天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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趙治勲名誉名人に紫綬褒章

2019-05-31 21:00:00 | プロ棋士

5月20日、政府から令和元年春の褒章受章者が発表され、趙治勲名誉名人(62)が紫綬褒章に選ばれた。 同章は学術芸術の分野で著名な功績をあげた者を顕彰するもの。 他に建築家・隈研吾さんや歌手・石川さゆりさん、漫才コンビのオール阪神・巨人さんらが同時受章した。

会見質疑応答
 --囲碁の魅力は何でしょうか。
「AIと打っても、凄く正しいので、つまらない。僕は全うじやないダメ人間なので、全うな物 を見るとイヤになる。やっぱり人間と打つ方が楽しいですね。
 碁は訳が分からないじゃないですか、どっちか勝ちなのかとか。碁を知らない人に、碁は勧めま せん。碁の何が面白いのか、僕には分からない。良く分からない所が好きです」

   (「週刊碁」より抜粋)

    ○ ● ○

治勲さん、おめでとうございます。
これまで一流棋士はほとんど受章していますね。小林光一名誉棋聖も昨年「紫綬褒章」を受章しています。

「分からないから碁が好き」意味深長な表現は治勲さんらしい・・・。

治勲さんは週刊碁に「治勲の人生相談室・お悩み天国」、NHKテキスト「囲碁講座」には「趙治勲名誉名人の・どうでもいい碁の話」を連載しています。
物事に対する観察力・洞察力は囲碁力と同様に鋭く、キレが抜群・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2018-05-31):大河ドラマ「西郷どん」/囲碁対局シーン

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置碁必勝法/月刊・碁ワールド

2019-05-29 21:00:00 | 囲碁

月刊・碁ワールドの4月、5月号に「富士田流置碁必勝法(講師:富士田明彦七段)」が掲載されていました。

冒頭に掲げられたのが「置碁の心構え三カ条」。これは互先の碁でも通じる基本とのこと。ナルホド・・・。

 ①封鎖は避けて頭を出す
 ②石はつながるように打つ
 ③サカレ形、アキ三角など愚形は禁物

最近ではAIの手法などが注目されており「置碁必勝法は棋力アップに効果的か?」という疑問が頭にありました。
ザル碁党レベルにとって「置碁必勝法」は勝率アップになると思います。
ただ「天下五段」を目指すにはイマイチか・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2018-05-29):好調だから勝つのか、勝つから好調なのか

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第74期本因坊戦七番勝負第2局/河野が連勝

2019-05-27 21:00:00 | プロ棋戦

第74期本因坊戦七番勝負第2局が5月22、23日に山梨県甲府市で開催。白番の河野臨九段が井山本因坊に中押し勝ちを収め、シリーズスコアを2勝とした。 第3局は、6月4、5日に北海道函館市『五稜郭・箱館奉行所』で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)

「河野連勝、充実の打ち回し」 「文裕お疲れ?突然の終局」
    (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

2連勝と勢いに乗る河野九段、苦しい形勢ながら我慢の辛勝でした。
敗れた井山本因坊、らしくないミスが出て・・・。

絶好調の河野九段、いい流れを維持できればタイトル奪取も実現しそうです。
2連敗と苦しい井山本因坊、防衛に黄色信号か・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は山梨県甲府市の『山梨県立文学館』。タイトル戦としてはめずらしい会場ですね。
「文学館」、小難しい感じで敬遠しそうですが来館者は多いのでしょうか・・・?

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1年前の記事(2018-05-27):第73期本因坊戦第2局/井山が勝利、1勝1敗のタイに

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アマ名人戦群馬県大会2019/24歳小沢さんが優勝

2019-05-25 23:00:00 | 囲碁群馬

「第14回朝日アマチュア囲碁名人戦群馬県大会」の決勝大会が5月19日、 前橋市文京町の県生涯学習センターであり、渋川市出身の会社員小沢弘季さん(24)が優勝した。 7月に日本棋院会館(東京)である全国大会に県代表として出場する。
県大会は近年、若手の躍進が目立つ。今回の上位10人では、10代が3人、20代が4人を占めた。

