三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「越境攻撃で4万人誘引、東部でロシア軍の戦力低下 ゼレンスキー氏」

2024年09月20日 | 国家・社会
「AFP」 2024年9月20日 12:55 発信地:キーウ/ウクライナ
■越境攻撃で4万人誘引、東部でロシア軍の戦力低下 ゼレンスキー氏

【写真】ウクライナが制圧したロシア西部クルスク州スジャ郊外で、破壊されたロシア軍の戦車。ウクライナが開催したメディアツアーで(2024年8月16日撮影)。(c)Yan DOBRONOSOV / AFP
【写真】ウクライナが制圧したロシア西部クルスク州スジャで、破壊されたウラジーミル・レーニン像。ウクライナが開催したメディアツアーで(2024年8月16日撮影)。(c)Yan DOBRONOSOV / AFP 
【写真】ウクライナが制圧したロシア西部クルスク州スジャで、破壊された国境検問所。ウクライナが開催したメディアツアーで(2024年8月16日撮影)。(c)Yan DOBRONOSOV / AFP 

【9月20日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は19日、ロシア西部クルスク(Kursk)州への越境攻撃で、ロシア兵約4万人をウクライナ東部の前線から引き離すことに成功したと主張した。
 ウクライナは8月6日、同国東部からロシア兵を引き離すためクルスク州への越境攻撃を開始した。ウクライナ東部では最近、ロシア軍が相次いで集落を制圧している。
 ゼレンスキー氏は19日夜の演説で、東部ドネツク(Donetsk)地方の戦況は「極めて厳しい」が、ウクライナは同地方でのロシア軍の戦闘能力を低下させることに成功したと主張。
「われわれはすでにロシア兵約4万人を同州に引き付けることに成功した」「われわれの行動は続く」と続けた。
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「レバノン国内の目標数百を空爆 イスラエル軍発表」

2024年09月20日 | 国家・社会
「AFP」 2024年9月20日 15:01 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
■レバノン国内の目標数百を空爆 イスラエル軍発表

【写真】レバノン南部へと向けて離陸するイスラエル軍の戦闘機。イスラエル国防軍提供(2024年9月19日撮影、提供)。(c)AFP PHOTO / Israel Defense Forces (IDF)

【9月20日 AFP】イスラエル軍は19日、レバノン国内にある数百の目標を空爆したと発表した。発表は、イスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)の指導者が、組織の通信機器を標的とした攻撃に対して報復を誓った直後だった。
 イスラエル軍は「約100の発射装置とその他テロリストのインフラを攻撃した」と発表し、また「約1000個の砲弾が即時に発射可能な状態だった」と説明した。
 レバノンでは今週、ヒズボラのメンバー数千人の通信機器が2日続けて爆発し、37人が死亡、約3000人が負傷した。この攻撃についてイスラエルはコメントを出していないが、ヒズボラはイスラエルによる攻撃と断定し非難している。
 レバノンの国営通信社NNAによると、イスラエル軍はレバノン南部を少なくとも52回にわたって攻撃した。


「The Hankyoreh」 2024-09-20 07:23
■休戦恐れるネタニヤフ首相、「永久的紛争」狙った賭けに出たか

【写真】レバノンの兵士たちが18日(現地時間)、無線機爆発事故が発生した南部の港町シドンのある携帯電話販売店の前に集まっている=シドン/AP・聯合ニュース

 「私たちは戦争の新たな局面を迎えている。(レバノンと国境を接する)北部地域に資源と兵力を配置している」。
 レバノンでイスラエルの犯行と推定される攻撃であるポケットベル(ポケベル)と無線機(トランシーバー)の爆発事件が起きた後の18日(現地時間)、イスラエルのヨアブ・ガラント国防相は、ガザ戦争拡大の可能性を示唆する発言をした。ガラント氏は同日、イスラエル北部のラマト・ダビッド空軍基地を訪問し、「私たちの任務は明らかだ。(ヒズボラの戦闘で避難中の)イスラエル北部地域の住民たちが安全に故郷に帰れるようにすることだ」と述べた。
 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ極右内閣のヒズボラやイランなどに対する攻撃は最近ますます、これらの勢力に対する報復や牽制が目的ではなく対応を誘導して戦争拡大を狙っているように見える。イスラエルは、ポケベルと無線機の爆発が自分たちの仕業だと認めたわけではないが、米国のマスコミは匿名の当局者の話として、イスラエルが起こしたことだと報じた。
 ネタニヤフ首相は18日、テルアビブ軍司令部で開かれた会議で、イスラエル北部の住民数万人の「安全な帰宅」を新たな戦争の目標に掲げた。また、イスラエル国防軍(IDF)は同日、イスラム組織ハマスとの戦争のためにガザ地区に投入された98師団をイスラエル北部に再配置すると発表した。イスラエル軍のヘルジ・ハレビ参謀総長は同日、北部司令部を訪問し「イスラエルにはこれまでヒズボラとの戦いで使わなかった多くの能力がある」としたうえで、「私たちは入念な準備ができており、実行する計画を立てている。すでに次の二つの段階を強行する用意ができている。いずれの段階でもヒズボラが払わなければならない代償は大きいだろう」と述べた。
 ガザ戦争に対する国際社会の休戦圧力が高まった昨年末から、イスラエルが行ったか行ったと推定される攻撃がシリア、レバノン、イランで起き、戦争拡大の危険性が高まってきた。4月1日、シリアのダマスクスにあるイラン領事館がイスラエルの空襲と推定される攻撃を受け、イラン革命守備隊のコッズ部隊の上級司令官、モハマド・レザ・サヘディ氏が死亡した。イランは同月13日、無人機(ドローン)とミサイル約300機を動員し、初めてイスラエル領土を直接攻撃する報復を行った。ただし、イランは事前にこの攻撃を周辺国に知らせ、イスラエルの被害はほとんどなく、戦争拡大の危機は山を越えた。
 イスラエルは3カ月後の7月30日、レバノンの首都ベイルートを空爆し、ヒズボラの最高幹部フアド・シュクル氏を殺害した。翌日の7月31日には、イラン新大統領の就任式に出席するためテヘランを訪問したハマスの最高幹部、イスマイル・ハニヤ氏がイスラエルの仕業と推定される攻撃で暗殺された。イランはガザ戦争休戦が実現すれば報復攻撃を留保する意向を示し、イスラエルとの戦争拡大を再び避けた。代わりにヒズボラが出て先月25日、イスラエルに320発のドローンとロケット攻撃を加え報復の完了を宣言したが、今回再びポケベルと無線機爆発の攻撃が起きた。
 ネタニヤフ首相のこのような行動は、ガザ戦争の休戦が成立すれば、首相の座を追われるだけでなく刑事処罰を受ける恐れがあるためとみられる。昨年末、イスラエル裁判所はネタニヤフ首相の収賄と背任、詐欺など不正容疑の3件に対する裁判を再開した。英紙フィナンシャル・タイムズは「ネタニヤフはイスラエルの安全保障上の利益で賭けに出る傾向を示してきた」とし、「永久的な紛争という状況はイスラエルと中東にとっては災いだが、ネタニヤフはその道を選んだものとみられる」と分析した。
チョン・ウィギル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2024-09-19 21:59


「AFP」 2024年9月19日 17:46 発信地:国連本部/米国
■イスラエルに1年以内のパレスチナ占領政策終了求める決議採択 国連総会

【写真】国連総会の特別会合で決議案が採決されあたのを受け拍手するパレスチナ自治政府のリヤド・マンスール大使(左、2024年9月18日撮影)。(c)Bryan Smith / AFP【写真】

【9月19日 AFP】国連(UN)総会の特別会合で18日、イスラエルによるパレスチナ占領政策を12か月以内に終わらせることを求める決議案を賛成多数で採択した。従わない場合には制裁を科すことを求めている。賛成124、反対14、棄権43だった。
 決議案は、今年に入って国連での資格格上げを勝ち取ったパレスチナが提出。1967年以降のイスラエルによる占領は「違法」だとする国際司法裁判所(ICJ)の勧告的意見に基づいているが、決議に拘束力はない。
 パレスチナ代表団は決議採択を受け、「歴史的」なものと歓迎した。
 イスラエルのほか、米国、ハンガリー、チェコ、一部島しょ国は反対票を投じた。
 決議は、イスラエルに対し、採択から「12か月以内」の軍の撤収を求めている。草案段階では6か月以内となっていた。
 このほか、新規の入植の停止、接収した土地・財産の返還、追放されたパレスチナ人の帰還に道を開くことなども盛り込まれた。
 また、イスラエルへの武器供与については「パレスチナの占領地域で使用されることが合理的に疑われる」場合には、各国に提供停止に向けた措置を講じるよう求めている。


「AFP」 2024年9月19日 15:47 発信地:ブダペスト/ハンガリー
■ヒズボラ通信機器爆発、ハンガリーも製造否定

【写真】台湾の通信機器メーカー「ゴールドアポロ」が長年提携しているとしたハンガリー企業「BACコンサルティング」が入居している建物。ハンガリーの首都ブダペストで(2024年9月18日撮影)。(c)Attila KISBENEDEK / AFP【写真】

【9月19日 AFP】レバノン各地でイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)が使用しているポケットベル(ポケベル)型の小型通信機器が相次いで爆発した17日の事件で、ハンガリー政府は18日、機器が同国で製造されたとの主張を否定した。
 爆発した機器をめぐっては、米紙ニューヨーク・タイムズが台湾の通信機器メーカー「ゴールドアポロ(Gold Apollo)」のモデルだと報じたが、同社は製造を否定し、長年提携しているハンガリー企業「BACコンサルティング(BAC Consulting)」が製造・販売したとの声明を発表した。
 だが、ハンガリー政府のコバーチ・ゾルタン(Zoltan Kovacs)報道官は「この会社は取引仲介業者であり、ハンガリー国内には生産拠点や事業者を持っていない」「問題の機器がハンガリー国内に存在したことはない」とX(旧ツイッター)で述べた。


「 AFP」 2024年9月19日 15:29 発信地:ベイルート/レバノン
■ヒズボラ通信機器爆発、予備調査で「爆発物」の仕込み判明 治安当局
 
【写真】小型通信機器の爆発で負傷者を搬送する救急車と周辺に集まった人々。レバノンのベイルート郊外で(2024年9月18日撮影)。(c) Fadel ITANI / AFP
【写真】ヒズボラのメンバーらが使用しているポケットベル型の小型通信機器の爆発で出動した救急車。レバノンのベイルートで(2024年9月17日撮影)。(c) Anwar AMRO / AFP 
【写真】レバノン・ベイルート南郊で、ヒズボラのメンバーらが使用しているポケットベル型の携帯通信機器が爆発し、負傷者のために輸血の準備をする医療従事者(2024年9月17日撮影)。(c)AFP 

【9月19日 AFP】レバノン各地でイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)が使用している小型通信機器が相次いで爆発し、少なくとも12人が死亡、最大で2800人が負傷した17日の事件で、治安当局者は18日、機器に爆発物が仕掛けられていたことが予備調査で判明したと発表した。
 司法当局によると、17日の一斉爆発についてはすでに捜査が開始されたが、まだ「初期の段階」にある。治安部隊は、イスラエルに責任があるとみて、原因の特定作業を進めている。
 18日にはトランシーバーの爆発が相次いだ。保健省は、レバノン全土で9人が死亡、300人以上が負傷したと発表した。
 司法当局の調査では爆発物の種類の特定および機器の「製造国およびどこで爆弾が仕掛けられたか」が焦点となっている。
 17日の爆発についてある治安当局者は「これらのデバイスは事前に爆発するようプログラムされており、爆発物はバッテリーの隣に仕掛けられていた」と匿名を条件に述べた。
 爆発した機器の一部は調査ができているが、「ほとんどは爆発により破壊され、焼失している」と付け加えた。
 当局はまた、搭載されていたリチウムバッテリーが加熱して爆発した可能性は低いとした。
「リチウムバッテリーの爆発による事故では火災が発生し、軽度のやけどを負うことはあるが、今回の爆発は非常に強力な爆発物によるものだった」とAFPに語った。
 ヒズボラに近い情報筋はAFPに対し、「今回爆発したポケットベル(ポケベル)は、ヒズボラが最近輸入した貨物に関連しており、出荷元で破壊工作が行われた可能性がある」と匿名を条件に明らかにした。


「中央日報日本語版」 2024.09.19 17:58
■NYT 「イスラエル、ヒズボラ狙ってポケベル爆弾を直接製造」
 最近レバノンで数千人の死傷者を出した「爆弾ポケベル」を製造したハンガリーの工場はイスラエルの幽霊会社が運営していた所だとニューヨーク・タイムズが18日に報道した。数年前から欧州に幽霊会社を構えて機会をうかがっており、製造段階で爆発物と起爆装置が挿入された爆弾ポケベル数千個をヒズボラに販売するのに成功したという内容だ。
 同紙はこの日、イスラエル情報当局関係者3人の話として、「台湾企業のゴールドアポロの受注を受け契約を締結したハンガリーのブダペストにあるBACコンサルティングはイスラエル情報当局が運営する幽霊会社」と伝えた。
 爆発事件が発生した直後、ゴールドアポロの許清光会長は記者会見で、爆発したポケベルについて「わが社の製品ではない。商標だけわが社」と明らかにした。同紙はイスラエル情報当局が運営する幽霊会社がこの工場のほかにも最小2カ所あるとも伝えた。
 同紙によると、BACは平常時には正常な製品を製造したが、ヒズボラが注文した製品は「爆弾ポケベル」として作った。爆薬を入れたりバッテリー表面に高爆発物質であるペンスリット(PETN)を塗布した製品だった。この爆弾ポケベルをめぐり同紙はイスラエル情報当局がこの爆弾ポケベルをいつどこでも押すことができる「ボタン」と呼んだと伝えた。
 BACは爆弾ポケベルを2022年に初めてレバノンに配送した。当時は少量にとどまったが、今年初めにヒズボラが携帯電話使用を控える代わりにポケベル使用を始めてから数千個が作られ配送された。
 ヒズボラが組織レベルで携帯電話の代わりにポケベルを使ったことにイスラエル側の宣伝が一定の役割をしたという推定も出ている。数年前からアラブ圏ではイスラエルが携帯電話をハッキングし遠隔でマイクとカメラなどを動かし監視する機能を開発したという話が伝えられていた。これに対しヒズボラと同盟勢力では携帯電話は安全でないとの見方が広がりポケベルを好むことになった。同紙は多様なうわさなどで携帯電話を不信に思う雰囲気を作った主体がイスラエルかもしれないと推定した。一方、イスラエルは17~18日にレバノンで発生したポケベル・無線機の爆発について公式な立場を出していない。
 背後をめぐる各種推測の中でイスラエル軍内の秘密諜報機関である8200部隊が注目を浴びている。ロイター通信は西側安保消息筋の話として、今回の作戦に8200部隊がポケベルと無線機生産段階で爆薬を装着できるかをテストする技術的側面で介入したと伝えた。部隊員が数千人でイスラエル軍内の単一部隊としては規模が最も大きいとされる8200部隊は、信号情報のモニタリングだけでなく、暗号化、防諜、サイバー戦、軍情報収集と偵察など多様な任務を遂行する。米国家安保局(NSA)とも連係して活動することでも知られる。


