三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

大阪人権博物館(リバティおおさか) 2022年の再出発のために

2020年05月31日 | 大阪人権博物館
■大阪人権博物館(リバティおおさか) 2022年の再出発のために■

 前世紀末、1999年7月6日から8月29日まで、三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者(李基允・裵相度)の追悼碑を建立する会と大阪人権博物館(リバティおおさか)は、企画展「“木本事件”――熊野から朝鮮人虐殺を問う――」を開催しました。
 その約3年後、2002年11月ころ、大阪史についての企画展(あるいは特別展)を開催する準備を始めました。
 紀州鉱山の真実を明らかにする会は、大阪人権博物館(リバティおおさか)に協力を求められ、2002年11から2004年春までの間に、11回、企画展(あるいは特別展)「海南島で日本は何をしたのか――侵略・虐殺・掠奪・性奴隷化――」の展示内容について大阪人権博物館(リバティおおさか)との綿密な打ち合わせ会議を重ねました。
 大阪人権博物館(リバティおおさか)は、2003年末に、翌2004年7月21日から8月15日まで企画展「日本は海南島で何をしたのか」を開催すると広報しはじめ、『催し物のご案内(2004年4月~8月)』というリーフレットに、企画展「日本は海南島で何をしたのか」を2004年7月21日から8月15日まで大阪人権博物館のギャラリーで開催するという案内を掲載しました。
 ところが、開催概要5週間あまり後に迫っていた、2004年5月13日に、大阪人権博物館(リバティおおさか)は、当初の企画展名「海南島で日本はなにをしたのか――侵略・虐殺・略奪・性奴隷化――」が“刺激的だ”という理由で、変更したいと提案してきました。展示の内容は変えないというので、紀州鉱山の真実を明らかにする会は、企画展名を「海南島とアジア太平洋戦争――占領下でなにがおこったか――」と変更することに合意しました。
 その半月後、2004年5月30日に、大阪人権博物館(リバティおおさか)は、紀州鉱山の真実を明らかにする会に、一方的に、企画展「日本は海南島で何をしたのか」の開催を中止すると通告してきました。
 紀州鉱山の真実を明らかにする会は直ちに、大阪人権博物館(リバティおおさか)にたいして、①中止する理由が正当なものだと理解することも了承することもできない、②予定通り開会するためにはどうしたらいいのかを紀州鉱山の真実を明らかにする会とともに検討してほしい、と告げました。

 この問題にかんして、2004年6月14日に、紀州鉱山の真実を明らかにする会は、つぎのような文書を公表しました。その全文はつぎのとおりです。
   ………………………………………………………………………………
★企画展「海南島とアジア太平洋戦争――占領下で何がおこったか――」(大阪人権博物館主催・紀州鉱山の真実を明らかにする会後援)延期のお知らせ
 大阪人権博物館で、7月21日~8月15日に開催する予定で準備を進めていた企画展示「海南島とアジア太平洋戦争――占領下で何がおこったか――」(大阪人権博物館主催・紀州鉱山の真実を明らかにする会後援)が、大阪人権博物館の事情で、延期されることになりました。
 5月13日、大阪人権博物館から、当初の企画展名「海南島で日本はなにをしたのか――侵略・虐殺・略奪・姓奴隷化――」が“刺激的だ”という理由で、変更を提示され、展示の内容は従来通りで、企画展名を「海南島とアジア太平洋戦争――占領下でなにがおこったか――」に変更することに合意しました。
 大阪人権博物館では、特別展「つくられる日本国民」(4月13日~6月13日)を開催中に、戦闘服姿の集団が押しかけたり、大阪市議会議員がポスターの撤去、展示の即時中止などを要求してきたそうです。
 5月30日、大阪人権博物館から、現在の状況で、企画展「海南島とアジア太平洋戦争――占領下でなにがおこったか――」を開催すると、さらに右翼の攻撃が強まることが予想され、大阪人権博物としては対処できないので、延期をしたいという「提案」がありました。これは、大阪人権博物館側では、決議を経た決定でした。
 今回の企画展は、主催が大阪人権博物で、紀州鉱山の真実を明らかにする会は後援することになっていました。この間、2002年11月から約10回にわたって、大阪人権博物館側と打ち合わせ会議をおこない、企画展の準備を進めてきましたが、紀州鉱山の真実を明らかにする会としては、主催の大阪人権博物館ができないという以上、やむをえません。
 「ヒノマル」「キミガヨ」が強制され、軍隊が海外に派兵され、排外主義が強まっているいまの日本でこそ、今回の企画展は、大切な意味を持つと考えたのですが、残念ながら、わたしたちの力が及ばず、こういう結果になりました。
 なお、海南島における日本侵略史を概観する展示は、2005年7月~8月、大阪市内で、主催:紀州鉱山の真実を明らかにする会、後援:大阪人権博物館として、おこなう予定です。
 韓国では予定通り、今年2004年9月から約3か月間、主催:民族問題研究所・独立記念館、後援:紀州鉱山の真実を明らかにする会で、独立記念館での展示をふくめ、全国巡回展示をおこないます。
   ………………………………………………………………………………

 2004年10月1日~10月10日に、西大門刑務所歴史館で、特別展『해남도에서 일본은 무엇을 했는가?  침략・학살・약탈・성노예화(海南島で日本はなにをしたのか  侵略・虐殺・掠奪・性奴隷化)』(主催:民族問題研究所、獨立紀念館。後援:紀州鉱山の真実を明らかにする会)が開催されました。続いて同じ内容の展示会が、10月15日~11月21日に韓国独立紀念館で開催されました。この韓国での展示会の内容は、大阪人権博物館(リバティおおさか)が7月21日から8月15日まで開催を予定していながら、開会50日前に突然延期した展示会「海南島とアジア太平洋戦争――占領下で何がおこったか――」の内容とほぼ同一でした。
 紀州鉱山の真実を明らかにする会は、この韓国での展示の準備を、2003年秋からすすめていました。この特別展の構成は、つぎのとおりでした。
  Ⅰ、総論:海南島で日本はなにをしたのか
  Ⅱ、軍事侵略、抗日闘争
  Ⅲ、経済侵略:土地略奪・資源略奪・労働強制
  Ⅳ、「朝鮮村」虐殺
  Ⅴ、海南島における日本軍隊性奴隷制
  Ⅵ、侵略犯罪に時効はない!

 大阪人権博物館(リバティおおさか)は、2004年7月1日発行の『広報誌リバティ』26号に、「企画展“日本は海南島で何をしたのか”の中止について」を掲載しました。その全文はつぎのとおりです。
     大阪人権博物館では、7月21日から8月15日まで企画展「日本は
    海南島で何をしたのか」の開催を「紀州鉱山の真実を明らかにす
    る会」の後援により予定し、当館発行の「催し物のご案内」など
    で広報していました。
     しかしながら、2005年の常設展示の全面リニューアルの実現とそ
    の準備などの諸事情により、本企画展の開催を中止することを判断
    しました。
     なお、当館は8月16日から常設展示リニューアルのための休館し
    ますが、本企画展については来年度以降の実現のため、開催形態
    を含めて検討しています。
     最後に、本企画展の中止についてお詫び申し上げますとともに、
    皆さまのご理解をいただきたいと存じます。

 大阪人権博物館(リバティおおさか)が「来年度以降の実現のため、開催形態を含めて検討しています」と公言したのは、2004年7月でした。しかし、それからこれまで15年あまりのあいだに大阪人権博物館(リバティおおさか)は、企画展「海南島で日本は何をしたのか 侵略・虐殺・掠奪・性奴隷化」(→企画展「海南島とアジア太平洋戦争――占領下でなにがおこったか――」を開催する努力をほとんどしてきませんでした。

 大阪人権博物館(リバティおおさか)の建物は、2020年7月以後、解体されることになり、5月25日から31日までの一週間、最終的に開館されました。
 わたしは、5月30日に、大阪人権博物館(リバティおおさか)を訪問しました。
 展示会場の入り口に、「特別企画  リバティおおさか35年展(2020年1月15日~3月14日)」というタイトルが掲げられており、そこに「大阪人権博物館のあゆみ」と題する年表が示されていました。
 そしてそこに、
    2004年2月6日 入館者100万人を越える
       3月   リニューアル工事のため休館
と書かれてありました。

 大阪人権博物館(リバティおおさか)が、「リニューアル工事のため休館」したのは、2004年8月16日でした。2004年3月に「リニューアル工事のため休館」したという誤記は、大阪人権博物館(リバティおおさか)が2004年5月の企画展「海南島で日本は何をしたのか 侵略・虐殺・掠奪・性奴隷化」(→企画展「海南島とアジア太平洋戦争――占領下でなにがおこったか――」を中止(→延期)した問題を真剣に解決しようとしてこなかったことを示しています。
 海南島近現代史にかかわって何を展示するのか。何を展示しないのかは、展示主体の思想に規定されます。
 しかし、展示(事実の伝達)をおこなわないというのであれば、その主題にかかわって、博物館の役割は根本のところで空無となります。
 大阪人権博物館(リバティおおさか)は、「人権問題に関する調査研究をおこなうとともに、関係資料や文化財を収集・保存し、あわせてこれらを展示・公開することにより、人権思想の普及と人間性豊かな文化の発展に貢献する」ことを設立目的としています。
 海南島近現代史にかんする展示の中止→延期は、「人権に関する総合博物館」としての大阪人権博物館(リバティおおさか)存在理由にかかわる重大な問題です。
 2022年に再出発しようとしている大阪人権博物館(リバティおおさか)が、2004年の誤りを克服することを願っています。

                                         佐藤正人

【付記】本稿には、大阪人権博物館編刊『大阪人権博物館紀』第10号(2008年3月1日)に掲載された紀州鉱山の真実を明らかにする会「国民国家日本の海南島侵略犯罪史認識と伝達」(文責キム チョンミ)をほぼそのまま使用した箇所があります。
 「国民国家日本の海南島侵略犯罪史認識と伝達」の全文は、このブログに10回に分けて連載してあります(2009年5月3日~5月12日)。
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「ブラジリア=サントス強制退去の政府謝罪を!=沖縄県人会が首都で請願書渡す=15分の面談が異例の2時間に」

2020年05月30日 | 国家・社会
https://www.nikkeyshimbun.jp/2020/200109-71colonia.html
『ニッケイ新聞』 2020年1月9日
■ブラジリア=サントス強制退去の政府謝罪を!=沖縄県人会が首都で請願書渡す=15分の面談が異例の2時間に

【写真】面談時に三権広場で記念撮影(左から奥原さん、島袋前会長、宮城さん、上原会長)

 大戦前後の日本移民迫害を巡って、奥原マリオ純さんが2015年12月に損害賠償を伴わない謝罪要求を法務省アネスチア委員会に起こした件に関して、ブラジル沖縄県人会(島袋栄喜会長(当時))は18年4月の定例役員会で支援することを全会一致で決めた。中々その審議が進まないことに業を煮やし、昨年12月11日、ブラジル沖縄県人会の上原ミウトン定雄会長、島袋前会長、宮城あきらブラジル沖縄県人移民塾代表は、奥原さんと共にブラジリアに赴き、アネスチア委員会の担当弁護士二人に事情を説明して請願書を渡した。
 「普通は15分ぐらいしか面談しないと聞いていたのに、担当の女性弁護士二人は感動した面持ちで話を興味深そうに聞いてくれ、結局2時間も話し込んだ。ブラジリアまで行った甲斐があった」――島袋前会長はそう手ごたえを感じている。
 面談は午後4時過ぎに開始され、宮城さんが持参した日本語の請願書「謝罪請願に当って」を説明し、それを島袋前会長が補足説明する形で行われた。
 同文書には《あのサントス事件からすでに76年が経っておりますが、連邦政府は「スパイ通報」という無実の罪を着せられた私たちの先人たちに対し、今日に至るまで謝罪の言葉もなく、無言のままであります。連邦政府は、過去の幾多の困難を克服して、民主主義を標榜する新しい国家建設を目指している今日、過去の歴史を振り返り、汚名を着せられ差別的な人権抑圧を強いられてきた全ての日本人移民・沖縄県移民に対し、その名誉回復に真摯に向き合うべきことを切に思うのであります。
 私たちは、連邦政府が2度とあのような忌まわしい過ちを繰り返さないために、退去を命じられた沖縄県人移民を含むすべての日本人移民の名誉回復のために政府としての謝罪を強く願い訴えるものであります》と書かれている。
 アネスチア委員会はボウソナロ政権になってから、法務省から人権・家族・女性省へと移管された。メンバーは13人。同委員会で「謝罪すべき」と判断されれば、大臣が正式な謝罪声明を出す可能性がある。
 宮城さんは「面談が終わったあと、エレベーターが来るのを待っていたら、あの二人がやってきて『この文書を翻訳して送ってくれ』『この文書にサインしてくれ』と言ってきた。結局、そのまま一緒に下のタクシー乗り場まで来て、見送ってくれた。あんなことは異例だと聞いている」と驚いた様子。

