天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第47期碁聖戦【第3局】/井山が開幕3連勝で連覇達成

2022-07-31 21:00:00 | プロ棋戦

第47期碁聖戦【第3局】/井山が開幕3連勝で連覇達成
第47期碁聖戦五番勝負第3局が7月27日(水)に広島県廿日市市「宮島ホテルまこと」で打たれ、井山裕太碁聖が一力遼棋聖に白番中押し勝ちをおさめ開幕3連勝で碁聖位防衛となった。

第47期碁聖戦【第2局】/井山勝利で2連勝!
第47期碁聖戦五番勝負第2局が7月16日(土)に石川県金沢市 「北國新聞会館」で打たれ、井山碁聖が力遼棋聖に黒番中押し勝ちをおさめ2連勝。防衛まであと1勝となった。
   (日本棋院HPより抜粋)

【第3局】「井山連覇、絶対王者に死角なし」 「一力、3打席凡退」
【第2局】「井山2連勝、大乱戦も勝算あり」 「一力、負の連鎖突入?」
   (週刊碁見出しより抜粋)

     ○ ● ○

碁聖位2連覇、通算8期を達成した井山四冠。3-0のストレート勝ちと充実のシリーズでした。
敗れた一力棋聖、対井山戦は初春の棋聖戦でタイトル奪取(4ー3、○●○○●●○)したものの、本因坊戦、碁聖戦とストレート負けは無念。

井山さん勝局の見出しに「自在な捨て石作戦」「余裕綽綽のシノギ」とあります。懐の深さを感じさせますね。
一力さんの連敗、苦手意識が頭をよぎったか・・・。

    ○ ● ○

1年前の記事(2021-07-31):こども囲碁教室/勝てない生徒に寄り添う

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プロ棋戦、段位上位者 VS 下位者の対戦成績

2022-07-29 21:00:00 | プロ棋戦

プロ棋士にとって段位は実力、収入、ステータスなど重要なポイントでしょうね。
ただ、段位と実力、比例とはいかないようです。
週刊碁に掲載された1週間(7/16~7/21)の手合成績、88局を調べてみました。

◎段位上位者 VS 下位者の対戦成績
 ・段位上位者の勝数:40局(45%)
 ・段位下位者の勝数:31局(35%)
 ・同段者の対局数 :17局(19%)
     計  :88局

◎下位者勝利の注目局
 ・伊 了二段 (中押) 釼持丈八段
 ・羽根彩夏初段(半目)小西和子八段
 ・福岡航太朗三段(中押)石倉昇九段
 ・上野梨紗二段(6目半)高梨聖健九段

段位下位の若手が頑張っています。これも「下剋上」か・・・。
これが昭和時代となると、下位者の勝率は大幅に低くなるでしょう。
それだけ段位の権威があったんですね。

サラリーマンも年功序列から実力本位になったように、囲碁界も変化しているんですね。

    ○ ● ○

1年前の記事(2021-07-29):NHK囲碁番組、放送日時変更

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古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう

2022-07-27 21:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

先週の7月21日(木)、特別番組『LOVE LOVE あいしてる/最終回・吉田拓郎卒業SP』が放送されました。
拓郎さんと同時期の青春時代を過ごしたこともあり、期待して見ていました。

放送された曲は、拓郎さん、KinKi Kids、バックバンド、バックコーラスなど、メンバー全体の一体感・躍動感など「拓郎さんらしさ」があり良かったですね。

 「落陽」
  ・
♪みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば
 また振り出しに戻る旅に 陽が沈んでゆく

ただ、出演者とのトークはやや冗長、キレがイマイチかと・・・。

ブログ・タイトル「古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう」、このフレーズを聞いたときは「ちむどんどん?」でしたね。
拓郎さん、そして私も今や「古い水夫」か・・・。

