天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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囲碁業界用語/陣笠

2020-10-31 21:00:00 | 囲碁

【陣笠】→ 昔、下級の兵士たちが戦争でかぶとの代わりにかぶった笠に似た形。集四(ダンゴ石)の一種。


◎黒4に白5とツグ形が陣笠で働きに乏しい。

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「陣笠」は愚形といわれていますが、実戦では知らず知らずに使っているケースがあります。
陣笠に限らず形に敏感になる感性を身に付けたいものですが、ムズなところで・・・。

陣笠を調べていたところ、「陣笠議員」という言葉がありました。

【陣笠議員】→ 日本の政界用語であり、大物政治家の言いなりになり、議会(国会)や政党の決議を採決するにあたっての「挙手要員」と成り下がっている政治家のこと。

あまり使われていないようですが、ナルホド・・・。

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1年前の記事(2019-10-31):「男らしい手」

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第68期王座戦第1局/芝野が先勝

2020-10-29 21:00:00 | プロ棋戦

初防衛を目指す芝野虎丸王座に許家元八段が挑戦する 第68期王座戦五番勝負第1局が10月23日(金)に横浜市「横浜ロイヤルパークホテル」で打たれ、芝野が184手までで 白番中押し勝ちをおさめシリーズ先勝とした。第2局は11月6日(金)に宮城県仙台市「仙台ロイヤルパークホテル」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「虎丸先勝、2冠の貫録で完封」 「許、非勢意識の強攻策も・・・」
     (週刊碁見出しより)

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三羽ガラス初の激突となった王座戦、芝野王座が空中戦を制しての勝利でした。
敗れた許八段、中盤の緩手が苦しくしたようです。
20歳の芝野さんと22歳の許さん、若手らしい読みと度胸の力戦でした。

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今回の対局地は横浜市「横浜ロイヤルパークホテル」。
横浜のご当地ソングといえば「ブルーライト・ヨコハマ」、先日亡くなった筒美京平さん初期のヒット曲ですね。
筒美さんはマスコミにはほとんど登場せず、裏方に徹した職人気質の人だったようです。その曲調は和洋折衷、常に新しい風を吹き込んでいるようなヒットメーカーでした。

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1年前の記事(2019-10-29):第67期王座戦第1局/芝野虎丸名人が先勝

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第46期天元戦第2局/井山が勝利しタイに

2020-10-27 21:00:00 | プロ棋戦

第46期天元戦五番勝負第2局が10月20日(火)に北海道札幌市 「京王プラザホテル札幌」で打たれ、井山裕太天元が一力遼碁聖に黒番中押し勝ちをおさめシリーズ1勝1敗のタイとした。第3局は11月27日(金)福岡県久留米市「ホテルマリターレ創世 久留米」で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)
 
「井山タフ、スタミナ勝負に自信」 「一力、僅差で追走も・・・」
    (週刊碁、見出しより)

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1-1のタイに戻した井山天元(四冠)、半目勝負の攻防を際どく制しました。
敗れた一力碁聖、井山さんの正確な応手に力尽き・・・。

勝ち星ランク1位の一力さん(39勝11敗)と2位の井山さん(36勝10敗)、絶好調の両者ですが井山さんの充実ぶりは7冠時代を彷彿させます。
魔王・井山と令和三羽烏の世代対決はいつまで続く・・・。

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今回の対局地は北海道札幌市 「京王プラザホテル札幌」。

北海道のお土産というと「白い恋人」。値段も手ごろで軽いので持ち運びも便利、定番でしたね。
ただ貰って嬉しいと思ったのは「マルセイバターサンド」、「白い恋人」より1クラス上の高級感がありました。
サラリーマン時代、連休明けにはいろいろなお土産を頂きました。これも昭和の遺産か・・・。

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1年前の記事(2019-10-27):第45期天元戦第2局/井山裕太天元がタイに

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第39期女流本因坊戦第2局/上野が勝利、1勝1敗のタイに

2020-10-25 21:00:00 | プロ棋戦

第39期女流本因坊戦五番勝負第2局が10月18日(日)に鳥取県東伯郡湯梨浜町 「望湖楼」で打たれ、上野愛咲美女流本因坊が藤沢里菜女流立葵杯に黒番中押し勝ちをおさめシリーズ1勝1敗のタイとした。第3局は10月31日(土)に東京都千代田区「日本棋院東京本院」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)
 
