連覇を目指す井山裕太名人に一力遼二冠（天元・碁聖）が挑戦する第46期名人戦七番勝負第1局が8月26日（木）・27日（金）に東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で打たれ、井山裕太名人が212手で白番中押し勝ちをおさめ初戦を白星で飾った。第2局は9月8日（水）・9日（木）に福島県郡山市 「四季彩一力」で行われる。
（日本棋院HPより抜粋）
「井山、深い読みで先勝」 「一力、必死に食らいついたが・・・」
（週刊碁見出しより）
○ ● ○
初戦を制した井山名人、終始冴えた打ち回しで押し切りました。
敗れた一力二冠、果敢な攻めが実を結ばず・・・。
７番勝負では抜群の井山さん、鉄壁の読みが光りました。
本局の展開を見ると次局以降、一力さんは相当苦戦しそうです。若さの突進力が発揮できるか・・・。
昨日行われた碁聖戦最終局は井山さんが一力碁聖に勝利し3勝2敗で４冠達成、詳細は別途。
○ ● ○
藤井聡太×丹羽宇一郎 初対談「“勝ち”ではなく“負けない”ことにこだわる」
14歳2ヵ月で最年少棋士となって以来、次々と最年少記録を塗り替え、驚異的な勝率で勝ち続ける19歳の強さの源とは。「死ぬまで努力」の稀代の名経営者・丹羽宇一郎氏との対話から見えてきた異次元の天才の頭の中身――藤井聡太、初の対談本『考えて、考えて、考える』。
（新聞広告より抜粋）
○ ● ○
「勝つことより、負けないこと」、囲碁上達のアドバイスとしてよく使われていますね。
これはプロや高段者レベルより、ザル碁党など平均的なレベルに身近な提言だと思います。
対局前には心掛けていても実戦になると、勝つ方法ばかり考えてしまいます。
実戦では相手も勝つことを考えている訳で・・・。
「結果より『次の一手』を意識する」とありましたが、ナルホド・・・。
○ ● ○
最強の挑戦者・一力か、絶対王者・井山か
名人2連覇および通算8期を目指す井山裕太名人に一力遼二冠（天元・碁聖）が挑戦する 第46期名人戦挑戦手合七番勝負が8月26日（木）に東京都文京区「ホテル椿山荘東京」でいよいよ開幕する。
井山は今年に入り、棋聖9連覇、 本因坊10連覇と、2日制のタイトル戦では無類の強さで防衛。
一方の一力は昨年の碁聖戦で初の七大タイトルを獲得。天元戦では井山から初めてタイトルを奪取し二冠を達成、九段となった。名人戦リーグも8戦全勝で挑戦権を獲得など、絶好調。
両者による七大タイトル戦、これまでの結果は井山の5勝、一力の1勝。対戦成績は、井山が24勝14敗と大きくリードしているが、直近10局では一力の6勝4敗となり互角と言える。井山が名人連覇とするか、一力が初の名人位、初の2日制タイトルを獲得するか注目のシリーズ。
（朝日新聞より抜粋）
○ ● ○
いよいよ名人戦７番勝負が始まりました。名人戦リーグを8連勝で勝ち抜いた一力二冠（天元・碁聖）が、長年頂点に立つ井山三冠（棋聖、名人、本因坊）に挑戦します。
実績では井山さん優勢ですが、勢いでは一力さんも負けていません。天下分け目の関ケ原、大一番ですね。
一日目が終わりましたが、黒番・一力さんの厚み、白番・井山さんの地合先行となっています。
流れは井山さんかと思いますが、どうでしょう・・・？
○ ● ○
先日行われた碁聖戦第4局で敗れた一力さんは、局後に黒77手目を「感情的になってしまった」と後悔しています。
この手以降、井山さんが「気合」の反発でリード、力勝負でねじ伏せました。
感情的と気合は似たような気がしますが、感情的はマイナスなイメージですね。
どんな競技も感情的になっていい結果は望めないようです。
ザル碁党の場合、「男は度胸」的な突貫精神で撃沈することが多いですね。
これも感情的の親戚のようなもの、冷静な状況判断がムズなところで・・・。
○ ● ○
第46期碁聖戦五番勝負第4局が8月17日（火）に新潟県新潟市 「新潟グランドホテル」で打たれ、 井山が198手までで白番中押し勝ちをおさめ、2勝2敗のタイとした。決着最終第5局は、8月29日（日）に、東京都千代田区「日本棋院東京本院」で打たれる。
（日本棋院ＨＰより抜粋）
「井山悠然、カド番跳ねのける」 「一力、焦りすぎたか・・・」
（週刊碁見出しより抜粋）
○ ● ○
２－２のタイに戻した井山三冠、柔軟かつ力強さで押し切りました。
敗れた一力碁聖、感情的な仕掛けが苦戦に・・・。
両者は名人戦７番勝負でも対戦、日本の囲碁界は井山・一力でのトップ争いが続きそうです。
