天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
画像をクリックすると拡大されます。

第44期名人戦第4局/芝野八段が3連勝

2019-09-29 21:00:00 | プロ棋戦
第44期名人戦七番勝負第4局が、9月25日、26日の両日にわたって兵庫県宝塚市で行われた。結果は芝野虎丸八段が張栩名人に黒番中押し勝ちを収め、シリーズスコアを3勝1敗とし名人位奪取にあと1勝とした。第5局は、10月7日、8日に静岡県熱海市「あたみ石亭」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)
 
「芝野3連勝、奪取まであと1勝」 「張栩、踏ん張れるか」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○
 
怒涛の3連勝で名人位奪取に王手をかけた芝野八段、内容的にも充実しているようです。
敗れた張栩名人、一気に追い込まれましたが意地を見せるか・・・。
 
史上最年少、十代の名人誕生が現実味を帯びてきました。
世代交代は世の常ですが、喜ぶべきか・・・。
 
      ○ ● ○
 
今回の対局地は兵庫県宝塚市「宝塚ホテル」。何度もタイトルが行われてきました。
歴史あるホテルも来年3月で営業を終え、宝塚大劇場の西隣に移転するそうです。
ホテルの世代交代も世の常か・・・。
 
 
コメント

上野準優勝(竜星戦)、女性最高位達成

2019-09-27 21:00:00 | プロ棋士
上野準優勝、囲碁史に刻んだ 女性最高位、竜星戦で達成
年齢や性別を問わない一般棋戦で、史上初の女性制覇を狙う囲碁の上野愛咲美(あさみ)女流棋聖(17)は9月23日、東京・市ケ谷の日本棋院であった「第28期竜星戦」の決勝に臨んだ。
連覇をねらう一力遼八段(22)に黒番中押し負けしたものの、準優勝は女性の史上最高位。囲碁史に新たな一ページを加えた。
 ■これまでの一般棋戦の女性上位者
 棋士    棋戦  時期(年) 戦績
 謝依旻   NHK杯 2011  ベスト8
 向井千瑛  NHK杯 2012  ベスト8
 藤沢里菜  竜星戦  2018  ベスト8
 上野愛咲美 竜星戦  2019  準優勝
     ◇
トップ棋士連破し決勝へ 17歳少女の「ほんわか旋風」
囲碁界に「ほんわか旋風」が巻き起こっている。早碁棋戦「第28期竜星戦」の決勝に臨む17歳の女流棋聖、上野愛咲美さん。持ち味は強烈な攻めだが、その素顔は天真らんまんな「天然キャラ」だ。
     (朝日新聞より抜粋)
 
     ○ ● ○
 
上野さんの準優勝、囲碁界のシンデレラガールですね。
優勝の一力さんも霞んでしまう快挙でした。
 
上野さんのお母さんは娘の性格を「天真らんまん、能天気、くよくよしない」と言ってます。
座右の銘は「笑門来復」「愉快快活」、ナルホド・・・。
 
女流碁界では藤沢里菜さん(20)が女流四冠でトップを走っています。
10/9から始まる「女流本因坊戦(藤沢里菜女流本因坊 vs 上野愛咲美女流棋聖)」は女王をめぐる頂上決戦、結果はいかに・・・。
 
 
コメント

波平さん、サザエさんに免状

2019-09-25 21:00:00 | 囲碁
「サザエさん」50周年記念感謝の会
 1969年10月5日に放送が開始された国民的アニメ『サザエさん』の放送50周年記念感謝の会が9月12日、都内のテルにて株式会社フジテレビジョンの主催で開かれた。会には、放送開始当時から現在に至るまでの番組出演者、制作スタッフらが一堂に会し、遠藤龍之介社長から表彰状や記念品が贈られた。
 さらに、波平さん(磯野波平、サザエさんの父)の趣味の1つが囲碁というのは有名だが、実はサザエさん(フグ田サザエ)も囲碁が打てるということ。これに日本棋院が敬意を表して、武宮正樹九段から波平さんに五段免状が、小林千寿六段からサザエさんに三段免状が贈呈された。
     (週刊碁より抜粋)
 
     ○ ● ○
 
アニメのキヤラクターに、日本棋院が免状を贈るのは初めてのことだそうです。
この記事を見て、ほのぼのとした気分になった人も多かったのでは・・・。
囲碁に親近感をもってもらう意味では「花マル」ですね。
 
棋力の判定ですが、プロ棋士の大橋拓文六段コメント
「サザエさんのシーンを見る限りでは、波平さんは有段者だと推察できます。読んでいる定石書の雰囲気ではアマチュア初段から三段くらいの感じですね。」
囲碁普及の貢献度を考えれば日本棋院の「五段」も納得できますね。
 
 
コメント

第44期名人戦第3局/芝野連勝!

