天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第45期棋聖戦第2局/井山連勝!

2021-01-31 21:00:00 | プロ棋戦

第45期棋聖戦挑戦手合七番勝負第2局が1月22,23日(金,土)に富山県高岡市「勝興寺」で打たれ、井山裕太棋聖が河野臨九段に黒番中押し勝ちをおさめシリーズ2連勝とした。第3局は2月5,6日(金,土)に長崎県西海市「オリーブベイホテル」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)
 
「井山連勝、熱き雪中決戦制す」 「河野、絶妙手出るも・・・」
   (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

2連勝と快調な井山棋聖、大石の攻め合いで一瞬ヒヤリとする場面も切り抜けました。
敗れた河野九段、石の流れがイマイチのようで・・・。

2-0と井山棋聖が押し気味の本シリーズ、防衛の予感が高まってきているようです。
河野九段の反撃を期待したいところですが・・・

     ○ ● ○

今回の対局地は富山県高岡市「勝興寺」。
現地は積雪120センチを超える36年ぶりの大雪に見舞われたそうです。

高岡の観光情報を見ると「高岡大仏」がよく出てきます。
日本3大仏では鎌倉しか訪れていませんが、大変な資金と労力が費やされているでしょう。
それに見合うご利益があるということでしょうか・・・。

奈良、鎌倉につぐ日本3大仏に数えられる「高岡大仏」は、伝統の銅器製造技術の粋を集め、30年の歳月をかけて作られたものです。総高15.85m、重量65tというスケールの大きさは圧巻。高岡の象徴として市民に愛されています。
    (高岡市観光ポータルサイトより)

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1年前の記事(2020-01-31):大河ドラマ/麒麟がくる

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第32期女流名人戦開幕

2021-01-29 21:00:00 | プロ棋戦

藤沢里菜女流名人への挑戦権をつかむのは果たして誰か―。博多・カマチ杯第32期女流名人戦リーグが1月21日に開幕した。予選を勝ち上がった7人による挑戦権をかけた熱い戦いの始まりである。
一昨年の三番勝負を最後に休止状態だったが、博多・カマチ杯として再開した。第30期、31期とトーナメントで行われていた本棋戦をそれ以前のリーグ戦に戻しての再出発である。
    (週刊碁より抜粋)

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再出発の女流名人戦、女流棋戦でのリーグ戦は本棋戦のみ、楽しみですね。

■第32期(2021年)
 ◎女流名人戦参加棋士、平均年齢:25歳
 ◆女流名人:藤沢里菜(22)
 ◆リーグ戦参加棋士
 ・鈴木 歩女流棋聖(37)
 ・上野愛咲美扇興杯(19)
 ・謝 依旻六段(31)
 ・向井千瑛五段(33)
 ・牛 栄子三段(21)
 ・加藤千笑二段(19)
 ・辻 華初段(20)

藤沢女流名人への挑戦権を争うリーグ戦、タイトル経験者の鈴木・女流棋聖、上野扇興杯、謝六段、向井五段に初登場の牛三段、加藤二段、辻初段がどう戦うか。
実績のある上野さん、謝さんが本命でしょうか・・・。

■再開前

再開前、リーグ戦最後の第29期(2016年)
 ◎女流名人戦参加棋士、平均年齢(当時):34歳
 ◆女流名人:謝 依旻女流名人(27)
 ◆リーグ戦参加棋士
 ・青木喜久代八段(48)
 ・奥田あや三段(28)
 ・藤沢里菜女流本因坊(18) 
 ・鈴木 歩七段(33)
 ・榊原史子六段(46)
 ・加藤啓子六段(38)
 ・石井 茜二段(34)

わずか4年の間にリーグ顔ぶれは大きく変わりました。平均年齢は9歳も低下、若返りのスピードは超特急・・・。

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1年前の記事(2020-01-29):第33回群馬県女流アマ囲碁大会/2020

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碁盤用木地をカットして将棋盤に

2021-01-27 21:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

将棋盤生産日本一/茨城木工
全国の将棋盤の約8割が茨城県神栖市で生産されている。かつては5社ほどあったが、現在は唯一、碁盤と将棋盤を年間約5万枚製造する・・・(中略)

1996年に‎‎羽生善治‎‎氏が七冠を達成すると空前の将棋ブームが起きて、将棋盤の製造量が急増。2017年に‎‎藤井聡太‎‎氏が29連勝を達成した時は、45センチ×42センチの碁盤用木地を33センチ×30センチの将棋盤用にカットして使った。‎(以下略)
    (朝日新聞地方版より抜粋)

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この記事を読んで、将棋優位の世相に無念な思いをしましたね。
生産者にとって需要の多い将棋盤に注力するのは当然ですが、囲碁ファンとしてはやるせない・・・。

それにしても「藤井フィーバー」は多方面にわたって影響力があるんですね。
「将高碁低」のムードを一新したいものですが、ムズなところで・・・。

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1年前の記事(2020-01-27):第44期棋聖戦第2局/井山棋聖が2勝目

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第24期女流棋聖戦第1局/鈴木が先勝!

