ジラゴンノの週末

鳴沢村のジラゴンノにあるセカンドハウス(ジラハウス)での出来事を綴り、その時々の富士山の写真などを掲載しようと思います。

1年ぶりの雪の三ツ峠(2/7)

2016-02-07 | 富士山
§出発までが大変

2/6の夜は雪が降るかどうか分からないような天気予報だった。
雪が降ったら三ツ峠、降らなかったら山中湖につもりで就寝した。

果たして目が覚めて玄関の外を見てみると、なんと10cm以上の雪が積もっている。
簡単な朝食を取ってから三ツ峠に向かう準備を始める。
なんと言っても重要なのはアイゼンである。昨年春にモンベルで購入たものの一度の使ったことがない。
まず箱の説明書を読みながら、靴を持ってきて装着を試みる。
前後はあるのか、右左はあるのかを確認しながら、なんとかく装着できた。
三ツ峠登り口の駐車場の暗い車の中でうまく装着できる自信がないので、アイゼンを装着したままの靴ごと持って行くことにした。

デイパックに水やカメラを突っ込んで、スーパーの袋に靴やスパッツを詰め込んで家をでた。
思った以上に雪が多い。車がすっぽりと雪で覆われている。
こんなこともあろうかと持って来た窓ふき用のスポンジ付ワイパーが役に立った。
でもフロントガラスは雪を払っても氷が付着したままでなかなかとれない。
エンジンを掛けてデフォッガーとデフロスターをONにすると同時に、スポンジ付ワイパーのゴムの部分で氷をガリガリ刮げ落とす。
5分程でなんとか運転席の視界を確保することができた。
アイゼン装着と氷取りで思いの外時間を食ってしまったが、いざ三ツ峠に向かって出発。

別荘地内の10cm程の新雪は問題無く進むことが出来たが、スピードメータの下が赤く光っている。
何かの警告のようだが、マークを見てアイサイト機能停止のサインであることが分かった。
それもそのはずアイサイトのカメラの前はまだ氷のツブツブが残ったままだったからだ。
とりあえず気にせず139号線を河口湖に向かって走る。
ちょうど除雪車が通った後の様で、道路には1cmくらいの雪が残っている程度である。
前の車が巻き上げた雪がフロントガラスに付いたのでワイパーと動かしたら、ワイパーの氷が付いたままだったので、ガリガリと凄い音を立ててワイパーが往復しただけで、ほとんど綺麗にならない。
でもこの車にはフロントワイパーデアイサーが付いているらしい。しばらくするとガリガリ音が無くなった。

途中のファミリーマートに立ち寄ったついでに、スポンジ付ワイパーを使って、窓の回りとワイパーの回りの雪と氷と乗り除く。
これでやっとアイサイトが復活。

御坂みちは除雪はされているがうっすらと雪が残っている。
トンネルの手前を天下茶屋方面に右折しようと思ったら、前の車2台が先に曲がった。2台とも当然4駆車である。
ここからは除雪されていない、新雪が積もった道になる。2台前の車が慎重な運転なので、それに従った。
2台前の車だけが三ツ峠駐車場を進んで行った。雪は深くなってきたと言ったも10cm程度なので問題は無い。
雪に埋もれた駐車場に到着。ほぼ満車状態だったが、山側の駐車スペースにギリギリ駐める。

除雪した雪が残っていて駐車場が狭くなっている



§雪の登山道を登る

アイゼンを付けた靴を履き、スパッツを着けるだけだったので準備に時間は掛からなかった。
6:30に出発。1年前と同じような透き通った青空と樹氷に囲まれた富士山に会えることを期待して、既に何名かの足跡がある山道を登る。
初めての本格的なアイゼンを付けた山登りだが、ちゃんと雪道をグリップしてくれるので滑る事無くとても楽である。
とは言え雪道なのでなかなかペースが上がらない。足が重い。最近の運動不足のせいだろうか。
約1時間で撮影ポイントに到着。

ヤマレコ

車が通った後は無いが、人の足跡は数名ある


先にハイカーが歩いている



目の前に広がった景色は期待した通りの真っ青な空と白い雪景色の富士山だった。
今日のこの時間にこの場所に立てたことに感謝である。
日の出の時刻に間に合わなかったものの、この景色で十分満足である。

PENTAX K-3Ⅱのリアル・レゾリューション・システムの効果を確認したいと思い、三脚も担いできた。
この青空を生かすためにPLフィルターも装着して撮影開始。
足場の悪い場所に立てた三脚で、正しく水平を確保して写真を撮るには、Manfrottoの自由雲台と、PENTAX K-3Ⅱの水平器が大活躍である。