「中央日報日本語版」 2024.09.19 16:26
■「爆発したヒズボラ無線機に日本企業『ICOM』商標」
 レバノンで数千個のポケットベル型通信機器が同時多発的に爆発した翌日、携帯型無線機(ウォーキートーキー)が爆発する同時多発テロが発生した。
 ロイター通信によると、18日(現地時間)、レバノンの首都ベイルートと東部のベッカー高原など各地でヒズボラが使用する携帯型無線機が爆発し、20人が死亡、450人以上が負傷した。爆発が発生すると、ヒズボラ隊員は急いで無線機からバッテリーを取り出して廃棄処分したと、ロイター通信は伝えた。
 ロイターはこの日に爆発した無線機の写真を通じて「ICOM」「made in Japan」のラベルが付着しているのを確認したと伝えた。
 爆発した無線機のモデル名はIC-V82とみられ、この機種は2014年に段階的に生産が中断されたと、ロイターは説明した。
 米日刊ニューヨークタイムズ(NYT)も関連写真3枚と動画1件を分析した結果、爆発した無線機がICOMのIC-V82と識別されたと報じた。ただ、ヒズボラがこの無線機をどこで購入したかは確認さえていないと、NYTは伝えた。
 ICOM側は爆発した無線機は複製品とみられ、ICOMで作られた製品ではないという立場を明らかにした。
 ICOMの米国子会社の営業担当役員はAP通信に「それらは我々の製品でないということを保証できる」とし、V82モデルは20年ほど前に生産されたものであり、かなり以前に生産が中断されていると説明した。
 この日、レバノン東部ベッカー高原と首都ベイルート郊外などでヒズボラが通信手段として使用していた無線機が連鎖爆発し、20人が死亡、450人以上が負傷したと、レバノン保健省が明らかにした。
 無線機はベイルートの葬儀場でも爆発したが、この葬儀場には前日に発生したポケットベル型通信機器の爆発で死亡したヒズボラ隊員の遺体が安置されていて、弔問客が訪れている状況だった。
 ロイターは自社のある記者が当時葬儀場でヒズボラ隊員がまだ爆発していない無線機から急いでバッテリーを取り出して投げるのを目撃したと伝えた。
 前日に数千個のポケットベル型通信機器が同時多発的に爆発した事件による死亡者は12人、負傷者は約2800人という。


「中央日報日本語版」 2024.09.19 07:42
■ポケベルバッテリーの横の「爆弾トロイの木馬」…遠隔スイッチも仕込んでおいた

【写真】爆発後の無線呼出器の残骸の様子。[写真 Xキャプチャー]

2800人余りの死傷者が発生したレバノンの武装組織ヒズボラの無線呼出器(beeper・別名ポケットベル)爆発事件はイスラエルが事前に設置した爆発物のためだと外信が報じた。
 ニューヨーク・タイムズ(NYT)は17日(現地時間)、米国と西側諸国の当局者を引用し、イスラエルが今回の爆発事件の背後だと伝えた。当局者によると、爆発した無線呼出器はヒズボラが台湾ゴールド・アポロ社に注文して納品を受けたものだという。この無線呼出器のバッテリーの横には1~2オンス(28~56グラム)の爆発物が入っており、これを遠隔で爆発させることができるスイッチも内蔵されていたという。また、殺傷力を高めるために爆発直前の数秒間、信号音が出るようにするプログラムまで設置されていたと当局者は話した。
 ヒズボラの当局者によると、爆発直前、ポケベルにはヒズボラ指導部が送ったメッセージと見える告知が表示されたという。しかしこの告知は指導部のメッセージではなく爆発を活性化する信号であり、その後すぐに無線呼出器が爆発した。
 実際、オンラインに投稿された映像や外信が伝えた目撃者の証言によると、爆発はカバンや財布にあったポケベルに通知音が鳴った後、被害者がポケベル画面に表示された内容を確認する過程で起きた。
 これに先立ち、ヒズボラは昨年10月ガザ戦争勃発以降、盗聴や位置追跡を避ける目的で無線呼出器の使用を増やした。これに関連し、ヒズボラ最高指導者ハッサン・ナスララ師は今年2月にイスラエルの標的攻撃に利用される恐れのある携帯電話の使用禁止および廃棄を警告した。このような状況でヒズボラは台湾ゴールド・アポロ社に無線呼出器5000台を注文し、これをレバノン全域の組織員に配布した。一部はイランやシリアなど同盟国にも配られた。
 これに対して台湾ゴールド・アポロ社側は爆発に使われた無線呼出器は自分たちが製造したものではないと明らかにした。ロイターや米国CNNなどによると、同社側はこの日の声明で爆発した無線呼出器は自社生産製品ではなくて、ゴールド・アポロ社と商標権契約を結んだ欧州の流通業者が生産・販売したものだと明らかにした。会社創立者である許清光会長もこの日、記者団に対して「その製品は当社のものではなく、ただ当社の商標を付けているだけ」と話した。許氏は欧州の流通会社であるBACが商標権契約を結んでハンガリー・ブダペストで生産したと説明した後に追加質問が続くと席を立った。台湾経済部も台湾からレバノンにポケベルを直接輸出した記録はないと明らかにした。
 これに関連し、レバノンの高位消息筋は「(イスラエル海外情報機関である)モサドが生産段階で基板を改造したため今回の仕業を探知できなかった」と話した。この説明の通りなら、モサドが最初から無線呼出器製造工場に浸透して爆発物と起爆装置を仕込んだ可能性がある。
 スパイ映画さながらの今回の事件で、過去のイスラエル情報当局の秘密作戦手法がまた注目を浴びている。モサドは暗殺作戦などを遂行するために数十年余り前から通信手段を積極的に利用してきた。
 1972年ミュンヘンオリンピック(五輪)直後、フランス・パリに駐在していたパレスチナ解放機構(PLO)の幹部マフムド・ハムシャリ暗殺には固定電話が動員された。イスラエル選手団11人の殺害に対するPLOへの報復に出たイスラエルがハムシャリの自宅の電話機に爆弾を設置した。96年イスラエル国内の情報機関シンベトが主導したハマスの爆弾製造専門家で「エンジニア」と呼ばれたヤヒヤ・アヤシュ氏の暗殺には携帯電話が使われた。アヤシュ氏はイスラエルに懐柔されたパレスチナ人から手渡された携帯電話を使っているとき、爆発で命を失った。


「The Hankyoreh」 2024-09-19 08:59
■レバノンで同時多発の「ポケベル爆発」…誰がポケベルに爆弾を仕掛けたのか
 米アクシオス「イスラエルが計画の発覚を恐れ、その日に実行」 
 ヒズボラも背後と名指し…全面戦争の恐れ再度強まる

【写真】レバノン全域でポケベルが爆発し、少なくとも9人が死亡し3000人が負傷した。あるスーパーマーケットの監視カメラで爆発当時を撮影した動画のキャプチャー=Xより//ハンギョレ新聞社

 レバノン全域で同時多発的にポケベル(小型無線通信機)が爆発し、2800人以上の死傷者が出た事件の後、今回の攻撃の背後としてイスラエルが名指しされている。イスラエルとヒズボラは、昨年10月7日のガザ戦争勃発後、全面戦争はなんとか避けてきたが、ヒズボラが今回の事件後に報復を宣言したため、ガザ戦争が中東全域に広まる恐れが再び広がっている。
 ヒズボラは17日(現地時間)、ポケベル爆発事件後に声明を発表し「イスラエルに全面的に責任がある」として、「(イスラエルは)公正な処罰を受けることになるだろう」と報復を宣言した。イスラエルは以前に実行した要人暗殺などのときと同様に、今回の攻撃が自国によるものかどうかについては明言しなかった。米国務省のマシュー・ミラー報道官は「米国は関与しておらず、事前に知りもしなかった」と述べた。
 しかし、米国メディア「アクシオス」は匿名の米国当局者3人の話を引用し、イスラエルが計画したことを実行したものだと報じた。アクシオスは、ヒズボラを無力化するための全面戦争の開始を伝える奇襲用として使用する計画だったが、ヒズボラに事前に発覚する懸念が生じたことで計画日時を変更し、今回の攻撃を実行したと、匿名の当局者の話を引用して報道した。この当局者は、イスラエルが「計画を実行するか、それとも中止するかの段階だった」と述べた。またアクシオスは、イスラエルのヨアブ・ガラント国防相がこの日の攻撃の数分前に米国に攻撃計画を通知したが、詳しい内容は伝えなかったと報じた。今回の攻撃は、イスラエル戦時内閣がヒズボラとの戦闘から避難中のイスラエル北部の住民6万人を帰還させることをガザ戦争の公式目標の1つに加えた翌日に実施された。

【写真】17日(現地時間)レバノン南部の港町のシドンで民間防衛隊の救助隊員がポケベル爆発で負傷した男性を担架で運んでいる=シドン/AP・聯合ニュース

 ガザ戦争勃発後、イスラエルとヒズボラはイスラエル北部とレバノン南部の国境地域を中心に戦闘を繰り広げ続けた。そのため、レバノンでは約470人、イスラエルでは約40人が死亡し、ガザ戦争の炎がレバノンなど他の中東地域に移るのではないかという懸念がガザ戦争初期からあった。
 このような懸念は、7月30日にヒズボラの最高クラスの軍指揮官であり戦略部隊のトップだったフアド・シュクル氏が、ベイルートでイスラエル軍による空爆と推定される攻撃を受けて死亡したことで強まった。先月25日には、イスラエルが戦闘機約100機でレバノン南部を空爆すると、ヒズボラがイスラエル領土にドローンとロケット320発を撃った。互いに相手側の攻撃を撃退したと主張し、戦争拡大につながることはなかった。
 しかし、今回のポケベル爆発は、ガザ戦争勃発後ではヒズボラにとって最大の打撃とする見方が出ており、以前とは違う様相で対立が高まる可能性がある。ポケベル爆発は、レバノン全域に加え、ダマスカスなどシリアの一部でも同時多発的に起きた事件であり、ヒズボラのメンバーだけでなく一般人も被害を受けたため、衝撃がさらに大きかった。ポケベル爆発で負傷した約2800人のうち相当数が、身体が切断され視力を失う被害を受けた。レバノン駐在のイラン大使であるモジタバ・アマニ大使も持っていたポケベルが爆発して片目を失い、もう片方の目も重傷を負ったと、米国ニューヨーク・タイムズがイランのイスラム革命防衛隊の関係者2人の話を引用して報道した。しかし、イランの半官営のメフル通信は「レバノン駐在のイラン大使館は、アマニ大使が適切な治療を受けており、彼の健康状態と視力に関するうわさはすべて虚偽だと明らかにした」と報じた。
 ただし、ヒズボラがレバノンの深刻な経済状況を考慮した場合、イスラエルとの全面戦争には持ちこたえられないだろうという見方も変わっていない。ニューヨーク・タイムズは「ヒズボラに忠誠を尽くしてきた人たちの一部も、イスラエルとの戦いの代価に疑問を投げかけている」と指摘した。レバノンでは、ヒズボラとイスラエル間の戦闘のために約10万人が家と職場を失った。
 米国の中東和平の努力は大きな痛手を受けた。ヒズボラを支援してきたイランはイスラエルを糾弾し、イスラエルに対する攻撃に加担する可能性は排除できない。イランのアミール・サイード・イラバニ国連大使は、17日に開かれた国連の緊急会議で「イスラエルが責任を負わなければならない」と述べた。イランは、7月31日に首都テヘランでハマスの最高政治指導者イスマイル・ハニヤ氏が暗殺された後、イスラエルに対する報復を明言したが、17日までの間で明確な動きはない。ポケベル攻撃の発生前日の16日、イランのマスウード・ペゼシュキヤーン大統領は、イスラエルがイランを戦争に引き込もうとしたが、イランは自制力を発揮していると主張している。
チェ・ウリ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2024-09-18 23:05


「AFP」 2024年9月19日 9:15 発信地:ベイルート/レバノン
■レバノンで連日の同時爆発、20人死亡

【写真】小型通信機器が爆発したとされる現場に駆け付けた消防隊。レバノン南部サイダで(2024年9月18日撮影)。(c)Mahmoud ZAYYAT / AFP【写真】

【9月19日 AFP】レバノン各地で18日、イスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)が使用しているポケットベル(ポケベル)型の小型通信機器が前日に続いて同時爆発した。保健省によれば、この同時爆発第二波により20人が死亡、450人以上が負傷した。
 ヒズボラに近い筋によると、首都ベイルートのヒズボラの拠点で爆発したほか、国営メディアによれば南部や東部でも爆発があった。
 AFPTVの映像には、この日午後にベイルート南部で行われたヒズボラ戦闘員の葬儀中に爆発が起き、参列者らが避難する様子が捉えられている。
 この件に関してイスラエル側は沈黙を貫いているが、ヨアブ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は17日、「重点は北に移りつつある」と述べ、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)でのイスラム組織ハマス(Hamas)との戦闘の目標をヒズボラとの戦いにまで拡大する考えを示していた。
 一方、米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官は記者団に対し、「この危機を解決する方法は新たな軍事作戦ではないと考えている」と語り、全当事者に向け、「いかなるエスカレーション」をも回避するよう呼び掛けた。


2024年9月18日 17:19 発信地:台北/台湾
■ヒズボラの爆発ポケベルは「ハンガリー製」 台湾企業声明

 【写真】台湾・台北で会見する通信機器メーカー「ゴールドアポロ」の許清光会長(2024年9月18日撮影)。(c)Yan ZHAO / AFP

【9月18日 AFP】レバノン各地でイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)が使用しているポケットベル(ポケベル)型の小型通信機器が同時爆発した事件で、台湾の通信機器メーカー「ゴールドアポロ(Gold Apollo)」は18日、この機器は提携するハンガリー企業が製造したものだと発表した。
 米紙ニューヨーク・タイムズは、ゴールドアポロ製のポケベルが爆発に関与していると報じたが、ゴールドアポロは言及されたモデルについて声明で、同社が長年提携しているハンガリー企業「BACコンサルティング(BAC Consulting)」が製造・販売していると指摘した。
 今回、ヒズボラの拠点を標的とした前例のない同時攻撃では、少なくとも9人が死亡、約2800人が負傷した。
 ニューヨーク・タイムズの報道後、ゴールドアポロの許清光(Hsu Chin-kuang)会長は台北で会見し、「あくまでわが社の製品ではない」と否定していた。


「AFP」 2024年9月18日 15:38 発信地:パリ/フランス
■ヒズボラのポケベル爆発、イスラエルが供給網に潜入・工作か

【写真】ヒズボラのメンバーらが使用しているポケットベル型の小型通信機器の爆発による負傷者が搬送されたレバノン・ベイルートの病院(2024年9月17日撮影)。(c)Anwar AMRO / AFP
【写真】レバノン・ベイルートで、ヒズボラのメンバーらが使用しているポケットベル型の小型通信機器の爆発による負傷者を搬送する救急車(2024年9月17日撮影)。(c)Anwar AMRO / AFP 
【写真】レバノン・ベイルート南郊で、ヒズボラのメンバーらが使用しているポケットベル型の携帯通信機器が爆発し、負傷者のために輸血の準備をする医療従事者(2024年9月17日撮影)。(c)AFP 

【9月18日 AFP】レバノン各地で17日、イスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)のメンバーらが使用しているポケットベル(ポケベル)型の小型通信機器が相次いで爆発した事件について、アナリストらは、イスラエルの情報当局が通信機器の供給網に潜入し、配送前の機器を改ざん、任意の時間に爆発するよう設定したとの見方を示した。
 レバノン各地でヒズボラの拠点を標的とした前例のない同時攻撃で、少なくとも9人が死亡、約2800人が負傷。被害者の中には、ヒズボラを支援しているイランの駐レバノン大使も含まれていた。
 ヒズボラは内部の通信手段として、セキュリティー上の理由から、スマートフォンよりもポケベルの使用を好むことが知られていた。
 ヒズボラに近い情報筋は匿名を条件にAFPの取材に応じ「爆発したポケベルは、ヒズボラが最近輸入した通信機器1000個の一部」で、「出荷元で破壊工作が行われたとみられる」と語った。
 ベルギー・ブリュッセルに拠点を置く軍事・安全保障アナリストのエリヤ・マグニエ(Elijah Magnier)氏は、「イスラエルがポケベルの新たな配送分に起爆スイッチを埋め込むためには、これらの機器の供給網にアクセスする必要があっただろう」と指摘する。
 同氏はさらに、機器を販売した第三者がイスラエル当局によって用意された「情報機関のフロント」だった可能性を示唆した。
 米シンクタンク「中東研究所(Middle East Institute)」のチャールズ・リスター(Charles Lister)氏は、「これは単にリチウム電池が異常な負荷をかけられ、安全機構が無効化されたというだけではない。小型のプラスチック爆薬が電池と共に組み込まれ、通話や送信によって遠隔操作で起爆するように仕組まれていたことはほぼ確実だ」と分析。イスラエルの対外特務機関「モサド(Mossad)が供給網に侵入した」結果だと結論付けた。
 米中央情報局(CIA)の元アナリストで、米シンクタンク「ディフェンス・プライオリティーズ(Defense Priorities)」に所属するマイク・ディミノ(Mike Dimino)氏も、負傷した被害者の画像から判断して、電池の過熱よりも、機器内部に「非常に小さな爆発物」が埋め込まれていた可能性が最も高いと述べた。
 同氏はX(旧ツイッター)で「これは伝統的な破壊工作作戦だ」と投稿。こうした作戦は「数か月、場合によっては数年」を要すると付け加えた。


