2017年11月26日、追悼集会の1週間後、熊野市立図書館に行った。
図書の検索では、『63年後からの出発』、同増補版、『紀伊半島・海南島の朝鮮人――木本トンネル・紀州鉱山・「朝鮮村」――』はかかり、郷土史コーナーに開架されていた。
三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者(李基允・裵相度)の追悼碑を建立する会・紀州鉱山の真実を明らかにする会『会報』は、検索にかからず、受付で尋ねた。職員は、郷土史コーナーなどを探したが、受付の後ろの棚からファイルケースに綴じられた『会報』を探し出した。
このファイルには、李基允氏と裵相度氏を追悼する碑の除幕集会資料集、新聞の折り込みチラシなども綴じられていた。
記録し忘れたが、『会報』は17号か18号までしかなかったように思う。
2009年8月まで熊野市立図書館は熊野市民文化会館の中にあり、そこでパネル展示をしていたころ、毎号の『会報』や資料を購入してもらっていたので、なぜ『会報』がこれだけなのかを尋ねた。
職員のYさんの話によれば、『会報』は館長や図書館の職員が個人的に購入し、図書館に置いていた、という説明だった。
持っていっていた資料、『会報』51号・6号(2009年8月25日)~『会報』63号・18号(2017年11月10日)、2010年3月28日の紀州鉱山で亡くなった朝鮮人を追悼する集会の資料集『紀州鉱山で亡くなった朝鮮人を追悼する碑 除幕集会 報告と記録』(2011年7月10日)の購入をお願いしたところ、すぐには決められない、上司と相談しなくてはならない、のちに連絡をするということで、資料は置いてきた。
11月29日午後、Yさんから電話があった。
Y「資料は購入しない」
キム「地域史にかんする資料で、以前は購入した。なのに、なぜか?」
Y「上からの指示」
キム「上とは?」
Y「教育委員会の社会教育課長」、「資料を送り返す」
以上が電話でのやり取りだ。
12月1日、熊野市立図書館から資料が送り返されてきた。
熊野市立図書館は、「木本事件」、紀州鉱山への朝鮮人強制連行にかんする資料の購入を拒否した。熊野市民図書館は、熊野市民が郷土にかんする歴史を知る権利を妨害している。
金靜美 記
図書の検索では、『63年後からの出発』、同増補版、『紀伊半島・海南島の朝鮮人――木本トンネル・紀州鉱山・「朝鮮村」――』はかかり、郷土史コーナーに開架されていた。
三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者(李基允・裵相度)の追悼碑を建立する会・紀州鉱山の真実を明らかにする会『会報』は、検索にかからず、受付で尋ねた。職員は、郷土史コーナーなどを探したが、受付の後ろの棚からファイルケースに綴じられた『会報』を探し出した。
このファイルには、李基允氏と裵相度氏を追悼する碑の除幕集会資料集、新聞の折り込みチラシなども綴じられていた。
記録し忘れたが、『会報』は17号か18号までしかなかったように思う。
2009年8月まで熊野市立図書館は熊野市民文化会館の中にあり、そこでパネル展示をしていたころ、毎号の『会報』や資料を購入してもらっていたので、なぜ『会報』がこれだけなのかを尋ねた。
職員のYさんの話によれば、『会報』は館長や図書館の職員が個人的に購入し、図書館に置いていた、という説明だった。
持っていっていた資料、『会報』51号・6号(2009年8月25日)~『会報』63号・18号(2017年11月10日)、2010年3月28日の紀州鉱山で亡くなった朝鮮人を追悼する集会の資料集『紀州鉱山で亡くなった朝鮮人を追悼する碑 除幕集会 報告と記録』(2011年7月10日)の購入をお願いしたところ、すぐには決められない、上司と相談しなくてはならない、のちに連絡をするということで、資料は置いてきた。
11月29日午後、Yさんから電話があった。
Y「資料は購入しない」
キム「地域史にかんする資料で、以前は購入した。なのに、なぜか?」
Y「上からの指示」
キム「上とは?」
Y「教育委員会の社会教育課長」、「資料を送り返す」
以上が電話でのやり取りだ。
12月1日、熊野市立図書館から資料が送り返されてきた。
熊野市立図書館は、「木本事件」、紀州鉱山への朝鮮人強制連行にかんする資料の購入を拒否した。熊野市民図書館は、熊野市民が郷土にかんする歴史を知る権利を妨害している。
金靜美 記