天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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女流名人戦第1局/加藤五段が先勝

2007-02-27 17:18:18 | プロ棋戦

 青木喜久代女流名人に加藤啓子五段が挑戦する「第19期女流名人戦」第1局は、2月21日に日本棋院「幽玄の間」で行われ、黒番の加藤五段が青木女流名人に6目半勝ちしタイトル奪取へ好スタートを切った。
 第2局は28日、東京・日本棋院で行われる。

           (産経囲碁Webより抜粋)

     ◇   ◇   ◇

中盤までは加藤五段の大模様作戦に青木女流名人が堅実に打ち回し、優勢との評判でしたが後半、大事な局面で後手を引き加藤五段に追い越されたようでした。

加藤五段は昨年、溝上八段と結婚。私生活も充実して、念願の初優勝に意欲を燃やしていると思われます。

青木女流名人は本棋戦で通算優勝5回、女流タイトル獲得数は10個で歴代タイ記録だそうです。

三番勝負ですので加藤五段にとってはタイトル奪取に王手。注目の第2局は明後日(2/28)、どちらを応援か迷うところです。

     ◇   ◇   ◇

Cup_1 先日、女子テニスの4大タイトル賞金がすべて男子と同額になったとのニュースがありました。
テニスに比べると、囲碁の賞金格差は隔絶の感があります。

「名人戦と女流名人戦」、「本因坊戦と女流本因坊戦」、いずれも女流タイトルの賞金は2割にも満たない金額のようです。
せめて5割くらいは・・・・と思いますがどうでしょうか。

ただ囲碁の場合、女流は一般棋戦と女流棋戦の両方に出場できますので、テニスやゴルフと同様とはいえないと思いますが・・・。

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車選びと次の一手

2007-02-25 22:15:42 | 囲碁

Mycar 今乗っている車はもう15年ほどで「窓が開かない」、「エアコンがきかない」など不都合な点が出てきており、新しい車の購入を考えていますが車選びは大変ですね。
予算や駐車場の広さの制約でひとまわりコンパクトにせざるを得ない状況で、いろいろ販売店を見ていますが
車の用途、性能、デザインなどチェックする項目が多く悩まされます。
近日中には結論を出そうと情報収集に余念のない日々です。

    ◇   ◇

囲碁の対局でも「次の一手」の選択にはいろいろな条件を考え、決断する必要がありますが百点満点の手など「神のみぞ知る」ということでしょうか。どこかで妥協点を見出し、最善手を求めていくことだと思います。

「迷い」と「決断」いろいろな場面で遭遇しますが、決断には何パーセントかの後悔はつきものです。
でも「後悔」は次の行動には何の役にも立たないでしょう。

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サルスベリがとまらない/週刊碁

2007-02-23 15:53:09 | 囲碁

「週刊碁」に新井素子さんの「サルスベリがとまらない」という連載コーナーがあります。(現在19回)
囲碁をマスターしようと夫を含め数人の友人とゼロからスタートし、ある程度楽しめるレベルになるまでの奮闘記です。

Bear 新井素子さんはSFやエッセイなどの著作をされている方で、その分野ではかなり有名のようです。
初心者同士で「終局はどうするのか?」とか、「死活」や「セキ」の意味が分からなかったり等、誰もが通った囲碁習得の道のりを独特の文体で面白おかしく表現されています。

私たちの世代ですと周囲に囲碁をする人も多く、見よう見まねで打てるようになった人が多いと思いますが、囲碁人口が減少している昨今、囲碁入門者にとっては恵まれない環境かもしれません。

団塊世代の退職で余暇時間が増える人が多くなると思いますが、これから囲碁をマスターするにはかなりの苦難が予想されます。
私も含め囲碁関係者はもっと容易に楽しんで、マスターできるような機会や工夫が必要だと思っています。

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プロペア戦/岡田・山田ペアが優勝

2007-02-21 21:37:06 | プロ棋戦

リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2007の決勝戦が2月3日(土)、東京・恵比寿で行われ、岡田結美子六段・山田規三生九段ペアが、鈴木歩三段・張栩碁聖ペアに白番中押し勝ちして優勝した。鈴木・張ペアは連覇を目指したが、一歩及ばず。

                (読売新聞より抜粋)