「中央日報日本語版」 2024.09.18 10:00
■ヒズボラ、「ポケベル」数百台同時爆発…「9人死亡、2750人負傷」
 
 レバノン全域で武装組織ヒズボラが主に使用するポケットベル数百台が同時に爆発し、少なくとも9人が死亡、2750人が負傷した。ヒズボラとパレスチナ武装団体ハマスは、イスラエルが背後にいると見て報復を予告した。

【写真】負傷者を搬送する救急車 

 17日(現地時間)、ロイター通信などによると、同日の爆発はレバノン南部と東部ベカー渓谷、首都ベイルート南部郊外など、ヒズボラ拠点地域を中心にレバノン全域で発生した。
 ロイター通信はレバノン保健相顧問など高官の談とし、「11人死亡、4000人負傷」と報じたが、その後保健省が「9人死亡、2750人負傷」と公式発表すると、これを訂正した。
 死亡者の中にはヒズボラ武装隊員と組織員の10歳の娘などが含まれた。米紙ニューヨークタイムズ(NYT)は、レバノンのフィラス・アビアド保健相の談とし、負傷者のうち約200人は危篤状態だと伝えた。
 保健当局は、ほとんどの被害者が手を怪我しており、一部は手と腹部も負傷したと発表した。爆発は午後3時30分頃から1時間ほど続き、一部はポケットベルが鳴って被害者が画面を確認する途中に発生したと外信が報じた。
 イスラエル・レバノンと国境を接するシリアの首都ダマスクスでも通信機が爆発し、ヒズボラ隊員など14人が負傷したとシリア人権観測所が確認した。在レバノン・イラン大使のモジタバ・アマニ氏も負傷したが、命に別状はないとイランメディアが伝えた。
 ヒズボラは声明で「イスラエルに全面的な責任を問う。必ず正当な処罰を受けることになるだろう」と非難した。ハマスは「レバノン市民を標的にしたシオニスト(ユダヤ民族主義者)のテロ攻撃を強く糾弾する」と述べた。
 ヒズボラとハマスを支援するイランは、爆発事件を「テロ行為」と規定した。レバノン政府は閣議後、「レバノンの主権を露骨に侵害するイスラエルの犯罪的攻撃を満場一致で糾弾する」と声を強めた。
 ヒズボラの最高指導者ハサン・ナスララ氏は2月、イスラエルが位置追跡と標的攻撃に活用できるとし、携帯電話を使わないよう警告した。ヒズボラはその後、通信保安のためにポケットベルを導入し、この日爆発したポケットベルには台湾業者ゴールドアポロのステッカーが貼られていたとロイター通信は説明した。
 西アジア・北アフリカ地域デジタル人権団体SMEXはイスラエル側が機器を操作したり爆発装置を設置した可能性があると主張した。ポケットベル(Beeper)や、韓国では「ピッピ」と呼ばれていた無線呼び出し機は呼び出し音や短文メッセージをやりとりする通信機器だ。
 イスラエル側は爆発について言及していない。同日の爆発事件は、イスラエルの安全保障内閣がレバノンとの国境地域のイスラエル北部住民の安全な帰還を戦争目標に公式に追加してから1日も経たないうちに発生した。


法新社 2024 年 9 月 18 日 10:30 (UTC)贝鲁特/黎巴嫩
视频:真主党通讯设备接连爆炸,造成 2,800 人受伤爆炸即时视频

法新社黎巴嫩9月18日 - 周二,什叶派穆斯林团体真主党成员使用的小型寻呼机形通信设备在黎巴嫩各地发生一系列爆炸,造成至少9人死亡,约2800人受伤。 在伊朗的支持下,真主党指责以色列这样做。
黎巴嫩卫生部长菲拉斯·阿比亚德(Firass Abiad)表示,爆炸造成“9人死亡,其中包括一名女孩”。 大约 2,800 人的面部、手部和腹部受伤,其中约 200 人情况危急。
同样与伊斯兰组织哈马斯结盟的真主党发誓要进行报复,称以色列“肯定会为这次罪恶的袭击得到应有的报复”。
以色列尚未对爆炸事件发表评论。 但早些时候,它宣布与哈马斯冲突的目标将包括让逃离与真主党战争的黎巴嫩边境地区居民返回。


法新社 2024 年 9 月 18 日上午 9:12 地点:贝鲁特/黎巴嫩
黎巴嫩真主党电信设备接连爆炸,造成 9 人死亡,2,800 人受伤

图:2024 年 9 月 17 日,黎巴嫩贝鲁特,真主党成员使用的小型寻呼机形通信设备爆炸后,一辆救护车运送伤员。 (三) 安瓦尔·阿姆罗 / 法新社
图:2024 年 9 月 17 日,黎巴嫩贝鲁特南郊,真主党成员使用的小型寻呼机形通讯设备爆炸后,一名医务工作者为伤者准备输血。 (三) 法新社
图:2024 年 9 月 17 日,在黎巴嫩南部赛伊达,一名男子在真主党成员使用的小型寻呼机形通信设备爆炸中受伤后接受输血。 (三) 马哈茂德·扎亚特 / 法新社
图:黎巴嫩贝鲁特,一名士兵在真主党成员使用的小型寻呼机形通信设备发生一系列爆炸后守卫(图于 2024 年 9 月 17 日)。 (三) 安瓦尔·阿姆罗 / 法新社

法新社黎巴嫩9月18日 - 周二,什叶派穆斯林团体真主党成员使用的小型寻呼机形通信设备在黎巴嫩各地发生一系列爆炸,造成至少9人死亡,约2800人受伤。 在伊朗的支持下,真主党指责以色列这样做。
黎巴嫩卫生部长菲拉斯·阿比亚德(Firass Abiad)表示,爆炸造成“9人死亡,其中包括一名女孩”。 大约 2,800 人的面部、手部和腹部受伤,其中约 200 人情况危急。
同样与伊斯兰组织哈马斯结盟的真主党发誓要进行报复,称以色列“肯定会为这次罪恶的袭击得到应有的报复”。
以色列尚未对爆炸事件发表评论。 但早些时候,它宣布与哈马斯冲突的目标将包括让逃离与真主党战争的黎巴嫩边境地区居民返回。


法新社 2024年9月17日 下午3:48 原产地:耶路撒冷 / 中东和非洲
以色列总理将北方居民回归纳入战争目标

图为:2024 年 9 月 7 日,以色列军队与什叶派伊斯兰组织真主党之间的战斗中,黎巴嫩南部的 Marjayun 平原遭到以色列军队的炮击。 (三) 拉比·达赫尔 / 法新社
图:2024 年 9 月 11 日,从以色列北部上加利利地区的黎巴嫩南部发射的火箭弹冒出浓烟。 (c) Jalaa MAREY / 法新社
图为:一座被以色列军队夜间袭击损坏的建筑物。 黎巴嫩南部纳巴蒂耶附近,摄于 2024 年 9 月 14 日。 (三) 马哈茂德·扎亚特 / 法新社

【9月17日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は17日、イスラム組織ハマス(Hamas)との紛争における達成目標を拡大し、ハマスと同盟するレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)との交戦が続いているイスラエル北部に、避難住民を無事に帰還させることを含める方針を示した。
 イスラエル首相府は声明で「政治・安全保障内閣は今夜、戦争の目標を更新し、北部住民の安全な帰還を含める」と発表した。
 昨年10月のハマスによるイスラエル奇襲以降、ヒズボラとイスラエル軍は国境越しにほぼ毎日交戦している。ヒズボラ側は、同盟するパレスチナを支援するための作戦だとしている。
 これまでにレバノン側ではヒズボラの戦闘員を中心に数百人が、イスラエル側では民間人と兵士数十人が死亡している。また国境の両側で数万人が、自宅からの避難を余儀なくされている。
 イスラエルのヨアブ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は16日、訪問中の米国特使に対し、「軍事行動」のみが「イスラエル北部のコミュニティーが家に戻るための唯一の方法」と述べていた。


「AFP」 2024年9月16日 18:28 発信地:ベイルート/レバノン
■イスラエル軍、レバノン南部に退避呼び掛けるビラ 衝突開始後初

【写真】イスラエル軍が退避を呼び掛けるビラを投下したのを受け、レバノン南部ワザニ村で避難の準備をするシリア難民(2024年9月15日撮影)。(c)Rabih DAHER / AFP
【写真】イスラエル軍が退避を呼び掛けるビラを投下したのを受け、レバノン南部のワザニ村から避難するシリア難民(2024年9月15日撮影)。(c)Rabih DAHER / AFP 
【写真】レバノン南部でイスラエル軍の攻撃を受けて立ち上る煙(2024年9月15日撮影)。(c)Rabih DAHER / AFP 

【9月16日 AFP】レバノンの国営メディアは15日、イスラエルが同日、国境付近の住民に退避を促すビラをまいたと伝えた。イスラエル軍はAFPに、一旅団が承認を得ずに独断で行ったと説明した。
 昨年10月のイスラム組織ハマス(Hamas)のイスラエル奇襲以降、レバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)とイスラエルは国境越しに交戦を続けているが、イスラエル側からレバノン南部の住民および難民に退避を呼びかけることはこれまでなかった。
 国営通信社NNAは「敵国イスラエルは(南部国境の村)ワザニ(Wazzani)上空でビラをまき、村と周辺の住民に退避を呼び掛けた」と伝えた。
 ワザニ村の首長がAFPに見せたビラの写真では、地域の地図と向かうべき区域が赤で示されているのが確認できた。
 ビラは、難民キャンプと周辺住民に向けられたもので「ヒズボラがあなたのいる地域から砲撃している。直ちに住居を離れ、午後4時までにヒアム(Khiam)地域の北へ向かい、戦争が終わるまでこの地域に戻らないように」とアラビア語で書かれていた。
 ビラには「この時間以降に残っている者はテロリストと見なされる」とも書かれていた。
 ビラについてイスラエル軍報道官は、イスラエル北部に向けてロケットが発射された地域にドローンでまかれたと説明。また「第769旅団が北部司令部の承認を得ずに独断で行った。(この件について)調査を進めている」と付け加えた。


「AFP 」 2024年9月16日 10:59 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
■ガザ空爆で人質3人死亡か イスラエル軍、調査結果公表

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区ラファで、イスラム組織ハマスによって人質6人が殺害されたとイスラエル軍が主張している地下トンネルの入り口(2024年9月13日撮影、資料写真)。(c)Sharon ARONOWICZ / AFP  
【写真】イスラム組織ハマスに拘束されている人質の解放を求めて政府に抗議するデモ参加者(2024年9月14日撮影)。(c)AHMAD GHARABLI / AFP 

【9月16日 AFP】イスラエル軍は15日、昨年11月にパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の地下トンネルで遺体で見つかった人質3人について、同軍の空爆で死亡した「可能性が高い」とする調査結果を公表した。
 軍は、調査の結果、3人はハマス北部旅団(Hamas Northern Brigade)のアハメド・ガンドゥール(Ahmed Ghandour)司令官が活動していた地下トンネルに拘束されていたことが判明したと説明。「2023年11月10日に同司令官の排除作戦を実施した際、空爆の影響で死亡した可能性が高い」としている。
 また、「この分析結果は、3人の遺体が発見された場所と空爆の影響との関係、空爆の性能解析、情報機関の調査結果、病理学検査の報告、法医学研究所の結論によって導き出された」ものだとする一方で、「ただし、死因の特定は不可能」としている。
 3人の遺体は12月14日に発見され、同月中にイスラエル側に収容された。


「AFP」 2024年9月13日 14:53 発信地:ジュネーブ/スイス
■イスラエル軍、西岸で記者に攻撃や嫌がらせ 国連特別報告者

【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のジェニン市街を破壊するイスラエル軍のブルドーザー(2024年9月1日撮影)。(c)RONALDO SCHEMIDT / AFP
【写真】イスラエル軍に破壊されたパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のジェニン市街(2024年9月2日撮影)。(c)JAAFAR ASHTIYEH / AFP
【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のジェニン市街を進むイスラエル軍の車列(2024年9月2日撮影)。(c)RONALDO SCHEMIDT / AFP
【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のジェニン市街に止められたイスラエル軍の重機(2024年9月2日撮影)。(c)RONALDO SCHEMIDT / AFP
【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のジェニンで、イスラエル軍とパレスチナ人武装勢力が衝突する中で逃げる市民(2024年9月2日撮影)。(c)RONALDO SCHEMIDT / AFP
【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のジェニンで、イスラエル軍の重機の前に立ちパレスチナの旗を掲げる市民(2024年9月2日撮影)。(c)RONALDO SCHEMIDT / AFP
【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のジェニンでイスラエル軍の作戦が行われる中、避難民キャンプを後にする市民(2024年9月1日撮影)。(c)JAAFAR ASHTIYEH / AFP
【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のジェニンで、イスラエル軍の作戦で死亡した犠牲者葬儀で悲しみをあらわにする人々(2024年9月6日撮影)。(c)RONALDO SCHEMIDT / AFP
【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のジェニンの避難民キャンプから立ち上る煙と市街地に並ぶイスラエル軍の車両(2024年8月30日撮影)。(c)RONALDO SCHEMIDT / AFP
【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のジェニンで、イスラエル軍に破壊された市街地と車両横に立つイスラエル兵(2024年9月3日撮影)。(c)Zain JAAFAR / AFP

【9月13日 AFP】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)で、ジャーナリストがイスラエル軍から「攻撃されたり、嫌がらせを受けたりしている」と、2人の国連(UN)専門家が非難した。
 国連特別報告者のアイリーン・カーン(Irene Khan)氏とフランチェスカ・アルバネーゼ(Francesca Albanese)氏によると今月、ヨルダン川西岸のジェニン(Jenin)とトゥルカレム(Tulkarm)で軍事作戦や民間人犠牲者について取材中だったジャーナリストやその車両に対し、イスラエル軍が「実弾を発射する」事態が3件起きた。
 両氏はイスラエルが「戦争犯罪」をめぐる報道を妨害していると非難した。
 報告によると、記者らは「報道関係者」と明記されたジャケットを着ていたにもかかわらず攻撃され、4人が負傷。AFPも9月3日にジェニンで起きた事件の一つを目撃した。
 カーン氏とアルバネーゼ氏の声明によると、昨年10月以降、ヨルダン川西岸でイスラエル軍は29人のジャーナリストを拘束。一方、パレスチナ自治政府側には3人の記者が拘束されている。
 両氏は「イスラエル兵がガザ地区(Gaza Strip)同様、ヨルダン川西岸でもジャーナリストの安全を軽視していることは、国際法を公然と無視していることを意味し、非常に憂慮すべき事態だ」と非難。
「外国メディアは依然として、ガザへのアクセスを拒否されているが、今やヨルダン川西岸での安全も深刻に脅かされ、取材活動が大きく妨げられている」と指摘した。
 また両氏は、イスラエルに拘束された女性を含むジャーナリストらに対する虐待、性暴力およびジェンダーに基づく暴力の事例については裏付けが十分あると強調した。


