三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

熊野市立図書館と「木本事件」・紀州鉱山にかんする資料

2018年10月30日 | 『会報』
 2017年11月26日、追悼集会の1週間後、熊野市立図書館に行った。
 図書の検索では、『63年後からの出発』、同増補版、『紀伊半島・海南島の朝鮮人――木本トンネル・紀州鉱山・「朝鮮村」――』はかかり、郷土史コーナーに開架されていた。
 三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者(李基允・裵相度)の追悼碑を建立する会・紀州鉱山の真実を明らかにする会『会報』は、検索にかからず、受付で尋ねた。職員は、郷土史コーナーなどを探したが、受付の後ろの棚からファイルケースに綴じられた『会報』を探し出した。
 このファイルには、李基允氏と裵相度氏を追悼する碑の除幕集会資料集、新聞の折り込みチラシなども綴じられていた。
 記録し忘れたが、『会報』は17号か18号までしかなかったように思う。
 2009年8月まで熊野市立図書館は熊野市民文化会館の中にあり、そこでパネル展示をしていたころ、毎号の『会報』や資料を購入してもらっていたので、なぜ『会報』がこれだけなのかを尋ねた。
 職員のYさんの話によれば、『会報』は館長や図書館の職員が個人的に購入し、図書館に置いていた、という説明だった。
 持っていっていた資料、『会報』51号・6号(2009年8月25日)~『会報』63号・18号(2017年11月10日)、2010年3月28日の紀州鉱山で亡くなった朝鮮人を追悼する集会の資料集『紀州鉱山で亡くなった朝鮮人を追悼する碑 除幕集会 報告と記録』(2011年7月10日)の購入をお願いしたところ、すぐには決められない、上司と相談しなくてはならない、のちに連絡をするということで、資料は置いてきた。
 11月29日午後、Yさんから電話があった。
 Y「資料は購入しない」
 キム「地域史にかんする資料で、以前は購入した。なのに、なぜか?」
 Y「上からの指示」
 キム「上とは?」
 Y「教育委員会の社会教育課長」、「資料を送り返す」
 以上が電話でのやり取りだ。
 12月1日、熊野市立図書館から資料が送り返されてきた。

 熊野市立図書館は、「木本事件」、紀州鉱山への朝鮮人強制連行にかんする資料の購入を拒否した。熊野市民図書館は、熊野市民が郷土にかんする歴史を知る権利を妨害している。

                                   金靜美 記
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