    ○ ● ○

1年前の記事(2021-07-27):親子で囲碁、親は挫折・・・

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第7回扇興杯女流最強戦/優勝は牛栄子四段

2022-07-25 21:00:00 | プロ棋戦

第7回扇興杯女流最強戦の決勝が7月17日に滋賀県東近江市の「迎賓庵あけくれ」で開始。牛栄子四段が仲邑菫二段に白番2目半勝ちをおさめ扇興杯初優勝、初のタイトル獲得となった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「牛 花開く、念願の初タイトル」 「仲邑、最年少Vならず」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

初タイトルの牛栄子(にゅう・えいこ)四段、劣勢を耐え追い抜いての勝利でした。
敗れた仲邑菫二段、中盤で勝勢を築いたもののズルズルと後退・・・。

立ち会いの蘇耀国九段は「緩みだすと止まらない。私はそれで何度も痛い目に遭ってきている。仲邑さんにはその経験がなかったですね」とまとめた。

本局の注目は、何と言っても仲邑さんの史上最年少タイトル獲得、残念ながら今回はお預けとなりました。本棋戦の準決勝では藤沢女流本因坊を破っており、タイトル獲得は目前か・・・。

    ○ ● ○

1年前の記事(2021-07-25):榛名湖 & 榛名神社

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棋力アップのバランスチャート

2022-07-23 21:00:00 | 囲碁


「NHK囲碁講座/”いい”かげんで打ってみよう」のバランスチャート。
講座では「石の強弱」「実利」「勢力」の三角形ですね。

そこで、棋力アップのバランスチャートを考えてみました。
上達の三要素は「実戦」「詰碁」「棋譜並べ」。

ザル碁党の自己評価は「実戦:3」「詰碁:1」「棋譜並べ:3」。これでは上達は見込めませんね。詰碁を「3」くらいにしないと・・・。

このパターンは高齢者に多いような気がします。
さて、どうする? ムズなところで・・・。

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1年前の記事(2021-07-23):少年少女囲碁大会(群馬県)/2021

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プロ棋士・四字熟語/㊺鈴木伸二、㊻芝野虎丸

2022-07-21 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の四字熟語、「つるりん(鶴山淳志八段、林漢傑八段)式観る碁のすすめ」

㊺唯一無二/鈴木伸二七段
★唯一無二(ゆいいつ・むに):この世でただ一つしかないこと。他に同類のものがなく、その一つ以外並ぶものがないこと。

りん:唯一ウニな人。
つる:ウニ・・・鈴木伸二七段ですか(鈴木七段は仲間内でほぼ全員からウニと呼ばれています)
りん:あの捉えどころない強さ、サウナへの強いこだわり、ときたま見せるトリッキーなユーモアセンス、これはもう完全なオンリーワンでしょ。
棋風はバランス重視のさらさら系。まさに濃厚だけどしつこくないウニなのよ。
つる:うむ。(両手で三角を作って)ウニ先生のバランスチャート、強さ5、海の幸5、発汗5! 囲碁フォーカス、Eテレで見てね!

㊻明鏡止水/芝野虎丸九段
★明鏡止水(めいきょう・しすい):邪念がなく、澄み切って落ち着いた心の形容。明鏡は曇りもない鏡、止水は静かにたたえている水のこと。

りん:我々が大好きで明鏡止水な人!
つる:だれだれ?
りん:虎ちゃん(芝野虎丸九段)!
つる:虎ちゃんね! わかる!
りん:あのピュアな感じが「応援したい」って思わせるんだと思うんだよね。
つる:あとさ、対局前、盤の前に佇んでる時の虎ちゃんのオーラ。あれが僕、静かで澄み切ってて好きなんだよね。
    (週刊碁より抜粋)

    ○ ● ○

鈴木伸二七段のニックネーム(ウニ)、サウナ好きは囲碁フォーカスでも紹介されていましたね。
つるさんが見たウニさんのバランスチャート(強さ5、海の幸5、発汗5!)、唯一無二・・・。

明鏡止水というとベテランのイメージですが、虎ちゃんはそんなシブイ雰囲気があるんですね。
「ピュアな感じ」、ナルホド・・・。

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1年前の記事(2021-07-21):第46期碁聖戦第3局/2連勝で一力が一歩リード