「AFP」 2024年9月12日 14:28 発信地:ガザ市/パレスチナ自治区
■イスラエル軍がガザの学校空爆、18人死亡 国連職員も犠牲に

【写真】イスラエル軍の空爆を受けた学校を見る国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)職員(後ろ姿)。パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトで(2024年9月11日撮影)。(c)Eyad BABA / AFP
【写真】イスラエル軍の空爆を受けた学校の外に集まった人々。パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトで(2024年9月11日撮影)。(c)Eyad BABA / AFP 
【写真】イスラエル軍の空爆を受けた学校の敷地に立つ女性。パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトで(2024年9月11日撮影)。(c)Eyad BABA / AFP 
【写真】イスラエル軍の空爆を受けた学校から犠牲者の遺体を運び出す人々。パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトで(2024年9月11日撮影)。(c)Eyad BABA / AFP
 【写真】イスラエル軍の空爆を受けた学校の敷地に立つ人々。パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトで(2024年9月11日撮影)。(c)Eyad BABA / AFP 

【9月12日 AFP】パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラト(Nuseirat)の学校が11日、イスラエル軍の空爆を受け、民間防衛当局によると国連(UN)職員を含め18人が死亡した。
 空爆されたのはジャウニ(Al-Jawni)学校。昨年10月にイスラエルとの戦闘が始まって以来、既に数回にわたり攻撃を受けている。
 民間防衛当局の報道担当者によれば、犠牲者には2人の国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)職員が含まれている。このほか少なくとも18人が負傷した。
 一方UNRWAは、死亡した職員は6人で、一度の攻撃によるUNRWA職員の犠牲者数としては最多だとしている。
 UNRWAはX(旧ツイッター)に、「戦争が始まって以来、この学校が攻撃されたのは5回目だ。女性と子ども中心に約1万2000人が身を寄せている場所だ」と投稿した。
 一方イスラエル軍は、学校敷地内のイスラム組織ハマス(Hamas)の指揮統制所で活動していたテロリストを標的に「精密攻撃」を実行したと説明している。攻撃の成果や標的の身元については示していない。


「AFP」2024年8月29日 19:09 発信地:トゥルカラム/イスラエル
■西岸での大規模作戦2日目 イスラエル軍、戦闘員5人殺害と発表

【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のトゥルカラムで作戦に従事するイスラエル兵(2024年8月29日撮影)。(c)JAAFAR ASHTIYEH / AFP
【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸トゥルカラムで、イスラエル兵に話し掛けるパレスチナ赤新月社職員(2024年8月29日撮影)。(c)JAAFAR ASHTIYEH / AFP 【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸トゥルカラムでの作戦で、路面を掘り起こすイスラエル軍の重機(2024年8月29日撮影)。(c)JAAFAR ASHTIYEH / AFP 

【8月29日 AFP】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)で29日、イスラエル軍が前日に開始した「対テロ作戦」が2日目に突入した。同軍はパレスチナ人戦闘員を新たに5人殺害したとしている。
 イスラエル軍は、トゥルカラム(Tulkarem)で29日早朝に銃撃戦があったとし、「モスクに隠れていた5人のテロリストを排除した」と発表した。
 「対テロ作戦」を開始した前日には、西岸の複数の都市と難民キャンプで同時に作戦を実施し、戦闘員9人を殺害したと発表。これまでに殺害したパレスチナ人戦闘員の数は14人となる。
 パレスチナ保健当局は、前日の作戦開始以降に12人が死亡したと発表している。
 AFPに寄せられた情報によると、トゥバス(Tubas)のファラ(Al-Farra)キャンプからはイスラエル兵が既に撤退しているという。
 一方、ジェニン(Jenin)ではまだ戦闘が続いており、トゥルカラムででもイスラエル軍の作戦が継続中だとAFPカメラマンと記者が伝えた。


「中央日報日本語版」 2024.08.29 07:24
■イスラエル、シリアとレバノンの国境で車両をドローンで爆撃…4人死亡
 イスラエル軍が28日(現地時間)、レバノンの国境にあるシリア側の国境検問所を通っていた車を無人機(ドローン)で爆撃し、4人が死亡した。
 内戦監視団体「シリア人権監視団(SOHR)」によると、同日午前、シリアの首都ダマスクスからレバノンのベイルートにつながる道にある国境検問所の近くで、車1台がドローンの攻撃で爆発した。
 SOHRはパレスチナ出身3人とレバノン国籍1人が死亡したと明らかにした。
 ロイター通信は、死亡したパレスチナ人3人が「イスラーム聖戦(PIJ)」のメンバーであり、レバノン人はヒズボラ所属だったと、現地の保安消息筋の話として報じた。
 イスラエル軍は「PIJ作戦部署のテロリスト、ファリス・カシム氏などを除去した」として、カシム氏がレバノンで活動するヒズボラ隊員を募集する中枢的な役割を果たしたと説明した。
 イスラエルは、イスラム革命防衛隊(IRGC)に連携したシリアの軍事施設をたびたび空襲してきた。
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「イスラエル軍、WHO主導の救援隊に戦車で砲撃 テドロス事務局長」

2024年09月18日 | 国家・社会
2024年9月18日 10:57 発信地:ジュネーブ/スイス
■イスラエル軍、WHO主導の救援隊に戦車で砲撃 テドロス事務局長

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区で、トンネルの捜索・破壊作戦に参加するイスラエル軍の戦車。同軍提供(2024年8月28日公開)。(c)AFP PHOTO / Handout / Israeli Army
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区との境界沿いのフェンス近くを走行するイスラエル軍の戦車(2024年8月29日撮影)。(c)JACK GUEZ / AFP 

【9月18日 AFP】世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は17日、WHO主導の車列が先週末、通行許可を得てパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)から戻る途中、イスラエル軍の戦車から砲撃を受けたと明らかにした。
 テドロス氏はX(旧ツイッター)に「ガザ北部での任務を終えて帰路に就いていたWHO主導の車列が14日、通行許可は得て海岸道路の検問所を通過した後、イスラエル軍の戦車2両に遭遇した」「戦車は車列の近くから砲弾を発射した。幸いなことにけが人はいなかった」と投稿。「容認できない」と批判した。
 国連(UN)は10日にも、ガザでポリオワクチンを接種するための要員を乗せた車列が、イスラエル軍の検問所で銃口を向けられて足止めされたと明らかにしたばかり。国連のステファン・ドゥジャリク(Stephane Dujarric)事務総長報道官によれば、同軍は発砲し、ブルドーザーで車列に突進したという。
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「「円明園から出て行け」…中国で日本人観光客へのヘイト事件相次ぐ」

2024年09月12日 | 国家・社会
「The Hankyoreh」 2024-09-11 07:04
■「円明園から出て行け」…中国で日本人観光客へのヘイト事件相次ぐ
 中国政府「個人的な行動」

【写真】7日、中国北京の円明園で中国人男性が日本人観光客を案内するガイド(右)と言い争いをしている場面=SNSアプリ「Douyin」に投稿された動画より//ハンギョレ新聞社

 かつて西欧の略奪によって破壊された中国北京の有名観光地で、中国人男性たちが日本人観光客に出て行けと言う事件が発生した。中国外交部は「個人的な行動」だとする立場を明らかにした。
 10日、香港の星島日報などの報道によると、7日に北京にある清の皇室の庭園だった円明園で、日本人2人が中国人に暴言を吐かれた。当時、日本人を案内していた旅行ガイドが、中国人男性に写真を撮るのでよけてほしいと要求すると、この男性はこれを断り、「あなたたちは日本人なのか。私に日本人のためによけろと言うのか。この円明園ではそのようなことを言ってはならない」と答えた。
 清の皇室の庭園だった円明園は、1860年の第2次アヘン戦争の最中にフランス軍と英国軍によって略奪された場所だ。中国人男性はこれを意識し、かつて欧米帝国主義の一員だった日本出身の観光客に敵意を示したものとみられる。日本は1900年代に入り中国を何回も侵略したが、円明園略奪とは直接の関係はない。
 騒ぎが続いて管理所の職員が登場すると、さらに悪い反応が出てきた。管理所職員は「(日本人は)入って来られない。日本人は嫌いだ。そいつを追い出すことに私も賛成する」と言った。結局、日本人観光客は騒ぎの末にその場所を離れた。
 このような内容は、日本人と対峙した中国人男性がその一部始終を撮影した動画を公開したことで知られるようになった。この男性は「亜人」という名で、友人とともに活動するインフルエンサーだった。
 中国のネットユーザーの一部は否定的な反応を示した。動画に対しては「これは愛国的な行為ではなく、中国の評判を下げる」「卑劣な行動だ」「アクセス数を上げるために、このような行動をした」などのコメントがついた。円明園の過去の歴史に言及し、現在の日本人観光客に対してどのように接するべきかについて議論を交わしたりもした。
 中国政府は事件の沈静化に乗り出した。中国外交部の毛寧報道官は9日の定例会見で、日本のテレビ朝日の記者がこの事件に対する立場を質問すると、「具体的な状況はわからない。個人的な行動に対しては言及しない」と述べた。続いて「中国は開放的かつ包容力のある国家だ。われわれは特定の国に対して差別的な言動はしない」と述べた。
 最近、中国では日本人が攻撃される事例が相次いでいる。6月には江蘇省蘇州である中国人男性が凶器で日本人母子を攻撃する事件が発生した。当時も中国外交部は「偶発的な事件」だとする立場を表明した。

北京/チェ・ヒョンジュン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力;2024-09-10 14:03
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「ヒズボラ、イスラエルにロケット65発発射…「人命被害はなし」」

2024年09月06日 | 国家・社会
「中央日報日本語版」 2024.09.05 07:27
■ヒズボラ、イスラエルにロケット65発発射…「人命被害はなし」
 小康状態に入ったイスラエルとレバノンの武装勢力ヒズボラ間の衝突が、局地的に続いている模様だ。
 4日(現地時間)、タイムズ・オブ・イスラエルによると、イスラエル軍(IDF)は同日正午、レバノン南部からイスラエルにロケット65発が飛んできたと明らかにした。先月25日、イスラエルの先制攻撃で互いに大規模な空襲を行ってから10日後のことだ。
 IDFによると、ロケットの相当数は撃墜されたが、一部のロケットや破片がイスラエル北部のキリアット・シモナに落ち、住宅などで火災が発生した。人命被害は報告されていない。
 ヒズボラは「イスラエルの軍事目標物を爆撃した」と攻撃の背後にいたことを認めた。これに対応し、IDFはレバノン南部のヒズボラ施設を空襲したと発表した。
 ヒズボラの今回の攻撃は、先月25日のイスラエルの先制攻撃後に約320発のロケットを発射して以来、最大規模だ。ヒズボラはイスラエル北部に一日100発以上のロケットを発射してきたが、25日に双方が正面衝突した後、小康状態に入っていた。




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中国、新疆で依然「問題のある」政策導入 国連

2024年08月29日 | 国家・社会
「AFP」 2024年8月28日 17:46 発信地:ジュネーブ/スイス
■中国、新疆で依然「問題のある」政策導入 国連

【写真】中国政府によるウイグル人への「ジェノサイド(集団殺害)」認定を英議会に求める人々。英ロンドンで(2021年4月22日撮影、資料写真)。(c)JUSTIN TALLIS / AFP

【8月28日 AFP】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は27日、中国は新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で依然として「問題のある」政策を導入しているとの見解を発表した。OHCHRは2年前、新疆で「人道に対する罪」が行われている可能性があると指摘する報告書を公表している。
 OHCHRは、スイス・ジュネーブで2023年2月以降、中国当局者と協議を続けてきたことを明らかにした。同協議を受け、ボルカー・ターク(Volker Turk)高等弁務官は今年5月26日から6月1日まで北京に代表団を派遣していた。
 OHCHRのラビナ・シャムダサニ(Ravina Shamdasani)報道官は会見で、代表団は「対テロ政策と刑事司法制度」を中心に中国当局と協議したと説明。
「新疆に関しては、問題のある多数の法律や政策が依然として導入されていると理解している」と述べた。
 OHCHRは中国当局に対し、国家安全保障と対テロ問題に関する法規定の「全面的な見直し」と、少数民族への差別防止を要請。さらに、中国における人権保護の「具体的な進展」と、拷問などの人権侵害が行われている疑いがある実態への調査を求めた。
 ターク氏の前任者のミチェル・バチェレ(Michelle Bachelet)氏は、任期が満了する2022年9月1日午前0時の13分前に報告書を公表。「人道に対する罪に相当する可能性がある」と指摘していた。
 中国側はこれを真っ向から否定したが、同報告書には、拷問や強制的な医療行為、ジェンダーに基づく暴力、強制労働を裏付ける「信ぴょう性のある」証拠が詳細に記されていた。
 シャムダサニ氏は、北京に派遣されたOHCHRチームは新疆および香港の代表団と面会したが、北京以外には足を運んでいないと認めた上で、今後の訪問については協議中と説明した。
 また、協力は「積極的に」行われたが、「不十分な点が多いため、引き続き中国側に働き掛けながら、進展を確認していく必要がある」とし、「一朝一夕に結果は望めない」とも述べた。
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「ウクライナ軍、ロシア領100町村制圧 約600人を捕虜に」

2024年08月28日 | 国家・社会
「AFP」 2024年8月28日 16:18 発信地:キーウ/ウクライナ
■ウクライナ軍、ロシア領100町村制圧 約600人を捕虜に

【写真】ウクライナが制圧したロシア西部クルスク州スジャ郊外で、破壊されたロシア軍の戦車。ウクライナが開催したメディアツアーで(2024年8月16日撮影)。(c)Yan DOBRONOSOV / AFP
【写真】ウクライナが制圧したロシア西部クルスク州スジャで、破壊された道路を歩くウクライナ兵。ウクライナが開催したメディアツアーで(2024年8月16日撮影)。(c)Yan DOBRONOSOV / AFP 
【写真】ウクライナが制圧したロシア西部クルスク州スジャの店舗。ウクライナが開催したメディアツアーで(2024年8月16日撮影)。(c)Yan DOBRONOSOV / AFP 
【写真】ウクライナが制圧したロシア西部クルスク州スジャで、破壊された建物。ウクライナが開催したメディアツアーで(2024年8月16日撮影)。(c)Yan DOBRONOSOV / AFP 

【8月28日 AFP】ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー(Oleksandr Syrsky)総司令官は、ロシア西部クルスク(Kursk)州への越境攻撃により、これまでに100町村、計1294平方キロを制圧したと発表した。
 また、ロシア兵594人を戦争捕虜にしたことも明らかにした。ウクライナ側が戦争捕虜の正確な数を公表するのは初めて。
 シルスキー氏は、ロシア軍がクルスクに対する越境攻撃を撃退するために、3万人の兵力を再配置したとも主張している。
 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は26日夜、今月6日に開始した越境攻撃について、ロシア領の奥深くまで攻撃できないことを「補う」ためのものでもあると説明。同盟諸国に対し、ロシアによる空爆を阻止するために、供与された兵器を使ったロシア領内への攻撃を認めるよう訴えている。
 一方、クルスク州の隣に位置し、同じくウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド(Belgorod)州のビャチェスラフ・グラトコフ(Vyacheslav Gladkov)知事は27日、ソーシャルメディアへの投稿で、ウクライナ軍が同州にも越境攻撃を試みているとの報告があったと発表。「敵がベルゴロド州の国境突破を試みているとの情報がある」と述べた。
 「ロシア国防省によれば、国境周辺の状況は依然として厳しいが、制御はできている」と付け加えた。(c)AFP/Victoria LUKOVENKO with Daria ANDRIIEVSKA