三ツ峠山荘の前に移動して写真を撮る。今朝はこの素晴らしい絶景がみれる割にはカメラマンが少ないのは不思議だ。
2,3名しか写真を撮っていない。

雪の中を四季楽園の先まで進む。
この辺りは風が強い。山頂まで行っても強風で辛い思いをするだけなので躊躇していた。
後ろから三脚を担いだハイカーがやって来て、ここまで来たのだから山頂まで登らないと勿体無いですよ と山頂行きを後押ししてくれた。
二人で肩に伸ばしたままの三脚とカメラを担いで山頂まで登る。
アイゼンを履いていると、かなり傾斜のある坂でも滑ることはない。しかし一度、階段状の土止めの木製部分に足を乗せたら、一気に滑って前のめりになった。なんとか左手で体を支えたのでカメラは大丈夫だったが、危ないところだった。

山頂に着いた。二人意外に誰もいない。風は強いが三脚が立たない程ではない。
遠く南アルプスや八ヶ岳の山々まで良く見える。
もう一人のハイカーから、東京スカイツリーも金峰山と噴煙の上がっている箱根山も見えることを教えてもらった。
これだけ富士山も含め回りの景色が見えると気持ちが良い。強風の中の寒さも忘れてしまう。

と言うのはウソで体が冷えて来たので下山する。
帰りにはロッククライミングの撮影ポイントにも立ち寄る。

駐車場までの間に、7、8組のハイカーとすれ違った。
皆、車は何処にとめたのだろうか、心配してしまう。

最初の撮影ポイントから


もう少し前に進んで撮影


三ツ峠山荘前から①






雪の草原を歩く。いきなり足が雪の中に埋もれる


四季楽園の先の撮影ポイントから


山頂までやってきた


南アルプス方面を望む




これだけ小さいとスカイツリーは見えないかな


一緒に登ってきた人もはしゃぎ回ってバシバシ撮影している


四季楽園の前の樹氷


ロッククライミング場所の撮影ポイントから


どの木も真っ白だ


ここからの富士山も綺麗だ


空の青とのコントラストが見事だ


逆光が雨氷の枝を輝かせている


雨氷は雨が原因なのだろうか


残念ながらトイレは閉まっている


旧御坂みちを下って行く


トンネルの近く。少し雲が多くなってきた



§山中湖へ

山中湖ハムまで、焼き豚とベーコンの買い出しに。
ついでに湖畔に寄って、白鳥に餌やりをしようとパンをポケットに入れて桟橋の先まで歩く。
今日に限って集まるのがマガモばかり。羽根の色が全く違う鳥がペアで移動しているように見えたが、マガモはそうらしい。
雄のほうが綺麗な緑の頭と白い首輪をしている。
マガモは警戒心が強いので、あまり近づいて来ないのが残念だ。白鳥は何処に行ってしまったのだろう。

噴き出した噴煙のような雲


許可を貰い先端までまで行って餌やりを行う


マガモのつがい


スワンは何処に?


初めて登った歩道橋から。グレーの家はワカサギ釣り用で工事中


もう少し左に向けて



お昼は、キムチビビンバを変えてシーフードビビンバで



§西湖樹氷まつり

先月樹氷まつりの会場を訪れた時は、暖冬で本当に氷のオブジェが出来上がるのかどうか心配だったので、どうなっているのか確認するために野鳥の森にやってきた。
先月からの寒波のお陰で、立派な氷のオブジェが完成したようだ。
お祭りが行われているようで多くの人が訪れている。
ちゃんとか凍って本当に良かった。


















§別荘地の雪の様子












中央高速河口湖線は少し雪が残っている



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雪の忍野とジラゴンノ(2/6)

2016-02-06 | 富士山
§高座山下で写真を撮ろうとしたが

朝5時に東京の自宅を出て、河口湖ICに向かう。
中央高速は、大月分岐まではそれなりに交通量はあったが、河口湖支線は極端に車が少ない。

朝方に雪に埋もれたジラハウスに向かうのは無謀なので、反対の山中湖に向かう。
しかし天気が思わしく無い。曇っているのか星が見えない。
忍野入り口の交差点を左折して高座山下の撮影ポイントに向かうことにした。

忍野村の中は道路には殆ど雪がない。しかし、鳥居地峠から高座山登山口まではどうだろうか。
忍野中の手前を曲がって鳥居地峠に向かうが、曲がった途端に道路には雪が残っている。
1車線分の轍はあるが、轍の間は10cm以上の雪が残っている。
対向車が来たらすれ違いが大変そうだ。カーブではクラクションを鳴らす。

後数100mと言うところで、雪道をレッカー車がブロックしている。
車を降りて歩いて行くと、レッカー車の先には、雪道でスタックしている車が駐まっている。
(もう1台連れと思われるスズキハスラーはUターンして下り向きに駐まっていたが、きっと4WDなのだろう)
どうも雪で滑って前にも後ろにも進めなくなったため、JAFを呼んだのだろう。