   ◇    ◇    ◇

本大会も13回を数える定期イベントとなりました。
今回の優勝は岡田結美子六段・山田規三生九段ペア。本命視されなかったのがよかったのでしょうか。

岡田六段の夫君は岡田伸一郎八段。そして父君は安倍吉輝九段、囲碁書籍の著作や新型定石の発掘など情報通として有名ですね。

山田規三生九段は関西総本部で山田三兄弟の末弟、10年ほど前に王座位を奪取、昨年は本因坊戦挑戦と活躍しています。
また、「NHK囲碁講座」でも昨秋から講師を務め、全国の囲碁ファンから注目されています。

決勝戦は公開対局ということで、同時に解説が行われていたようです。岡田・山田ペアは石田芳夫九段の解説がヒントになり決定打が打てたそうです。公開対局の妙ということでしょうか。
鈴木・張ペア、連覇ならず残念でした。今回は中堅が若手の勢いを阻止した形でした。

第1回大会は1994年、優勝ペアは関西棋院の橋本昌二(九段)・小西和子(四段)ペア、準優勝は石田芳夫(九段)・中澤彩子(三段)ペアでした。(懐かしい)

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Cuple ペア碁は一般棋戦に比べてイベントの意味合いが濃いようで、参加棋士も楽しみながらの対局のようです。

テニスや卓球などのスポーツではペア戦(ダブルス)もシングルス同様、名誉をかけて熱戦を展開しています。
囲碁・将棋などは個人の独自色が強いということでしょうか。

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春の声/2007

2007-02-19 19:46:28 | 日記・エッセイ・コラム

Aimg_0055_1 昨日(2/18)、午前中は小雨模様でしたが午後は晴れ間も見えてきたので、利根川べりのサイクリングコースを1時間ほどウォーキング(散歩)してきました。

Aimg_0060b 白やピンクの梅の花は満開状態、黄色の菜の花も咲いており春近しの印象です。まだ2月の中旬というのに温暖化の影響でしょうか、心配ですね。

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このコースはサイクリングコースなので当然自転車も走っていますが、ウォーキングやジョギング、犬の散歩の方が多いようです。
走っている自転車の種類はロードレーサーやマウンテンバイクなど本格的なものから、通学用・ママチャリまで多種多様です。

私も1カ月ほど前まで自転車(通学用のお古)に乗っていたのですがパンクでダメになり、歩いていますが一人で歩くのはつまらないですね。
もう古い自転車なので修理もままならず新しい自転車購入(次はクロスバイクがいいかな・・・)を考えていますが、わが家の財務省がいい顔をしません。

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農心杯/韓国7度目の優勝

2007-02-17 21:58:41 | プロ棋戦

2月6日から9日にかけて、中国・上海で行われた第8回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の上海ラウンド第11戦に、日本の最後の選手として依田紀基九段が登場。昨年の3連勝逆転優勝に続いて、今年は4連勝を期待されたが、韓国・朴永訓九段の前に惜しくも敗退。昨年に続く日本優勝はならなかった。
優勝は韓国。朴九段のの後をついだ、守護神・李昌鎬が、中国の孔傑、古力を連覇。韓国に7度目の優勝をもたらした。

            (週刊碁より抜粋)

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日本最後の選手である依田九段が敗退の時点で韓国は2名、中国2名の選手を残しており、日本惨敗の感じでした。

日本選手は羽根直樹九段、今村俊也九段、山田規三生九段、高尾紳路九段、依田紀基九段の5棋士が参加しましたが、先鋒の羽根九段の2連勝のみの結果となりました。

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国際棋戦での日本不調が永らく続いていますが、勝敗だけで囲碁の国力は比較できないと思います。

プロ棋士はじめ囲碁関係者にとって、本当に「囲碁が豊かな国」であることが重要ではないかと思います。
日・中・韓それぞれよい点があると思いますが、その評価はこれから10年、20年と長い期間で見定めることが必要でしょう。

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棋聖戦第3局/山下3連勝で初防衛に王手

2007-02-15 15:12:44 | プロ棋戦

 囲碁棋聖戦七番勝負第3局は2月7日から福島県会津若松市で行われていたが、山下敬吾棋聖が小林覚九段に先番中押し勝ちした。これで今シリーズ3連勝とし、初防衛にあと1勝と迫った。
 第4局は22、23日、富山県高岡市の「雨晴温泉 磯はなび」で行われる。

                (読売新聞より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

山下棋聖の3連勝と一方的な展開となっています。難解な局面でもあわてず堂々とした打ちぶりは山の如しでしょうか。

挑戦者の小林九段、一日目は巧みなサバキでさすがとの評判でしたが、封じ手以降から足取りが乱れたようです。
消費時間も山下棋聖に比べて少なく、淡白な印象です。
このままストレート負けでは囲碁ファンも心残りでしょう。一局でも多く見せてほしいものです。