1~10位(敬称略。数字は順位)
 ①小沢弘季 ②鈴木啓斗 ③松永 有 ④奈良昌利 ⑤藤本喬也
 ⑥川又瑛介 ⑦大崎泰裕 ⑧樫村 仁 ⑨金田行正 ⑩松沢泰斗
   (「朝日新聞群馬版」より抜粋)

    ○ ● ○

優勝した小沢さんは群馬県の少年少女囲碁大会、高校囲碁選手権で県代表になっています。今年社会人になったばかりですが、関東大学リーグでも活躍していましたね。
準優勝の鈴木さん(20)は昨年、茨城県から転勤で群馬県に来た新鋭。まだまだ伸びしろはあるようです。

本大会では若手の進出が著しく、ベテラン勢には厳しい勢力図になってきました。


決勝戦


予選風景

 

 

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群馬県高校囲碁選手権/2019

2019-05-25 21:00:00 | 囲碁群馬

「第43回全国高校囲碁選手権大会県大会」の個人戦が5月11日、藤岡市の藤岡中央高で開かれ、県内10校の32人(男子24人、女子8人)が腕を競った。
男子は松永有さん(前橋)、女子は小鮒林音さん(前橋女)が共に3連覇を果たした。
団体戦は4月27日に同校で行われ、男子は4校6チーム、女子は2校2チームが出場し、男子は前橋Aが4連覇。女子は前橋女が5連覇した。
    (上毛新聞より抜粋)

     ○ ● ○

男子個人優勝は松永さん、女子個人優勝は小鮒さん。両者共に3連覇で、一般棋戦でも上位で活躍しています。
男子団体優勝は前橋高校で4連覇、、女子団体優勝は前橋女子高校で5連覇と一強時代が続いています。

参加者数は昨年に比べ微増、この傾向が続けばいいのですが・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2018-05-25):東北温泉紀行/2018

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瀬戸内旅行記/2019

2019-05-23 23:00:00 | 旅行記

5/20(月)~5/22(水)、瀬戸内を巡る旅行に行ってきました。
恒例となっている実家の近親者7名(男2、女5)のシルバー世代旅行です。

・1日目:(高崎) → 広島 → 宮島(泊)
・2日目:宮島 → しまなみ海道 → 道後温泉(泊)
・3日目:道後温泉 → 瀬戸大橋 → 倉敷 → (高崎)

目的地は「瀬戸内海の景観 & 神社仏閣」ということになりますか・・・。

■宮島(厳島神社)
雨模様の中で景色はイマイチでしたが、神社の朱色は印象的、名物の「あなご飯」は合格。

■しまなみ海道
島々を結ぶ橋と海峡の風景を満喫。因島の「本因坊秀策囲碁記念館」は無情の休館日。大三島の「大山祇(おおやまづみ)神社」はクスノキの古木が瞼に残る。

■道後温泉
街並みを散策する時間がなく、露天風呂から遠く松山城を眺める。

■瀬戸大橋
大橋梁の建設技術に感嘆。島々の風景に「瀬戸の花嫁」のメロディーが浮かんできます。

■倉敷
美観地区での昼食はママカリ定食、同行者は「うまいうまい」と言ってましたが私的にはそれほど・・・。 大原美術館は帰途の時間もあり40分ほどで一周、時間があればじっくりと鑑賞したかったですね。

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それにしても女性陣のパワーには驚きますね。体力、好奇心、平均寿命が長いのも納得・・・。


宮島


しまなみ海道


善通寺


瀬戸大橋


大原美術館

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第10回おかげ杯/芝野虎丸七段が初優勝

2019-05-23 21:00:00 | プロ棋戦

30歳以下の棋士16名によって争われる、第10回おかげ杯囲碁トーナメント戦の準決勝と決勝、3位決定戦がが5月15日(水)に行われた。
午前に行われた準決勝では、前回優勝の許家元おかげ杯を安達利昌六段が、また芝野虎丸七段が一力遼八段を降し決勝に進んだ。 午後の決勝では芝野が安達を降し、初優勝した。
   (日本棋院HPより抜粋)

「芝野初V、冷静にシノギ成功」 「安達、決勝で力尽きる」
   (週刊碁見出しより)