「The Hankyoreh」 2024-08-28 07:32
■ゼレンスキー大統領「初のウクライナ製弾道ミサイル実験に成功」
 「来月、米国に終戦案を提示」

【写真】ウクライナのゼレンスキー大統領が27日、ウクライナのキーウで記者会見を行っている=キーウ/ロイター・聯合ニュース

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が27日、自国製の弾道ミサイル実験を初めて行ったことを明らかにした。
 ロイター通信とAFP通信、キーウインディペンデントなどは、ゼレンスキー大統領が同日、キーウで開かれた「ウクライナ2024独立フォーラム」で記者会見を行い、「まだ話すには早いかもしれないが、皆さんと共有したい。ウクライナ初の弾道ミサイルの肯定的試験(陽性反応)があった。ウクライナの防衛産業界にお祝い申し上げる」と述べたという。ルステム・ウメロフ国防相は前日、ウクライナは自国で生産した兵器でロシアの空襲に対応する準備をしていると述べた。
 これに先立ち、ゼレンスキー大統領は「パリャヌィツャ」と呼ばれるウクライナ製長距離ドローンを初めて戦闘に配置したと明らかにした。ゼレンスキー大統領の発言は26日、ロシアがウクライナのエネルギー施設を攻撃するための大規模な空爆を行った直後に出た。ウクライナは米国、英国、フランスなど西側から長距離ミサイルの供与を受け、小型兵器および弾薬生産に関する協定を締結するなど西欧の軍事援助に依存してきたが、西側にロシアに対する長距離兵器の使用を認めるよう求めてきた。ウクライナは6日からロシア本土クルスク州への攻撃を続けている。
 ゼレンスキー大統領はまた、来月、ジョー・バイデン米大統領に終戦案を提示する計画であり、カマラ・ハリス副大統領やドナルド・トランプ前大統領など米大統領選候補たちにも伝える予定だと述べた。この終戦案についてゼレンスキー大統領は「ロシアが戦争を終わらせるようにすることが主な目的」だとしたうえで、「外交、経済部門の様々な措置が含まれるだろう」と説明した。そして、9月にニューヨークで開かれる国連総会にも出席したいという意向を示した。
 ゼレンスキー大統領はロシア本土クルスクで行う軍事作戦と関連し、「ウクライナの勝利計画における主軸の一つ」だとし、「戦争は結局対話で終わるだろうが、ウクライナが強い立場を構築することが必要だ」と強調した。西側から供与された米国製F16戦闘機については、「これまで成果が良く、ロシアの最近の攻撃を撃退するのに投入された」と述べた。また、ウクライナには今年ドローン150〜200万台を生産する能力はあるが、資金が足りないと語った。
チェ・ウリ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2024-08-27 22:25


「The Hankyoreh」 2024-08-26 08:09
■ウクライナ、ナチスドイツの「クルスクの泥沼」の轍を踏むか   
 [ハンギョレS]地政学の風景 
 
 クルスク侵攻の歴史  
 第2次世界大戦時のヒトラーの軍隊 
 スターリングラード惨敗後の反撃の拠点 
 西部戦線から戦力を抽出して没落を加速 
 ウクライナ、既存の戦線まで崩壊の懸念

【写真】11日、ウクライナのスームィ地域のロシア国境付近でウクライナに対するロシアの攻撃が続くなか、装甲車に搭乗しているウクライナの軍人たち/ロイター・聯合ニュース

 ウクライナが6日に突如国境を越えて侵攻したロシア西南部の都市クルスクは、第2次世界大戦の勝敗を決定づけたところだ。そのクルスクがウクライナ戦争の様相を決める地として再浮上した。第2次世界大戦時のスターリングラードの戦いで惨敗して守勢に追い込まれたナチスドイツは1943年7月、旧ソ連のクルスクで反撃を試みたが、またも惨敗した。史上最大の機甲戦であるクルスクの戦いで、ドイツは戦車のほとんどの戦力を投入したが消耗し、再起不能に陥った。ウクライナの今回のクルスク侵攻作戦は、当時を連想させる既視感を与える。
 アドルフ・ヒトラーはスターリングラードでの敗戦後、自国民と同盟国に、ナチスドイツはまだ健在であり戦争遂行能力があることを示すことを望んだ。すでに東部戦線全域で劣勢だったドイツ軍の守勢を反転させようと選択した場所がクルスクだった。ナチスドイツは第2次世界大戦初期のころ、強力な機甲戦力と大規模な空軍力を前面に出した「電撃戦」で常勝疾走したが、スターリングラードの市街戦では歯が立たなかった。クルスクは平原地帯だ。そこでヒトラーは、そこに戦車などの機甲火力を集中させ、ソ連の戦線を突破して押し崩そうとした。

◆ウクライナの勝負の賭けは通じるか
 当時のクルスク一帯の戦力はソ連が西側に突き出た形で、防御に脆弱な形勢だった。ドイツの最高指揮部は、北と南から攻撃し、西に突き出た戦線にいたソ連軍を孤立させようとした。ドイツの将軍たちはこの作戦に反対した。スターリングラードの戦い以降、ソ連に兵力と資源で押されていたため、「戦略的防衛戦」を行う必要があると主張した。兵力と資源が優勢なソ連軍に消耗戦で巻き込まれると、戦闘で勝っても戦略的勝利は担保されないとみたのだ。
 しかしヒトラーは、フランスなどの西部戦線にあった兵力と資源まで引き抜き、クルスクに投入した。1943年7月5日に「城塞作戦」という作戦名で始まったドイツの攻撃は、わずか1週間後の12日に「クトゥーゾフ作戦」で始まったソ連の「クルスク戦略攻撃」に直面し、急速に威力を喪失した。
 これに先立ち、クルスクの戦いが始まってから4日目の7月9日、連合軍がイタリア南部のシチリア島に上陸した。ヒトラーはクルスクの戦いの1週間後に攻撃を取りやめ、兵力をイタリアに再派遣しなければならなかった。ソ連の反撃によってドイツ軍に残されていた精鋭の機甲戦力はあっけなく崩壊した。ドイツはクルスクの戦いを行うために西部戦線の兵力を回したため、西部と東部の両方が崩れた。クルスクでドイツは約40万人前後の死傷者を出し、約1000台の戦車と約700機の戦闘機を失った。ソ連はそれ以上の損失を被ったが、戦時経済体制を拡張することで、被害を克服できた。仮にドイツがクルスクの戦いを行わず、戦略的防衛を選択したとすれば、ソ連の進軍はかなり遅れただろう。ソ連のベルリン占領も、第2次世界大戦後の東欧圏の社会主義化も不可能だったかもしれない。
 2022年2月に始まったウクライナ戦争は、同年11月からロシアの「占領地固め」に入った。ロシアは東部と南部の戦線で防衛線を構築し、戦略的防衛戦で西側の支援を受けたウクライナの反撃を防いだ後、今年の初めからは再反撃に出た。ロシアは基本的に消耗戦を進め、ウクライナはこれに巻き込まれた。ウクライナは今年初めから既存の戦線で押され、成果を上げる可能性がなくなると、クルスク侵攻作戦という劇薬を処方した。
 従来の戦線にいた精鋭の兵力を引き抜いてクルスク作戦に投じた。すでに見込みがなくなった既存の戦線でさらに損失を被ったとしても、ロシアの領土を占領してテコとして活用するという戦略だ。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、自国軍が侵攻した地域を「緩衝地帯にする」と公言した。この作戦が成功するためには、クルスクでの進撃した地域を「占領地」として固めなければならない。そのためには、ロシアの反撃を防ぐ追加の兵力と資源が投入されなければならない。何よりも制空権が必要だ。
 しかし、空軍力で圧倒的優位に立つロシアは、ウクライナ軍がクルスクに進入した経路にあたるスームィ地域を激しく爆撃している。クルスクに進撃したウクライナ軍が孤立する可能性があるという見方も出ている。何より、ドネツクをはじめとするウクライナの東部など、すべての戦線でロシアの攻勢が激化し、侵攻が速まっている。

◆ロシア、「消耗戦」で勝機を固めるか
 米国の軍事・戦略評論誌の「レスポンシブル・ステイトクラフト」は15日、専門家10人にウクライナのクルスク作戦について尋ねた。10人全員が「ウクライナ側にとって戦術的、戦略的に否定的」だと評価した。そのうち1人だけが「心理的なレベルでの西側の関心」を有利な点として挙げた。専門家らは全員、今回の作戦がもたらすウクライナの戦力消耗、既存戦線の崩壊、ロシアの態度の強硬化などを懸念した。ドイツのクルスクの戦いと同様に、ウクライナもクルスクで戦力を消耗し、既存の国内戦線も崩壊する可能性があるというものだ。
 西側のウクライナ戦争支援に批判的な立場で有名な、シカゴ大学のジョン・ミアシャイマー教授の言葉を引用する。
 「ウクライナの(クルスク)侵攻は、敗戦を加速化する大きな戦略的失策だ。消耗戦での成功の決定要因は、領土の占領ではなく死傷者などの損失の割合だが、西側はこれを見落としている。クルスクでの損失の割合は、ロシアに2つの点で決定的に有利だ。一つ目は、ウクライナ軍はほとんど守られていなかった領土に踏み込んだため、ロシアも死傷者が出なかった。二つ目は、ロシアはすみやかに攻撃に切り替え、圧倒的空軍力を動員し、露出して打撃しやすいウクライナ軍を攻撃している。問題をさらに悪化させるのは、ウクライナが東部戦線で切実に必要とされる最精鋭の兵力を引き抜いたことだ。これは、重要な戦線ですでに均衡が崩れていた損失の割合をロシア側にさらに有利にさせている。クルスク侵攻がいかに愚かな考えであるかを考慮すれば、ロシアが(むしろ今回の侵攻に)衝撃を受けたのは驚くことでない」
 すでに形勢が傾いたロシア・ウクライナ戦争で、クルスクの戦いが与える影響は甚大であることは明らかだ。

チョン・ウィギル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/1155131.html
韓国語原文入力:2024-08-25 00:02
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「国連「ガザ地区の子どもの間で急性栄養失調が急増…妊婦も深刻」

2024年08月27日 | 国家・社会
「中央日報日本語版」 2024.08.27 08:14
■国連「ガザ地区の子どもの間で急性栄養失調が急増…妊婦も深刻」

【写真】イスラエル軍の主力戦車メルカバ数台が昨年10月29日にガザ地区に近いジキムの海岸へ移動している。[X キャプチャー]

 パレスチナ・ガザ地区で救護品の搬入が3カ月以上制限され、子どもたちの栄養状態が急激に悪化していると国連が懸念した。
 26日(現地時間)、国連人道的支援調整室(OCHA)によると、今年1月から先月までガザ地区内にある避難民保護施設と医療施設で栄養状態に対する検査を受けた6カ月~5歳の児童23万9000余人のうち6.2%である1万4750人が急性栄養失調の判定を受けた。
 急性栄養失調は一般の栄養失調より栄養欠乏が深刻な状態だ。栄養供給をはじめとする治療を適時に受けることができなければ死亡に至る場合がある。
 致命的水準の栄養欠乏を抱える子どもも急増しているとOCHAは伝えた。
 OCHAは「今年5月の集計当時に比べて急性栄養失調判定が出た子どもの数はガザ地区北部で300%以上、南部で156%程度増加した」と説明した。
 これは5月からイスラエル国防軍がガザ地区最南端のラファ国境検問所を掌握した後、救護品流入が減少したことが大きいとOCHAは指摘した。
 授乳期女性の栄養不足状態も深刻なことが分かった。
 OCHAは「今年6~7月、栄養検査を受けた授乳期女性の9~10%は急性栄養失調であることが判明した」とし「早産児と低体重出生児が増加しているうえ、妊婦の授乳まで大きな支障を受けている」と指摘した。


「中央日報日本語版」 2024.08.22 13:21
■米民主党の党大会会場付近で親パレスチナ団体がデモ…約70人逮捕
 米民主党の党大会2日目である20日(現地時間)、親パレスチナ団体が党大会が開かれるシカゴでデモを行った。この過程で警察と衝突して数十人が逮捕されたとAP通信が報じた。
 APによると、デモ隊は同日、民主党全党大会の会場であるシカゴのユナイテッド・センターから約3キロ離れたイスラエル領事館近くでデモを行った。一部のデモ隊は、党大会が行われる間、星条旗に火をつけた。
 その後、デモ隊は警察と衝突した。APは「デモが始まって数分後に黒い服を着て顔を隠したデモ隊が警察に向かって突撃した」と伝えた。警察はデモ隊に向かって拡声器で「直ちに解散せよ」と命令したが、デモ隊は「我々はあなたたちが怖くない」と叫びながら反発した。
 これを受け、デモを違法と見なした警察は、鎮圧装備を着用した後、直ちにデモ参加者を逮捕した。ニュー・ローヤース・グループ(NLG)は、少なくとも72人が逮捕されたと明らかにした。
 デモに参加した人々は、バイデン政権がガザ地区で戦争を繰り広げているイスラエルへの支援を中止しなければならないと主張した。デモを主導した親パレスチナ団体「ビハインド・エネミー・ラインズ」はホームページで「ジェノサイド・ジョー(バイデン大統領)やキラー・カマラ(カマラ・ハリス副大統領)など、ガザ地区の殺処分者が何の制止もなくシカゴに集まるようにしてはならない」と明らかにした。デモ隊はパレスチナを象徴するチェック柄のスカーフ「ケピエ」を巻いてイスラエル国旗を燃やしたりもした。
 一方、同日、親イスラエル団体もイスラエル国旗を振りながら、親パレスチナデモ隊の前で「対抗デモ」を行った。彼らは領事館の近くに集まり「米国の指導者たちがイスラエルを支援し続け、人質が解放されるようにしなければならない」と促した。


「AFP」 2024年8月18日 11:03 発信地:パレスチナ自治区
■ガザ停戦めぐり米大統領が楽観論 ハマス幹部は一蹴

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区中部のマガジ難民キャンプから避難する家族(2024年8月17日撮影)。(c)Eyad BABA / AFP
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区中部デイルアルバラフのアルアクサ殉教者病院で、イスラエル軍の空爆の犠牲者を悼む人々(2024年8月17日撮影)。(c)Eyad BABA / AFP 
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区中部ズウェイダで、イスラエル軍による空爆の被害を確認する人(2024年8月17日撮影)。(c)Eyad BABA / AFP 
【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区ジェニンで、イスラエル軍の空爆を受け、パレスチナ人2人が殺害されたとされる現場に集まる人や救急隊員(2024年8月17日撮影)。(c)MOHAMMAD MANSOUR / AFP 
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区中部デイルアルバラで、イスラエル軍の空爆後に立ち上る煙(2024年8月17日撮影)。(c)Bashar TALEB / AFP 
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区で活動するイスラエル兵。同軍提供(2024年8月17日公開)。(c)AFP PHOTO / Handout / Israeli Army 

【8月18日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で戦闘を続けているイスラエル軍とイスラム組織ハマス(Hamas)との停戦の行方をめぐり、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領はカタールの首都ドーハで行われた交渉を受け、合意に近づいたとの楽観的な認識を示した。それに対しハマス幹部は17日、「幻想だ」と一蹴した。
 停戦交渉はドーハで15、16の両日にわたって開催。米国やカタールが仲介役を務めた。交渉終了後、バイデン氏は「われわれはこれまでになく(合意に)近づいている」と発言。
 しかし、ハマス政治局のサミ・アブ・ズーリ(Sami Abu Zuhri)氏はAFPに対し、「合意に近づいていると言うのは幻想だ」と否定。「われわれは合意や真の交渉に向き合っているのではなく、米国の命令を押し付けられているのだ」と語った。
 今回の交渉では、米政府がイスラエルとハマスに新たな提案を示した。ハマス側は、その提案に基づくイスラエル側の「新たな条件」に異議を唱えている。
 一方、イスラエル首相府は17日、ドーハから帰国した代表団が、交渉の見通しについて「慎重ながらも楽観的」な見方を示したと発表した。
 首相府は「米国など仲介国からのハマスへの強い圧力により、米提案に対する彼らの反対はなくなり、交渉に突破口が開かれる可能性があると期待される」と述べた。
 仲介国は共同声明を出し、エジプトの首都カイロで「来週末までに」交渉を再開し、合意成立を目指すとしている。


「AFP」 2024年8月17日 16:04 発信地:パレスチナ自治区
■見張り役がイスラエル人人質射殺、わが子殺された「報復」 ハマス

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニスで、イスラエルの攻撃後に立ち上る煙(2024年8月16日撮影、資料写真)。(c)Bashar TALEB / AFP