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玉村こども囲碁教室/棋力認定大会

2022-07-19 21:00:00 | こども囲碁

昨日(7/18)は「海の日」、例年「県民囲碁大会」が開催されるのですが、コロナの影響で中止です。
県民大会では小中学生も参加し、成績により賞品、棋力認定が与えられます。
その機会がなくなったので、囲碁教室独自の棋力認定会を実施しました。

参加者は24人、連休でもあり欠席を心配したのですが、生徒の9割ほどが参加しました。
小中学生にとって棋力認定は大きな目標なんですね。
毎週の定例リーグ戦とは違った緊張感がありました。

こども囲碁教室の活性化、これまで色々と取り組んできましたが、決定打はムズなところで・・・。
プロを輩出するような囲碁道場は無理としても、大人になっても記憶に残るような教室にしたいですね。

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1年前の記事(2021-07-19):第46期碁聖戦第3局/2連勝で一力が一歩リード

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百里を行く者は九十を半ばとす

2022-07-16 21:00:00 | 囲碁

「百里を行く者は九十を半ばとす」
《「戦国策」秦策・武王から》何事も終わりのほうほど困難であるから、九分どおりまで来てやっと半分と心得、最後まで気をゆるめるな、という戒めの言葉。

90%以上必勝の碁を最後の単純ミスで逆転負け、天国から地獄に真っ逆さまの気分ですね。
ザル碁党の場合、手拍子の一手が敗着のケースが多いように思います。

対策としては、深呼吸するとか、飲み物で冷静になるとか・・・。
根本的には短気な性格、落ち着きの無さもあるでしょうが、ムズなところで・・・。

一方、相手が最後で単純ミス、勝ち星が転がり込んできたケース、素直に喜べないない・・・。

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1年前の記事(2021-07-16):本のリサイクル

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厚み(株)と地(現金)

2022-07-14 21:00:00 | 囲碁

朝日新聞の囲碁欄(名人戦棋譜)、今週は「挑戦者決定リーグ戦、許家元十段(黒)VS 本木克弥八段(白)」。観戦棋士は寺山怜六段。

白は各所に地があり、いわば現金を大量に持っている。この価値はさほど変動しない。
対して黒は厚みと模様で対抗する。こちらは株を大量にもっているようなもので、今後の展開でその価値は大きく変わる。
株の長期投資と同じように、碁の厚みも長期に生かすのが良い。早めに回収しようと焦って動くとろくなことはない。
    (朝日新聞囲碁欄より抜粋)

     ○ ● ○

記事の中で「厚み(株)と地(現金)」という表現が面白かったですね。

囲碁の参考書を見ると、厚みを重視した内容が多いような気がします。
ザル碁党もプロ気取りに厚みを築くのですが、回収できずにジリ貧となります。
また、地の遅れを我慢できず、単騎突入も反撃に遭いボロボロに・・・。

投資と現金のバランスはムズなところで・・・。

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1年前の記事(2021-07-14):「ヨセが甘いということは人間が甘いんだよ」

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少年少女囲碁強化練習会2022

2022-07-12 21:00:00 | こども囲碁

先日、「少年少女囲碁強化練習会」が2019年以来3年ぶりに行われました。

・日時:2022/7/10(日)、9:30~16:00
・会場:伊勢崎市民プラザ
・参加者:26名(10級以上)
・指導者:三谷哲也八段、県内アマ高段者

これまでは、夏休みに行われる全国大会の代表選手向けの強化練習会でしたが、今年は団体戦が中止となり、範囲を拡大しての練習会となりました。
三谷八段は四面打ち、26名全員との対局でしたが、時間的にドーモ・・・。

指導を受けた生徒はそれなりに刺激があったようです。
ただ、棋力アップの方法についてはムズなところで・・・。

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1年前の記事(2021-07-12):第76期本因坊戦七番勝負第7局/文裕、10連覇達成!!

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