天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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全国高校囲碁選手権2007

2007-07-31 15:08:08 | アマ棋戦

高校囲碁選手権:男子は新宿山吹、女子は熊本が初V
第31回全国高校囲碁選手権大会(毎日新聞社・日本棋院・全国高等学校囲碁連盟主催)は7月24、25の両日、東京・市ケ谷の日本棋院会館で団体戦が行われ、男子は新宿山吹(東京)、女子は熊本(熊本)がともに初優勝を飾った。

 団体戦の2位以下は次の通り。
<男子>(2)駒沢大付属岩見沢(北海道)(3)滝川(兵庫)
<女子>(2)雲雀丘学園(兵庫)(3)秋田北(秋田)

高校本因坊に男子は田中君、女子は藤田さん
前日に続いて個人戦が行われ、男子高校本因坊に田中伸幸君(福岡・中間2年)、女子高校本因坊に藤田光彩絵さん(東京・十文字2年)が決まった。
ともに初優勝。2人は第53回全日本アマチュア本因坊決定戦(8月24~26日)に招待される。

2位以下の入賞者は次の通り(敬称略)
<男子>(2)河口篤(兵庫・青雲)(3)闇雲翼(三重・津)
<女子>(2)吉岡芙由紀(奈良・奈良女子大付属)(3)深坂風子(香川・香川県大手前)

             (毎日新聞より抜粋)

       ◇   ◇   ◇   ◇

群馬県勢の成績
・男子団体:高崎高(青山英樹、牧野康隆、内田貴大)1勝2敗で決勝進出ならず
・女子団体:前橋育英高(野倉みゆき、品川りえ、新保美由紀)2勝1敗で決勝進出ならず
・男子個人:荒井淳(館林高)2勝1敗、青山英樹(高崎高)0勝3敗で決勝進出ならず
・女子個人:丸山えり(伊勢崎清明)2勝1敗で決勝進出ならず

     (週刊碁より抜粋)

       ◇   ◇   ◇   ◇

「囲碁の甲子園/全国高校囲碁選手権」の熱き戦いが行われました。
ここ数年、出場選手の特徴は元院生やプロ予備軍が多くなったことでしょうか。
高校のクラブ部活動とは別に、院生や囲碁教室で学んだ選手が増えているようです。
囲碁は個人競技なので、この傾向もやむおえないのでしょう。

ただ全国大会出場などとは別に、高校生本来のクラブ活動としての囲碁も盛んになってほしいですね。
そして、卒業後も囲碁が人生の彩り(いろどり)になってもらえればと思っています。

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掛かりの方向を考えよう/風鈴会

2007-07-29 18:09:41 | 囲碁

Wind_1_9 昨日(7/28)は定例の「風鈴会」の日、今回の講座は「掛かりの方向を考えてみよう」。
星や小目に対しての掛かり方、結構悩みます。
「模様を形成したい掛かり」、「相手の模様の荒らしを考慮した掛かり」、「狙いのある掛かり」、「ハサミを前提にした掛かり」、それぞれ目的をもって臨むことが必要ということでしょうか。

今回のテーマはやや難しかったように思います。私などザル碁党にとっては80点も90点も正解なのです。
この10点差の違いはその後の展開や、相手の打ち方などで変化してしまいますからね。
それでもレベルアップするために、この10点差の違いが理解できるよう一歩でも前進したいと思っています。

   ◇   ◇   ◇

例会のあとの懇親会はインストラクタ馴染みのイタリアン・レストランでワイン・パーティ。
お酒やワインに関しては級位者クラスですが、囲碁という共通の目的を持った同志との語らいは楽しいものです。

隣りに座ったTさんは同じ年ということで、昭和40年代頃の話題で盛り上がりましたね。

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第2期アマ囲碁名人戦/洪さんが新アマ名人

2007-07-27 14:35:53 | アマ棋戦

 第2期朝日アマチュア囲碁名人戦三番勝負は7月22日、神奈川県湯河原町で2日目があり、挑戦者の洪(ホン)マルグンセムさん(25)=東京都新宿区、囲碁指導員=が、アマ名人の尹春浩(ユン・チュンホ)さん(26)=大阪市西区、囲碁指導員=を通算2勝1敗で破り、新アマ名人となった。

 洪さんは韓国出身。かつては韓国でプロを志した。04年に来日。現在、棋士をめざす子どもたちを指導しながら、アマチュア選手としてもトップクラスで活躍している。15、16の両日に打たれた全国大会で優勝して挑戦権を獲得した。尹さんも韓国出身。今期、初めて導入された三番勝負は、韓国勢同士の決戦だった。

   (asahi 囲碁Webより抜粋)

    ◇   ◇   ◇

アマ名人戦三番勝負は韓国出身の囲碁インストラクター同士の決戦となりました。
日本のアマ最高峰の棋戦が韓国出身者で占められのは残念な気がしますが、両者とも生活基盤は日本のようで違和感はありません。

アマ名人になった洪さんは東京でプロ棋士をめざす生徒の道場を運営しています。
■以下、洪道場HPの「洪マルグンセム師範のご紹介」より

世界一の囲碁道場を作りたいです。
精一杯、頑張ります!