【8月17日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の見張り役が、イスラエル軍にわが子2人を殺害されたことへの「報復」として、イスラエル人人質を射殺した。ハマスが15日、明らかにした。
 イスラエル軍と、ハマスに拉致された被害者家族の団体「人質・不明者家族フォーラム(Hostage and Missing Families Forum)」はそれぞれ、ハマスが声明と共に公開した画像に映っている人質は既に亡くなっており、イスラエル軍が昨年ガザから遺体を収容したと指摘した。
 ハマスの軍事部門、イザディン・アルカッサム(Ezzedine al-Qassam Brigades、カッサム旅団)は12日、複数の発砲でイスラエル人人質1人が死亡、2人が負傷したと発表した。
 ハマスは16日、死亡したイスラエル人人質の男性に関する調査で、見張り役の戦闘員が、イスラエル軍にわが子2人が虐殺されたとの知らせを受け、報復のため命令に背いて人質を殺害したことが判明したと述べた。
 ハマスが昨年10月7日に行ったイスラエル南部への越境攻撃で拉致した人質251人のうち、111人は今もガザで拘束されている。イスラエル軍によれば、そのうち39人が既に死亡している。
 カッサム旅団が公開した画像には、血に染まった白い布に覆われた男性の遺体が写っているが、身元は明らかにされていない。
 同旅団は「不幸な出来事」で、イスラエル軍によるハマス掃討作戦の「残虐さ」が原因だと主張。「あなた方の残虐さは、人質に取って差し迫った危険となっている」と警告した。


「韓国経済新聞/中央日報日本語版」 2024.08.17 10:23
■「10カ月間にガザ地区で4万人死亡」…イスラエル・ハマス休戦交渉は難航
 中東事態に安定の兆しが見えない。パレスチナの武装組織ハマスが昨年10月にイスラエルを奇襲攻撃をしてから続いているガザ地区戦争で約4万人が死亡したと推定されている。イランがイスラエルに対する「報復攻撃」を宣言して緊張がさらに高まっている中、イスラエル-ハマス間の休戦交渉も全く進展がない状況だ。
 事実上ハマス傘下組織のガザ保健省は15日(現地時間)、「(今回の戦争で)イスラエルの攻撃で住民4万5人が死亡、9万2401人が負傷した」と主張した。戦争前のガザ地区の住民が220万人という点を考慮すると、死傷者が全体人口の約6%にのぼるということだ。死亡者数は未確認の遺体と死亡者の家族から申告された件数を合わせた数値という。ガザ保健当局は「イスラエルの空襲で建物の残骸に埋もれた遺体は集計に含まれなかった」とし「追加の死亡者は1万人に達するかもしれない」と伝えた。
 英ガーディアンは「現在まで身元が確認された死亡者およそ3万人のうち2万人以上は子どもと女性、高齢者、医療関係者であり、死亡者の大半は民間人と推定される」と報じた。野戦病院担当局長アルハムス博士は「病気と飢え、医療体系の崩壊など間接的な影響で死亡した人は含まていない」とガーディアンに説明した。
 一方、イスラエル外務省はガザ地区の死傷者数は「ねつ造されている」と反論した。イスラエル国防軍(IDF)のハガリ報道官は15日、「これまで1万7000人を超える(ハマスの)テロリストを除去した」とだけ明らかにした。IDFによると、ガザ地区の戦闘で死亡したイスラエル軍は329人と集計された。
 こうした状況で現在カタールで進行中の休戦交渉の結果は中東情勢の安定化と直結するとみられる。イランの関係者が、自国でハマス最高政治指導者イスマイル・ハニヤ氏が暗殺されたことに対する「血の報復」を宣言したことに関連し、「休戦が報復の程度を下げるかもしれない」と発言したからだ。
 2週間以上もイランの報復攻撃がない中、イランの変則攻撃の可能性にも言及されている。ブルームバーグ通信は15日、西側の当局者を引用し、「(イランが)イスラエル北部の港町ハイファの民間インフラ(基盤施設)を狙う可能性がある」とし「しかし民間人死傷者の発生は避けようとするだろう」と伝えた。一部ではイランが4月よりも強力かつ広範囲にイスラエルを攻撃するという見方も出ている。ブルームバーグは「イスラエルの淡水工場や原子炉、または軍基地などを打撃する可能性がある」とし「ミサイルを動員せず、サイバー攻撃をすることもあり得る」と予想した。
 イスラエルのネタニヤフ首相とハマスの新指導者ヤヒヤ・シンワル氏は共に主戦論者であるため、休戦交渉の見通しは明るくないという声も出ている。ネタニヤフ首相の立場では、休戦時に連立政権の一つの軸をなす極右派が離脱するおそれがある。ウォールストリートジャーナル(WSJ)は「ネタニヤフは休戦交渉中に追加要求をしたり、これをメディアに流して交渉チームの運用の余地を制限する形で交渉を妨害したという批判を受けている」とし「シンワル氏もパレスチナ民間人の死亡がイスラエルに対する国際的な非難を招き、自身に有利だと信じている」と伝えた。


「AFP」 2024年8月16日 12:41 発信地:ジュネーブ/スイス
■ガザ死者4万人超に、国連人権トップ「悲惨な節目」

【写真】イスラエル軍によってがれきと化した、パレスチナ自治区ガザ地区最大のシファ病院周辺(2024年4月3日撮影)。

【8月16日 AFP】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のボルカー・ターク(Volker Turk)高等弁務官は15日、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)に対する10か月に及ぶ攻撃による死者数が4万人という「悲惨な節目」を迎えたと嘆き、イスラエル軍が「交戦規則」を破っていると非難した。
 ガザ紛争は昨年10月、同地区を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)がイスラエルに奇襲を仕掛けたことから始まったが、ターク氏は急増するガザの死者数について責任はイスラエルにあると非難した。

 ガザの保健当局は14日、紛争による死者は少なくとも4万5人、負傷者は9万2401人に上っていると発表した。死者について民間人と戦闘員の内訳は公表していない。
 ターク氏は「きょうは世界にとって悲惨な節目の日だ」とする声明を発表。「死者の大半は女性と子どもだ。この想像を絶する状況の主たる原因は、イスラエル国防軍が繰り返し交戦規則を破っていることにある」とし、同軍による「住宅、病院、学校、礼拝所の破壊の規模は極めて衝撃的だ」と述べた。
 またOHCHRでは、ハマスを含むパレスチナ武装勢力およびイスラエル軍の双方による国際人道法の「重大違反」を記録していると述べた。
 さらにターク氏は即時停戦と、ガザで拘束されているイスラエル人人質および「恣意(しい)的に拘束されている」パレスチナ人の解放を改めて呼び掛けた。


「中央日報日本語版」 2024.08.14 07:17
■ハマス「イスラエル・テルアビブにロケット2発発射」
 ハマスの武装組織アルカッサム旅団が13日(現地時間)、イスラエルの首都テルアビブを攻撃したと、アルジャジーラなど外信が報じた。
 アルカッサム旅団はこの日午後、公式テレグラムに投稿した声明で「テルアビブとその周辺地域にM-90ロケット2発を発射した」とし「イスラエルが行った虐殺と強制移住に対する報復」と明らかにした。
 これに関連してN12等現地メディアは、テルアビブ付近で爆発音が聞こえたが死傷者は報告されなかったと報じた。
 イスラエル国防軍(IDF)は「カザ地区から発射されたロケットがイスラエル中部の海上に落ちた」とし「もう一つのロケットは国境を越えることができずカザ地区内に落ちたことが把握された」と付け加えた。
 ロケットは人口の多い地域に向かわなかったため、状況中に空襲警報は鳴らなかったとタイムズ・オブ・イスラエルは伝えた。

■【ルポ】戦雲漂うイスラエル、悲しい沈黙のヨルダン川西岸地区

 [ハンギョレS] 戦争の地、パレスチナに行く 
 
 開戦後、イスラエルとラマラの通行途絶える 

【写真】6日(現地時間)、エルサレムのオールドシティ(旧市街地)にあるイスラム寺院アル・アクサ・モスクに向かう街角で、イスラエル兵士たちが検問を行っている=カン・ギョンラン提供//ハンギョレ新聞社

<昨年10月に始まったイスラエルとハマスの戦争が10カ月以上続いている。ハンギョレは独立系ドキュメンタリーを作るカン・ギョンラン・プロデューサー(PD)を現地通信員として派遣し、悲劇の現場の様子を数回にわたり連載する。カンPDはイラクやバルカン半島など世界全域の紛争地域を回りながら「韓国放送(KBS)」の5部作「人間の土地」など100編余りの作品を作った。>

  ちょうど1週間前の3日、イスラエル行きの飛行機に乗った。オランダのアムステルダムを経由してテルアビブまで20時間がかかる長い道のりだった。イスラエルへの入国手続きは、アムステルダムのスキポール空港で始まった。入国目的などを尋ねるインタビューがあり、預け荷物をはじめとするすべての荷物に対する厳格なセキュリティー検査が行われた。先月31日、イスラム組織ハマスの政治指導者、イスマイル・ハニヤ氏がイランで暗殺され、その報復としてイランがイスラエルを攻撃するかもしれないというニュースが相次いで流れていたが、テルアビブ行きの飛行機は満席だった。私の隣に座った高校生のスニールさんは、ドイツにいる兄に会って帰る途中だと語った。「本当に戦争が起こるのでしょうか」。不安そうな顔で私を見つめる少年に、怖いのかと問い返した。「怖くはありません。だけど、両親には帰ってくるなと言われました」。

◆「本当に戦争が起きるのでしょうか」
 イスラエルでは戦争などの非常事態が発生すれば、18歳から21歳までの男性が徴集される。女性は20歳までだ。スニールさんはまだ16歳なので服務の義務はないが「両親はイスラエルが安全ではないと考えているようだ」と言った。「徴集に応じる生徒が多いんです。昨年10月に始めるはずの1学期の日程が、入隊する学生が多く、今年1月に延期されました」。隣の席に座っていたエシュバルさんも会話に加わった。テルアビブにある大学で歴史を教えている彼女は、アムステルダムで開かれたセミナーに出席して帰る途中だった。「ガザで発射されたロケットがテルアビブに到着するのに90 秒かかります。避難するのには十分な時間です」。
 韓国の指定避難所を思い浮かべた私は、どうやってその短い時間に移動できるのか不思議だった。「学校や病院、アパートなどにある避難所のほか、一般家庭にもシェルターがあります。私の家にも地下にシェルターがありますよ」。エシュバルさんが答えた。「イランがミサイルを発射したら問題が少し違ってきますけどね。その場合でも大きな被害はないでしょう」。戦争はそう簡単には起きないだろうし、イランが攻撃を仕掛けたとしても、4月にあったドローン攻撃と似ているのではないかというのが彼女の考えだった。4時間30分の飛行後、着陸を知らせる機内放送が流れると、乗客たちが拍手をした。ロケット攻撃を受けずに安全に到着したことに対する感謝、互いに対する激励の意味だとエシュバルさんが説明した。テルアビブのベングリオン国際空港の駐機場は閑散としていた。イスラエル以外の航空会社の飛行機は見当たらなかった。イスラエル国民専用の入国審査カウンターには長蛇の列ができていた。ところが、外国人専用の入国審査カウンターには私と同僚しかいなかった。
 カランディア検問所はエルサレムとパレスチナ自治政府の首都であるラマラを結ぶ要地だ。この検問所を通過するパレスチナ人の数は1日平均約7千人。彼らのうち、4千~5千人はエルサレムで働く労働者だ。昨年の戦争以来、検問所を通る人は目に見えて減った。6日午前9時、カランディア検問所を渡ってラマラに入る人は、私を含めて10人にも満たなかった。カランディア検問所は多くの通行量だけでなく、厳しい検問、通行証検査で悪名高いところだが、通過するのに1分もかからなかった。
 ラマラの街は賑わっていた。高さ65メートルの国旗掲揚台がある中心街周辺には20~30代と見られる青年たちがタバコを吸いながら集まっていた。「仕事に行けないから、友達に会って時間をつぶしています」。エルサレムの建築現場で働いているというオマールさんが語った。昨年戦争が起きた後も検問所は閉鎖されたことがないが、イスラエル政府は就業許可証と通行証の発給を統制した。就業許可証を再発給されていない人たちは、検問所を通ることができず、失業状態だ。

 ガザでは4万人が死んでいくのに 
 西岸地区は孤立の中でリーダーシップが麻痺 
 テルアビブでは戦争めぐり賛否両論

【写真】今月6日(現地時間)、パレスチナ自治政府の首都、ラマラの中心街にパレスチナの旗がはためいている=カン・ギョンラン提供//ハンギョレ新聞社

◆ラマラはなぜ沈黙するのか
 私は2000年から5年間続いた第2次インティファーダ(パレスチナ民衆蜂起)を取材した。主にラマラで取材活動を行い、長い時間を過ごした。イスラエルの占領に反対して石を投げる子どもたちと、イスラエル軍の銃撃で亡くなった子どもを抱き、声を殺して涙を流していた母親の苦しみを、20年が過ぎた今でも鮮明に覚えている。
 2024年8月のラマラは静かだった。石を投げる子どもどころか、小規模のデモすらなかった。「あなたが経験した第2次インティファーダ期間と現在のラマラは全く違います。その時はアラファト議長が自治政府を率い、バルグーティがファタハ(パレスチナ自治政府の主流政党)の中心でした」。世界中がパレスチナ問題で大騒ぎなのに、ラマラはなぜこんなに静かなのか、なぜ石を投げる子どもたちがいないのかを尋ねると、パレスチナのニュースエージェンシー「パルモメンタ」を運営するアフマド記者はパレスチナの政界の変化について言及した。パレスチナの政治そのものを象徴したアラファト議長は2004年に亡くなった。ハマスと競争関係にあるファタハの中心人物であり、第2次インティファーダを主導したマルワン・バルグーティ氏は、2002年にイスラエル軍に逮捕され、終身刑を言い渡されて収監されている。大統領執務室のあるムカタは、もはや尊敬の対象ではないように見えた。
 昨年の戦争以降、ガザ地区で4万人にのぼる民間人が死亡したにもかかわらず、パレスチナ自治政府はこれに対する立場すら表明していない。「私たちも機会があるたびに同じ質問を投げかけています。私たちの土地で起きていることについて、国民に責任を負わなければならない政府の立場がないなんて、ありえないと問い詰めます。しかし、答えは返ってきませんでした」。アフマド記者は現状況に対するパレスチナ自治政府の立場は「沈黙」だと語った。8月6日、レバノン国境地域でイスラエルとヒズボラの間で衝突があり、ヨルダン川西岸地区北の都市ジェニンではイスラエルの軍事作戦で民間人が死亡した。ジェニンの現地特派員とつなぐ準備をしながら、アフマドが語った。「ジェニンが第2のガザになるのではないかと、私たちは皆心配しています」。
 重い沈黙に包まれたラマラの街とは違って、テルアビブは熱い。戦争を支持する人々だけでなく、戦争に反対して共存を主張する人たち、ベンジャミン・ネタニヤフ首相の辞任を要求する人たち、人質の早期解放と帰還を求める人たちなど、様々な主張が独自にまたは連帯して声をあげている。毎週土曜日、テルアビブの中心街にはあらゆる声が集結する。イランの報復攻撃予告とヨルダン川西岸地区での衝突で緊張が高まっている今、今週土曜日のテルアビブはどんな姿なのか気になる。

テルアビブ・ラマラ/カン・ギョンランPD(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/1153103.html
韓国語原文入力:2024-08-10 18:13