【写真】面談の時に省内で記念撮影(上原会長、宮城さん、島袋前会長)

 この面談を手配した奥原さんは「これは謝罪のみで、賠償金請求はないと何度も説明した。二人の担当弁護士は感心して『ダマーレス・アウベス大臣にこの文書を見せる』と言ってくれた。今回は本当に県人会が力を見せてくれた。謝罪請求のためにどんな手続きができるか、向こうの返事を待ちたい」と感謝した。
 島袋前会長は「サントス強制退去の被害者はみな80歳以上の高齢者。どんどん亡くなっている。彼らが生きているうちに謝罪をしてもらい、名誉回復をしたい。今のうちに書き残さなくては。すでに亡くなった被害者への供養のためにも、ぜひ政府謝罪を実現しなければ」と拳を握りしめた。
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「豪先住民アボリジニの遺跡、リオ・ティントが鉄鉱石採掘で破壊」

2020年05月30日 | 国家・社会
https://www.afpbb.com/articles/-/3285394?cx_part=latest
「AFP 」 2020年5月29日 15:44 発信地:シドニー/オーストラリア
■豪先住民アボリジニの遺跡、リオ・ティントが鉄鉱石採掘で破壊

【写真】ウエスタンオーストラリア州で2013年6月2日(上)と2020年5月15日(下)に撮影された、豪先住民アボリジニの洞窟遺跡のあるジューカン渓谷の様子を比較した画像。アボリジニ団体PKKP提供(2020年5月27日入手)。(c)PETER PARKS / PKKP Aboriginal Corporation / AFP
【写真】ウエスタンオーストラリア州で2013年6月2日に撮影された、豪先住民アボリジニの洞窟遺跡のあるジューカン渓谷の様子。アボリジニ団体PKKP提供(2020年5月27日入手)。(c)Handout / PKKP Aboriginal Corporation / AFP
【写真】ウエスタンオーストラリア州で2020年5月15日に撮影された、豪先住民アボリジニの洞窟遺跡のあるジューカン渓谷の様子。アボリジニ団体PKKP提供(2020年5月27日入手)。(c)Handout / PKKP Aboriginal Corporation / AFP

【5月29日 AFP】オーストラリア西部のピルバラ(Pilbara)地域にある4万6000年前の先住民アボリジニの洞窟遺跡を、英豪系資源大手リオ・ティント(Rio Tinto)が鉄鉱石採掘の際に破壊していたことが分かった。同社が発破で損傷を与えたと認めた。
 ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州のジューカン渓谷(Juukan Gorge)にあるこの洞窟遺跡について、伝統的な所有者であるアボリジニの共同体は、かつてアボリジニが暮らしていた岩屋群だと確認された中では最古級で、文化的に重要な場所だと指摘。破壊されたことはアボリジニの人々にとって「壊滅的な打撃」だと訴えている。
 リオ・ティントの説明によれば、遺跡の近くで24日、鉄鉱石の採掘場を拡張するため発破を行った。この場所での発破を用いた採掘については、2013年にウエスタンオーストラリア州政府から認可を得ており、アボリジニ側とも連携して作業を進めていたとしている。
 この洞窟遺跡では2014年に発掘調査が行われ、岩屋の一つから2万8000年前のカンガルーの骨で作られた骨角器や、髪の毛を編んで作られた4000年前のベルト、国内最古級の磨石などが見つかった。髪の毛のDNA検査では、この地域に現在も暮らすアボリジニの人々との遺伝的なつながりが判明している。
 プートゥ・クンティ・クラマ土地委員会(Puutu Kunti Kurrama Land Committee)のジョン・アシュバートン(John Ashburton)委員長は、「これほど古いアボリジニの遺跡は、オーストラリアでも片手で数えられるほどしか見つかっていない」と指摘。「岩屋が破壊されたことにわれわれアボリジニは深く心を痛め、悲しんでいる。祖先や伝来の土地との結びつきが失われたことを嘆いている」と述べた。
 地元のアボリジニ団体によると、遺跡近くの渓谷で発破を行う計画は、今月15日になって初めて知った。アボリジニの人々が遺跡への立ち入りを求めた際に分かったという。計画の中止を求めてリオ・ティントと協議したが、失敗に終わったとしている。
 アシュバートン氏は、「リオ・ティントが法的義務を順守していることは認識しているが、規制制度が柔軟性を欠いている点にわれわれは深刻な懸念を抱いている」と語った。現在、リオ・ティント側と残った岩屋の保全について協議しているという。
 現地での発破による採掘を認可した法規制については、州政府が2018年から見直しを行っているところだった。
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「慰安婦団体前代表が国会で会見 寄付金流用など疑惑を否定=韓国」

2020年05月29日 | 日本軍隊性奴隷
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200529005000882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.29 20:10
■真相解明は検察の捜査に 慰安婦団体前代表が疑惑否定=韓国
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の前理事長で、与党「共に民主党」に所属する尹美香(ユン・ミヒャン)次期国会議員が29日に開いた記者会見で自身と正義連を巡るさまざまな疑惑を否定するとともに、議員就任の辞退を表明しなかったことで、次期国会が始まる30日から議員の任期が始まる同氏は国会議員として検察の捜査を受けることになった。
 尹氏は18日に出演したラジオ番組で、政界の一部から出ている就任辞退要求について「考えていない」と断言。今回、11日ぶりに公の場で自身と正義連に絡む疑惑に対する立場を説明したが、その内容はこれまで正義連が行ってきた説明と同じだった。
 噴出している尹氏と正義連を巡る疑惑のうち、核心とされるのはソウル郊外の安城市にある建物を相場より高額で購入して安価で売却したとされる疑惑と、慰安婦被害者支援団体への寄付金を自身の個人口座で集めて流用したとする疑惑の二つ。検察はこの二つについて背任と横領を視野に捜査を進めるとみられる。
 尹氏は会見で、慰安婦被害者の憩いの場として利用した安城市の建物を相場より高額で購入したとの疑惑について、「相場より4億ウォン(約3500万円)以上高く買ったというのは事実ではない」と否定。売主の売却希望価格をできる限り下げようとし、最終的に7億5000万ウォンで同意したと説明した。
 ただ、「憩いの場」は社会福祉共同募金会の会計に関する調査で書類や領収書など会計管理が不十分であることが明らかになり、5段階中、最低の評価を受けた。運用面の評価でも5段階中の下から2番目。尹氏の会見ではずさんさが指摘される同施設の運用についての説明はなく、なぜ苦労して購入した建物が目的通りに使用されなかったのかは不明確なままだ。
 正義連も同施設を巡る疑惑について、結果的に判断を誤ったが不正や寄付金の流用は一切なかったと説明している。
 検察は正義連事務所とその前身の「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)の事務所所在地となっている建物への家宅捜索で確保した資料を分析し、安城市の建物購入に絡む現金の流れを詳細に調べている。
 一方、尹氏は寄付金を自身の個人口座で集めて流用したとする疑惑について、「個人的に使ったわけでない」と述べ、「9件の募金2億8000万ウォンのうち、募金の目的に合わせて使用したのが2億3000万ウォン、残りの5000万ウォンは挺対協の事業に使用したことを確認した」と説明した。
 これについて検察は当時募金に使われた尹氏の口座を中心に、入出金の内訳を分析し、寄付金の使途を確認している。
 国会議員になる尹氏は不逮捕特権を得ることになる。このため検察も出頭要請による捜査を進めるとみられるものの、証拠隠滅の恐れがあると判断すれば、国会の同意を得て強制捜査に踏み切る可能性もある。
 尹氏は会見で、検察の捜査から逃げるつもりはなく出頭要請などに誠実に臨むとの意向を示した。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200529003300882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.29 16:31
■慰安婦団体前代表が国会で会見 寄付金流用など疑惑を否定=韓国
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の前理事長で、与党「共に民主党」に所属する尹美香(ユン・ミヒャン)次期国会議員が29日に国会で記者会見を開き、自身と正義連を巡るさまざまな疑惑を事実上、全面的に否定した。ただ、個人口座で寄付金を集めたことなどについては過ちを一部認め、頭を下げた。

【写真】会見する尹氏=29日、ソウル(聯合ニュース)

 尹氏は4月の総選挙で共に民主党系の比例代表政党「共に市民党」から立候補し、当選。両党は今月合併した。国会議員の任期は30日に始まる。
 尹氏はまず、「信じて任せて下さった全ての方に深い傷を与えた」として謝罪した上で、「国民が十分だと判断するまで、ひとつの疑惑もないように明らかにしていく」と述べた。
 正義連の前身となった「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)への寄付金を自身の個人口座で集めて流用したとする疑惑に対し、尹氏は「おばあさん(慰安婦被害者)全体のためのものではない場合、代表である私の口座に集めたが、誤った判断だった。安易に行動したことを謝罪する」と過ちを一部認めた。
 振り込みの内訳を見返すとおろそかな部分があったとしながらも、「個人的に使ったわけでない」と述べ、「9件の募金2億8000万ウォン(約2400万円)のうち、募金の目的に合わせて使用したのが2億3000万ウォン、残りの5000万ウォンは挺対協の事業に使用したことを確認した」と説明した。
 本人の住宅5戸の売買を巡る疑惑については、自身や夫の預金、家族からの借金などで資金を工面したとし、「寄付金を流用したという主張は正しくない」と強調した。寄付金を娘の留学費用に充てたとの疑惑も改めて否定した。
 また、慰安婦被害者への現金支援を目的に募金したお金を被害者に渡したことがないという主張については、「事実ではない」と説明した。
 慰安婦被害者の憩いの場として寄付金でソウル郊外・京畿道安城市の家屋を相場より高額で購入したとの疑惑については、「相場より4億ウォン以上高く買ったというのは事実ではない」と否定。売主の売却希望価格をできる限り下げようとし、最終的に7億5000万ウォンで同意したと説明した。
 総選挙で共に民主党の公認候補として安城市で当選した李圭ミン(イ・ギュミン)氏の紹介でこの物件を高く買い、差額を横領したという疑惑も否定。「李氏に仲介手数料などの名目で金品を払ったこともない」と反論した。
 2015年の慰安婦問題を巡る韓日合意の内容を事前に知っていながら、被害者らに伝えなかったとする疑惑も否定した。合意後に日本政府からの慰労金の受け取りを阻んだとする主張についても、「おばあさんたちに受け取りの意向を確認した」とした。その上で、「密室での合意を強行した外交当局者の責任を挺対協と私に転嫁していることに、深い遺憾の意を表明する」と述べた。
 尹氏や正義連を巡る疑惑は、慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんが今月上旬に記者会見を開き、正義連の運営を批判したことを機に噴出した。検察は正義連事務所を家宅捜索するなど捜査を行っている。


https://japanese.joins.com/JArticle/266486?servcode=400§code=400
「/中央日報日本語版」 2020.05.29 14:21
■尹美香氏「国民を傷つけたことに対し、心からお詫び」

【写真】尹美香(ユン・ミヒャン)与党「共に民主党」当選人

 慰安婦被害者支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)会計不正疑惑などを受けている尹美香(ユン・ミヒャン)与党「共に民主党」当選人が第21代国会任期が始まる前日の29日、釈明に出た。
 この日、尹氏は国会疎通館で記者会見を開き「もっとはやく謝罪することができず申し訳ない」と明らかにした。
 尹氏は「人権労働家の象徴でいらっしゃる被害おばあさんともっと繊細に共感でなかった点、今生きておられるときに一刻も早く名誉を回復して差し上げなければならないとの焦りで、毎瞬間省察できなかった自分自身を振り返ることになった」と話した。


https://japanese.joins.com/JArticle/266487?servcode=400§code=400
「中央日報日本語版」 2020.05.29 14:29
■尹美香氏「寄付金転用主張は事実でない」
 慰安婦被害者支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)会計不正疑惑などを受けている尹美香(ユン・ミヒャン)与党「共に民主党」当選人が第21代国会任期が始まる前日の29日、釈明に出た。
 この日、尹氏は国会疎通館で記者会見を開き、正義連活動当時の会計不正および本人の財産関連の疑惑などに対する立場を明らかにした。
 尹氏「寄付金を募金しながらもおばあさんに伝達しなかった」「安城(アンソン)憩いの場を高く購入して安く売却した」「韓日慰安婦合意を事前に知りながらもおばあさんに知らせなかった」など自身をめぐる疑惑をすべて否定した。


https://japanese.joins.com/JArticle/266489?servcode=400§code=400
「中央日報日本語版」 2020.05.29 14:45
■尹美香氏「安城憩いの場、売却で不当な利益を得ていない」
 与党「共に民主党」当選人の尹美香(ユン・ミヒャン)氏が29日に開いた記者会見で、安城(アンソン)憩いの場をめぐる疑惑をすべて否認した。この日、尹氏の釈明は慰安婦被害者支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の説明と当時の売り手がメディアのインタビューで説明した主張とほぼ同じだった。
 尹氏はこの日午後2時、国会で記者会見を開き、「安城憩いの場を相場より4億(約3500万円)以上高く購入したというのは事実ではない」と明らかにした。
 続いて「当時売り手が9億ウォンで売り物件として出しており、最終価格は7億5000万ウォンで同意して売買することになった」と説明した。
 尹氏は「イ・ギュミンさんに仲介手数料の名目で金品を支給した事実はない」と話した。
 あわせて安城憩いの場が「買収希望者がおらず時間が過ぎながら相場によって売買価格が決まった」とし4億2000万ウォンで売却した理由を説明した。
 尹氏は「相場と異なって安値で売却したわけではない」とし「寄付金の損害が発生したことは残念だと考える」とした。
 続いて「ヒーリングセンター購入売却の過程でいかなる不当な利益もあげていないという点は明白で、自信を持ってお話できる」と強調した。


https://japanese.joins.com/JArticle/266493?servcode=400§code=400
「中央日報日本語版」 2020.05.29 16:02
■尹美香氏、李容洙さんに「裏切り者だと感じられてしまうほど信頼関係を築くことができていなかった。お詫びしたい」

