天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第16回若鯉戦/上野愛咲美が初優勝!

2021-11-30 21:00:00 | プロ棋戦

30歳以下、七段以下の棋士で争われる第16回広島アルミ杯・若鯉戦本戦トーナメントが広島県広島市「ホテルマイステイズ広島 平和公園前」で11月20・21日の2日間にわたり行われた。
決勝は上野愛咲美女流棋聖対西健伸五段で行われ、上野愛咲美女流棋聖が225手まで黒番中押し勝ちをおさめ優勝した。
    (日本棋院HPより抜粋)
 
「上野見事、2年連続女流がV」 「西、ハンマーの餌食」
    (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

優勝の上野女流棋聖、パワフルな攻めで完勝でした。
準優勝の西五段、序盤の失着で流れが上野さんに・・・。

本棋戦では昨年の藤沢さんに続き女流棋士が優勝、早碁棋戦では男女は同等のようです。
上野さんの対局前のルーティンは、縄跳びとバナナを食べることだそうです。決まった習慣が精神安定剤か・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2020-11-30):第15回若鯉戦/藤沢優勝!一般棋戦で女流初V

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第47期天元戦五番勝負第3局/関が勝利、奪取まであと1勝

2021-11-28 21:00:00 | プロ棋戦

第47期天元戦五番勝負第3局が11月25日(木)福岡県久留米市「ホテルマリターレ創世 久留米」で打たれ、関航太郎七段が一力遼天元に白番中押し勝ちをおさめ2勝1敗、奪取まであと1勝となった。次の第4局は12月6日(月)兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)
 
「関リード、文句なしの快勝劇」 「一力、見せ場作れず」
    (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

2-1リードでタイトル奪取に王手をかけた関七段、勇猛果敢な強硬策で仕留めました。
敗れた一力天元、妥協気味の着手が苦戦の原因か・・・。

タイトル戦初登場の関七段、臆せず直球勝負が功を奏しているようです。
ポスト井山の先頭をいく一力天元ですが、後輩の追い上げをかわせるでしょうか。

     ○ ● ○

今回の対局地は福岡県久留米市「ホテルマリターレ創世 久留米」。3年連続の開催だそうです。
久留米市は「ブリヂストン発祥の地」で、国内最初のタイヤ工場として、1931年3月に操業を開始。

社名の由来は、創業者の石橋正二郎にちなみ、英語の「ブリッジ」(橋)と「ストーン」(石)を合成したもの。姓を直訳して「ストーンブリッジ」では語呂が悪いので、逆さにして「ブリヂストン」とした。

この社名の由来は有名な話ですね。
一力は単純に訳すと「ワン・パワー」、関は・・・?

     ○ ● ○

1年前の記事(2020-11-28):映画「鬼滅の刃/無限列車編」

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明朗快活/下島陽平八段

2021-11-26 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の「つるりん式観る碁のすすめ」、四字熟語編⑬は変則的に下島陽平八段に当てはまる四字熟語を考える。

りん:下島先生にぴったりな四字熟語ねぇ。
つる:まず、トークが軽快ですごく楽しい人だよね。
りん:囲碁フォーカスの講師だしね。いつ会っても明るくて、朗らかで周りを楽しくしてくれる。
つる:じゃあ、それを踏まえて、四字熟語を探そうか。(しばらく検索タイム)
りん:めちゃめちゃぴったりなのがあったよ!
つる:どれどれ。明朗快活、意味は明るくて朗らか。これ、下島先生のために作られたような四字熟語じゃん。
    (以上、週刊碁より抜粋)

     ○ ● ○

ナルホド「明朗快活」、確かにピッタリですね。「臨機応変」な対応はバラエティー番組の司会もできそうです。
囲碁棋士も下島プロのようなサービス精神が求められますね。

次回は伊田篤史八段に合う四字熟語を考えます。一刀両断、即断即決、自由闊達などが浮かびます。

     ○ ● ○

1年前の記事(2020-11-26):大相撲は高視聴率

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第69期王座戦第3局/井山勝利、奪取まであと1勝

2021-11-24 21:00:00 | プロ棋戦

第69期王座戦五番勝負第3局が新潟県南魚沼市「ryugon」で打たれ、黒番の井山裕太四冠(棋聖・名人・本因坊・碁聖)が芝野虎丸王座に中押し勝ちをおさめシリーズ2勝1敗とした。第4局は12月3日(金)に神奈川県秦野市「陣屋」で打たれる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山強靭、切れ味抜群2勝目」 「芝野奮戦もカド番」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