「AFP」 2024年8月11日 17:30 発信地:ガザ市/パレスチナ自治区
■「子どもたちはばらばらに」 イスラエル軍による学校空爆

【写真】イスラエル軍に空爆されたパレスチナ自治区ガザ市の学校で、被害状況を確かめる人々(2024年8月10日撮影)。(c)Omar AL-QATTAA / AFP
【写真】イスラエル軍に空爆された学校から遺体を運び出す人々。パレスチナ自治区ガザ市で(2024年8月10日撮影)。(c)Omar AL-QATTAA / AFP
【写真】イスラエル軍に空爆された学校の様子を見る人々。パレスチナ自治区ガザ市で(2024年8月10日撮影)。(c)Omar AL-QATTAA / AFP 
【写真】イスラエル軍による学校空爆の犠牲になった親族の遺体を病院から運び出す男性。パレスチナ自治区ガザ市で(2024年8月10日撮影)。(c)Omar AL-QATTAA / AFP 
【写真】イスラエル軍に空爆されたパレスチナ自治区ガザ市の学校で、がれきの中を調べる人々(2024年8月10日撮影)。(c)Omar AL-QATTAA / AFP 
【写真】イスラエル軍に空爆されたパレスチナ自治区ガザ市の学校で、嘆く女性(2024年8月10日撮影)。(c)Omar AL-QATTAA / AFP 
【写真】イスラエル軍による学校空爆で亡くなった親族の遺体袋の周りに集まった親族。パレスチナ自治区ガザ市で(2024年8月10日撮影)。(c)Omar AL-QATTAA / AFP 

【8月11日 AFP】床には白い遺体袋が無造作に置かれ、その場は悲嘆で満ちていた。10日、避難民たちが身を寄せていたパレスチナ自治区ガザ市(Gaza City)の学校がイスラエル軍のミサイルで攻撃された後の光景だ。恐ろしい光景だが、戦闘が続くガザでは見慣れたものとなってしまった。
 イスラエル軍戦闘機による3度にわたる空爆が、早朝礼拝に参加していた人々を襲った。タービイーン(Al-Tabieen)宗教学校とモスクが、この空爆で破壊された。
 空爆の後、がれきとともにばらばらになった人体が散乱し、焼け焦げた血まみれの遺体が倒れていた。
 険しい表情のボランティアたちは、血まみれの毛布に包まれた遺体を救急車に積み込んだ。重傷を負った男性たちが、地面に横たわりうめいていた。
 ガザ地区(Gaza Strip)の民間防衛当局によると、少なくとも93人が死亡。うち17人は女性と子どもだった。イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の戦闘が始まって以来、1回の攻撃としては犠牲者を最も多く出した惨事の一つとなった。
 イスラエル軍は、学校は「ハマスとイスラム聖戦(Islamic Jihad)の軍事施設として使われていた」と主張。攻撃には「精密兵器」を使用したと述べた。
 イスラエル軍によるこうした攻撃は、ここ数週間でパターン化している。AFPの集計によると、7月6日以降、ガザの避難民が身を寄せる少なくとも14の学校が攻撃され、累計280人以上が死亡した。
 タービイーン学校の被害状況を見にきた、近くに住むアブ・ワシムさんは、「平和な人々、女性、子ども、若者がいつものようにファジュルの礼拝(早朝礼拝)をしていた時、ミサイルが突然襲った」と語った。
 「彼らは亡きがらになった。子どもたちはばらばらになり、女性たちは焼かれた。私たちは何を言い、何をすることができるのだろうか。 私たちに一体どんな力があるのか」。


「中央日報日本語版」 2024.08.11 08:53
■イスラエル、ガザの学校空爆…「100人以上死亡、おぞましい虐殺」
 イスラエルがパレスチナのガザ地区の難民が身を寄せていた学校を攻撃し100人以上が死亡し数十人が負傷したとロイター通信が報道した。
 ロイターは10日、パレスチナメディアのWAFAの報道を引用し、イスラエル軍がガザ地区北部の避難民を保護していた学校1カ所を攻撃したと伝えた。
 ガザ当局の報道官はテレグラムを通じ「ガザ市北部にある学校でイスラエルの爆撃により40人の殉教者が発生し数十人が負傷した」と明らかにした。彼はその後AFP通信に死亡者が90~100人に増えたと話した。
 報道官は「パレスチナ難民が集まっていた学校をイスラエルのロケット弾3発が攻撃した」として今回の爆撃を「おぞましい虐殺」と見なした。
 イスラエル軍はこの日「校内にあるハマスの指揮・統制本部内で活動するハマスのテロリストを精密打撃した」と主張した。
 今回の攻撃はイスラエル軍が8日にガザ市内の学校2カ所を攻撃し18人以上が死亡してから2日ぶりに行われた。当時もイスラエル軍はハマス指揮本部を精密武器で爆撃したものと明らかにした。


「AFP」 2024年8月11日 10:57 発信地:ガザ市/パレスチナ自治区
■イスラエル軍のガザ学校空爆、各国が非難

【写真】パレスチナ自治区ガザ市の学校がイスラエル軍の攻撃を受け、家族を失った男性(2024年8月10日撮影)。(c)Omar AL-QATTAA / AFP

【8月11日 AFP】パレスチナ自治区ガザ市(Gaza City)の学校がイスラエル軍に空爆され避難民少なくとも93人が死亡したのを受け、各国は10日、イスラエルを非難するとともに、即時停戦を改めて求めた。
 ガザ地区(Gaza Strip)の民間防衛当局によると、ガザ市のタービイーン(Al-Tabieen)宗教学校とモスクがイスラエルの攻撃を受け、少なくとも93人が死亡。うち17人は女性と子どもだった。イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の戦闘が始まって以来、1回の攻撃としては犠牲者を最も多く出した惨事の一つとなった。

 イスラエル軍は死者数に異議を唱えている。また、攻撃で少なくとも19人の「テロリスト」を殺害したと発表した。
 各国・機関の反応をまとめた。
◆米国
 ホワイトハウス(White House)は声明で、「民間人の犠牲に関する報を深く懸念している」とし、情報を収集中だと述べた。その上で、攻撃により「停戦と人質解放の緊急性が強つ示された」とし、「われわれは実現に向け鋭意努力する」とした。
◆英国
 デービッド・ラミー(David Lammy)外相はX(旧ツイッター)に「タービイーン学校へのイスラエル軍の攻撃と悲劇的な人命喪失にがくぜんとしている」と投稿。「民間人を保護し、すべての人質を解放し、援助に対する制限を終わらせるために即時停戦を必要としている」と訴えた。
◆フランス
 外務省は声明で、「数週間にわたって学校の建物が繰り返し標的にされ、耐えがたい数の民間人が犠牲になっている」と指摘。「イスラエルは国際人道法を尊重しなければならない」と述べた。
◆欧州連合(EU)
 ジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表(外相)はXで、避難所となっていた学校がイスラエルの攻撃を受けた映像に「戦慄(せんりつ)を覚えた」とコメント。「過去数週間で少なくとも10校が標的にされた。こうした虐殺に正当化の余地はない」と断じた。
◆エジプト
 イスラエルと外交関係を持ち、イスラエル・ハマス間の交渉にも関与しているエジプトは、今回の攻撃は「国際法と人道法をないがしろにして行われた」として、「イスラエル側にこの凶暴な戦争を終わらせる意思がない」ことを示していると述べた。
◆イラン
 イラン外務省のナセル・カナニ(Nasser Kanani)報道官は、今回の攻撃が「イスラエルが国際法や道徳的・人道的原則を一切尊重していないことを改めて示した」と語った。
◆レバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)は、攻撃を「恐ろしい虐殺」と表現し、パレスチナ人との連帯を示すため、世界中でイスラエルに対し非難の声を上げるよう呼びかけた。
◆世界保健機関(WHO)
 テドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長はXに、「言葉を失った」と投稿。「停戦までにあと何人の女性と子どもが命を失うのか? ガザの民間人が耐えている恐怖を終わらせなければならない」と訴えた。


「AFP」 2024年8月10日 16:31 発信地:パレスチナ自治区
■イスラエル軍が学校攻撃、少なくとも90人死亡 ガザ民間防衛当局

【写真】パレスチナ自治区ガザ市の仮設墓地に建てられたイスラエルの空爆で殺害された人々の墓(2024年1月10日撮影)。(c)Omar AL-QATTAA / AFP

【8月10日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の民間防衛当局は10日、ガザ市の学校がイスラエル軍の攻撃を受け、少なくとも90人が死亡したと明らかにした。
 同局の報道官はAFPに、「死者数は現在90~100人で、さらに数十人が負傷した。イスラエルのロケット弾3発が、パレスチナ人避難民を収容していた学校に直撃した」と語った。
 ガザのメディア当局はAFPに対し、この攻撃により「100人以上が殉教した。数十人が負傷し、ほとんどは重体だ」と語った。
 メディア当局筋によると、学校には約250人が身を寄せており、大半は女性と子どもだった。
 一方、イスラエル軍は、攻撃したダラジ(Daraj)地区の学校にはイスラム組織ハマス(Hamas)の「指揮所」が「隠されていた」と主張。「民間人の犠牲を抑えるために多数の措置を講じ、精密誘導兵器の使用や空中監視、諜報(ちょうほう)活動などを行った」と説明している。


https://www.afpbb.com/articles/-/3533018?cx_part=latest

「AFP」 2024年8月8日 10:14 発信地:テヘラン/イラン
■西側はイスラエル支援停止を イラン大統領
 
【写真】イランのマスード・ペゼシュキアン大統領(2024年7月30日撮影)。(c)AFP

 イランのマスード・ペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領は7日、イスラム組織ハマス(Hamas)の最高指導者だったイスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏殺害をめぐって緊張が高まる中、米国をはじめとする西側諸国に対し、イスラエルへの支援を停止するよう求めた。
 ペゼシュキアン氏のウェブサイトによると、同氏はエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領との電話会談で、「米国と西側諸国がこの地域(中東)での戦争と不安定化を防ぎたいのであれば、シオニスト政権(イスラエル)への兵器の販売と支援を直ちに停止すべきだ」と述べた。
 さらに「米国と西側諸国は、国際法規を一切守らない政権を支援している」と付け加えた。
 ハニヤ氏が先週イランの首都テヘランで殺害されたのを受け、イランとイスラエルの間での軍事的緊張が高まるのではないかと懸念されている。
 イランとハマスは、ハニヤ氏殺害はイスラエルの仕業だとして、相次いで報復を宣言している。ただし、イラン政府は、これ以上のエスカレーションを求めていないとしている。
 ペゼシュキアン氏は「イラン・イスラム共和国は戦争を回避して世界の平和と安定を築くことを基本原則の一つと考えている」「だが、自国の利益と安全が侵害されるのならば、決して黙っていない」と述べた。そうした際にも「条約や国際法の枠組み内」で対応するとしている。


《中央日照》 2024.08.06 07:08
■イラン「戦争も辞さない報復」…イスラエルも先制打撃を検討
战争的阴云再次笼罩在中东上空。 自以色列暗杀德黑兰以来,伊朗已宣布进行报复,并一再明确表示打算进行报复,称尽管邻国有所克制,但“如果战争爆发并不重要”。 以色列还威胁要做出强硬回应,包括考虑对伊朗进行先发制人的打击。

图为:以色列防空系统拦截火箭弹

陷入地缘政治危机的阿拉伯国家的紧张局势有所加剧。 据当地时间4日《华尔街日报》(WSJ)报道,阿拉伯国家强烈敦促伊朗重新考虑报复性打击。 3月31日,以色列在访问德黑兰期间暗杀了哈马斯领导人伊斯梅尔·哈尼亚,伊朗的报复性打击正在成为现实。 美国也试图通过欧洲和其他友好国家阻止伊朗。 然而,伊朗3日拒绝了这样的要求,称“如果战争爆发,我不会知道这件事”。
美国国务卿安东尼·布林肯(Antony Blinken)告诉七国集团(G7)国家的外长,“我们不知道确切时间,但伊朗和真主党(黎巴嫩的亲伊朗武装派别)可能会在24~48小时内攻击以色列。 5月5日,拜登总统决定在白宫情况室召集一个国家安全小组,当时他被告知可能的时间点。
伊朗将如何报复还有待观察。 美国目前也在收集相关信息。 鉴于伊朗和以色列之间的距离约为1,500公里,使用无人机或导弹进行攻击的可能性是可能的。 它还增加了涉及亲伊朗武装团体同时发动袭击的可能性,包括真主党和也门的胡塞武装。 作为回应,还有一种关于以色列先发制人打击的理论。 《以色列时报》报道称,“以色列总理本雅明·内塔尼亚胡4日与安全官员讨论了对伊朗的先发制人打击”。 当天,总理本雅明·内塔尼亚胡(Benjamin Netanyahu)表示,“如果你攻击我们,您将付出高昂的代价”,但他补充说,“我们可以在也门卡扎地区和任何地方进行远程空袭。 哈马斯说,以色列周一对巴勒斯坦加沙地带两所学校和一家医院的一个难民营进行空袭,至少有44人丧生。


《日本版中央日报》 2024.08.05 11:39
■ “向Haniya先生的住所发射了一枚炸弹”与“从外面发射了一枚导弹”
伊朗革命卫队正式宣布,巴勒斯坦伊斯兰组织哈马斯的政治领导人哈尼亚被短程火箭弹袭击身亡。 这是对西方媒体报道的回应,称革命卫队在以色列摩萨德的要求下在酒店里放置了炸药并暗杀了哈尼亚。
革命卫队3日宣布,上个月31日对Haniya先生的恐怖袭击是由一枚携带约7公斤弹头的短程火箭从酒店外发射引起的。 他还指责政府“由犹太复国主义政府策划和执行它,并得到美国犯罪政府的帮助和教唆”。
《每日电讯报》周一报道说,在暗杀过程中,两名革命卫队成员被动员为摩萨德特工。 据称,他们在德黑兰北部革命卫队大楼的三个房间里放置了炸药。
一名革命卫队官员说:“以色列煽动了安萨尔·马赫迪卫队的成员,在检查建筑物时还发现了另外两枚未爆炸的爆炸物。 安萨尔·马赫迪卫队是一个为伊朗高级官员提供保护的组织。
Axios还报道说,这枚炸弹配备了先进的人工智能(AI)技术,并由摩萨德人员远程引爆,他们收到哈尼亚在房间里的信息。 《纽约时报》报道说,“大约两个月前,在Haniya的住所安放了一枚炸弹。
伊朗因无法保护参加总统就职典礼的客人的安全而受到严重伤害。 出于这个原因,一些分析人士建议,将其标记为短程火箭的空袭可能更好。 革命卫队逮捕了20多名与此事件有关的情报和军事官员。 以色列尚未证实或否认暗杀哈尼亚先生一事。


「韩民族」 2024-08-05 08:13
■ 国家和本国公民“立即离开黎巴嫩”...... 中东正处于一场突如其来的战争之中
中东紧张局势加剧,各国宣布撤离
美国“离开黎巴嫩”
加拿大“取消前往以色列的旅行”