【写真】慰安婦被害者であるギル・ウォンオク氏

 慰安婦被害者支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)寄付金流用や会計不正の疑惑がもたれている尹美香(ユン・ミヒャン)与党「共に民主党」当選人が29日、本人をめぐる複数の疑惑などに対する立場を明らかにした。
 この日、尹氏は国会疎通館で記者会見を開き、「もっとはやく事実関係をご説明できなかった点については申し訳なく思う」ながらも、「募金で集めたお金をおばあさんに伝達しなかった」「安城(アンソン)憩いの場を高く購入した」「2015年韓日慰安婦合意を事前に知りながらも被害者に知らせなかった」など、自身をめぐる疑惑についてはすべて否定した。
 続いて李容洙(イ・ヨンス)さんに謝罪する考えはあるのかとの記者の質問には「李容洙さんにとって裏切り者となっているが、1992年から30年近く一緒に活動してきた。それにもかかわらず、30年の歳月とは違って十分に疎通することができなかったうえ、裏切り者と感じられてしまうほど信頼関係を築くことができていなかったことについてはお詫びしたい」とし「お詫びしようと何度か試みたが、弁明にすぎなかったということに気づいた。繰り返し気持ちを伝達する努力は続けていきたい」と話した。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200529004700882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.29 17:18
■慰安婦被害者 支援団体前代表の会見に「話すことない」
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国の市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」の前理事長、尹美香(ユン・ミヒャン)氏が29日に寄付金の流用疑惑などを否定する記者会見を開いたことについて、疑惑を告発した慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんが周囲に「話すことはない」と伝えたことが分かった。李さんの側近が明らかにした。

【写真】25日、大邱で会見を行う李さん=(聯合ニュース)

 李さんは今月7日に南東部・大邱で会見を開き、寄付金が「どこに使われているのか分からない」などと正義連の運営を批判し、波紋が広がった。25日には2回目の会見を行った。
 李さんの別の側近は「(李さんが会見を)あまり見なかった。話すことはまったくない(と話した)」と伝えた。
 尹氏は会見で、李さんに対し、「30年間一緒に活動してきたにもかかわらず、十分に意思疎通できず信頼を与えられなかったことを謝罪する」として、「謝罪と真心を伝える仕事を続けたい」と述べた。
 李さんが会見で強調した韓国と日本の青少年交流に関しては「韓国と日本の政府や国会、市民社会などが一緒に取り組む課題だ」として、「私の人生の中で賢明に国民と共につくっていく」との考えを示した。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200529004900882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.29 17:31
■慰安婦団体前代表巡る疑惑 与党「検察の捜査見守る」=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国与党「共に民主党」は29日、旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の前理事長で、同党に所属する尹美香(ユン・ミヒャン)次期国会議員が自身と正義連を巡る疑惑を否定したことについて、検察の捜査結果が出てから立場を表明するとの方針を示した。同党の許允貞(ホ・ユンジョン)報道官が伝えた。
 許氏は、尹氏が正義連の活動に関する問題や本人名義の口座での募金受け付け、住宅購入、娘の留学資金問題など、これまで提起された疑惑について説明したとした上で、検察に対し迅速な捜査を通じ真実を明らかにするために努力するよう求めた。
 尹氏や正義連を巡る疑惑は、慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんが今月上旬に記者会見を開き、正義連の運営を批判したことを機に噴出した。検察は正義連事務所を家宅捜索するなど捜査を行っている。
 共に民主党は尹氏と正義連の疑惑に関し、事実確認が先であり、検察の捜査結果などを踏まえて尹氏の去就問題などを判断するとの立場を維持してきた。
 尹氏はこの日国会で行った記者会見で一部の過ちを認めたものの、自身と正義連を巡るさまざまな疑惑を事実上、全面的に否定した。


https://japanese.joins.com/JArticle/266467?servcode=200§code=200
「中央日報日本語版」 2020.05.29 09:11
■尹美香氏、午後2時に国会で記者会見…疑惑について説明
 与党「共に民主党」当選人の尹美香(ユン・ミヒャン)氏が29日午後2時、国会疎通館で記者会見を行い、慰安婦支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)活動期間に大きくなった各種不正疑惑に対して説明に出る。
 民主党関係者は「尹氏の記者会見が今日午後2時、国会疎通館で開かれる予定」と明らかにした。
 まだ当選人身分で国会で記者会見を行うことは負担になると判断したが、適当な場所を探せなかったようだ。
 第21代国会開院を翌日に控えて自身に対する各種疑惑をクリアにして国会議員任期を始めるという尹氏の意志が反映されたという分析もある。
 尹氏が公式立場を表明するのは18日のラジオインタビューで「辞退は考慮しない」と明らかにしてから11日ぶりだ。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200529000500882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.29 09:01
■慰安婦団体前代表 きょう午後国会で会見=疑惑釈明へ
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の前理事長で、4月の総選挙で当選した尹美香(ユン・ミヒャン)氏が29日午後2時から、国会で記者会見を開き、寄付金流用など正義連での活動当時の不正疑惑などについて釈明する。与党「共に民主党」関係者が明らかにした。
 尹氏は総選挙で「共に民主党」系の比例代表政党「共に市民党」から立候補し、当選。両党は今月合併し、尹氏は共に民主党所属となった。議員の任期は30日に始まる。
 尹氏が立場を表明するのは18日にラジオ番組に出演し、「(当選辞退は)考えていない」と発言して以来となる。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200529000200882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.29 08:12
■疑惑の慰安婦団体前代表きょう記者会見 議員就任の意思表明か=韓国
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の前理事長で、4月の総選挙で当選した尹美香(ユン・ミヒャン)氏が29日に記者会見を開く。正義連の不正会計疑惑や尹氏の寄付金流用疑惑などについて釈明するとみられる。
 尹氏は総選挙で与党「共に民主党」系の比例代表政党「共に市民党」から立候補し、当選。両党は今月合併し、尹氏は共に民主党所属となった。議員の任期は30日に始まるが、就任を辞退する意思はないとみられる。
 尹氏は18日にラジオ番組に出演し、「(当選辞退は)考えていない」と明言して以降、党の行事に欠席するなど、姿を見せていなかった。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200528004700882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.28 18:30
■疑惑渦中の慰安婦団体前代表 あす記者会見=韓国
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の前理事長で、与党「共に民主党」に所属する尹美香(ユン・ミヒャン)次期国会議員が29日に記者会見を開く。同党の関係者が明らかにした。時間や場所はまだ決まっていないという。尹氏と正義連を巡っては、寄付金流用や不透明な会計処理などの疑惑が取り沙汰されている。
 尹氏は4月の総選挙で共に民主党系の比例政党「共に市民党」から立候補し、当選。両党は今月合併した。第21代国会が始まる30日に任期がスタートするが、自身や正義連に絡む疑惑について沈黙を守っている。


https://japanese.joins.com/JArticle/266451?servcode=400§code=400
「中央日報日本語版」 2020.05.28 16:00
■韓国検察、加速か…正義連会計担当、2日後に再召喚
 寄付金品の使い道や不透明会計の疑惑に包まれた正義記憶連帯(以下、正義連)会計担当者が28日午後、検察から再召喚された。26日に検察の1回目の召喚調査から2日後となる。
 正義連関係者などによると同日、ソウル西部地検刑事4部(部長チェ・ジソク)は正義連会計担当者A氏に参考人として出席するように通達し、調査を行う。
 A氏は26日、約4時間にわたる検察の調査を受けた。当時の調査には弁護人とハン・ギョンヒ正義連事務総長が同行した。検察はA氏に対し、正義連・挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会、正義連の前身)の活動内容、会計管理方法などの事実関係を照会したと伝えられた。この日の調査も別途調書を作成しない面談調査形式だということが分かった。
 7日、慰安婦被害者、李容洙(イ・ヨンス)さんの最初の記者会見直後に正義連と共に民主党に当選した尹美香(ユン・ミヒャン)氏、尹氏の周辺人物のために疑惑が相次いでいる。正義連の寄付金品、不透明会計の議論や安城(アンソン)の憩いの場の購入過程が代表的だ。
 検察は20~21日の2日間、ソウル麻浦(マポ)区の正義連の事務所と挺対協の事務所の住所となっている「戦争と女性の人権博物館」、麻浦の「平和の我が家」の合計3カ所を家宅捜索し、正義連の疑惑に対する強制捜査を続けている。しかし、尹氏は27日に民主党当選者ワークショップにも欠席するなど、潜行している。


https://japanese.joins.com/JArticle/266439?servcode=100§code=110
「中央日報日本語版」 2020.05.28 13:23
■【社説】尹美香、比例代表から即刻辞退して検察の捜査受けるべき
 旧日本軍慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さん(92)が今月25日に開いた2回目の記者会見で「〔尹美香(ユン・ミヒャン)と挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会)が〕おばあさんを利用した」と暴露した。これについて最も責任感を持って説明するべき核心当事者である尹美香氏(挺対協前代表で与党「共に民主党」比例代表当選人)は沈黙したままだ。18日のラジオ出演以降、9日間にわたり潜伏中で、昨日は民主党当選人のワークショップにも参加しなかった。
 こうしたなか、進歩・保守陣営を問わず、尹氏の辞退を求める世論が噴出している。リアルメーターによると、尹氏の進退について回答者の70.4%が「辞退するべきだ」と答えた。特に進歩層の57.1%(保守層の84.4%)と20代の80.4%が辞退を要求した。
 尹氏が触発した今回の事態は、陣営問題ではなく常識の目で見ても納得しがたいということだ。尹氏の非適格理由は次から次へと出てきている。尹氏はすでに横領・背任、寄付金品法違反などの容疑で検察捜査線上に上がっている。法的問題云々の前に、国民の代表になるには道徳性がすでに地に落ちた。
 尹氏は日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)理事長として民主党の衛星政党である「共に市民党」比例代表候補になった。したがって、民主党は非適格人物に公薦を与えた責任を負わなければならない。それでも民主党は今月7日の李容洙さんの1回目の記者会見で疑惑が初めて提起されてから、真相究明に出るどころか始終一貫して尹氏の肩を持つのに忙しかった。果ては李海チャン(イ・ヘチャン)民主党代表は昨日、「身元暴露式の疑惑提起に屈服してはいけない」とまで話した。執権与党であり公党代表の認識とは到底信じられないほどだ。
 その上、「与党寄り放送人」キム・オジュン氏は連日李容洙さんの粗さがしと尹氏保護に血眼だ。だが、真実は隠せないものだ。
 もちろんイ・ヒョジェ氏やユン・ジョンオク氏ら女性界元老が慰安婦真相究明のために始めた挺対協活動に初期から尹氏が参加して主要な役割を果たしていたのは事実だ。だが、不透明会計処理や独善的な形態で聖域と伏魔殿を作り、挺対協と慰安婦運動の信念まで打撃を与えたのは重大な過ちだ。その過程で尹氏の責任は誰よりも大きいようにみえる。
 今や尹氏の選択肢はますます狭くなっている。これ以上、手のひらで雨を避けることはできなくなった。このまま時間が流れればうやむやになるだろうと考えているのならそれは誤算だ。わざわざつらい思いをして国会議員の席に執着せず、不逮捕特権に寄りかかろうとすることをやめ、すべてを手放すべきだ。その後には峻厳な法の審判を受けることだけが残っている。決断できずにためらっていれば、ますますみすぼらしくなるだけだ。
 今回の事態を契機に正義連と挺対協も解体と換骨奪胎の岐路に立っている。少数の活動家中心の閉じられた組織から、市民が主導し被害者を中心に据える方向で出発し直さなければならない。それが唯一の活路ではないだろうか。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200528002700882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.28 14:50
■議員就任間近も沈黙守る慰安婦団体前代表 与党内に懸念=韓国
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の前理事長で、与党「共に民主党」に所属する尹美香(ユン・ミヒャン)次期国会議員が、自身や正義連に絡む疑惑について沈黙を守っている。李海チャン(イ・ヘチャン)代表をはじめとする共に民主党の執行部は個人情報を暴くような形での疑惑提起に屈してはならないとして擁護するが、党内の懸念は収まっていない。
 同党の薛勲(ソル・フン)最高委員は28日に出演したラジオ番組で、「30年にわたり慰安婦問題を全世界にきちんと伝えた功績について、あまりに(評価を)惜しむ必要はない」と述べ、功罪を正しく分けて問うべきだとの考えを示した。
 先の世論調査で、回答者の約7割が尹氏は議員就任を辞退すべきだと答えたことについても、「国民が正確な事実を知り得ない状況で出た判断かもしれない」と述べた。
 尹氏と正義連を巡っては、寄付金流用や不透明な会計処理などの疑惑が取り沙汰されている。尹氏は4月の総選挙で共に民主党系の比例政党「共に市民党」から立候補し、当選。両党は今月合併した。第21代国会が始まる30日に任期がスタートする。
 任期開始を2日後に控えてなお沈黙を続けていることから、同党内では尹氏の問題が改革関連の立法に向けた勢いをそぐのではないかと懸念する声も強まっている。
 党関係者は、尹氏の立場が分からずもどかしいとし、「党内では一日でも早く立場を示すべきだとみている」と語った。尹氏の立場表明は今週中か、来週ごろになるとみられている。