「上野 1勝返す、中盤の猛追実る」 「藤沢 後半失速、痛恨の判断ミス」
     (週刊碁見出しより)

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1-1のタイに戻した上野さん、模様を大きくまとめて快勝でした。
敗れた藤沢さん、黒模様への踏み込みが甘かったようです。

上野さんの強打はハンマーと呼ばれていますが野球選手ならホームラン王、一方の藤沢さんは首位打者のイメージでしょうか。
両者のタイトル争いはますますヒートアップしそう・・・。

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今回の対局地は鳥取県東伯郡湯梨浜町「望湖楼」。何度もタイトル戦が行われています。

先日発表された都道府県魅力度ランキングで鳥取県は40位、群馬県も同じ40位でした。
北関東では茨城県が42位、栃木県は最下位の47位と残念な結果、栃木県知事は調査会社を訪れ注文を付けたとのこと。
下位県の住民としては、納得できない気持ちも分かりますね。

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1年前の記事(2019-10-25):NHK朝ドラ/スカーレット

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NHK囲碁講座「戦上手の3手読み」

2020-10-23 21:00:00 | テレビ番組

戦いでミスするときは、3手の読みをきちんとできていないときです。接近戦での石の形や、3手の読みをしっかり勉強していきましょう。
新講師は鶴山淳志八段、熊本県出身で趙治勲名誉名人門下。教え上手でさわやかなスポーツマン。特に女性囲碁ファンに人気だ。
   (NHKテキスト「囲碁講座2020/10月号」より)

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10月から始まった「囲碁フォーカス・囲碁講座(Eテレ・日曜・12時~)」、今回のテーマは「戦上手の3手読み」。
新講師の鶴山淳志八段、今期の本因坊リーグに初出場が決まった実力者ですね。

「3手の読み」というとそれほど難しくないと思いがちですが、相手の応手を予想するのは相応の実力が必要です。
何種類もの応手を想定し、的確な着手を考える。結構、根気のいる作業で途中で思考が停止し「まあいいか」と・・・。
棋力アップには思考の粘着力が必要ですね。

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1年前の記事(2019-10-23):群馬県第6回小中学生囲碁団体戦/2019

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第45期新人王戦第3局/関航太郎、新人王獲得!

2020-10-21 21:00:00 | プロ棋戦

第45期新人王戦決勝三番勝負、 佐田篤史七段(24)- 関航太郎三段戦(18)第3局が10月16日に大阪市中央区「関西棋院」で打たれ、関が白番中押し勝ちをおさめ2勝1敗とし新人王を獲得した。関は公式戦初タイトルを獲得。佐田は来期にリベンジを狙う。
     (日本棋院HPより抜粋)

「関、堂々の初タイトル、隙見せず押し切る」 「佐田、悔い残る敗戦」
     (週刊碁見出しより)

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新人王を獲得した関三段、相手の失着があったものの着実に勝利をものにしました。
敗れた佐田七段、手拍子のミスが悔やまれます。

戦前の予想では佐田さん有利と思われましたが、関さんが若さに似合わず冷静な着手で優勝を果たしました。
関さんは18歳の新鋭、令和三羽烏にどう絡んでいくか、楽しみですね。

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1年前の記事(2019-10-21):第45期天元戦第1局/許八段が先勝

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第45期名人戦第5局/井山名人返り咲き!

2020-10-19 21:00:00 | プロ棋戦

第45期名人戦 挑戦手合七番勝負第5局が10月13,14日(火,水)に 静岡県熱海市「あたみ石亭」で打たれ、井山裕太三冠が芝野虎丸名人に白番中押し勝ちをおさめシリーズ4勝1敗とし3期ぶりに名人に復位、四冠(棋聖・名人・本因坊・天元)になるとともに2018年11月に名人失冠以来3度目の大三冠(棋聖・名人・本因坊)となった。
これで井山は自身の持つ七大タイトル最多獲得数記録を49に伸ばした。芝野は本因坊戦に続き2日制の挑戦手合で井山に敗れ、王座・十段の二冠に後退した。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山3度目の大三冠達成/強手連発、虎を圧倒」 「芝野、初防衛ならず」
     (週刊碁見出しより)

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四冠に返り咲いた井山さん、大胆な着想で芝野さんをねじ伏せました。
二冠に後退した芝野さん、井山さんの強手にリズムを崩されたようです。