         ◇  ◇  ◇  ◇

  「週刊碁」最新号のトップは当然「棋聖戦第3局」ですが、この1面の一コマ漫画「ウロ烏鷺戯評(画:鮎沢まこと)」が面白い。

Keigo 今回の一コマは対局地である「会津若松城」の前で警備員の格好をした山下敬吾棋聖の似顔絵でその下に「山下警護」の文字。
「うまい!、座布団5枚!ですね」。対局地と棋聖防衛を目前にした状況をよく表わしています。

毎回ひねりのきいた一コマ漫画で感心していますが、今回のはとくに秀逸だと思いました。
今後もユーモアあふれる囲碁界の一コマ漫画を、引き続き提供してもらいたいと思います。

         ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は福島県会津若松市。会津といえば「白虎隊」です。
今年の新春TVドラマで「白虎隊」を放映していましたが、出演者がアイドル系で敬遠してしまいました。

明治新政府軍(薩摩藩、長州藩中心)と会津藩(旧幕府勢力)との間で行われた会津戦争は、圧倒的な兵力差で会津側の降伏となりますが、未だに会津の人々には山口県人、鹿児島県人に対するわだかまりがあるといわれています。
敗者に対して過酷な処遇をした、戦後処理の影響でしょうが残念なことです。

囲碁界では終局後に感想戦が行われることが多いようですが、問題提起はもっぱら敗者で勝者は静かに相槌をうつケースが多いようです。
敗者に対するいたわりの気持ちは大切にしたいものです。

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群馬県女流アマ囲碁大会/2007

2007-02-13 17:37:41 | アマ棋戦

昨日(2/12)は県女流アマ囲碁大会が行われました。
全国大会への予選を兼ねての大会ですが、参加者は23名と例年並でしょうか。
今後は女子高生など若年層へのPRも必要かと思われます。

優勝は神奈川県から転勤してきた高段者の渡辺さん。準優勝は昨年優勝の小学生・新井さんでした。
県代表となる渡辺さん、新井さんには是非とも全国大会でよい結果が出せるよう、がんばってほしいと思います。

         ◇  ◇  ◇  ◇

県内の「少年少女囲碁大会」や「高校囲碁選手権」では結構女子選手も参加しているのですが、この「女流アマ囲碁大会」に出場する人はほとんど常連の方々です。
学校卒業後に囲碁から離れてしまうものと思われますが、残念なことです。

私自身も含め、囲碁関係者はもっと「囲碁」を魅力的な存在に引き上げる方策が必要だと思っています。

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左より3位:野村、優勝:渡辺、準優勝:新井

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手がある?ない?/風鈴会

2007-02-11 22:16:10 | 囲碁

Wind_1_3_4  今日(2/11)は定例の「風鈴会」の日。今回の講座は「探してみよう!、手がある?ない?」、手筋の例題を推理し解説する内容でした。
私など「ザル碁党」は例題として出されれば考えますが、実戦では気づかず通りすぎることも少なくありません。
「何かありそうだ」と感じ、追求する能力が必要だと思いますが、そのためには詰碁や手筋を繰返しトレーニングすることが必要ですね。

仕事や人生においても感性は大切だと思います。
感性は机上の勉強だけでは身につくものではなく、経験、ひらめき、勘などの積み重ねで身につくものでしょう。
そのためには日頃から「好奇心」を絶やさないことがポイントだと思います

   ◇◇ (2/12追記) ◇◇

風鈴会メンバーの吉田Jrが「関東地区高校選手権・男子個人戦優勝」、との報告が吉田パパからありました。(週刊碁・今週号に掲載)
この大会は3月下旬に大阪で開催される、第1回全国高校囲碁選抜大会への選抜も兼るということで次は全国大会、是非上位入賞を果たしてほしいものです。

吉田Jrはおとなしく素直な印象ですが、芯の強さを感じさせます。吉田パパも親を追い抜いていく息子の強さを、誇らしく思っていることでしょう。

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継続は力なり

2007-02-09 21:40:39 | 日記・エッセイ・コラム

Jim 今日は勤務先のジムで1時間ほどトレーニングしてきました。
昨年も断片的にジムに行っていましたが継続とまではいかず、減量などの成果はあがっていません。

囲碁の研究も同様に中途半端な状態で、棋力向上はイマイチです。

「継続は力なり」は本当に難題ですが、諦めたら元も子もありません。
「一歩前進・二歩後退」もあるかと思いますが、しぶとくチャレンジしていこうと思っています。

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