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「「臨月の慰安婦」撮った貴重な映像公開…連合軍に救出され「万歳」」

2020年05月29日 | 日本軍隊性奴隷
http://japan.hani.co.kr/arti/culture/36785.html
「The Hankyoreh」 2020-05-29 07:14
■「臨月の慰安婦」撮った貴重な映像公開…連合軍に救出され「万歳」
 KBS、米国立公文書記録管理局で偶然発見 
 太平洋戦争中の1944年、中国雲南省松山 
 連合軍が日本軍慰安婦を救出する場面 
 「臨月の慰安婦」故パク・ヨンシムさんの姿も 
 「すでに知られている写真の中のパクさんと同一人物 
 朝鮮人慰安婦の映像は珍しく、史料的価値高い」

【写真】故パク・ヨンシムさんが米中連合軍に発見され、彼らと万歳を叫ぶ場面=KBS提供//ハンギョレ新聞社

 韓国放送(KBS)は、太平洋戦争中の1944年9月に中国雲南省松山で朝鮮人日本軍慰安婦が米中連合軍に救出される場面を撮った貴重な映像を発見し、28日に公開した。この映像には「臨月の慰安婦」として知られる故パク・ヨンシムさんの姿もある。これまで朝鮮人日本軍慰安婦に関する文書と写真は多少あったが、映像は珍しく、史料としての価値が高いという評価が出ている。
 KBSが発見し28日に公開した映像は、パク・ヨンシムさんら一行が米中連合軍に発見される状況を収録したもので、時間は54秒。KBSは「映像が撮影されたのは1944年9月7日と推定される。米中連合軍と日本軍との中国雲南省松山での100日間の戦闘の末、日本軍の陣地が陥落した日」と説明した。当時、陣地に残っていた日本軍のほとんどは自決し、その後、慰安所に残っていた朝鮮人日本軍慰安婦たちが脱出して、連合軍に発見されたという。
 映像には「臨月の慰安婦写真」で知られる故パク・ヨンシムさんも登場する。パクさんは2000年に、この写真の人物が自分であることを明かし、北朝鮮で日本軍の蛮行を告発する先頭に立った。2006年に平壌(ピョンヤン)で亡くなった。映像の中のパクさんは当時22歳と推定され、妊娠して腹が大きくなっている。パクさんはぼんやりした表情を浮かべていたが、連合軍が「万歳」を叫んで喜ぶと、すぐに自分も「万歳」を叫んでいる。映像にはパク・ヨンシムさん以外の慰安婦も目につく。国籍の分からない慰安婦女性は戦闘中に大きな怪我をしたのか、片方の目がひどく腫れている。

【写真】「臨月の慰安婦」として知られる写真(左)。今回KBSが発見した映像の中の臨月の慰安婦(右)は写真の女性と同一人物で、故パク・ヨンシムさんと確認された。KBSが明らかにした=KBS提供//ハンギョレ新聞社

 KBSは「今回の映像は、KBSの『ドキュ・インサイト』制作チームが米国立公文書記録管理局(NARA)で発見したもので、朝鮮戦争70周年のために韓国史に関する資料を探している過程で偶然発見したもの。権威ある専門家の考証を受け、映像の中の人物たちがパクさん一行だということを確認した」と語った。

ムン・ヒョンスク先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/946991.html
韓国語原文入力:2020-05-28 21:47
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「イ・ヨンスさん、大邱の水曜集会に突然登場「一緒に闘おう」」」

2020年05月29日 | 日本軍隊性奴隷
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36794.html
「The Hankyoreh」 2020-05-29 09:02
■イ・ヨンスさん、大邱の水曜集会に突然登場「一緒に闘おう」
 27日に開かれた集会の終盤に参加 
 側近「水曜集会をなくそうという話ではない」

【写真】日本軍「慰安婦」被害者で平和人権運動の先頭に立ってきたイ・ヨンスさん(92)が27日、大邱で開かれた水曜集会に参加し、平和の少女像の隣に座っている=イ・ヨンスさん側提供//ハンギョレ新聞社

 日本軍「慰安婦」被害者で平和人権運動の先頭に立ってきたイ・ヨンスさん(92)が27日、大邱(テグ)で開かれた水曜集会に参加した事実が確認された。イさんは水曜集会の会場の近くを通る途中で、集会が行われているのを見て参加したという。
 この日、大邱市民ろうそく連帯は大邱市中区(チュング)の2・28民主化運動記念公園内の平和の少女像前で水曜集会を開催した。イさんは集会の終盤の午後8時頃に突然現れ、平和の少女像の隣の椅子に座って集会に参加したという。今回の水曜集会は、25日にイさんが2回目の記者会見を開いて以来初めて開かれた集会だ。
 イさんの水曜集会への参加は予定されていたものではなかった。水曜集会会場の近くを通る途中で水曜集会が行われているのを見て、イさんが参加する意思を示したという。イ・ヨンスさんの側近であるAさんは28日、ハンギョレの電話インタビューで「(27日に)イさんと夕食をとって宿泊先へ移動していたところ、ろうそく集会が開かれているのを見かけたので伝えたら『行ってみなきゃ』と言われた。水曜集会を開いていることも知らなかった」と話した。イさんは水曜集会会場で、記者会見後の感想を聞く市民たちの質問に「(記者会見で)言いたいことは言った。その言葉だけ信じてください。一緒に闘いましょう」と答えた。水曜集会が終わった後は、市民たちとしばらく挨拶を交わし、現場を離れたという。
 以前イさんは今月7日の最初の記者会見で「水曜集会に参加しない」と宣言した。にもかかわらず大邱の水曜集会に姿を現わしたことについて、Aさんは「水曜集会をするなという意味ではなく、本人のために苦労している人を見て『胸が痛む、苦労しないでほしい』ということを言ったのだ。メッセージは最初からそういう内容だった」と伝えた。Aさんは「昨日の集会の参加後も、私のために苦労している人々を見て胸が痛いとおっしゃった」と話した。
 これに先立ち、イ・ヨンスさんは25日に大邱寿城区(スソング)のインターバーゴホテルで2回目の記者会見を開き、「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協・正義記憶連帯の前身)が何の権利で慰安婦被害者を利用するのか」などの発言をし、正義記憶連帯(正義連)とユン・ミヒャン共に民主党国会議員当選者(前正義連理事長)を批判した。
カン・ジェグ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/946847.html
韓国語原文入力:2020-05-28 11:15


https://japanese.joins.com/JArticle/266423?servcode=400§code=400
「中央日報日本語版」 2020.05.28 10:32
■慰安婦被害者の李容洙さん、大邱の水曜集会サプライズ登場 「一緒に闘争しましょう」

【写真】旧日本軍慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さん

 旧日本軍慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さん(92)が27日午後に開かれた大邱(テグ)水曜集会にサプライズ登場した。
 大邱市民ろうそく連帯はこの日午後、大邱中区(チュング)2・28民主化運動記念公園「平和の少女像」前で慰安婦問題解決のための水曜集会を開催した。25日に李さんが2回目の記者会見を行った直後に初めて開かれた水曜集会だった。
 李さんは水曜集会終盤、側近と一緒に予告なく現れて平和の少女像の横の空席に座って集会に参加した。李さんの突然の登場に集会に参加した市民は騒然とした。
 李さんの姿を認めた司会者が「今、李容洙おばあさんが来られました」としながら参加者に挨拶するよう促すと参加者は「こんにちは」と挨拶した。これに対して李さんは頭を下げて応えた。
 水曜集会が終わった後、市民が感想を聞くと李さんは「(記者会見で)言うべきことは全て言いました。その話だけを信じてください。信じて一緒に私たち闘争しましょう」という言葉を残して5分もせずに現場を離れた。李さんの健康を気遣う学生たちの肩を優しく叩く姿も見えた。
 これに先立ち、李さんは25日午後、大邱寿城区(スソング)インターブルゴホテルで2回目の記者会見を開き、日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)と元理事長で与党「共に民主党」国会議員当選人の尹美香(ユン・ミヒャン)氏に対する批判や怨望を伝えた。毎週ソウルの駐韓日本大使館の前で開かれる水曜集会には参加しないとも宣言した。あわせて「子孫に正しい歴史教育を受けさせ、慰安婦問題と強制連行問題を解決しなければならない」と強調した。


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36776.html
「The Hankyoreh」 2020-05-28 06:32
■[ルポ]イ・ヨンスさんの2回目の記者会見後、初の水曜集会「岩のように守り抜こう」
 国内外の市民・活動家たち、正義連帯支持・連帯発言相次ぐ 
 イ・ナヨン理事長「イ・ヨンスさんに申し訳ない… 
 30年間の闘争の成果受け継ぐと共に、問題解決が遅れた根本的な原因を探す」

【写真】正義記憶連帯が今月27日昼12時、ソウル鍾路区旧在韓日本大使館前で「第1141回日本軍の性奴隷問題解決に向けた定期水曜集会」を開いている=カン・ジェグ記者//ハンギョレ新聞社

 「30年間続いた水曜集会、岩のように守りぬきましょう」
 27日正午、ソウル鍾路区(チョンノグ)の旧駐韓日本大使館前の「平和の少女像」のそばで、人々の声が響いた。日本軍「慰安婦」被害者として人権運動の先頭に立ってきたイ・ヨンスさん(92)が二日前の25日、記者会見を開いて正義記憶連帯(正義連)と同団体の理事長だったユン・ミヒャン共に民主党比例代表当選者を批判し、検察が二回にわたって強制捜査に入ったが、同日の「第1441回日本軍性奴隷問題の解決に向けた定期水曜集会」(水曜集会)はこれまで通り行われた。現場に集まった約100人の市民は「水曜集会30年の歴史を最後まで繋いでいこう」、「水曜集会は平和の象徴です」と書かれたプラカードを持って、正義連に支持を送った。
 イ・ナヨン正義連理事長は「胸が痛む。心から(イさんに)申し訳ない」としてイさんの記者会見に対する立場を明らかにした。イ理事長は「この30年間、闘争の成果を受け継ぐと共に、被害者の苦しみが解消されず、問題解決が遅れた根本的な原因を自ら振り返り、再点検せよという意味で受け止めていうる。正義連はこの運動を始めたまさにその時点に立ち返り、再出発するという気持ちで、今日水曜集会に立った」と述べた。
 イ理事長は「正義連に対する速断は控えてほしい」と訴える一方、一部でイ・ヨンスさんを攻撃する動きについても自制を求めた。イ理事長は「イ・ヨンス人権活動家に対する非難と攻撃を止めてほしい。これこそ運動の意味と価値を根本的に損ねる行為だ」と述べた。 正義連を擁護する人たちが、イさんを攻撃したり、フェイクニュースを広めていることを批判したのだ。イ理事長は「この凄惨なことで傷ついた方々、絶望の時間を共にしてくださる多くの方々にこの場を借りてもう一度お詫びすると共に、深くお礼申し上げる」というあいさつで発言を締めくくった。
 同日の集会では、国内外の市民団体の活動家たちから送られた連帯のメッセージも公開された。インドネシアやアイルランド、ドイツなどの在外活動家たちは「日本は公式謝罪し、法的賠償せよ」、「岩のように守りぬこう水曜集会」などと書かれたプラカードを持って撮った写真を正義連側に送ってきた。日本で慰安婦被害者運動をしている日本軍「慰安婦」問題解決全国行動の梁澄子(ヤン・ジンジャ)代表は、ビデオメッセージで「正義連は日本の若い学生たちにも慰安婦の被害問題を広めてきた。今回の事態が日本でも報道され、非常に残念だ」と述べた。「25年間、水曜集会と連帯してきた」という韓国カトリック女子水道会長賞連合会のサルス修道女は「今の状況が公式の手続きに則って処理され、水曜集会が全世界のための人権平和運動に生まれ変わることを切に願っている」と述べた。
 一方、水曜集会の現場周辺では、母親部隊など保守団体も対抗集会を開いた。彼らは「会計が不透明な公益団体は解散せよ」「少女像を撤去せよ」と書かれたプラカードを持って正義連を批判した。
カン・ジェグ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/946683.html
韓国語原文入力:2020-05-27 17:42