2-1と王座奪取に王手をかけた井山四冠、難解な攻め合いを制しての勝利でした。
敗れた芝野王座、チャンスはあったものの井山さんの勝負強さに無念・・・。

勝負所で強さを発揮する井山さん、五冠の可能性が濃くなったきました。
一時は3冠を制した芝野さんですが、このところ調子はイマイチでしょうか。

     ○ ● ○

今回の対局地は新潟県南魚沼市「ryugon」。これまで幾多のタイトル戦が行われてきました。

魚沼地方で思い浮かぶのは2004年10月の中越大震災でしょうか。
新幹線脱線事故、道路の寸断、牛や錦鯉の被害など、テレビの映像で被害の甚大さを知りました。
「地震・雷・火事・親父」ということわざがありますが、地震は本当に不気味ですね。

     ○ ● ○

1年前の記事(2020-11-24):週刊碁の将棋記事

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第47期天元戦第2局/意地をみせた一力

2021-11-22 21:00:00 | プロ棋戦

第47期天元戦五番勝負第2局が11月16日(火)に北海道札幌市「ホテルエミシア札幌」で打たれ、一力遼天元が関航太郎七段に白番中押し勝ちをおさめ1勝1敗のタイに戻した。第3局は11月25日(木)福岡県久留米市「ホテルマリターレ創世久留米」で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)
 
「一力返した/確固たる強さ示す」 「関、安全策が裏目」
    (週刊碁、見出しより

     ○ ● ○

1-1のタイに戻した一力天元、苦しい内容を終盤で逆転勝利しました。
敗れた関七段、中盤まで優勢な碁を決められず・・・。

重要対局が続く一力天元、ハードスケジュールを乗り越えてこそ大棋士。
令和三羽烏を追う関七段、左上隅の「セキ」絡みの攻防は難しい・・・。

     ○ ● ○
 
今回の対局地は北海道札幌市「ホテルエミシア札幌」。
ホテルのHPに「エミシアとは、『ほほ笑み』emiと『幸せ』siawaseを組み合わせ『Happiness』に繋がることを意味しています。」とありました。
ホテルのネーミングも難しくなりましたね。

     ○ ● ○

1年前の記事(2020-11-22):第68期王座戦第3局/許が初勝利

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用意周到/安斎伸彰七段

2021-11-20 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の「つるりん式見る碁のすすめ」、四字熟語編⑫は「用意周到(よういしゅうとう)」。
つるりん(鶴山八段、林漢傑八段)が選んだのは安斎伸彰七段。

・りん:安斎七段は序盤研究の鬼だと思う。だから正直さあ、つるさんがリーグ復帰できるとは思っていなかったんだよね(本因坊戦最終予選決勝でつるは安斎七段に勝ちました)。
・つる:なんですと~!
・りん:だって、安斎先生の序盤研究ってすごいんだよ。どう打っても、安斎先生の方がいつの間にか知識が上回ってる感じがする布石になっちゃってるんだから。つるは何も考えてなかったから、あの研究包囲網を突破できたんだ。
・つる:(やれやれの顔)、そういえば、安斎くん9路盤がめちゃくちゃ強いんだよね。
・りん:そうそう。あれだけ用意周到に序盤研究する人だと、9路盤は最終盤まで研究済みかも・・・。
・つる:安斎くんすごっ! そんなすごい人に勝ったんだから、僕は自信を持って(研究しないスタイルで)打とう!
    (以上、週刊碁より抜粋)

     ○ ● ○

ナルホド、天才・秀才が社会で成功するとは限らないということか・・・。
勝負事では、知識より勝負勘の方が優るケースはよくありますね。

次回は下島陽平八段に合う四字熟語を考えます。
「臨機応変(りんきおうへん)」はどうでしょう?

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1年前の記事(2020-11-20):囲碁書籍「13路盤で上達!基本戦術と手筋」

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第4回SGW杯中庸戦/潘善琪が優勝!

2021-11-18 21:00:00 | プロ棋戦

31歳以上60歳以下で優勝経験が無い棋士による棋戦、第4回SGW杯中庸戦本戦が、11月6日(土)7日(日)に東京都千代田区「日本棋院東京本院」で行われた。本戦は16名によるスイス方式4回戦で順位を決定、テレビ棋戦方式の早碁で行われた。
2日目の7日(日)は4回戦が行われ、3連勝同士の優勝決定戦、潘善琪八段-奥田あや四段戦は、潘が黒番3目半勝ちし、うれしい公式戦初優勝を飾った。
・1位:潘善琪八段
・2位:奥田あや四段
・3位:大垣雄作九段
・4安:安斎伸彰七段
     (日本棋院HPより抜粋)

