天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第76期本因坊戦七番勝負第2局/芝野が勝利しタイに

2021-05-31 21:00:00 | プロ棋戦

第76期本因坊戦七番勝負が5月24日(月)、25日(火)に秋田県能代市 「旧料亭金勇」で打たれ、 芝野虎丸王座が井山本因坊に96手までで白番中押し勝ちをおさめシリーズ1勝1敗とした。
第3局は6月1日(火)、2日(水)に大阪府守口市「ホテル・アゴーラ大阪守口」で打たれる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「芝野一閃、冴え渡る虎の嗅覚」 「井山 無理祟り崩壊」
   (週刊碁見出しより)

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大石を仕留め1-1のタイとした芝野王座、強打ラッシュで打ち取りました。
敗れた井山本因坊、強気な態度がツブレを招き・・・。

これまで井山さんに苦戦の芝野さんですが、本局の圧倒的勝利で流れが変わるか・・・。
本局は異例の二日目午前の決着、関係者は焦ったでしょうね。

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今回の対局地は秋田県能代市「旧料亭金勇」。能代市は「本因坊戦のまち」として内外にPRしているようです。

秋田へは3年ほど前に、旅行で角館や乳頭温泉を訪れたことがあります。
自然に恵まれ、時の流れが緩やかな印象でした。

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1年前の記事(2020-05-31):再放送、見ていたと思うが・・

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NHK朝ドラ/おかえりモネ

2021-05-29 21:00:00 | テレビ番組

宮城・気仙沼湾沖の島に生まれ育ち登米で青春を過ごしたヒロインが、天気予報を通じて人々の役に立ちたいと気象予報士を目指して上京し、やがて故郷の島へ戻り予報士としての能力を活かして地域に貢献する姿を描く。
    (Wikipediaより抜粋)

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5/17にスタートしたNHK朝ドラ『おかえりモネ』。
時代は2014年からですので、朝ドラ特有の歴史的な流れはないようです。
スタートの舞台は宮城県、方言も少なく地方のカラーは薄いように感じます。これも現代物ならではでしょうか。
2週分が放送されましたが、視聴率もまずまずのようです。今後の展開に期待しましょう。

前作の「おちょやん」、視聴率はイマイチのようでした。
モデルが浪花千栄子と団塊世代より後の人は馴染みが薄くマイナスだったかも・・・。
あと、前半の暗いストーリーも難があったかも知れませんね。

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1年前の記事(2020-05-29):院生序列

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一冊の棋書を徹底して

2021-05-27 21:00:00 | 本と雑誌

一冊の本を書店で買い求められたら、3回は読んでいただきたいと思います。そしてその本の内容を自分の物にすることが大切なことだと思います。 (故・橋本宇太郎九段)

これと思う一冊を選んだら、その内容を繰り返し、徹底して身につけるようにすること。これがアマチュアのみなさん場合、一つの上達の方法と思います。 (故・酒井通温九段)

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「基本の知恵、これだけは」という棋書の中で上記の文章がありました。
ザル碁党も多くの囲碁雑誌、棋書を購入していますが、「一冊の棋書を徹底して」という面ではまったく意に反し、消化不良・・・。
棋書の半分以上は途中で挫折し、二回以上読み直すのはほぼゼロといった状況です。

棋力アップには棋書を「繰り返し読み、徹底して身につける」、分かっちゃいるけど・・・。

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1年前の記事(2020-05-27):一力遼八段、河北新報社に入社

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仲邑菫二段、連勝13でストップ

2021-05-25 21:00:00 | プロ棋戦

囲碁公式戦で今年に入って勝率9割超、24勝2敗の驚異の戦績を挙げ、13連勝中だった史上最年少棋士の仲邑菫二段(12)が、5月20日の名人戦予選で強豪の小松英樹九段(54)に黒番2目半負けを喫した。勝率は9割を割り、全棋士中トップの座を下りたが、勝ち星はなお1位の座を維持している。
   (朝日デジタルより抜粋)

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注目の一戦は小松九段がベテランらしい粘りで菫さんを破りました。
敗れた菫さん、一時は優勢な局面もあったのですが、厳しい着想が裏目に出たとのことでした。

菫さんの連勝記録ストップ、マスコミの扱いは小さいようでしたね。
記録更新のニュースに比べると段違い、気持ちは分かりますがドーモ・・・。

囲碁界のプリンセスを破った小松九段、周囲の風当たりは厳しいでしょうね。
上位棋士との戦いが続く菫さん、周りの重圧に負けずがんばってほしい・・・。

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1年前の記事(2020-05-25):囲碁書籍「芝野虎丸の軌跡」