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200527002900882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.27 16:03
■韓国慰安婦団体 30年続けた運動を「再点検する」=被害者の批判受け
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国の市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」が27日、これまで展開してきた運動の方式を再点検すると表明した。

【写真】水曜集会の様子=27日、ソウル(聯合ニュース)

 正義連のイ・ナヨン理事長はソウルの日本大使館前で開かれた慰安婦問題の解決を求める定例の「水曜集会」で、正義連を批判した韓国人被害者、李容洙(イ・ヨンス)さんの記者会見について「過去30年間の闘争の成果を受け継ぎながらも、被害者の苦痛が解消されず問題解決が遅れた根本的な原因を振り返り、再点検するよう求めたものと受け止める」と述べた。
 その上で、李さんの会見が植民地の女性の人権被害、性暴力の歴史を再び喚起させる契機になったと評価した。
 また、李さんに対する非難や攻撃をやめるよう訴えた。李さんへの非難・攻撃は運動の意味と価値を根本から損ない、旧日本軍の性奴隷の実態を広め被害者の尊厳と名誉回復のために共に努力してきた30年という歳月をその分だけ後退させる行為だと指摘した。


https://japanese.joins.com/JArticle/266399?servcode=A00§code=A00
「中央日報日本語版」 2020.05.27 16:18
■水曜集会を開いた正義連「検察の捜査に協力…おばあさん非難はやめて」
 不正会計疑惑で検察の捜査を受けている韓国の市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)が水曜日の27日、「水曜集会」を開き、「この1週間は苦痛と挫折の時間」と立場を表した。正義連は25日に開かれた慰安婦被害者・李容洙(イ・ヨンス)さんの2回目の記者会見については「残念な思いで見守った」と述べた。
 この日午後、正義連はソウル鍾路(チョンノ)の旧日本大使館前で第1441回日本軍性的奴隷問題解決のための定期水曜デモ(水曜集会)を開いた。
 現場では正義連を支持する人たちの連帯発言が続く一方、尹美香(ユン・ミヒャン)前正義連理事長(共に民主党から国会議員に当選)を糾弾する集会も開かれた。正義連の李娜栄(イ・ナヨン)現理事長は検察の家宅捜索と関係者取り調べに対する立場を明らかにした。
 李理事長は検察の家宅捜索について「憩いの場の資料を任意提出することに検察と合意しただけに、衝撃と悲しみは言い表せない」とし「それでも正義連は検察のすべての捜査手続きに協調的だったのはもちろん、多くの文書資料が押収された後も矢のように飛んでくるメディアの各種『疑惑』提起にできる限り誠実に答えようと努力した」と強調した。
 25日に大邱(テグ)で開かれた李容洙さんの2回目の記者会見については「胸が痛み、心から申し訳なく思う」と述べた。続いて「深い苦痛とうっ憤、悔しさをを私たち全員が受け止める」とし「過去30年間の闘争の成果を継続するものの、被害者の苦痛が解消されず問題の解決が遅れた根本原因を省みるべきという意味として受け止めようと思う」と話した。
 一部で李容洙さんに対する非難の声が出ていることについても、李娜栄理事長は「それこそが運動の意味と価値を根本的に毀損する行為」とし「李容洙人権運動家に対する非難と攻撃をどうかやめてほしい」と訴えた。また「水曜デモの場を未来の世代のための歴史教育と人権教育の場、韓国・日本市民はもちろん全世界の市民の平和な出会いの場として、変わりなくずっと守っていく」とし「この世界に戦争と性暴力が消える日まで一緒にすることを約束する」と語った。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200527002000882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.27 14:39
■慰安婦団体 被害者支援に寄付金の3%しか使用せず
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国の市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」が2018年、6億3560万ウォン(約5500万円)の寄付金を集めたが、被害者の支援事業には約3%に当たる2240万ウォンしか使わなかったことが27日、分かった。最大野党「未来統合党」の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)国会議員が行政安全部から提出を受けた正義連の寄付金募集・使用明細を明らかにした。
 正義連を巡っては、不透明な会計処理などさまざまな疑惑が浮上している。
 秋氏によると、正義連の被害者支援事業には情緒を安定させる事業や遺族への奨学金支援などが含まれている。
 18年に最も多くの寄付金が投じられた事業は対外協力(国際・南北、国内連帯事業)で、2億660万ウォンが使用された。広報物制作・ホームページ管理など企画・広報事業にも被害者支援事業の2倍を超える5500万ウォンが使われた。
 17年には被害者支援事業に9億5550万ウォン、広報活動などに7330万ウォンが使用された。
 19年の寄付金は使用期限(20年12月31日)前のため、報告書が提出されていない。
【写真】25日、南東部の大邱市内で2回目の記者会見を開き、正義連と尹美香前理事長を批判する李さん=(聯合ニュース)


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200527001800882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.27 14:10
■慰安婦団体前代表 議員就任後に出頭か=韓国
【ソウル聯合ニュース】不透明な会計処理などを巡る疑惑が浮上した旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国の市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の前理事長だった尹美香(ユン・ミヒャン)氏が国会議員就任後、検察に出頭する見通しだ。4月の総選挙の当選者のうち、被疑者として検察の調べを受ける初のケースになるとみられる。
 尹氏は総選挙で与党「共に民主党」系の比例政党「共に市民党」から立候補し、当選した。両党は今月合併し、尹氏の所属は共に民主党となっている。第21代国会が始まる30日に任期がスタートする。
 正義連の疑惑を巡ってはソウル西部地検が20~21日に同団体の事務所などを家宅捜索し、入手した会計帳簿などを分析している。正義連と尹氏に対する告発件数は約10件に上る。
 同地検は26日、正義連の会計担当者を初めて出頭させるとともに、資金追跡を専門とする調査官を派遣してもらうなど捜査を拡大している。
 尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長は同日、「徹底的かつ迅速な捜査」を指示しており、捜査が加速するとの見方が大勢だ。
 ただ、資金の流れの分析などに相当な時間がかかるため検察は尹氏を急いで出頭させないもようだ。同氏の寄付金流用疑惑などに対する捜査状況も影響するとみられる。
 このため、30日前の尹氏の出頭は不可能との見方が多い。
 国会開会中は国会議員の不逮捕特権が認められる。尹氏が出頭要請に応じない可能性は現段階では高くないとみられる。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200527001700882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.27 13:32
■慰安婦団体前理事長 次期国会議員対象のワークショップ欠席
【ソウル聯合ニュース】韓国与党「共に民主党」の尹美香(ユン・ミヒャン)次期国会議員が、同党の次期国会議員を対象とするワークショップの開会式(27日)を欠席した。
 ワークショップは午前10時半からソウル市内のホテルで始まったが、尹氏の姿はなかった。
 尹氏は、今月7日に旧日本軍の韓国人慰安婦被害者、李容洙(イ・ヨンス)さんが慰安婦被害者を支援する市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)を批判する記者会見を行ってから公の場に姿を現していない。
 正義連の理事長を務めた尹氏は18日に出演したラジオ番組で議員当選辞退は考えていないと表明したが、正義連や自身に絡むさまざまな疑惑についてはまだ釈明していない。


https://japanese.joins.com/JArticle/266392?servcode=A00§code=A10
「中央日報日本語版」 2020.05.27 14:30
■李容洙さんの国会進出、尹美香氏が阻止した…8年後に本人が出馬
 慰安婦被害者を支援する市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の理事長を務めた尹美香(ユン・ミヒャン)氏(共に市民党の比例代表で国会議員に当選)が8年前、慰安婦問題の解決のために国会に進出しようとしていた李容洙(イ・ヨンス)さんを引き止めていたことが分かった。尹氏が出馬を決心した李さんに「慰安婦問題解決は国会に行かなくてもできる」と説得する録音ファイルを通じてだ。尹氏は8年後、慰安婦問題解決のために国会に進出した。
 ノーカットニュースが入手して27日に公開した尹氏と李さんの過去の通話の録音には、尹氏が2012年3月8日に李さんと電話をしながら、李さんの国会進出意思を引き止める状況が表れている。
 「慰安婦問題を解決してから死ぬために国会議員選挙に出馬する」と話す李さんに対し、尹氏は「国会議員をしなくてもできるのでは」と話した。また「(李さんの)総選挙出馬をほかの慰安婦おばあさんも嫌がっている」という趣旨の話もした。
 尹氏が引き止めても李さんは意思を曲げなかった。李さんは「おばあさんたちがどうして嫌がるのか。私はそのようなことでやめることはない」と語った。続いて「いつ死ぬか分からないのに(慰安婦問題を)解決して死ななければいけない」とし「死んでいく人たちが気の毒だ」と言った。
 李さんは自身の出馬意思を引き止めようとする尹氏を非難したりもした。李さんは「国会議員になれば月給はすべて良いことに使う」とし「(あなたが)心配するのなら『おばあさんの健康が心配になる』とだけ言えばよい」とも話した。
 李さんはソウル中学洞(チュンハクトン)の日本大使館前で水曜集会が開かれた2012年3月14日、民主統合党の比例代表で出馬を宣言した。尹氏との電話から6日後のことだ。当時、李さんは「国会に出て行って堂々と慰安婦問題を解決し、北とアジアの女性人権問題の解決のために努力する」と主張した。
 慰安婦問題の解決について8年前に李さんに「国会に行かなくてもできる」と説得した尹氏は、慰安婦問題の解決のため今年4月の総選挙に出馬した。
 尹氏は3月、民主党の比例代表選挙用に設立された衛星政党「共に市民党」の比例代表候補に応募した。尹氏は比例代表7番に決まった。
 ニューシスによる4月1日の比例代表候補インタビューで、尹氏は「日本軍性的奴隷制の真相究明と謝罪、そしてこれを未来の世代が記憶できるようにさまざまな活動を支援し、制度的に奨励できる法制を用意したい」と抱負を語った。
 尹氏は自身の国会進出を慰安婦被害者が応援しているとも伝えた。特に「李容洙おばあさんに連絡した。市民党の比例候補で出ることになったと伝えると、『よかった。行って私たちの問題を解決しなければいけない。一緒にしよう』と答えた」と話した。


https://japanese.joins.com/JArticle/266427?servcode=400§code=400
「中央日報日本語版」 2020.05.28 10:57
■慰安婦被害者の李容洙さん、背後説に「私が一人でやったこと…痴呆でもバカでもない」
 旧日本軍慰安婦被害者である李容洙(イ・ヨンス)さんが記者会見の背後説について「これは私が一人でするべき自分のこと」としながら「私は痴呆でもなくバカでもない」と吐露した。
 李さんは28日、CBSラジオ番組『キム・ヒョンジョンのニュースショー』に出演して「私は痴呆ではない」と強調して「2回目の記者会見文は私のくねくね曲がった文字で書いた草案を養女が書き写してくれたものだ。草案も添えろと言われれば添えてもいい」と話した。
 李さんは「それを私が一人で書きながら本当に死にたい気持ちだった。誰とも相談していない。これは私がやるべきことだから、誰かに聞く必要もなく、また手伝ってくれと言うものでもない。すべて私がやった」と強調した。
 李さんは「挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会)では挺身隊のことだけと言えばいいのに、なぜ慰安婦を引き込んだのか」と発言したことについては「挺身隊おばあさんだけでは足りないから慰安婦おばあさんを引き入れて30年もしたが、私はそうしなければならないのかなと思ってついてきただけだ」と話した。
 続いて「ただその人たちの言葉だけを聞いていただけだ。芸は私たちがやってその金は人が受け取った。これがとてもくやしい」とした。
 李さんはまた「尹美香が挺対協代表で30年も一緒にしながら、慰安婦問題は解決せず自分の欲望のままに国会議員をやりたいと言って一日で裏切った」とし「最近大きくなった会計論争に対しては1回目の記者会見のときですら全く知らなかった」と話した。
 尹氏が、李さんが過去に国会議員に出馬しようとしていたのを阻止したという主張に対しては「当時、周辺から強く国会議員の出馬を薦められて出馬宣言をしたが、後で尹美香がこれを阻止したという話を伝え聞いた」とし「なぜ阻止したのか理由は分からない、年がいっているからダメだとそう思ったのではないか」と話した。
 李さんは「今このように利用されたことに対して先に逝かれたおばあさんに申し開きする言葉がない。先に逝かれたおばあさんに『おばあさん、私はこうしてまで慰安婦問題を解決してきました』と話すために、最後まで全身全力を尽くす」と明らかにした。
 31日に国会議員になる尹美香氏に対しては「別に言いたいことはない」とし「これまでなぜ30年間、慰安婦問題を利用したのか分からなかったが、今考えると(不正疑惑が)途方もなかった。これは検察によって明らかになるだろう」と話した。
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「「米州が新たなコロナ震源地」とWHO警告、ブラジル死者急増も」