图为:以色列铁穹防空网4日击落黎巴嫩什叶派组织真主党在加利利地区发射的一枚火箭弹 / AP/韩联社

在黎巴嫩首都贝鲁特和伊朗首都德黑兰分别遇害真主党二号人物和哈马斯最高政治领导人后,中东的战争阴云越来越浓。 美国和其他国家已通知其在黎巴嫩的公民立即撤离,美国已派遣航空母舰和巡洋舰为伊朗对以色列的报复性袭击做准备。
美国驻黎巴嫩大使馆3日(当地时间)发布题为“致美国公民的紧急信息”的通知,呼吁撤离,称“许多航班已被取消或已订满,但仍有商业航班选择允许你离开黎巴嫩。 加拿大表示,局势可能随时在没有警告的情况下恶化,除了从黎巴嫩发出撤离通知外,加拿大还建议其公民不要前往以色列。 英国建议其公民“在商业航班仍然存在的情况下”撤离黎巴嫩,并表示已派遣更多军事和领事人员为紧急撤离情况做准备。 约旦是美国在中东的盟友之一,也已通知其公民立即撤离黎巴嫩。
黎巴嫩什叶派组织真主党周四向以色列北部的犹太人定居点拜特希勒尔发射了数十枚喀秋莎火箭弹。 以色列的防空系统击落了多枚火箭弹,目前尚不清楚是否有人员伤亡。 真主党领导人福阿德·舒克尔在3月30日以色列爆炸事件中丧生后,真主党发誓要进行报复。
针对3月31日以色列在德黑兰明显暗杀伊斯兰激进组织哈马斯政治领导人伊斯梅尔·哈尼亚一事,伊朗伊斯兰革命卫队3日发表声明,誓言再次进行报复,称“犹太复国主义政权是一个战争狂热的恐怖主义分子,将受到严惩”。
也门的安萨尔安拉(胡塞武装)是伊朗支持的“抵抗轴心”组织的一部分,也打破了两周的沉默,对同一天经过亚丁湾的一艘集装箱货船发动了导弹袭击。 这是自以色列上个月20日轰炸安萨尔安拉据点以来安萨尔安拉的首次袭击。 据英国海军贸易行动中心称,安萨尔·安拉向利比里亚集装箱货船格罗顿号发射导弹,该船正在亚丁东南225公里处穿过海域,损坏了船体。
美国正在增强其军事能力,包括在中东部署航空母舰中队。 五角大楼周三宣布,美国国防部长劳埃德·奥斯汀(Lloyd Austin)命令目前在东太平洋的亚伯拉罕·林肯号航空母舰(USS Abraham Lincoln)前往中东。 五角大楼还宣布,奥斯汀部长已经批准了一项向中东和欧洲部署更多海军巡洋舰和驱逐舰的提案。
美国总统拜登周四在特拉华州的家中告诉记者,他是否认为伊朗会后退一步,他说:“我希望如此,但我不知道。
同一天,以色列还在巴勒斯坦约旦河西岸的图尔卡姆附近进行了两次空袭,造成9人死亡。 以色列表示,它在第一次空袭中“摧毁了恐怖势力的细胞组织”,并解释说,第二次空袭针对的是一个武装团体,该团体在图勒凯尔姆的反恐行动中向以色列军队开火。
目前尚不清楚伊朗何时会对以色列发动报复性打击。 美国网络媒体Axios援引三名美国和以色列官员的话说,预计伊朗最早将于5月5日袭击以色列。 沙特阿拉伯和英国联合制作的阿拉伯媒体天空新闻阿拉伯频道援引西方消息人士的话说,伊朗的袭击可能发生在犹太庙会蒂沙贝布的12日或13日。
Jung Ui-gil, 高级记者 (联系 japan@hani.co.kr )
韩文原文: 2024-08-04 21:40


法新社 2024年8月1日 下午6点47分 来自:耶路撒冷/中东和非洲
哈马斯军事首脑确认“消灭”,以色列军方宣布
 
照片:以色列、巴勒斯坦领土、中东和北非 据称是伊斯兰组织哈马斯军事部门负责人穆罕默德·迪夫(Mohammed Deif)的男子的照片(日期不详)。 (三) 法新社照片 / HO

(法新社),8月1日(路透社) - 以色列军队周一表示,他们在上个月对加沙地带南部汗尤尼斯的空袭中杀死了伊斯兰组织哈马斯军事部门负责人穆罕默德·迪夫。
以色列军方在一份声明中说:“我们在 2024 年 7 月 13 日汗尤尼斯爆炸案中消灭了穆罕默德·戴夫,我们已经审查并确认了这些信息。 “戴夫策划并实施了10月7日(去年)的大屠杀,”它说。

哈马斯最高领导人伊斯梅尔·哈尼亚在以色列军方确认其死亡的前一天被杀。 伊朗革命卫队(IRGC)和哈马斯宣布了哈尼亚被杀的消息。


「AFP」 2024年8月1日 18:21 発信地:テヘラン/イラン 
■イラン首都でハニヤ氏の葬儀 カタールで埋葬へ

【写真】2024年8月1日 18:21 発信地:テヘラン/イラン [ イラン パレスチナ自治区 イスラエル 中東・北アフリカ ]‹ ›❮ 1/10 ❯イスラム組織ハマスの最高指導者イスマイル・ハニヤ氏の葬儀の参列者。イランの首都テヘランで(2024年8月1日撮影)。

【8月1日 AFP】イランの首都テヘランで1日、同市で殺害されたイスラム組織ハマス(Hamas)の最高指導者イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏の葬儀が執り行われた。
 葬儀を前に、イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師がハニヤ氏のために祈りをささげた。ハニヤ氏の遺体は今後、カタールで埋葬される。
 ハメネイ師は31日、「ハニヤ氏はイランの領土で殉教した。その血に対する復讐(ふくしゅう)はわれわれの義務である」と発言している。
 AFP特派員によると、葬儀が行われたテヘラン市中心部のテヘラン大学(Tehran University)には、ハニヤ氏の写真やパレスチナ旗を手にした人々が葬列の出発を前に多数集まった。
 イラン革命防衛隊(IRGC)は7月31日、ハニヤ氏のテヘランの邸宅が同日午前2時に攻撃を受け、警護員と共にハニヤ氏が死亡したと発表した。
 イスラエルは攻撃についてコメントをしていない。
 一方のイランも、攻撃があった具体的な場所について公式に発表していない。
 葬儀にはマスード・ペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)イラン大統領とIRGC司令官のホセイン・サラミ(Hossein Salami)司令官も出席した。ハニヤ氏は30日のペゼシュキアン氏の大統領就任式に出席するためテヘランを訪れていた。


「AFP」 2024年7月31日 18:24 発信地:テヘラン/イラン
■イランのハメネイ師、ハニヤ氏殺害でイスラエルへの「厳罰」誓う

【写真】イラン・テヘランで最高指導者アリ・ハメネイ師(右)と会談するイスラム組織ハマスの最高指導者イスマイル・ハニヤ氏。ハメネイ師の事務所提供(2024年7月30日撮影)。(c)AFP PHOTO /KHAMENEI.IR

【7月31日 AFP】イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は31日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の最高指導者イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏が首都テヘランで殺害されたこと受け、イスラエルに「厳罰」を与えると誓った。
 ハマスは同日、ハニヤ氏がイランの首都テヘランでイスラエルの攻撃により殺害されたと発表した。
 ハメネイ師は「犯罪者でありテロリストであるシオニスト政権は、この行為により自らに厳しい罰を招くこととなった。ハニヤ氏はイランの領土で殉教した。その血に対する復讐はわれわれの義務である」と国営イラン通信(IRNA)を通じて声明を発表した。


「AFP」 2024年7月31日 14:59 発信地:ラマラ/パレスチナ自治区
■ハニヤ氏暗殺、「卑劣な行為」と非難 パレスチナ議長

【写真】パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長(右)とイスラム組織ハマスの最高指導者イスマイル・ハニヤ氏(2006年6月10日撮影、資料写真)。(c)KHALIL HAMRA / AFP

【7月31日 AFP】パレスチナ自治政府(PA)のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は31日、イスラム組織ハマス(Hamas)の最高指導者イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏がイランの首都テヘランで殺害されたのを受け、「卑劣な行為」だと非難するとともに、パレスチナの人々に対イスラエルでの団結を呼び掛けた。
 アッバス氏は事務局を通じて声明を出し、ハニヤ氏の殺害を「強く非難」。「卑劣な行為であり、深刻なエスカレーションにつながる」と警告した。
 また、「パレスチナ人と武装勢力は団結して引き続き忍耐し、イスラエルによる占領に断固として臨むよう」求めた。


「中央日報日本語版」 2024.07.31 14:37
■ハマス政治指導者ハニヤ氏、イランで殺害された…「イスラエルの攻撃」
 パレスチナ武装政派ハマスの政治指導者イスマイル・ハニヤ氏が殺害された。ハニヤ氏は昨年10月7日、ガザ戦争勃発以降は中立国であるカタールなどでハマスの戦闘を指揮していた人物だ。
 31日(現地時間)、ロイター通信と現地メディアによると、ハマスはこの日声明を出し、ハニヤ氏がイラン・テヘランで「(イスラエル)シオニストの攻撃で殺害された」と明らかにした。
 イランのプレステレビ(Press TV)によると、イラン革命防衛隊(IRGC)もハニヤ氏と警護員1人がこの日午前、テヘランにある住居地を攻撃されて死亡したと発表した。IRGCは声明で「今回の攻撃に対して調査中」としながら「結果は今日午後に発表する」と話した。
 しかしイスラエルはまだ公式立場を出していない。
 米ホワイトハウスはこの日、パレスチナ武装組織ハマスの政治指導者イスマイル・ハニヤ氏が殺害されたという報道を認知していると明らかにした。しかしホワイトハウス側が追加的な論評は拒否したとCNNは伝えた。
 ハニヤ氏はイランのマスード・ペゼシュキアン新任大統領の就任式に出席するためにテヘランを訪問中だった。


「AFP」 2024年7月31日 13:49 発信地:テヘラン/イラン
■最高指導者ハニヤ氏、イスラエルの攻撃で殺害 ハマス発表

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの最高指導者イスマイル・ハニヤ氏(2024年3月26日撮影)。

【7月31日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)は31日、同組織の最高指導者イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏がイランの首都テヘランでイスラエルの攻撃により殺害されたと発表した。
 ハマスは「兄弟であり指導者であり戦士であるイスマイル・ハニヤは、(イランの)新大統領の就任式に出席後、シオニスト(イスラエル)によるテヘランの邸宅への攻撃で死亡した」と発表した。
 イランの革命防衛隊(IRGC)も同日、テヘランにあるハニヤ氏の住居が「攻撃」を受け、警護員1人と共に死亡したと発表した。
 一方、「事件」の詳細は不明とし、現在「調査中」だとしている。
 ハニヤ氏は30日に行われたイランのマスード・ペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)新大統領の就任式に出席するため、テヘランを訪れていた。
 ハニヤ氏死亡の報道についてイスラエル軍にコメントを求めたが、現時点で回答を得られていない。
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「「プーチンのために死にたくない」…自軍基地を爆破後ウクライナに亡命したロシア兵」

2024年08月24日 | 国家・社会
「中央日報日本語版」 2024.08.23 07:21
■「プーチンのために死にたくない」…自軍基地を爆破後ウクライナに亡命したロシア兵
 ウクライナ軍のロシア本土への攻撃が続く中で、ロシア兵が自軍の基地を自ら爆破した後、ウクライナに亡命したという外信報道があった。

【写真】部隊本部を爆破するロシア兵

 21日(現地時間)、英国テレグラフによると、実名は公開されなかったロシア兵は、最近自身の部隊本部を爆破した後に脱出してウクライナに亡命した。
 ウクライナ軍事情報機関(HUR)はこのような秘密作戦を公開し、該当兵士の亡命はウクライナのために戦うロシア団体「自由ロシア軍団(FRL)」の助けを借りて数カ月にわたって緻密に計画されたと明らかにした。
 本部の地下で秘密裏に撮影された映像には、主に前科者や前職傭兵で構成されたロシア部隊員が話をしたり銃器を整頓したりする様子が入っている。彼らが就寝すると、本部の中から非常に大きな爆発と同時に火柱が立ち上がった。
 爆破作戦を実行したロシア兵は部隊を抜け出して事前に決められたルートを通じて最前線を越え、その後ウクライナ領土へと渡って降参したと伝えられた。
 このロシア兵は21日にキーウで開かれた記者会見で「当時本部地下室には約15人がいて、彼らが寝るベッドの真上にはパイプがあった」とし「そのパイプに手榴弾を投げて爆発させるように計画した」と明らかにした。
 続いて「ロシアが起こした戦争と民間人および兵士を相手に処刑・殴打・強奪など、ロシア指揮部が犯した犯罪に幻滅を感じた」とし「私は軍に服務したかったし、祖国を守ると誓ったが、プーチンのために死にたくはなかった」と話した
 該当兵士と一緒に秘密作戦を準備したFRL側はテレグラフに「この作戦はロシア国民に抵抗が成功可能であることを見せている」とし「賢く勇敢な人々に対して、プーチン政権を転覆するために何かできるということを見せている」と話した。
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「パリ五輪開会式のための弁明」

2024年08月20日 | 国家・社会
「The Hankyoreh」 2024-08-19 10:03
■パリ五輪開会式のための弁明【寄稿】
 スラヴォイ・ジジェク|リュブリャナ大学(スロベニア)、慶煕大学ES教授

【写真】2024年7月26日、五輪開会式中にレーザーで点灯されたエッフェル塔/AFP・聯合ニュース

 2024パリ五輪の開会式と映画『デッドプール&ウルヴァリン』には、どちらもアイロニー満載の見どころを提供するという共通点がある。ただし、両者のアイロニーの性格は正反対だ。『デッドプール&ウルヴァリン』は、支配秩序からは程遠いようなアイロニーが実は体制への徹底的な順応になりうることを示した。映画は自己言及的なジョークとマルチバースの行き来を活用することで、まじめな中心的メッセージが存在しないという事実を隠す。しかし、演出家のトマ・ジョリーが芸術監督として演出を手掛けたパリ五輪の開会式は、これとはまったく違うアイロニーが可能だということをみせてくれた。
 まず、開会式は多くの批判を受けた。批判の一つの軸は、ハンガリーのオルバン・ヴィクトル首相の評価がよく表している。「西欧人は、国民国家はもはや存在しないと信じている。共通の文化とそれに基づく公的道徳が存在するということを誰も認めない。パリ五輪がその証拠だ」と同首相は酷評した。今回の開会式を欧州の精神的自殺の兆候だとみるこのような批判とは異なり、トマ・ジョリーは本当の欧州の遺産をまれにみるほど見事に披露した。彼は近代哲学の父デカルトの後裔らしく、その立場を開会式に溶け込ませた。それは、自身の伝統が他者の「奇異な」伝統よりも決して優れているわけではない、という「多文化的」な経験だ。私たちは、特定の民族的ルーツに疑問を持ち、これを相対化してこそ、真に普遍的な立場に到達する。イマヌエル・カントの提唱した理性の「私的」使用と「公的」使用の概念を用いて言うならば、民族的ルーツにこだわることは、特定の国家的、宗教的、制度的な枠組みの制約の中で狭く思考するという理性の私的使用に当たる。その反面、理性の公的使用とは、このような境界を超越し、世界市民社会のなかで自由に、超国家的に思考することだ。
 そう、私たちがパリ五輪の開会式で見たものはまさに、このような欧州の解放的な息遣いだ。もちろん、開会式のイメージはフランスとパリに関するものだったが、それに付随する自己言及的なジョークによって、それらの光景が理性の私的使用のためではないことが明確になった。ジョリーはフランスという国家さえも嘲笑し、すべての「私的」な制度的枠組みから徹底してアイロニーな距離を置くことに成功した。
 開会式に対するもう一つの批判は、このイベントが性的マイノリティーのイデオロギーに満ちたショーであり、ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)に埋没したイベントだったという批判だ。これは完全に誤った批判だ。このイベントは、右派の国家主義を批判しつつ、ポリティカル・コレクトネスの道徳主義についてはそれ以上に辛らつに批判した。典型的なポリティカル・コレクトネスの立場は、多様性と包容性をどう実現するのか気にかけるふりをしつつ、特定の包容の概念に同意しない人たちをすべて排除してしまう。しかしそうではなく、人種や性別に関係なくだれもが思う存分に踊れるようにした。マリー・アントワネットの斬首された頭が歌い、モナリザの作品がセーヌ川を漂い、半裸のディオニソスの祭りを開き、ノートルダム大聖堂を補修する労働者たちが踊った。また、競技場の代わりにセーヌ川と歴史的な建物に沿って都市全体を舞台にして、グローバルかつ多文化的でありながら、同時にフランスとパリの固有性を強調した。このようなアイロニーで猥褻なスペクタクルは、無味乾燥でユーモアのないポリティカル・コレクトネスとはまったく違う。
 トマ・ジョリーが想像した、戦争と憎しみが存在せず多様性に満ちた世界の反対側には、ロシアの右翼政治思想家アレクサンドル・ドゥーギンが提示する世界があるだろう。ドゥーギンは、今後の世界は米国の深層国家とロシアが主導する主権国家が、互いに破壊の恐怖のもとで平和を維持することになるとして、ドナルド・トランプを人類の救援者に仕立てた。ドゥーギンやオルバンのような右派の国家主義者たちに、ジョリーはきわめて倫理的なメッセージを送ってささやいた。開幕式をよくみて、恥ずかしく思えと。

スラヴォイ・ジジェク|リュブリャナ大学(スロベニア)、慶煕大学ES教授 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2024-08-18 18:46
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