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早碁王、一力 ~驚異の勝率~

2021-05-23 21:00:00 | プロ棋士

第68回NHK杯は、一力遼二冠(天元・碁聖)の優勝で幕を閉じました。一力二冠は2年ぶり2度目の優勝。昨年は竜星戦で3連覇(4期優勝)を果たし、若手棋戦のおかげ杯も制するなど、いわゆる「NHK杯方式」で争われる早碁でここ数年無類の強さを誇っています。そのため「早碁王」と呼ばれることもしばしば。
驚くべきはその勝率の高さです。一力二冠のNHK杯における通算成績は、24勝5敗(.8276)。初出場した第62回(2014年~15年)にいきなり決勝進出を果たすなど、毎年安定して勝ち上がっています。
早碁は通常の持ち時間の碁に比べて、読みの速さや正確さ、そして決断力が求められます。「悩み過ぎずに決断できているのが良い結果につながっていると思う」と語った一力二冠。昨年は七大タイトルを二つ獲得して大きく飛躍しましたが、今後、早碁のタイトルをどこまで増やし続けるかにも注目です。
   (日本棋院HPより抜粋)

「早碁王・一力遼、最強の早見え」
   (月刊・碁ワールド見出しより)

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令和三羽烏で先頭を走る一力2冠、名人戦リーグでも5連勝と挑戦者に最有力です。
早碁棋戦ではNHK杯、竜星、おかげ杯の3冠と絶好調ですね。
一力さんは「積極的に戦う棋風が早碁に向いている」とのこと、ナルホド・・・。

ザル碁党も早打ちでは平均以上だと思いますが、ミスも平均以上でドーモ・・・。

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1年前の記事(2020-05-23):詰碁:一手目は正解だが・・・

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NHK-BSP「日本縦断こころ旅(2021春の旅)石川県」

2021-05-21 21:00:00 | テレビ番組

NHK-BS-Pで放送の「にっぽん縦断/こころ旅(毎週月~金)」を楽しく見ています。番組開始が2011年春、もう10年になるんですね。
今週は石川県、10年前に高校時代の友人4人で能登半島を訪れており、映像を見て懐かしい気分になりました。

放送を見て観光地の呼び方が間違っていたのに気づきました。

・千里浜:(正)ちりはま (誤)せんりはま
・白米千枚田:(正)しろよねせんまいだ (誤)はくまいせんまいだ

友人達も誤りに気がつかず、普通に会話していたのがドーモ・・・。
地方の土地の呼び方は本当にムズですね。でもその意外性が旅情を誘う面もあるかと・・・。

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1年前の記事(2020-05-21):タネ石(種石)とカス石

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群馬県高校囲碁選手権/2021

2021-05-19 21:00:00 | 囲碁群馬

全国高校囲碁選手権大会県大会の個人戦が5月8日、藤岡市の藤岡中央高で開かれ、県内10校の23人(男子16人、女子7人)が腕を競った。男子は藤本隼也さん(前橋)、女子は藤井絢音さん(伊勢崎四ツ葉学園)が共に初優勝を果たした。
個人戦の男子上位5人、女子上位4人は県代表として、全国選手権(8月17~19日)や全国高校総合文化祭・和歌山大会(8月3、4日)に出場する。
5月5日に行われた団体戦では、男子は前橋Aが5連覇、女子は伊勢崎四ツ葉学園のみがエントリーし、両校が県代表となった。

◎個人戦成績
【男子】①藤本隼也(前橋)②山崎涼真(前橋)③宮沢優希(前橋)、市村直太郎(高崎)、川井遥太(館林)
【女子】①藤井絢音(伊勢崎四ツ葉学園)②近藤董(前橋女)③及川悠(太田女)④大隅まき(伊勢崎四ツ葉学園)
    (上毛新聞より抜粋)

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昨年の本大会はコロナ禍で中止、2年ぶりの開催となりました。
一昨年の参加者は10校の32人(男子24人、女子8人)でしたので、男子の減少が気になります。

男子個人戦優勝は藤本さん。強豪が揃う中で抜け出しました。
女子個人戦優勝は藤井さん。女流アマ県代表にもなっており、順当な結果でしょう。

男子団体優勝は前橋高校で5連覇。選手層も厚く一強時代が続きそうです。
女子団体優勝は伊勢崎四ツ葉学園。参加校が一校のみとは寂しいですね。

参加者の顔ぶれを見ると、ほとんどが少年少女囲碁大会で活躍したメンバーです。
少年少女大会の参加者数からすると、もっと増えてもいいと思います。中学、高校になると囲碁から離れる生徒も多く残念ですね。