2020年05月28日 | 国家・社会
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-latam-idJPKBN23235N
「Reuters」 2020年5月27日 06:30
■「米州が新たなコロナ震源地」とWHO警告、ブラジル死者急増も
 [ブラジリア 26日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は26日、米州が新型コロナウイルス感染症の新たな震源地になっているとし、とりわけブラジルや他の中南米諸国での感染拡大について警告した。
 米州では新型コロナ感染者が240万人を超え、死者は14万3000人超に達している。
 WHO米州地域事務局のエティエンヌ事務局長は、中南米では1日当たりの新型コロナ感染者数が米国や欧州を上回ったと指摘。「米州は新型コロナのパンデミック(世界的流行)の震源地となった」とし、同地域が「非常に厳しい」数週間を迎えるほか、ブラジルの新型コロナ終息に向けた道のりは長いとの認識を示した。
 ブラジルでは前日、過去24時間で新たに確認された新型コロナによる死亡者が807人に達し、初めて米国の死亡者数(620人)を上回った。


https://www.cnn.co.jp/world/35154419.html
「CNN」 2020.05.27 17:00
■新型コロナ、米州が「新たな中心地に」 PAHO局長
 世界保健機関(WHO)の米州事務局である汎米保健機構(PAHO)のエティエンヌ事務局長26日、米州がいまや新型コロナウイルス感染拡大の「中心地」となっていると述べた。中南米で報告される毎日の新型コロナウイルス感染者の人数は欧米を上回っている。
エティエンヌ氏によれば、米州全体では感染者数は240万人を超え、死者数は14万3000人以上。米州が新型コロナウイルス感染拡大の中心地となっているとの認識を示した。
 ペルーやチリでも報告の件数は高水準であるとして、エティエンヌ氏は「今は規制を緩和したり、予防戦略を縮小したりする時期ではない」と警告した。
 ペルーやチリは米州で新型コロナウイルスによる打撃を最も受けている国々。
 チリは26日時点で感染拡大が始まってから7万7961人の感染が確認され、806人が死亡した。閣僚2人も感染が確認された。
 米ジョンズ・ホプキンス大学によれば、ブラジルは先週末、ロシアを抜いて感染者数で米国に次ぐ世界2位となった。保健省によれば、今月25日時点で感染者数は37万4898人、死者は2万3473人。
 エティエンヌ氏は、警戒を維持し、実証された公衆衛生上の措置を積極的に実施するよう呼び掛けている。


https://www.afpbb.com/articles/-/3285252?cx_part=latest
「AFP」 2020年5月28日 5:39 発信地:パリ/フランス
■新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(28日午前4時時点) 死者35.2万人に
【5月28日 AFP】AFPが各国当局の発表に基づき日本時間28日午前4時にまとめた統計によると、世界の新型コロナウイルスによる死者数は35万2494人に増加した。
 中国で昨年12月末に新型ウイルスが最初に発生して以降、これまでに196の国・地域で計563万8190人余りの感染が確認され、少なくとも223万6200人が回復した。

 この統計は、各地のAFP支局が各国当局から収集したデータと世界保健機関(WHO)からの情報に基づいたもので、実際の感染者はこれよりも多いとみられる。多くの国では、症状がある人や重症患者にのみ検査を実施している。
 27日午前4時以降、新たに4728人の死亡と9万5883人の新規感染が発表された。死者の増加幅が最も大きいのは米国(1140人)。次いでブラジルの1039人、メキシコ(501人)となっている。
 最も被害が大きい米国では、これまでに9万9724人が死亡、169万1342人が感染し、少なくとも38万4902人が回復した。
 次いで被害が大きい国は英国で、死者数は3万7460人、感染者数は26万7240人。以降はイタリア(死者3万3072人、感染者23万1139人)、フランス(死者2万8596人、感染者18万2913人)、スペイン(死者2万7118人、感染者23万6769人)となっている。
 人口10万人当たりの死者数が最も多いのはベルギーの81人。次いでスペイン(58人)、イタリア(55人)、英国(55人)、フランス(44人)となっている。
 香港とマカオ(Macau)を除く中国本土で発表された死者数は4634人、感染者数は8万2993人、回復者数は7万8280人。
 地域別の死者数は、欧州が17万4745人(感染207万3964人)、米国・カナダが10万6553人(感染177万8824人)、中南米・カリブ海(Caribbean Sea)諸国が4万3556人(感染80万9124人)、アジアが1万4816人(感染47万9310人)、中東が9056人(感染36万6949人)、アフリカが3637人(感染12万1522人)、オセアニアが131人(感染8497人)となっている。
 各国の死者数・感染者数は当局による訂正やデータ公表の遅れがあるため、過去24時間での増加幅は前日の集計結果との差と一致しない場合がある。


https://www.sankei.com/world/news/200525/wor2005250009-n1.html
https://www.sankei.com/world/news/200525/wor2005250009-n2.html
「産経新聞」 2020.5.25 14:04
■新型コロナ、新たな「震源地」中南米 ブラジル、ペルー、チリ… 冬に向かう南半球で懸念拡大
【ニューヨーク=上塚真由】ブラジルを中心とした中南米諸国で、新型コロナウイルスの感染ペースが増加している。日米欧などではペースが鈍化する中で、世界保健機関(WHO)は22日「南米が新たな震源地になった」と警告。南半球が冬に向かう中、ブラジルやチリ、ペルーなどの感染対策が、パンデミック(世界的大流行)の収束時期に影響を与えかねないとの指摘も挙がっている。
 ブラジルでの感染拡大を受けて、トランプ米政権は24日、ブラジルに過去14日間に滞在した外国人の入国を禁止すると発表した。中国やイラン、欧州に続く措置で、29日以降の到着便から適用される。
 ブラジルの感染者数は22日にロシアを抜いて世界2位に。最多の米国(約164万人)とは大きな開きがあるが、24日時点で36万3221人、死者は2万2666人となっている。
 ブラジルでは5月に入ってから、サンパウロやリオデジャネイロなど大都市で感染が急増。ファベーラと呼ばれる貧困街の被害が深刻で、検査数が少なく「実際の感染者数は10倍の可能性がある」(米メディア)。また、経済再開を重視するボルソナロ大統領が、新型コロナ対策で対立した保健相を相次いで更迭し、格差や政治的混乱といった積年の課題が表面化している。
 懸念されているのは、冬の到来とともに感染が拡大することだ。特に南部では6~7月に平均5~6度と気温が低くなる。新型コロナの「季節性」は不明だが、他の呼吸器系の感染症は冬場に流行する傾向があり、インフルエンザの予防接種を奨励。新型コロナとの合併症を予防し、重症化を防ぐ取り組みが進む。
 このほか、チリとペルーも被害が深刻だ。両国は10万人当たりの感染者数がブラジルの2倍で、世界でも最悪規模。感染者数はペルーが約12万人、チリが約7万人でいずれも4月末~5月初めにかけて急増した。
 ペルーの首都リマでは、貧困層が暮らす地域の市場で「クラスター」(一大感染地)が発生。欧米メディアによると、ある卸売市場では、働く人の約8割の感染が確認されたという。
 チリでも貧困層を直撃。昨年10月、地下鉄の運賃値上げを発端に首都サンティアゴで格差是正デモが始まったが、新型コロナで食料品の価格が高騰し、「食料品を買えない」と訴えるデモが再燃している。同国では冬に突入すると、薪ストーブの利用が急増し、大気汚染が深刻となる。米大学の研究では大気汚染のひどい地域では新型コロナの致死率が高まると指摘されるが、「医療危機が目前で、冬場のコロナ対策まで追いついていない」(現地情報筋)という状況だ。
 米疾病対策センター(CDC)のロバート・レッドフィールド所長は、英紙フィナンシャル・タイムズの取材に、インフルエンザのように南半球に感染が移っているとし、「南半球で終わると、北半球に再び上陸するのではないかと思う」と指摘している。
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「先住民の村、警官なり手なく性犯罪野放し 米地方紙が実態暴く 」

2020年05月28日 | 国家・社会
https://www.tokyo-np.co.jp/article/31487
「東京新聞」 2020年5月27日 14時15分
■先住民の村、警官なり手なく性犯罪野放し 米地方紙が実態暴く <メディアと世界>
 米国の優れた報道に贈られるピュリツァー賞で最高の栄誉とされる公益部門に、先住民が住む過疎地で警官のなり手がいないため性犯罪が野放しになっている実態を明らかにした、北部アラスカ州の地元紙「アンカレジ・デーリーニューズ」と調査報道NPO「プロパブリカ」のコラボ報道が選ばれた。衰退する地方紙と調査報道のプロが協力して権力を監視し、社会を変革する新たな試みとして注目される。 (ワシントン・岩田仲弘)

◆無法
 州内約二百村のうち七十村には学校や郵便局があるのに警察がない。村が雇う二十人以上の警官に犯歴があり、少なくとも二人が性犯罪者として登録されている。レイプ被害者はシャワーも浴びず飛行機で約八百八十キロ離れたアンカレジの当局まで検査に来るよう求められる…。
 三百人近い性犯罪被害者を取材した「無法」と題された連載には、生々しい証言と緻密な検証がぎっしりと詰まっている。
 アラスカは面積が全米最大だが、人口密度は最も低い。州の性犯罪発生率は全米平均の三倍で、中でも被害が深刻なのが、州人口約七十三万人の14%にすぎない先住民だ。
 取材したカイル・ホプキンズ記者(42)は「十年ほど前にも、この地域には警察がない、警官の身分が怪しいなどと報じたが、問題の全体像はつかめなかった」と振り返る。それを可能にしたのがプロパブリカの「地方の報道ネットワーク」事業だ。

【写真】昨年5月、米アラスカ州の先住民居住区の視察に訪れたバー司法長官 (右から3人目)=Marc Lester氏撮影、Anchorage Daily News提供

◆手法
 事業を担当するチャールズ・オーンスタイン編集局次長は「広告と購読者数の減少で地方紙は衰退している。読者は調査報道を求めているが時間と費用がかかる。この差し迫った溝を埋めるのが私たちの役割だ」と、その狙いを説明する。
 事業に応募したホプキンズさんは他の十二紙とともに対象に選ばれ、昨年一年間「無法」の連載に専念した。この間の給与と福祉手当はプロパブリカが支払った。連載の編集は、自らもロサンゼルス・タイムズ紙記者として医療問題の調査報道で二〇〇五年にピュリツァー賞(公益部門)を受賞したオーンスタインさんが全面協力した。
 ホプキンズさんにとって最も参考になったのが、プロパブリカのデータ専門チームだったという。「性犯罪のデータを収集する時、私たちなら裁判所や警察にそれぞれ記録を求めるが、時間と費用がかさみ極めて困難だ。その点プロパブリカは『他にもやり方がある』と、データベースを検索しつつ、情報を蓄積し、分析してみせてくれた」
 連載初回の報道後、トランプ政権のバー司法長官が現地を視察。過疎地専門の連邦検察官の配置や警官の増員など五千二百万ドル(約五十八億円)以上の緊急予算措置を表明した。「州選出の上院議員が『司法長官はあなたの記事を読んでいる』と教えてくれた」(ホプキンズさん)。連載は行政を動かした。

◆展望
 ホプキンズさんによると、アンカレジ・デーリーニューズは一七年に経営破綻後、デジタル化を重視し再建を進めている。「無法」の連載と最近の新型コロナウイルスの感染を巡る報道の相乗効果で、デジタル購読部数は一時、以前に比べて倍増したという。
 「私たちがこの事業で学んだのは、ローカルニュースは単にローカルではなく、全国的、国際的な問題でもあり、読者がいるということだ」。オーンスタインさんはこう語る。
 今年も約二十の地方紙が選ばれ、「まだ書き残したことがたくさんある」というホプキンズさんも「無法」の取材を継続している。

<アンカレジ・デーリーニューズ> 1946年創立のアラスカ州内最大の地方紙。2017年に経営破綻し、規模縮小と組織改編により現在、編集局は約30人態勢。紙の購読部数は2万〜2万5000部。ピュリツァー賞は1976年(全米トラック運転手組合のアラスカ政治経済への影響)、89年(先住民社会で際立つアルコール依存症と自殺)に続き3度目。いずれも公益部門で受賞。