2021-01-25 21:00:00 | プロ棋戦

連覇を目指す鈴木歩女流棋聖に上野愛咲美扇興杯が挑戦する第24期女流棋聖戦挑戦手合三番勝負が1月21日(木)に神奈川県平塚市「ホテルサンライフガーデン」で打たれた。
結果は鈴木が黒番中押し勝ちをおさめシリーズ先勝とし、タイトル防衛に向け幸先良い勝利をあげた。第2局は1月28日(木)に東京都千代田区「日本棋院東京本院竜星スタジオ」で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)

「鈴木先勝 防衛に大きな一歩!」 「上野 好局もフイに」
    (週刊碁、見出しより)

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第1局を好スタートの鈴木さん、苦しい流れをひっくり返しての先勝でした。
好局を失った上野さん、終盤の精度アップが課題か・・・。

一昨年(2019年)ロケット・スタートだった上野&芝野、2段目ロケット(2020年)はやや勢いが緩んだようです。
替わって爆発したのは藤沢&一力、2021年のトップ争いはどちらに・・・。

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1年前の記事(2020-01-25):第75期本因坊戦/高崎で第1局

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闇試合(やみじあい)

2021-01-23 21:00:00 | 囲碁

闇試合
「お互いに危なくて、どちらも成算の持てない戦い。「こう打てば闇試合、どちらも怖い」などという。

プロ棋戦の解説などで「闇試合」という用語がしばしば現れます。

先の棋聖戦第1局「井山vs.河野」戦解説
中盤の折衝で井山が優勢となったが、井山の本気の取りかけから「闇試合」へ突入。当の対局者はヘトヘトになったろうが、観戦者としては大いに楽しめる内容だった。
      (週刊碁より抜粋)

闇試合になる要因としては、秒読みの中、直感の着手で引き起こすケースが多いように思われます。
置碁などでも、格上の人は巧みに闇試合に持ち込んで相手を錯乱させます。対策としては自分のリズムを崩さないことか・・・。

この「闇試合」、歌舞伎などで暗闇の中での立ち回りを表すようですが、囲碁以外では以外と少ない・・・。

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1年前の記事(2020-01-23):囲碁書籍「楽しき囲碁人生」

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詰碁1日100問!

2021-01-21 21:00:00 | 囲碁

「NHKテキスト囲碁講座」に「囲碁大使 花が行く!」という連載コーナーがあります。
このコーナーは囲碁大使で「囲碁フォーカス」の司会をしていた、戸島花さんの囲碁エッセイ。今月2月号は「詰碁1日100問!」。

花さんの今年の目標は二段になること、そこで親友の万波奈穂四段に相談
「3か月くらいでなれるっしょ!、詰碁1日100問毎日やったらなれるっしょ!」
「1問5秒で解けるめっちゃ簡単なのでいいから100問やると強くなるよ。私はそれでプロになった」

確かにこの課題をクリアすれば強くなると思いますが、継続するのは至難ですね。
ザル碁党は「月刊碁ワールド」や「週刊碁」の詰碁・手筋問題を時々チャレンジしていますが、継続が・・・。

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1年前の記事(2020-01-21):第3回埼玉・群馬少年少女交流対抗戦

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第9回応氏杯/一力、決勝進出ならず

2021-01-19 21:00:00 | プロ棋戦

4年に一度開催される応昌期基金会主催の国際棋戦「第9回応氏杯世界囲碁選手権」の準決勝三番勝負、 一力遼九段-謝科八段(中国)戦、第2局がネット対局で行われ、謝が301手までで黒番3目勝ちした。
一力は一時は優勢だったが第1局に続き時間が不足、コミ2目を出し持ち時間20分を1回買ったが及ばず2連敗。決勝進出はならなかった。
   (日本棋院HPより抜粋)
 
「一力失速、世界頂点に迫るも、かける思い届かず」
   (週刊碁、見出しより)

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世界戦ベスト4に進出した一力九段ですが謝科八段(中国)に2連敗、決勝進出はなりませんでした。
内容的には優勢になってから勝ちに持っていくところが実力不足とのこと。あと秒読みのない特殊ルールで時間配分が思うようにいかなかったようです。

一力さんは月刊・碁ワールドの付録で「終盤力を鍛えよう」、週刊・碁では「終盤アナライズ」という講座を担当していました。
終盤力では定評のある一力さんですが、中韓の終盤力にはイマイチか・・・。

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1年前の記事(2020-01-19):第23期女流棋聖戦第1局/鈴木が先勝