石が接近してくると韓国の棋士は強い。これは子供の頃から読みの力を養うために詰碁を集中して勉強している基礎体力の強さだと考えています。また、朝9時から夜9時まで囲碁の勉強ができる韓国の教育環境も恵まれていると思います。
しかし、日本には潜在能力があると私は信じています。確かに勉強時間をあまり多く取れないという現状はありますが、勉強の質を高めることによって補っていくことが可能だと考えております。
私が教えている子供たちのなかから韓国、中国と互角に戦える子供が出てくることが私の夢です。

奥様が日本の方のようですが、うれしい発言ですね。是非、夢を実現してほしいと思います。

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第32期碁聖戦第2局/張栩碁聖が2連勝

2007-07-26 11:57:19 | プロ棋戦

張栩碁聖に横田茂昭九段が挑戦する、碁聖戦五番勝負の第2局は、 7月19日(木)熊本県熊本市にて行われ、 黒番の張碁聖が6目半勝ちし2連勝。防衛まであと1勝とした。
張碁聖が一気に防衛を決めるか、横田九段の巻き返しなるか、 第3局は8月9日(木)、新潟県長岡市「ホテルニューオータニ長岡」で行われる。

          (日本棋院HPより抜粋)

       ◇   ◇   ◇

中盤までは接戦のようでしたが、横田九段の疑問手もあり後半は張栩碁聖が優勢な碁をきっちりとまとめて勝ちきりました。
富士通杯では苦杯をなめましたが、張栩碁聖の好調さは続いているようです。

一方の横田九段、2連敗と苦戦していますが、あまり後に引きずるタイプではなさそうです。
カド番となりましたが、3局目以降の巻き返しを期待しましょう。

       ◇   ◇   ◇

今回の対局地は熊本県熊本市の「ホテル日航熊本」。熊本には「肥後もっこす」という言葉があります。

「肥後もっこす」 頑固一徹で無骨な人物・性格を指した熊本の方言。
一度言い出したら頑としてまげぬ一本気、悪く言えばちょっとヘソ曲がり。

こういうタイプっていますよね。でもいったんツボにはまると猪突猛進、意外な突進力を発揮することもあります。

昨夜、サッカーのアジアカップ準決勝を見ていましたが、善戦むなしくサウジジアラビアに敗れてしまいました。日本選手は「突進力」がイマイチのような気がしました。

「戦力=組織力+個人能力」だと思いますが、組織という枠に縛られ過ぎたような印象です。これも国民性でしょうか。

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映画/腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

2007-07-23 22:35:02 | 映画

「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
・監督・脚本 : 吉田大八
・原作 : 本谷有希子
・出演 : 佐藤江梨子、佐津川愛美、永作博美、永瀬正敏

昨日(7/22)は蒸し暑く天気もはっきりしないので、夕方から映画を見にいくことにしました。
どの作品にしようかと迷っていましたが、タイトルが面白そうなのでこの作品にしました。

刺激的なストーリーと台詞にはチョット疲れる感じです。
最近の好みの傾向は「起承転結」がはっきりとして、バランスのとれた作品でしょうか。
これも年齢を重ね、常識的になってきたということでしょうか。

青年期の頃は、平凡な作品では何か物足りなさを感じていました。
非日常的で、思いがけない展開に興奮したものです。

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日々碁席/月刊碁ワールド

2007-07-21 19:50:25 | 囲碁

Img170a 囲碁の月刊誌「碁ワールド」の連載マンガ「日々碁席」はほのぼののした味があり、毎回楽しく読ませてもっらています。
碁会所に集ういろいろな人達の日常的なテーマを、面白おかしく描いています。

