辺を歩いたとき、鰹出汁の良いにおいが漂っているのを発見した。
においの出元はこの「ほうとう不動」だった。
お腹も空いたことだし、外でほうとうを食べたのは随分と昔(3年くらい前)なので、久しぶりに食べることにした。
駅前のほうとう不動に入るのは初めてだが、中は民芸調で畳席とテーブル席に分かれており、100名くらいが座れる大きな食堂だ。
お昼どきなので、混んでいて長テーブルでの相席となった。
それほど待たされること無く、大きな鉄鍋のほうほうが運ばれてくる。
ちょっと薄めの味付けだが、キノコとカボチャが良い味を出している。
暴風雨に打たれた体に優しく染み渡ってくる。
結構、量が多いのも嬉しい。十分に満足した。
やっとほうとうが来た。外国人も舌鼓
交差点に飛び込んだら危ないよ
§河口湖半周
電車出発までには、まだ3時間近く有るので、近所をバスで周遊する案も考えたが、まだまだ足が歩きたいと言っているので、河口湖を時計回りに半周することにした。
太陽に薄雲が掛かっているが、熱線が降り注いできて暑い。念のために日焼け止めを顔と腕に塗る。
河口湖大橋を渡り、木花開耶姫命(このはなさくやひめ)がここで出産をしたという伝説がある産屋ヶ崎の神社に上り、湖岸近くの散策路を歩く。ホテルが立ち並ぶ当たりから日差しが強くなってきて、木陰か日差しが欲しいくらいだ。
時間があるのでゆっくりと休みならが歩く。
いつものチーズケーキガーデンに立ち寄って、「まるごとピーチ」が出ていないかチェックする。
無い。今年は無理なのかもしれない。代わりにふわふわのチーズケーキスフレを購入。
これは焼き菓子なので冷蔵する必要がないので自宅へのお土産には最適だ。
汗をかいたのでローソンでソルティライチを買って飲んだが、なかなかおいしい。
約2時間の散歩の後、河口湖駅に戻った。
曇っているが晴れている
富士山は半分が雲の中
産屋ヶ崎からの富士山
晴れてきた。富士山が見れなくて残念でした
ソレイユ号とスワンボートの対決
気持ち良さそうな船上
雲行きが怪しくなってきた
§ホリーデー快速
河口湖駅に着くと、ホリーデー快速乗客用の専用改札口が作られていて、既に10名以上の人が列んでいる。
始発なので座れないハズは無いとは思っているが、念のために列ぶ。
輪行袋を置いているサイクリスト、富士山五合目から帰ってきたというオバサン5人連れなど、富士河口湖で週末を楽しんできた人が列んでいる。
15:45には改札が始まり、乗客は6両(6両目は指定)ある車両に散らばって行く。
私は3両目に座ったが、河口湖出発時点では6割くらいの乗車率だった。
大月駅までの駅からも登山帰りの人達が乗車してくるが、ホームの長さの関係でドアが開くのは3号車までなので4両目移行に座ったほうが混雑は少なかったのかもしれない。
旧JRから払い下げられた特急車両だと思うが、この色を見てしらさぎや雷鳥を思い出すのは私ぐらいであろうか。
停まる駅も少なく、揺れも少なくやく1時間45分の列車の旅は全く疲れないので快適だった。
もちろん、健康のために三鷹から自宅まで歩いて帰ったのは言うまでも無い。
出発までまだ30以上ある
待ち行列は駅の入り口まで伸びている
懐かしいJR特急列車の色だ
座席はまだまだ余裕がある
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