2019-09-23 21:00:00 | プロ棋戦
第44期名人戦七番勝負第3局が、9月17日、18日の両日にわたって岐阜県岐阜市で行われた。
結果は、芝野虎丸八段が張栩名人に白番中押し勝ちを収め連勝、シリーズ2勝1敗と一歩リードした。
第4局は、9月25、26日に兵庫県宝塚市「宝塚ホテル」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)
 
「芝野2勝目、難戦制し勢い加速」 「張栩、積極策実らず」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○
 
2-1と一歩リードの芝野八段、厳しい着想での勝利でした。
敗れた張栩名人、逆転のチャンスを逃がし・・・。
 
19歳名人は誕生するのか?
本シリーズの目玉ですが、実現は色濃くなってきましたね。
 
      ○ ● ○
 
今回の対局地は岐阜県岐阜市「岐阜グランドホテル」。清流長良川と岐阜城を望む地にあるとのこと。
長良川を唄った曲に五木ひろしの「長良川艶歌」があります。
 
   「長良川艶歌」
・歌手:五木ひろし ・作詞:石本美由起 ・作曲:岡千秋

♪ 水にきらめく かがり火は~
   ・
   ・
  逢うたひと夜の 情けを乗せて~
  こころまかせの 鵜飼い船~


こころまかせの 鵜飼い船~』 意味深長・・・?

コメント

第67回NHK杯/途中経過(9/15現在)

2019-09-21 21:00:00 | プロ棋戦
「第67回NHK杯テレビ囲碁トーナメント」はこれまで1回戦18局、2回戦の4局、計22局が終了しています。
 
年上棋士と年下棋士の対戦成績は、年下棋士が15勝7敗と圧倒しました。
上位の段位棋士と下位の段位棋士との対戦成績は、下位の棋士が11勝7敗(同段対戦は4局)。段位と実力はイコールではないようで・・・。
 
注目の対戦では女流棋士が3勝(藤沢、謝、上野)1敗と善戦しています。
明日(9/22)の放映は「藤沢 vs 余」戦。実績では余さんですが、藤沢さんの奮闘を期待しましょう。
 
初出場は7名で、4名(富士田、関、孫、鶴田)が2回戦進出。どこまで勝ち星を伸ばせるか楽しみですね。
 
ベテラン勢では苑田、山城、清成、超治勲、小林覚、今村、石田篤司、王メイエンが敗退。
残るは依田さんですが前途多難か・・・。
 
 
コメント

群馬県中学校囲碁将棋大会-2019

2019-09-19 21:00:00 | こども囲碁
第44回県中学校囲碁将棋選手権大会が9月8日、前橋市大手町3の臨江閣で開かれた。県内の25校から70人が出場。個人戦や団体戦計5種目で、盤上の熱戦を繰り広げた。

◎優勝者・優勝校
△将棋
 ▽A級=桑原志隆(中央中等3年)
 ▽女子=高平優月(沼田市立沼田西中1年)
 ▽団体=群馬大付属中(3年・大久保友貴、3年・河村明、3年・椛沢大輝)
△囲碁
 ▽A級=山崎涼真(前橋市立桂萱中3年)
 ▽B級=近藤 董(伊勢崎市立第一中3年)
     (上毛新聞より抜粋)

     ○ ● ○
 
歴史ある本大会ですが参加者70人中、囲碁は8名と影が薄いですね。
将棋部門はプロ棋士の指導もあり、運営スタッフなども充実しているとのことでした。
 
今年4月の少年少女囲碁大会で中学生の参加者は20名、潜在的にはそれ以上いると思います。
中学生になって囲碁を断念ということは、小学校 → 中学校 → 高校の成長コースが途切れることになります。
来年度はPR方法を考え、囲碁部門の参加者増を図っていきたいですね。
 
 臨江閣
 
コメント

第13回少年少女秋季囲碁大会/2019

2019-09-17 21:00:00 | こども囲碁
川又君(前橋元総社小)藍沢さん(伊勢崎北小)全国
第13回県少年少女秋季囲碁大会と第9回くらしきこども棋聖戦(12月、岡山県倉敷市)の県予選が9月16日、伊勢崎市民プラザで同時開催された。園児から中学生まで146人が棋力に応じたブロックに分かれて腕を競った。
こども棋聖戦県予選は、小学校高学年の部が川又瑛介君(前橋元総社小6年)、低学年の部は藍沢里乃さん(伊勢崎北小3年)が制した。
     (上毛新聞より抜粋)
 
     ○ ● ○
 
◎認定大会・ブロック入賞者
◆19路盤《優勝》           《準優勝》
A・斉藤 諒(伊勢崎北小6)    ・家上紘弥(玉村南小6)
B・倉持虹汰(玉村南小6)     ・近藤 杏(伊勢崎茂呂小5)
C・柳田和樹(栃木・高根沢西小6) ・及川 南(伊勢崎北小4)
D・宮沢佳寿(伊勢崎広瀬小3)   ・宮原 涼(伊勢崎坂東小4)
E・小森夕楓(桐生新里中央小6)  ・多満井希帆(太田沢野中央小3)
F・瀬下虎白(高崎吉井西幼稚園年長)・大崎晧平(前橋敷島小3)
G・桜井隆太(玉村小4)      ・高橋優斗(前橋木瀬中1)
◆13路盤
A・内山遥斗(玉村上陽小2)    ・黛佑一郎(伊勢崎宮郷小3)
B・内山瑛斗(玉村上陽小2)    ・清水陽翔(伊勢崎広瀬小3)
C・大沢ひより(太田藪塚本町小3) ・多満井希会(太田沢野中央小1)
 