週刊碁には「強すぎ!魔王降臨」、「若手の前に立ちふさがる『魔王』像を強烈に印象付けた」とありました。
将棋界で「魔王」というと渡辺明三冠ですが、井山さんが囲碁界の「魔王」として定着するか・・・。

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1年前の記事(2019-10-19):NHK囲碁講座「即効!勝てる手筋」

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囲碁プロ戦、史上最年少対局

2020-10-17 21:00:00 | プロ棋戦

 11歳 VS 14歳。囲碁のプロ棋戦で10月8日、対局者ふたりの年齢を合わせて25歳10カ月の史上最年少対局が実現した。東京・市ケ谷の日本棋院で打たれた第24期女流棋聖戦の本戦1回戦で、最年少棋士の小学6年、仲邑菫初段と、仲邑初段の次に若い同期プロ入りの中学2年、上野梨紗初段が初めて手合わせした。
結果は仲邑の白番6目半勝ち。全棋戦を通して、予選を突破した3度目の本戦入りで初勝利を挙げた。 (朝日新聞より抜粋)

「仲邑、ついに本戦初勝利!」
    (週刊碁、見出しより)

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11歳と14歳ですか、昭和では考えられない出来事で、先輩棋士の驚きが目に浮かぶよう・・・。
上野さんは予選を3局勝ち抜いての本戦(ベスト16)出場。仲邑さんは昨年も本戦に出たので、予選はシードされて、1局だけ勝っての本戦出場とのことです。

本戦初勝利の仲邑さんはベスト8に進出し、次は青木喜久代八段と対戦。総合的、俯瞰的に見て仲邑さんの苦戦は免れないかと・・・。

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1年前の記事(2019-10-17):第38期女流本因坊戦第1局/藤沢女流本因坊が先勝

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第1回博多・カマチ杯女流オープン戦決勝/藤沢が女王に

2020-10-15 21:00:00 | プロ棋戦

第1回博多・カマチ杯女流オープン戦決勝が10月9日、福岡県福岡市中央区「ヒルトン福岡シーホーク」で打たれ、藤沢里菜女流立葵杯が上野愛咲美女流本因坊に黒番中押し勝ちをおさめ「博多・カマチ杯」を獲得した。
なお「博多・カマチ杯女流オープン戦」は協賛のカマチグループが休止となっていた「女流名人戦」に協賛することとなり第1回で終了となる。
    (日本棋院HPより抜粋)
 
藤沢頂点に、上野は準優勝」
    (週刊碁、見出しより)

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女流2強の対決となった新棋戦、藤沢さんが手厚くまとめ熱戦を制しました。
敗れた上野さん、攻めが不発で不本意な展開に・・・。
10/1に行われた女流本因坊戦第1局でも藤沢さんが勝っており、上野さんにとってここが正念場か?

本棋戦「博多・カマチ杯女流オープン戦」は「女流名人戦」に移行するとのこと、伝統ある女流名人戦の復活は嬉しいことですね。

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1年前の記事(2019-10-15):第44期新人王戦第2局/孫七段が連勝で優勝

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第27期阿含・桐山杯決勝/井山、最多タイ5度目の優勝

2020-10-13 21:00:00 | プロ棋戦

5期ぶり5回目の優勝を目指す本因坊文裕(=井山裕太)と10期ぶり2回目の優勝を目指す山下敬吾九段が対戦する 「第27期阿含・桐山杯 全日本早碁オープン戦決勝」が10月3日(土)に京都府京都市山科区「阿含宗釈迦山大菩提寺」で打たれ、文裕が黒番中押し勝ちをおさめ5年ぶり5回目の優勝を飾った。通算5回の優勝は張栩九段とならび最多タイ。山下の10期ぶり2度目の優勝はならなかった。
    (日本棋院HPより抜粋)
 
「充実文裕、波に乗る文裕の技」 「山下、勝機見出せず」
    (週刊碁、見出しより)

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本棋戦5度目の優勝を果たした井山三冠、山下さんの剛腕を封じ快勝でした。
敗れた山下九段、攻められる展開で無念・・・。

今回の優勝で井山さんの総タイトル獲得数は61、小林光一九段を抜いて単独3位とのこと。1位は趙治勲九段の75ですが、2位は誰だっけ? 調べたところ故・坂田栄男九段の64でした。坂田さんの記録を抜くのも時間の問題でしょう。

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1年前の記事(2019-10-13):第44期名人戦第5局/芝野八段、最年少名人!

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