レッカーの運転手に、「このまま前に進めるか」と聞いた所、無情にも「レッカー車もスタックした車もバックするしかない」との答え。

高座山からの撮影は諦めるしか無いが、途中にUターン出来そうな場所が無いので、曲がりくねった雪道を延々とバックしなければならない。
左から室内越しにバックしようとしたが、車高が高いためか、轍が見えない。右の窓から顔を出してバックすると車の左側の道の下は崖なので、気持ちはなるべく右よりにと進むと、盛り雪にぶつかってストップしてしまう。前に進んで軌道修正してまたバックする。
そろりそろりと左のドアミラーでも確認しながら約800mの雪道をなんとかバックした。
お陰で首が痛くなってしまった。

※しかし、レッカー車のクレーンは車の後ろにあるので、前方に駐まっている車をどのように引っ張りあげるのだろうか。
 それと大きなレッカー車をバックさせて下るのは相当大変なのではないだろうか。

これ以上前に進めない。スタックしたのは白い車


どうレッカーしようか考えている



§忍野村
気を取り直して忍野八海に立ち寄ることにした。
神社の横の駐車場に車を駐めるが、他に駐まっている車は無い。
橋を通って川沿いを歩くが、いつも数名はいるカメラマンを見かけない。
トウモロコシ乾し場までくるとやっと2名ほどのカメラマンがいた。
富士山は薄い靄が掛かっており、加えて時々雲のようなものが流れて来ている。
この時期の忍野の名物は、暖かい地下水が冷えた空気にさらされて霧が立ちこめて霧氷になってキラキラ輝く景色だが、今日はそれほど寒くない。
などの理由で訪れるカメラマンは少ないのだろう。
お玉ヶ池の回りにも人がいない。もう少し富士山がクッキリと見えたら良かったのに。
※高座山登山口に出かけても状況は同じだっかかもしれない。

ルートマップ

忍野の畑からの富士山


橋からの富士山、富士山の影が薄い


望遠でやっと富士山が光る


まわりは雪深い


トウモロコシ干し場とどんど焼きの竹?


藁積みと富士山


雲が出てきて富士山がさらに薄くなる


散歩道も雪だらけ


まわりを見ても観光客が居ない


お玉ヶ池の手前から


いつものように水は澄んでいる


ダブル富士?


大きな富士山



§浅間神社

今朝は人も少ない。
時期はずれだが、破魔矢を買う。






§長崎公園と大石公園

河口湖の長池公園と大石公園を回って写真を撮るが、ここでも霞の掛かった富士山しか撮ることができない。
それはそれで面白い写真も撮れるかもしれないが、富士山はクッキリと見えるに限る。
大石公園は、9時過ぎだと言うのに、中国人を乗せた観光バスが次々とやって来て、記念写真を撮りあっていた。

どれも墨絵のような富士山











§すずらん湧き水

おごっそう家の帰りにすずらん湧き水を汲む。
なぜかここだけ10cm以上の雪が残っている。4駆じゃないと来れない場所になっている。
幹線道路に出るためには少しの登り坂を進まないといけないが、正面に除雪のために山盛りになった雪が残っていた。
これくらい難なく通れるだろうと思ったのが間違い。登り坂のためもあって、先に進まない。
後進と前進を3,4回繰り返して、なんとか脱出できた。JAF呼ぶような危ない状態になるところだった。


ここも雪深い


ここから登り坂


スタックしかけた場所



§雪かき

買い物を済ませて、11時近くになってやっとジラに到着。
ガレージの前を広めに除雪してくれていたので、余裕で駐車できて助かる。
しかし、道路から玄関までの12mは50cm以上の雪で覆われている。
角形スコップも雪用長靴も家の中なので取りに行くためには、まず除雪が必要である。
東京から持って来たプラスチック製の雪かきスコップが役に立った。

手袋は革のビジネス用だし、靴も短めのトレッキングシューズなので、手や足に雪が降ってきて冷たくてしょうがない。
まずは家に入るまでの最低限の雪かきを行い、家の中に入って登山用スパッツを取りだして装着する。
長靴を履かなくても、これでシューズの中に雪が入ることは無い。しかも歩き易い。
これで雪の中を地下室まで行ってスコップを取りだし、作業用の手袋をはめれば、除雪格好は完璧である。
それから約1時間かけて回りの雪かきを行う。
普通使わない筋肉を酷使したので、どっと疲れた。疲れた後の昼のビールがうまい。

ここで問題が発覚した。水抜き栓を閉めて、いざ水通しと水道元栓を開けたが、水の流れる音が全くしない。
元栓の手前が凍っているのか、その先の所が凍っているのか分からない。
水抜きができる水道元栓に交換してもらったのに効果がなかったようだ。

幸いすずらん湧き水で汲んできた水がある。
水が出ないのは昨年の冬もそうだったから、いくらか慣れている。
トイレと食器が洗えないので料理を控えるのが不便なだけである。
まあ、春になって水道管が破裂していなければ良しとしよう

入り口は雪で埋もれている


少しずつ前に進む


ウッドデッキも雪


やっと除雪完了



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