最終第5局（8/29）は名人戦第1局（8/26、27）の2日後、名人戦の勝敗が影響するかも・・・。
○ ● ○
今回の対局地は新潟県新潟市 「新潟グランドホテル」。
グランドホテルは日本のあちこちにありますが、高級から中級までいろいろありそう・・・。
○ ● ○
高校囲碁の頂点を決める、第45回全国高校選手権大会第2日は18日、東京都千代田区の日本棋院で男女団体決勝が行われ、男子で5大会連続9度目の出場となった前橋が、決勝で松本深志（長野）を2-1で下し、県勢初優勝を果たした。女子の四ツ葉中等は1次リーグで敗退した。
前橋は4チームで競った1次リーグで最多9度の優勝を誇る灘高（兵庫）に勝利して決勝トーナメント進出。トーナメント戦では筑波大附属駒場（東京）、準決勝は開成（同）、決勝はともに初優勝を狙う松本深志に2-1で退けた。
（上毛新聞より抜粋）
○ ● ○
高校囲碁界の頂点にたった前橋高校（主将・今井丈、副将・山﨑涼真、三将・藤本隼也）、実力者３名を揃えた総合力の勝利。大輪を咲かせました。
個人戦では藤本さんが唯一のベスト16でしたので、チーム力で他を凌駕したと言えるでしょう。
前橋高の３名は３年前の「第８回首都圏カップこども囲碁団体戦（小中学生・１チーム９名）」で準優勝した「黄金世代」の主力選手。
群馬はこの黄金世代に続く選手層がやや手薄、全国大会でトップを狙える選手育成はムズなところで・・・。
○ ● ○
囲碁講座は「盤上のマイホーム」をテーマに下島陽平八段が講義。家を建てる手順を例に陣地作りを初級者にもわかりやすく解説。
聞き手は声優の照井春佳さん。「フォーカス・オン」は棋戦情報や棋士の魅力、また日本全国のホットな活動など様々な話題を伝える。
（NHKオンラインより）
○ ● ○
今日（8/18）午前0:45（通常は日曜12:00～）から始まった囲碁フォーカス新講座「下島陽平八段／盤上のマイホーム」。
「初級者もわかる」という触れ込みですが、レベルは一桁級以上かと思います。
囲碁教室の生徒にも見るよう勧めていますが、どうでしょう・・・？
第１回の放送は深夜なので録画して見ました。オリンピック、高校野球と囲碁番組は片隅に追いやられ・・・。
講師は下島陽平八段。前講座「上野愛咲美のハンマーパンチ」では司会を担当、ユーモアで場を和ませていました。分かり易い内容で進めてほしいと思います。
聞き手は声優の照井春佳さん。囲碁を始めて４か月で初段とのこと、ノウハウを聞きたいですね。
○ ● ○
NHKテキスト／囲碁講座に「下島陽平のおしえて！先生たち～」という連載コーナーがあります。
今月号（９月号）の先生は瀬戸大樹八段、その中で
「今村俊也先生に教わりましたが、爬虫類脳にならないように気を付けています」
「爬虫類脳は人間の本能で、安全でいたいという欲求を司っている部分のようです。囲碁で例えると、勝利を意識したとたんにおかしくなり、あとで冷静に見るとなぜそこに打ってしまったのか・・・となる感じです。早く勝って安心したい気持ちになるとふだんのパフォーマンスが出せないので、爬虫類脳にならないよう自分に言い聞かせます。」
（NHKテキスト「囲碁講座」より抜粋）
○ ● ○
「早く安心したい」、この気持ち分かりますね。
ただ、どうしたら爬虫類脳にならないか？ 哺乳類としてはここがムズなところで・・・。
○ ● ○
囲碁雑誌の認定問題にチャレンジしていますが、いつも締切ギリギリになってしまいます。
先月の問題では思いがけなく満点でした。この時も締切直前で時間をかけることなく直感での回答でした。
問題に取り組む際、出題者の意図やトリック（細工）を「深読み」して間違えるケースが多いように思います。
将棋の羽生さんの本に「直感の７割は正しい！」とありました。
ザル碁党のレベルでは直感の精度アップが問題、何かいいトリセツはないものかと・・・。
○ ● ○
歓声とため息のオリンピックが終わり数日経過、テレビ番組も平常に戻ってきました。
先週のテレビ視聴率ランキング（8/2～8/8、朝日新聞）はトップ20のうち、オリンピック競技が13番組、ニュース・報道番組（5番組）でも放送しており独占状態でしたね。
１位は東京五輪・閉会式。「多様性と調和」は示されたか・・・？
競技では野球、男子マラソン、サッカー、卓球、体操、自転車女子の順、メダルの数と比例していないようです。
トップ20でオリンピック以外に残ったのは、14位の朝ドラ「おかえりモネ」と、20位の「広島平和記念式典」。ナルホド・・・。
○ ● ○