<プロパブリカ> 2007〜08年にかけてカリフォルニア州の銀行家夫妻が運営するサンドラー財団から巨額の資金を受けて設立された非営利で独立した報道機関。公権力やビジネスなどによる腐敗や乱用を暴き、悪弊を正す調査報道を目指し、元大手紙記者ら100人を超える記者を擁する。今年は、米海軍第7艦隊の事故を検証した一連の報道でもピュリツァー賞(国内報道部門)を受賞した。
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「“極秘”の全斗煥長期政権研究書はどうやって米国大学で発見されたのか」

2020年05月28日 | 韓国で
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36753.html
「The Hankyoreh」 2020-05-26 09:50
■“極秘”の全斗煥長期政権研究書はどうやって米国大学で発見されたのか
 キム・ヨンギ元教授、暴露のために米国へ送る 
 米国の宗教団体に伝わり、韓国人権支援に活用 
 1988年、第5共和国聴聞会で争点に浮上し、批判が殺到

【写真】2017年、5・18記念財団が米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)東アジア図書館で確保した「88年平和的政権交代に向けた準備研究」の表紙。同文書は「全斗煥長期政権シナリオ」と呼ばれ、5部しか制作されていない極秘文書だ=5・18記念財団提供//ハンギョレ新聞社

 2017年、5・18記念財団が米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)東アジア図書館で確保した「88年平和的政権交代に向けた準備研究」(全斗煥長期政権研究書)が米国に渡った経緯が、約30年後に明らかになった。同文書は「全斗煥(チョン・ドゥファン)長期政権シナリオ」と呼ばれ、5部しか制作されていない極秘文書だ。
 キム・ヨンギ元慶南大学教授は25日、「1986年に韓国キリスト教団体を通じて米国の人権団体に送った『全斗煥長期政権研究書』が米国UCLAで発見された」と説明した。
 キム教授は「1986年夏ごろ、共に進歩学会に参加していたチャン・ハジン忠南大学教授(当時)から同文書を受け取った。チャン教授の夫、キム・ホンミョン教授(当時西江大学)が文書の作成者であるチャン・ヨンホ京郷新聞政経研究所企画委員に検討を要請されたが、内容があまりにも衝撃的で、私に暴露する方法を相談した」と語った。
 キム教授は「私は当時労働界に関与していたが、何人かとその方法を協議し、韓国では暴露するのが難しいから、韓国の宗教団体を通じて米国の人権団体が公開した方がいいという結論に至った。私も政府の監視を受けていたため、延世大学近くのコピー屋で国家安全企画部(安企部)の職員と称して3部をコピーした。原本は返還し、写本1部は大学路(テハクロ)にあった韓国キリスト教教会協議会(KNCC)に渡し、残りの2部は廃棄した」と、当時を振り返った。ただ、キム教授は「弾圧を避けるため、互いに保安を維持したため、具体的に誰が、いつ、誰に渡したかは分からない」と付け加えた。

【写真】「88年平和的な政権交代に向けた準備研究」を米国の人権団体に送ったキム・ヨンギ元慶南大学教授=キム・ヨンギ教授提供//ハンギョレ新聞社

 キム教授は2017年12月、5・18記念財団がUCLAで確保した5・18関連資料を公開する際、「88年平和的政権交代に向けた準備研究」が含まれていると聞き、自分が送った文書だと直感した。
 5・18記念財団は、米国のキリスト教系人権運動団体であるKCCPJR(Korea Church Coalition for Peace, Justice, and Reunification)が1995年に解散する際、他の5・18関連文書と共に「88年平和的政権交代に向けた準備研究」をUCLAに寄贈したと説明した。
 キム教授は「キリスト教関連の人権団体が寄贈したという点もそうだが、原本には所持者を把握できるよう連番が書いてあった。当時、文書を受け取った際、流出した人が明らかになることを防ぐため、連番を隠してコピーした。5・18記念財団が公開した文書も連番が分からなくなっており、私が送った文書だと確信した」と主張した。
 UCLAで文書を発掘したチェ・ヨンジュ元5・18記念財団非常任研究員は「当時、米国の人権団体は『全斗煥が長期政権に就けば、韓国国民はこれを容認した米国に対して反感を持つ可能性がある』として、米国政府に圧力をかける声明を頻繁に発表していた。全斗煥長期政権研究書が英語に翻訳されたことから、米国内の団体に伝わったものとみられる」と説明した。
 チェ研究員はまた「キム・ヨンギ教授が文書を渡す過程を研究すれば、どうやって韓国の民主化運動家が国際人権団体と連帯を結ぶことができたのか分かるだろう」と述べた。

【写真】「88年平和的な政権交代に向けた準備研究」の内容を報道した1988年11月13日付ハンギョレ5面//ハンギョレ新聞社

 一方、16切りサイズ40ページ分の「全斗煥長期政権研究書」は、1984年当時、チョン・グホ京郷新聞社長の主導で、チャン・ヨンホ氏やユン・サンチョル主筆、ヤン・ドンアン論説委員が極秘裏に作成した。同文書には、1988年に全斗煥氏が大統領退任後も民政党総裁を務め、後任の大統領は副総裁を兼任させるという基本構想が書かれている。民政党が少なくとも2000年まで政権を握り、全氏が直接後継者を育成し、後任大統領を選出すると共に、野党の政治家だった金大中(キム・デジュン)元大統領は帰国を許可せず、金泳三(キム・・ヨンサム)元大統領は物質的な懐柔案などを検討すべきだと記している。
 同文書は1987年3月1日、在米韓国人向けの「独立新聞」(発行人キム・ギョンジェ元議員)によって初めて報道され、1988年11月の第5共和国聴聞会当時、日海財団と共に争点に浮上した。当時、全斗煥氏が日海財団を通じて長期政権を執るのを図っているという噂が流れていた状況で同文書が暴露され、日海財団は世宗研究所に名称を変えて研究機関としてのみ役割を果たすようになった。
キム・ヨンヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/area/honam/946423.html
韓国語原文入力:2020-05-25 18:29


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36678.html
「The Hankyoreh」 2020-05-19 10:41
■「5月光州」40周年を迎えたが、依然として究明すべき真実は多い
 [5・18民主化運動40周年]
 
 チェ・ジョンヒさん、記念式典で夫を亡くした話を紹介 
 国立墓地にはコロナ禍のなかでも訪問者相次ぐ 
 ローマ教皇「人権のために犠牲になった若者たちを記憶しよう」 

【写真】5・18民主化運動当時、夫を亡くしたチェ・ジョンヒさんが第40周年記念式典に出席し、夫に送る手紙を読み上げている//ハンギョレ新聞社

 「歳月は流れゆくとも、山河は覚えている」。
 5月のその日が巡って来て、再び生者たちを涙ぐませた。40回目の5月を迎える18日、錦南路(クムナムロ)には犠牲者家族の悲しいストーリーと共に真相究明を求める声が響いた。国立5・18民主墓地では遺族と市民の参拝が一日中続くなど、5月の英霊を慰労し、大同精神を受け継ぐ雰囲気がピークに達した。同日、ローマ・カトリック教会のフランシス教皇は人権のために犠牲になった若者を記憶しようという内容の5・18特別メッセージを送ってきた。
 今年の記念式典は初めて5・18抗争の心臓部だった旧全南道庁前で開かれた。同日の記念式典では、1980年5月21日に牛の販売代金の集金に出かけた夫のイム・ウンテクさん(当時35)が、10日後に旧光州刑務所で遺体が埋められた状態で発見されたというチェ・ジョンヒさん(73)のストーリーが紹介された。チェさんは「若くして3人の子どもを一人で育て、苦労も多かった。先に亡くなった夫を恨んだこともあった。再び夫に会えたら、3人兄弟を立派に育ててご苦労さまだったという労いの言葉が聞きたい」と語った。
 記念公演の舞台には5・18市民軍のキム・ソンチャンさん(1982年に拷問の後遺症で死亡)の娘、キム・ソンジョン檀国大学芸術デザイン大学教授が「光州の魂」をテーマにサルプリ舞を捧げた。キム教授は、汗まみれになりながら激情的なダンスで父親と5月の英霊たちを追悼した。
 同日の記念式典は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が5・18民主広場に入場した午前10時から一時間にわたって行われた。若い世代が5・18を記憶しようという意味を込め、毎年5・18遺族会長が担当してきた経過報告を5・18有功者家族のキム・リュ二さん(20)とチャ・ギョンテさん(19)が担当した。文大統領が記念演説を通じて5・18真相究明や5・18精神の憲法前文収録などへの意志を表明すると、出席者らは大きな拍手を送った。記念式典は全員が「君のための行進曲」を提唱して幕を下ろした。
 式典を見守った一般市民らは同日、記念式が終わった後、5・18民主広場で会った政治家に「5・18真相究明」を求めた。共に民主党のイ・ヘチャン代表とキム・テニョン院内代表は、5・18ヘリコプター射撃の重要な証拠である「全日ビル245」を視察した。

【写真】共に民主党のイ・ヘチャン代表やキム・テニョン院内代表ら党指導部が今月18日、光州広域市東区にある全日ビルを訪問し、5・18ヘリ射撃関連の目撃と証言を収録した映像を見ている//ハンギョレ新聞社

 今年初めて開かれた「広場での記念式典」だったが、大型スクリーンが設置されず、外にいた多くの市民が何が行われているかわからず立っているなど、気配りの面では残念な部分もあった。
 5・18犠牲者が安置された国立5・18民主墓地にも一日中市民や遺族などの追悼客が後を絶たなかった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)事態で、参拝者の数は例年に比べ減少したが、墓地をゆっくり回りながら粛然と参拝するなど、滞在時間はむしろ長くなった。登校授業の開始が見送られたため、制服姿で訪れる中高生の現場学習は目立って減った。5・18民主墓地管理所は「昨年5月には35万人が参拝した。今年はCOVID-19の影響で光州の様々な行事がキャンセルされ、記念式典も全南道庁前広場で開かれたため、参拝者がやや減ったものとみられる」と話した。

【写真】フランシスコ教皇は17日、光州林洞の主教座聖堂で開かれた5·18 40周年記念ミサで「命をかけて人権を守った若者たちを記憶しよう」とのメッセージを伝えた/聯合ニュース

 ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は同日、5・18 40周年を迎え、「人権のための若者たちの犠牲を記憶しよう」というメッセージを光州教会に送った。駐韓教皇大使アルフレッド・シュエレブ大司教は17日、光州市北区林洞(プック・イムドン)の主教座聖堂で開かれた5・18民主化運動40周年記念ミサで、「フランシスコ教皇が1980年に起きた5・18の40周年を記念するという知らせを聞いて喜んだ」とし、このように伝えた。
 教皇はメッセージで「人権を守るために命を捧げた若者たちの犠牲が記憶されることを願う。個人の尊厳と権利の尊重、生命保護など社会秩序を形成するのに光州教会が引き続き役割を果たし、努力しなければならない」と述べた。さらに「今回の記念式典が平和と和解を成し遂げるのに貢献し、韓国国民の心の中に連帯と兄弟愛を増進させることを望んでいる」と付け加えた。
 この日のミサは「私たちはあの日のように生きていますか:大同社会を生きていくための分かち合いと連帯」というテーマでヨム・スジョン枢機卿ら主教団とキム・ヒジュン光州大教区長が共同で執り行った。
キム・ヨンヒ、チョン・デハ、アン・グァノク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/area/honam/945422.html
韓国語原文入力:2020-05-19 02:42


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36680.html
「The Hankyoreh」 2020-05-19 21:04
■「80年5月21日、光州刑務所で市民3人の遺体を埋めるのを見た」
 刑務官出身の小説家ホン・インピョ氏「闇埋葬」疑惑を提起 
 「3~4人の遺体をヘリコプターに乗せ刑務所外に出て行った」 
 短編小説『五月の都市』に描写…キム・ナムジュ詩人と縁

【写真】刑務官出身の小説家ホン・インピョ氏が1日、全羅南道長興でハンギョレと会いインタビューをしている=チョン・デハ記者//ハンギョレ新聞社

「光州(クァンジュ)刑務所内の庶務課後方で、軍人が死亡した市民を埋めているのを目撃しました」。
 小説家ホン・インピョ氏(74)は今月1日、全羅南道長興(チャンフン)でハンギョレと会い、旧光州刑務所(光州市北区角化洞)闇埋葬疑惑と関連した記憶を生々しく話した。「4監視台」で勤務していた彼は5月21日の日暮れ時、第3空輸旅団が市民1人の遺体をこっそりと埋める場面を今も忘れられない。残りの2体も刑務所の鉄条網内に埋められた。「幌のかかったトラック2台で70~80人を荷を下ろすようにしてボコボコに殴り、“頭突き”をさせました」。
 第3空輸旅団は5月21日、光州刑務所に移動し全南大学駐屯地に拘禁していたデモ隊員を引き連れてきた。当時刑務所に埋められた3人は、この過程で窒息死した可能性が高い。