    ○ ● ○

初優勝の芝野七段(19)、先行逃げ切りの勝利でした。
敗れた安達六段(28)、迫力の取り掛けも不発に・・・。

芝野七段は5/6に行われたグランドチャンピオンで優勝したばかり、令和二連勝で絶好調です。
準優勝の安達六段、本棋戦では許家元碁聖を破っての決勝進出。勢いがつくか・・・。

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1年前の記事(2018-05-23):アマ名人戦群馬県大会2018/17歳の青柳さん優勝

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玉村こども囲碁教室/新緑ハイキング2019

2019-05-21 21:00:00 | こども囲碁

先日(5/18)、「玉村町こども囲碁教室」では藤岡市の庚申山へ新緑ハイキングに行きました。
毎年の恒例行事で参加者は生徒、保護者、スタッフ等、合わせて37名。今回も天気には恵まれましたね。

参加者の中では昨年夏から始めた生徒・保護者が多く、教室の雰囲気に馴染んできたように思います。

想定外だったのは、芝生の広場でゲームなどを楽しむ予定だったのですが、ダンス教室らしきグループ50人ほど(幼児~大人)が占有し、出来なかったことです。
ダンス・グループは本格的なビデオ撮影をしており、<NHK>2020応援ソング「パプリカ」を何度も踊っていました。

まとまってのゲームはできなかったのですが、生徒は「かくれんぼ、鬼ごっこ」など、それぞれ自由に遊んでいました。
これからも「楽しく囲碁を学ぶ」雰囲気作りが大切かと・・・。

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1年前の記事(2018-05-21):第73期本因坊戦第1局/大熱戦の末、山下が先勝

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第74期本因坊戦七番勝負第1局/河野が先勝!

2019-05-19 21:00:00 | プロ棋戦

本因坊文裕(井山裕太九段)に河野臨九段が挑戦する第74期本因坊戦挑戦手合七番勝負第1局が5月11、12日に 岩手県大船渡市で行われた。
結果は河野が黒番中押し勝ちし、シリーズ先勝となった。第2局は5月22、23日に山梨県甲府市の「山梨県立文学館」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「河野一閃、鮮やかすぎる決め手」 「井山、先勝を許す」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

絶好調の河野九段、序盤から主導権を握り、最後は華麗な大技で勝負を決めました。
敗れた井山本因坊、悪い流れを断ち切れず・・・。

河野九段は勝ち星ランク3位(16勝3敗)ですが勝率がずば抜けています。本シリーズも先勝し、タイトルへの期待が膨らみます。
勝ち星ランク10位(13勝13敗)の井山本因坊、一時の快進撃が影をひそめ・・・。

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今回の対局地は岩手県大船渡市の「おおふなぽーと(防災観光交流センター)」。
碁石海岸がある大船渡市、「囲碁のまち」として盛り上げようと取り組んでいるそうです。

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1年前の記事(2018-05-19):第9回おかげ杯/許家元七段が初優勝

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話題の新人・大森らん初段

2019-05-17 21:00:00 | プロ棋士

故郷の大先輩に挑戦、誕生!能美島の後継者
仲邑菫新初段とのデビュー戦に勝利したことで一躍、時の人となった大森らん初段。 彼女が新初段記念対局の相手として希望したのが、大ベテランの三王裕孝九段だった。
その背景には瀬戸内の海を脈々と流れ続けてきた「碁打ちの系譜とドラマ」がある。
   (週刊碁より抜粋)

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「週刊碁(5/20号)」掲載の新初段シリーズ第7戦は「三王裕孝九段(78) vs 大森らん初段(16)」。
新初段の相手としては意外な感じがしますが、二人は瀬戸内の能美島(広島県江田島市)出身とのことです。

三王九段は大森さんがプロ採用になったと聞き、ファンレターを送ったそうです。
同じ故郷であれば、三王九段の嬉しい気持ちも分かりますね。

対局(黒定先)は三王九段が白8目勝ち、前半は黒ペースだっただけに惜しまれる・・・。

終局後、三王九段は
「後進を育てることが棋士の使命です。幸いにもこうして後継者を得ることができ、 私もやっと師匠の瀬越先生に恩返しができるとホッとしています。今日は棋士人生で最良の一日でした」

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1年前の記事(2018-05-17):BS時代劇/鳴門秘帖

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