「潘、4代目王者に」 「奥田、やり過ぎた?」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

優勝候補(張豊猷八段、鶴山淳志八段)を次々と破り棋戦初優勝の潘八段、注目度はイマイチでしたが快挙ですね。
敗れた奥田四段、本戦出場唯一の女流棋士で期待は大きかったのですが残念でした。

潘さんは先日(11/14)放送のNHK杯(大竹優 VS 林漢傑)で解説をしていました。
視聴者としては、もう少し歯切れのいい解説がよかったと思いますね。

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1年前の記事(2020-11-18):なかなか投了してくれない・・・

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将棋の藤井聡太、史上最年少で四冠に

2021-11-16 21:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

将棋の藤井聡太三冠(19)=王位・叡王・棋聖=が豊島将之竜王(31)に挑戦する第34期竜王戦七番勝負の第4局が12、13の両日に山口県宇部市で指され、藤井三冠が勝ち、対戦成績4勝0敗でタイトルを奪取した。
四つのタイトルを保持する四冠は史上6人目で、19歳3カ月での達成は史上最年少記録。8タイトルの半数を占めることになり、「藤井時代」の到来を印象づける結果となった。
     (朝日新聞より抜粋)

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将棋界は藤井さんの四冠制覇で大盛り上がりですね。新聞も一面トップで大々的に報じています。
マスコミの「将高碁低」はさらに差が開いたようで、囲碁ファンとしては・・・。

将棋教室も藤井フィーバーのおかげで活況のようです。
ただ群馬県の子どもは今のところ「碁高将低」のように思います。
それでも囲碁から将棋に乗り換える心配も・・・。

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1年前の記事(2020-11-16):第39期女流本因坊戦第4局/藤沢勝ち最終局へ

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第69期王座戦第2局/芝野快勝、1勝1敗に

2021-11-14 21:00:00 | プロ棋戦

第69期王座戦五番勝負第2局が11月12日(金)に兵庫県神戸市「ホテルオークラ神戸」で打たれ、黒番の芝野虎丸王座が井山裕太四冠に中押し勝ちをおさめ、シリーズ1勝1敗とした。次の第3局は来週11月19日(金)に新潟県南魚沼市「ryugon」で打たれる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「虎KO勝ち、大熱戦 強打で決着」 「井山マジック不発」
     (週刊碁見出しより)

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1-1のタイに持ち込んだ芝野王座、中盤で主導権を握り押し切りました。
敗れた井山四冠、驚異的な粘りも届かず。

井山四冠と令和三羽烏の熱戦が続きます。世代交代はいずれ訪れるでしょうが、井山四冠の奮闘がいつまで続くか気になりますね。

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今回の対局地は兵庫県神戸市「ホテルオークラ神戸」。

「ホテルオークラ」は、大倉財閥の二代目大倉喜七郎によって設立されたとのこと。
その大倉喜七郎さんは日本棋院の名誉総裁(昭和28年〜昭和38年)に就いていた時期があり、囲碁との縁があったんですね。

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1年前の記事(2020-11-14):メガネ

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電光石火/張栩九段

2021-11-12 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の「つるりん式見る碁のすすめ」、四字熟語編⑪は「電光石火(でんこうせっか)」。
つるりん(鶴山八段、林漢傑八段)が選んだのは張栩九段。

・つる:張栩さんはすべての「早い」が備わってるもんね。
・りん:打つのが早い、読むのが早い、判断が早い、待ち合わせ場所に来るのが早い。足早な棋風でリードするのが早いし、手所の読みは早くて正確だし、ヨセの計算も早いし正確。感覚的なところが優れてるって感じだよね。
・つる:碁では何一つ敵う気がしない・・・。せめて何か一個くらい張栩さんに早さで勝ってみたいものだ・・・。
・りん:あ、あったよ!、あきらめの早さ。
・つる:それだ!・・・って、コラッ!
    (以下略、週刊碁より抜粋)

確かに張栩さんがピッタリな感じですね。NHK杯でもほとんど考慮時間を使いません。
電光石火の張栩九段ですが、井山さんや令和三羽烏に押され気味です。平成四天王(張、山下、羽根、高尾)の奮起も見たいですね。

「電光石火」で連想したのは昔の日活アクションスタ-・赤木圭一郎さん。1960年の日活作品に「拳銃無頼帖 電光石火の男」というのがありました。
映画は観ていないのですが、なぜか「電光石火」が・・・。どうでもいいことが記憶に残っているんですね。

次回⑫は「用意周到(よういしゅうとう):心遣いが隅々まで行き届いて、準備に手抜かりがないさま」
誰なのか想像がつきません・・・。

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1年前の記事(2020-11-12):第3回SGW杯中庸戦/金澤八段優勝!

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