【写真】2018年12月光州刑務所の闇埋葬発掘現場=資料写真//ハンギョレ新聞社

 小説家のホン氏は「2~3日後、遺体3~4体をヘリコプターに乗せて行くのを見た」とも話した。ホン氏は、5・18の時には外の状況のために退勤できず10日間にわたり刑務所内で生活した。ホン氏が経験した5・18当時の光州刑務所の状況は、短編小説『五月の都市』に細密画のように描写されている。

【写真】詩人キム・ナムジュ氏が、刑務所に収監されていた時に歯ブラシを鋭く尖らせ牛乳パックの内側に書いた『茶山よ茶山よ」という詩=全南大学提供//ハンギョレ新聞社

 1977年に矯正公務員になった彼は、光州刑務所で勤務し“運動圏の要人”たちと親しく過ごした。維新政権時期に収監されたパク・ソクム元国会議員は、1980年夏に再び収監され移監されて来た詩人のキム・ナムジュ氏(1946~94)の面倒をちょっと見てほしいと頼んだ。「詩人キム・ナムジュ氏が詩を書けるようにしてくれと言いましたよ。それで『牛乳を飲めばアルミホイルが出てくる。尖ったもので書けば良い』と教えました。すると『クギが欲しい』と言うので、木工所からこっそり持ってきましたよ」。
 作家のホン氏は、自宅の中庭に詩人キム・ナムジュ氏が書いた詩をビニールで包み隠しておいた。詩人キム・ナムジュ氏が残した詩510編のうち、360編が獄中で書かれた。

【写真】小説家ホン・インピョ氏が今月1日、全羅南道長興でハンギョレと会い、詩人キム・ナムジュ氏との縁などを話している=チョン・デハ記者//ハンギョレ新聞社

 小説家ホン・インピョ氏は、親しくなった詩人キム・ナムジュ氏に「小説を書きたい」と話した。友達のように過ごすことになった詩人キム・ナムジュ氏は、当時光州刑務所に収監されていた評論家のイム・ホニョン氏を紹介した。小説を読み習作を繰り返したホン氏は、1989年に創作と批評社を通じて『白い家の王』という作品で登壇した。ホン氏は「刑務所内の内密な光景を扱ったその小説が出ると、検察に呼ばれ『今後、文を書くな』と言われたので『小説を書き続ける』と言い返した」と話した。
 彼は1992年、15年勤めた職場を辞めて、マンションや大学の警備員や日雇い労働をした。昨年、小説集『花指輪』を出すなど、休む間もなく執筆をつづけ、韓国文学批評家協会文学賞(2014年)も受賞した。

【写真】キム・ナムジュ詩人=資料写真//ハンギョレ新聞社

チョン・デハ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/area/honam/945612.html
韓国語原文入力:2020-05-19 18:41


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36676.html
「The Hankyoreh」 2020-05-19 07:41
■文大統領、「5月精神」10回言及…「民主化・国難克服の底力になった」
 分かち合いと協力の5月精神を強調 
 「新型コロナで苦しんでいた大邱のため 
 光州が真先に病床を用意」  
 「自分なら道庁に残れただろうか 
 自問したなら犠牲者の声に応えたことになる」 
 改憲時は5月精神を盛り込むことを望む 
 「憲法前文に5・18民主化を刻み込めば 
 誰も毀損したり否定できない」

【写真】文在寅大統領が第40周年5・18民主化運動記念日の18日、光州北区国立5・18民主墓地第2墓地でイ・ヨン氏の墓を参拝した後、遺族を慰めている。故人は1980年5月27日、YWCA会館で戒厳軍と銃撃戦を行う途中逮捕され、昨年持病で死亡した=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が18日、5・18民主化運動40周年記念演説で最も多く使った言葉は「5月精神」だ。計10回も登場した。同日強調された5月精神は、これまで政治家と社会活動家らが「5月光州(クァンジュ)」を語って引用した「不義に対する抵抗」や「民主的価値に対する献身」のような政治的意味以上のものだ。一言で言うと「友愛・連帯・犠牲で成し遂げた共同体精神」だ。文大統領が特別に「5月精神」を記念演説のキーワードにしたのは、「不平等と二極化」という伝統的不安要因に加え、「新型コロナ危機」がもたらした新しい難局を乗り切るためには、韓国政府の努力だけでなく市民社会の能動的連帯がいつになく重要になったという認識によるものとみられる。

◆「自分なら道庁に残ることができただろうか?」
 文大統領は「5月精神は平凡な人々の平凡な希望が他人の苦痛に応えて作られたもの」だとし、「家族を愛し、隣人を心配する心が集まって正義の精神となった」と述べた。それとともに「直接デモに参加しなかった市民や生徒・学生たちもおにぎりを分け合い、負傷者の面倒を見て、血が足りないと聞けば、喜んで献血を行った。我々は独裁権力とは違う我々の隣人に会い、命まで捧げられる民主主義の真の姿を見た」と強調した。
 文大統領は5月精神が「国民一人ひとりの心に宿り」、民主化を成し遂げ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)という国難も克服する力を与えたと述べた。彼は「生者たちは死者たちの声に応えながら、民主主義を実践した。光州の真実を知らせることが民主化運動となり、5・18は大韓民国の民主主義の偉大な歴史となった」と述べた。
 彼は「答えが何であれ、『自分なら道庁に残ることができただろうか』と自問する時間を持ったなら、我々はその日の犠牲者たちの声に応えたのだ」と述べた。文大統領は「(コロナ禍の際に)病床が足りず苦しんでいた大邱のために光州が真先に病床を用意し、5月の母親たちは献身する大邱医療陣のために真心で用意したおにぎり弁当で、困難を分かち合った」とし、「(5月精神が)新型コロナの克服で世界の模範になる底力になった」と述べた。

◆「5月精神は分かち合いと協力、連帯と思いやりの精神」
 文大統領は、5月精神がこれからの世代ににもさらに広がり、受け継がれなければならないと強調した。彼は「5月精神はもっと広く共感されなければならず、世代と世代を繋ぎながら新しく生まれ変わらなければない」とし、「5月精神は誰のものでもない我々みんなのものだ」と述べた。大統領府関係者は「分かち合いと協力、連帯と思いやりという5月精神が大韓民国の民主化の精神的支柱の役割を果たした」とし、「COVID-19局面でも封鎖と遮断ではなく、5月精神の連帯と協力が解決策になり得るという点を強調した」と述べた。
 文大統領は5月精神が新型コロナ時代の危機を克服する上でも発揮されることを期待した。「危機はいつも弱者にはさらに苛酷だ」とし、「我々の連帯が最も弱い人にまで及んで、彼らが立ち上がれる時、危機を克服する我々の力も一層強くなるだろう」と述べた。

◆「いつか改憲が実現すれば…」
 文大統領は憲法に5・18が盛り込まれるべきだと重ねて強調した。「憲法前文に5・18民主化運動を刻むことは、5・18を誰も否定できない大韓民国の偉大な歴史として位置づけることだ。いつか改憲が行われるなら、その意味を生かしていくことを希望する」と述べた。文在寅大統領が5・18民主化運動記念式典に参加したのは、2018年と2019年に続きこの日が3回目となる。
ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/945475.html
韓国語原文入力:2020-05-19 02:42


https://www.donga.com/jp/List/article/all/20200518/2065820/1/文大統領、「光州民主化運動」発砲の責任、真実歪曲工作も究明
「東亞日報」 May. 18, 2020 09:22,
■文大統領、「光州民主化運動」発砲の責任、真実歪曲工作も究明
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、18日で40年となる5・18光州(クァンジュ)民主化運動と関連して、「発砲命令者が誰だったのか、発砲の法的な最終責任がどこにあるのかが明らかになっていない」とし、真相究明の意向を繰り返し強調した。
 文大統領は17日、光州MBCの民主化運動40年特別インタビューで、「集団虐殺の被害者をさがしだすこと、ヘリコプターで射撃までした経緯、大々的に行われた真実の隠蔽・歪曲工作まで全て究明されなければならない」と述べた。文大統領は2017年5月の就任直後に開かれた第37回光州民主化運動記念式で、「ヘリコプター射撃も含めて発砲の真相と責任を必ず明らかにする」と宣言し、真相究明を毎年強調してきた。総選挙の圧勝で改憲を除く事実上すべての法案の処理が可能になった与党「共に民主党」も、第21代国会開院直後に民主化運動関連法の改正に乗り出す計画だ。
 文大統領はインタビューで、「民主化運動を蔑視して歪曲する部分に対しては、断固たる対応がなければならない」とし、「民主主義の寛容は、民主主義を破壊する蔑視に対してまで認められはしないと考える」と述べた。12日に活動を始めた5・18真相調査委員会については、「真相調査委の活動に大いに期待しており、政府も積極的に後押しする」と述べた。
 光州および全羅南道(チョンラナムド)で当選した「共に民主党」議員18人は同日、報道資料を出し、「開院すれば、光州民主化運動関連の8つの法改正を推進し、第20代国会でできなかった課題を果たす」と明らかにした。彼らが共同発議する光州民主化運動関連法は、5・18真相調査委の役割と権限を拡大する真相究明特別法を含め、歴史歪曲に対する処罰強化や憲政秩序破壊事犯の国立墓地埋葬禁止などを含む。
 野党「未来統合党」は、党の一部議員による光州民主化運動に対する妄言で論議が起こったことを受け、公式の立場文を出して謝罪した。朱豪英(チュ・ホヨン)院内代表は16日、「党の一部で光州民主化運動を蔑視して侮辱する発言があった。残念で申し訳ない」とし、「個人の逸脱が党全体の考えのように拡大・再生産され、不必要な誤解と論議を起こすことが再び繰り返されてはならない」と述べた。
            キム・ジヒョン記者 パク・ヒョモク記者
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「「反逆か革命か」金載圭の遺族、10・26の再評価を求める」

2020年05月28日 | 韓国で
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36766.html
「The Hankyoreh」 2020-05-27 07:53
■「反逆か革命か」金載圭の遺族、10・26の再評価を求める
 金載圭の遺族、40年たっての再審請求 
 「維新の心臓を射つ」「『内乱目的の殺人罪』は無罪」 
 「朴正煕政権を終わらせた10・26、歴史的・司法的再評価が必要」

【写真】朴正煕元大統領を倒した10・26事件の銃声は、彼の周囲の人の人生まで根こそぎ変えてしまった。写真は1979年当時の現場検証の様子//ハンギョレ新聞社

 10・26事件(朴正煕大統領暗殺事件)で死刑が執行された金載圭(キム ジェギュ)元中央情報部長の遺族が、「内乱目的の殺人罪は無罪」として裁判所に再審を請求した。再審が開始されれば、朴正煕(パク・チョンヒ)政権が幕を閉じるのに決定的な役割を果たした10・26事件に対する司法的・歴史的再評価が行われるものと見られる。
 遺族は26日、ソウル高裁に再審請求書を出し、「10・26の再審を通じて最終的に求めようとするのは『判決』よりは『歴史』」だとして、「新たに発掘された当時の資料を基に10・26を歴史として解釈することのできる意味ある契機になるだろう」と明らかにした。1979年10月26日、金載圭元中央情報部長は朴正煕元大統領とチャ・ジチョル元大統領府警護室長を殺害し、内乱目的の殺人および内乱首魁未遂の容疑で起訴された。彼に対する裁判は三審までわずか6カ月で終わり、死刑も直ちに執行された。
 弁護団が提出した再審請求書によると「金載圭は自由民主主義の回復のために単独で10・26を計画して実行しただけで、国憲紊乱を目的に暴動や殺傷はしなかった。これは新軍部のシナリオであるだけだ」として、内乱目的で朴元大統領を殺害したのではないと主張した。そして、非常戒厳令宣布以前の罪も軍法会議で捜査と裁判が違法に行われ▽当時発動した非常戒厳自体が違法であり▽金載圭に対する拷問と暴行があったなど、旧戒厳法と刑事訴訟法による再審請求事由を明らかにした。弁護団は「当時の最高裁で『内乱目的の犯罪』という事実について8対6で拮抗した意見対立があったが、弁護人ですらも最高裁の判決文を閲覧できず、報道禁止指針に従い少数意見はメディアに報道されず、金載圭の殺害動機が隠蔽された」とも付け加えた。
 当時キム元部長は、一審から最高裁に至るまで「野獣の心情で維新の心臓を射った」とし、自由民主主義の回復のために暗殺を決行したとの主張を繰り広げた。裁判所が遺族の請求を受け入れて再審が開始されれば、彼が「内乱を起こした反逆者」なのか「独裁を終息させ民主主義を早めた人物」なのか、再評価が可能になる。弁護団は「全斗煥(チョン・ドゥファン)新軍部が政権掌握のために金載圭に内乱罪を適用した」とし、朴正煕射殺の動機と意味、新軍部の捜査と裁判介入の有無などを集中的に明らかにする計画だ。

チャン・イェジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/946538.html
韓国語原文入力:2020-05-27 02:31
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