     ○ ● ○
 
今大会の参加者は146名とほぼ例年並みでした。
「くらしきこども棋聖戦県予選」、高学年の部は3名が出場。川又くんが代表に決定、順当な結果でした。
低学年の部は2名で決定戦、藍澤里乃さんが代表となりました。
全国大会予選は5名と駒不足は否めず、先細りが懸念されます。関係者も打開策に乏しく・・・。
 
当日(9/16)は「敬老の日」。運営スタッフの大半が対象者ですが、孫世代となる選手の面倒をみるのも大変です。
 
こども棋聖戦県代表
 
認定戦A~Cブロック入賞者
 
認定戦D~Gブロック入賞者
 
認定戦13路入賞者
コメント

第44期名人戦第2局/芝野八段が初勝利

2019-09-15 21:00:00 | プロ棋戦
第44期名人戦七番勝負第2局が、9月10日、11日の両日にわたって台湾台北市で行われた。
結果は芝野虎丸八段が張栩名人に黒番中押し勝ちを収め、挑戦手合初白星を飾り、シリーズスコアを1勝1敗のタイとした。
第3局は、9月17、18日に岐阜県岐阜市「岐阜グランドホテル」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)
 
「芝野覚醒、実力発揮し初白星」 「張栩、攻めに誤算?」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○
 
初勝利の芝野八段、華麗なシノギで勝利を飾りました。
地元で敗れた張栩名人、攻めの構想がイマイチか・・・。
 
「十代の名人誕生」が注目されていますが芝野八段は11/9で20歳、第6局までに決めないと記録更新はなりません。
大記録を期待するファンも多いでしょうが、結果はいかに・・・。
 
      ○ ● ○

今回の対局地は台湾台北市「シャングリ・ラ ファーイースタン プラザホテル台北」。名人戦の海外対局は17年ぶりだそうです。
 
「シャングリラ」は、イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンが1933年に出版した小説『失われた地平線』に登場する理想郷の名称。ここから転じて、一般的に理想郷と同義としても扱われている。(Wikipediaより)
 
 
コメント

洪清泉四段が長期休場

2019-09-13 21:00:00 | プロ棋士
芝野ら育てた棋士、囲碁の普及に専念
囲碁のプロ棋士、洪清泉(ほんせいせん)四段(37)が、9月1日から長期休場に入った。
プロ棋士として戦う一方で、東京・杉並で「洪道場」を営み、芝野虎丸八段(19)ら多くの若手有望株を育ててきた。
近年の囲碁人気の低迷に危機感を覚え、普及に専念することを決断した。「いま、土台づくりをしないと。これは私にとっての『勝負手』です」と話す。
    (朝日新聞より抜粋)

     ○ ● ○
 
洪さんは囲碁普及に専念するということですが、すばらしい決断だと思います。
日本のプロ志望者が韓国の囲碁道場で修行するケースが多くなっているようですが、洪道場も韓国に負けない環境づくりをしてほしいものです。
 
関西棋院は先日、坂井秀至八段が休場(医師の道へ戻る)、洪清泉四段は囲碁普及のため休場と大変そうです。
プロ棋士の休場というと公務、健康面、育児などがありますが、坂井さんや洪さんのケースは特別でしょうね。
これまでの生活パターンを変えていくのは大変でしょうが、頑張ってほしい・・・。
 
 
コメント

テレビドラマ/「盤上の向日葵」

2019-09-11 21:00:00 | テレビ番組
【盤上の向日葵】 ・BSプレミアム 毎週日曜 よる10時から(連続4回)
           (再放送 毎週日曜 午後4時30分)
【原作】・柚月裕子
【出演】・千葉雄大 柄本明 竹中直人 蓮佛美沙子 大友康平 檀ふみ ほか
【番組概要】
発見された白骨遺体と将棋の名駒。なぜ遺体が名駒を抱えていたのか?
名駒の持ち主を警察が捜査する一方で、将棋の竜昇戦に挑むアマチュアからプロになった異端の棋士・上条桂介。2018本屋大賞第2位のドラマ化!
   (NHKオンラインより抜粋)

     ○ ● ○
 
9/8(日)から始まったテレビドラマ、第1回を見ました。
作品としてはミステリーですが「将棋」のシーンが多く、将棋ファンにはたまらないでしょうね。
今後、物語がどう展開していくか楽しみです。
 
今年2月には同じ時間帯で「『盤上のアルファ』~約束の将棋~」が放送されました。
こちらはプロ棋士を目指す若者と、応援する人々の人間模様を描いていましたね。
 
囲碁と将棋は親戚のようなものですが、ドラマの舞台になるのは何故か将棋が多い。
将棋の方がドラマチックか? 囲碁ファンとしては納得できない・・・。
 
 
コメント