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第45期棋聖戦第1局/井山が先勝

2021-01-17 21:00:00 | プロ棋戦

囲碁界最高位の棋戦「棋聖戦」九連覇を目指す井山裕太棋聖に河野臨九段が 挑戦する第45期棋聖戦挑戦手合七番勝負が1月13,14日(水,木)に 東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で打たれ、井山が白番中押し勝ちをおさめシリーズ先勝とした。第2局は1月22,23日(金,土)に富山県高岡市「勝興寺」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)
 
「井山先勝、史上初”9連覇”へ前進、緩急自在な石運び」
「河野、”臨戦”信念貫く、我慢実り闇試合に」
   (週刊碁、見出しより)

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中盤まで順調の井山棋聖、終盤、取りかけの誤算も危うく逃げ切りました。
敗れた河野九段、終盤の粘りも息切れで・・・。

井山棋聖の9連覇がかかった本シリーズ、初戦を制し大記録に近づきました。
これまでの記録は小林光一名誉棋聖の8連覇、故・藤沢秀行の6連覇。
小林名誉棋聖の弟子となる河野九段ですが、前途多難・・・。

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1年前の記事(2020-01-17):碁界ニュースグランプリ2019/週刊碁

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芝野(囲碁)、藤井(将棋)新春対談

2021-01-15 21:00:00 | 囲碁

【芝野虎丸二冠・藤井聡太二冠、囲碁将棋対談】
年明け第1弾企画として、囲碁界と将棋界の若きスター・芝野虎丸二冠と藤井聡太二冠の新春特別対談をお届けする。勝負に対する考え方や将来の自分像など話題はさまざま。各界の史上最年少記録を塗り替え注目を集める2人は、まさに日本の希望の光。
   (週刊碁より抜粋)

「二人の天才、芝野・藤井語り合う」
「若き2冠の素顔は?」
「新しいタイプの棋士、無欲で盤上に集中」

   (週刊碁見出しより)

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今週の週刊碁トップは「二人の天才、囲碁・将棋 新春特別対談」、3ページにわたる記事です。
今回の対談は、それぞれ産経新聞主催のタイトル、十段(囲碁)と棋聖(将棋)を保持するということで、産経新聞正月企画としておこなわれたもの。そこに週刊碁もお邪魔して話を伺ったとのこと。

内容的には新春対談ということもあり、体裁のいい質疑でまとめられている感じでした。
中級以上の囲碁ファンにはもう少し深掘りしてもよかった・・・?

「新しいタイプの棋士」ということですが、一昔前の「勝負師」というイメージは薄れてきているようです。
幼児期から囲碁(将棋)一筋の生活で、寄り道なくタイトルホルダーになった印象ですね。

対談というと正月の新聞は有名人の対談オンパレードです。
毎年同じようなことを語っていますが、今年は「コロナ禍」の話題で・・・。

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1年前の記事(2020-01-15):映画「男はつらいよ/お帰り寅さん」

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碁界ニュースグランプリ2020/週刊碁

2021-01-13 21:00:00 | 囲碁

【碁界ニュースグランプリ2020結果発表!】
読者が選ぶ「碁界ニュースグランプリ2020」の結果を大発表! 
コロナ禍による対局停止など、良くも悪くも話題の多い1年でした。そのような中、見事1位に輝いたのは「飛翔一力」。2位の「藤沢、女流初の快挙」と最後まで接戦を繰り広げました。甲乙つけ難い、2020年の二大ニュースといっていいでしょう。全体的に明るいニュースが上位を占めた今回のトップ10。

 ・1位:飛翔一力(覚醒!一気に2冠へ)
 ・2位:藤沢、女流初の快挙(男女の壁越えて)
 ・3位:芝野三冠(王座防衛、十段奪取、名人失冠)
 ・4位:魔王井山へ(棋聖、名人、本因坊の大三冠)
 ・5位:栗田さん、アマ初の快挙(棋聖戦Cリーグ入り)
 ・6位:令和三羽ガラス躍進(芝野王座、一力天元、許八段)
 ・7位:上野、成長の証(年間勝ち星数6位、34勝23敗)
 ・8位:ユーチューバー続々(新たな普及手段)
 ・9位:続く系譜(囲碁一家4代目、張心澄初段デビュー)
 ・10位:対局延期、国内外で(コロナ禍で対局延期)
    (週刊碁より抜粋)

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一力さん、藤沢さんの1位、2位は囲碁ファンなら順当な結果でしょう。
3位、4位も活躍度で妥当かと思います。
5位以下については票数が不明なので何とも言えませんが、混戦かと・・・。

私の3票(投票はしていませんが)
 ①対局延期、国内外で(コロナ禍)
 ②飛翔一力(プロ)
 ③令和三羽烏躍進(プロ)

囲碁団体、囲碁教室のスタッフとしては対局・大会延期が痛恨のニュースでした。

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1年前の記事(2020-01-13):第44期棋聖戦第1局/井山裕太棋聖が先勝

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