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1年前の記事(2020-05-19):絶対王者・井山裕太

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アマ名人戦群馬県大会2021/羽柴さん、群馬県代表に

2021-05-17 21:00:00 | 囲碁群馬

第15回朝日アマチュア囲碁名人戦群馬県大会の決勝大会が16日、同県高崎市足門町の市民活動センター・ソシアスであり、前橋市の羽柴鳳斗(ほうと)さん(18)が優勝した。7月に日本棋院会館(東京)で開かれる全国大会に、県代表として出場する。2位は山崎涼真さん(16)、3位は藤本喬也さん(19)だった。
   (朝日新聞群馬版より抜粋)

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予選(5/9)には22名が参加、3回戦行い3名(羽柴さん、山﨑さん、藤本さん)が決勝に進出しました。
決勝進出の3名はいずれも10代、県内の勢力図も大きく変わりましたね。
予選参加の22名も3分の1(8名)が10代、少年少女囲碁大会で活躍したメンバーです。

優勝した羽柴さんは元院生、黒の上下に黒マスクで精悍なイメージでしたが、マスクを取った笑顔は少年時代と変わっていない・・・。


予選(5/9)


決勝(5/16)

大会の詳細は「群馬県の囲碁情報」

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1年前の記事(2020-05-17):ミスを相手に悟らせない

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第76期本因坊戦第1局(高崎対局)/関連イベント

2021-05-15 21:00:00 | 囲碁群馬

【第76期本因坊戦 高崎で第1局開幕】
◎1日目(5/11)/「指導碁」も熱く、プロ棋士らがファン手ほどき
高崎芸術劇場(同市栄町)ではこの日、関連イベントの「指導碁」が開かれ、中学生以上の囲碁ファン18人がプロ棋士らの手ほどきを受けた。
指導者は、第72期本因坊戦挑戦者の本木克弥八段と、星合志保三段、長井多葉紗インストラクターの3人で、それぞれが一度に3人ずつを担当。
     
◎2日目(5/12)/「解説会」プロの解説に湧く、愛好家、戦い見守る
高崎芸術劇場では関連イベントの「大盤解説」があり、囲碁愛好者ら約70人がプロの解説を聞きながら、戦いの行方を見守った。
解説は地元群馬出身の本木克弥八段、聞き手はNHK杯聞き手でおなじみの星合志保三段。特別ゲストとして、対局を旧井上邸で解説する河野臨九段と立会の二十五世本因坊治勲も相次いで来場した。
   (毎日新聞より抜粋)

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本因坊戦第1局の関連イベント(1日目:指導碁、2日目:解説会)は高崎芸術劇場で行われました。
指導碁は事前の申し込みで即一杯になったようです。県内でのプロ棋士指導碁は、機会が少なく人気が集まったのでしょうか。
指導を受ける人は棋力アップが目的でしょうが、置石の設定に悩みますね。

解説会は70人ほどが参加、大会などでお馴染みの人も結構いました。
特別ゲスト・趙治勲さんのトークは面白いのですが、やや脱線過ぎか・・・。
本木八段と星合三段の解説、井山さんの長考時間では話題が尽き、持て余し気味の様子でした。

イベントは平日開催なので学生や勤労者は無理、休日開催も検討してほしいですね。
群馬県でタイトル戦は19年ぶりとのこと、今後も積極的に開催招聘を進めてほしいですね。

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1年前の記事(2020-05-15):県内の囲碁大会中止・延期

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第76期本因坊戦七番勝負第1局/文裕が先勝!

2021-05-13 21:00:00 | プロ棋戦

群馬県高崎市の「旧井上房一郎邸」で5月11日から打たれていた第76期本因坊決定戦七番勝負第1局は12日、本因坊文裕(31)=井山裕太九段=が184手で挑戦者の芝野虎丸王座(21)に白番中押し勝ちし、10連覇に向けて幸先のよいスタートを切った。第2局は5月24、25の両日、秋田県能代市の旧料亭金勇で行われる。
   (毎日新聞より抜粋)

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長い持ち時間に強い井山本因坊が、安定した力を発揮して初戦を制しました。
敗れた芝野王座、流れが少しづつ井山さんに傾いたか・・・。
本シリーズは井山本因坊にとって10連覇がかかる対戦、第1局の充実ぶりから趙治勲さんの記録に並ぶか・・・。

本局は群馬県高崎市での対局、本県でタイトル戦が行われるのは2002年4月の十段戦以来、19年ぶり8度目とのこと。
開催に当たっては高崎市役所、囲碁団体などの関係者のお蔭、お疲れさまでした。

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1年前の記事(2020-05-13):色紙・扇子の文字

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