登場人物は中高年の碁打ちですが、どこにでもいそうなオジサン達で映画「フーテンの寅さん」の世界のようです。

昨今、刺激的な話題をテーマにした出版物が溢れていますが、何気ない身近で日常的な読物もいいものですね。

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第20回富士通杯/朴九段が2回目の優勝

2007-07-18 21:19:40 | プロ棋戦

 囲碁の世界No.1を決める第20回世界囲碁選手権・富士通杯の決勝が7月9日、東京・日本棋院で行われ、韓国対決の結果、朴永訓(パク・ヨンフン)九段(22)が李昌鎬(イ・チャンホ)九段(31)に白番1目半勝ちし、第17回大会に続き2回目の優勝を飾った。
 韓国は第11回大会以来10連覇。朴九段はソウル出身。14歳でプロ入りし、李九段に続く若手世代の先頭を走る。
 依田紀基九段(41)と張栩九段(27)の日本同士の対戦となった3位決定戦は依田九段が白番3目半勝ちした。

     (読売新聞より抜粋)

     ◇   ◇   ◇

ベスト4に依田九段と張栩九段が進出し準決勝が期待されたのですが、二人とも敗退してしまいました。
中盤までの流れは日本選手に傾いていたようですが、後半から追いつかれてしまったようです。
いままでの国際棋戦でも同様の展開が多かったようで、今後の課題でしょうか。

優勝した朴永訓九段は22歳。決勝ではヨセで定評のある李昌鎬九段とのヨセ合戦を制し優勝、「ヨセは世界一」にふさわしい戦いぶりのようでした。

     ◇   ◇   ◇

今週の「週刊碁」での本タイトル戦の見出しは、日本の囲碁ファンの落胆ぶりを大きく伝えています。

◎準決勝 「涙の投了」、「依田、矢尽き半目届かず」「張栩、刀折れ李の軍門に」
◎決勝 「日本蹂躙・韓国怒涛の10連覇」

国際棋戦が開始された頃は日本が勝って当然、日本囲碁界の注目度も低かったのですが韓国・中国が日本を圧倒するようになって十数年、このところ国際棋戦に対する見方も大きく変化してきたようです

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県民囲碁大会2007

2007-07-16 19:16:20 | アマ棋戦

Aimg_0585 昨日(7/15)は群馬県の「第7回県民囲碁大会」が行なわれ、私も実行委員として大会の準備・進行をしてきました。
台風の接近で10名ほど欠席者が出ましたが、約150名の参加で昨年なみの盛況でした。

私の町の囲碁会メンバーも好成績を収め、今後の活動の起爆剤になればと思っています。

        ◇  ◇  ◇  ◇

実行委員のほとんどは私も含め60歳以上メンバーで、磐石の運搬・会場設営など力仕事も多く疲労困憊の状態でした。
今後は大会運営のサポート体制も考えていく必要があります。
後援企業などスポンサーの開拓、NPOの設立などの案は考えられますが、その実現には相当のエネルギーが必要です。

参加者の笑顔が報酬とはいうものの、現実はなかなか難しいものがあります。

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NHK杯/村川四段、小松九段を破る

2007-07-14 22:36:24 | テレビ番組

先週のNHK杯、関西棋院の村川大介四段vs小松英樹九段の録画を見ていました。
結果は16歳の新鋭、村川四段の快勝でした。戦いぶりも冷静沈着で、とても16歳とは思えない戦いぶりでした。
いずれは日本碁界の中心的メンバーとして活躍する日がくると思われます。

一方、若手に花を持たせてしまった小松九段、ベテランの技を封じられ苦戦の敗退でした。

   ◇  ◇  ◇

村川四段の風貌は韓国囲碁界の帝王、イ・チャンホ(李昌鎬)九段に似ているような気がします。
イ・チャンホも若いときから冷静で、ものおじしない態度は大物の雰囲気がありました。
ただ「イケメン」という視点からみると??ですね。

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女流ネット棋戦/小林泉美六段が優勝

2007-07-12 22:07:18 | プロ棋戦

 初代、ネット女王の冠は、小林泉美六段の頭上に輝いた。「第1回大和証券杯ネット囲碁レディース」決勝戦が、6月30日、東京・大手町の大和証券本店ビルで行われた。28人の女流棋士の中から、ファイナルまで勝ち進んだのは小林六段と加藤啓子女流名人。中盤でパンチを決めた小林六段が、加藤女流名人の猛追を振り切って黒番1目半勝ちをおさめた。

          (週刊碁より抜粋)

    ◇  ◇  ◇

小林泉美六段も子育てが一段落して、各棋戦に登場してきました。
小林六段、本局では中盤までのリードが大きく、後半のミスをカバーした内容でした。
ご主人の張栩碁聖もネット観戦していたらしく、複雑な心境らしいです。

一方の新婚の加藤女流名人、追い上げも届かず女流名人に続くタイトルは成らなかったようです。

    ◇  ◇  ◇

女流とは別の一般プロ棋士のネット棋戦「大和証券杯ネット囲碁オープン 」は2回行われ、第1回が高尾名人・本因坊、第2回が王銘エン九段でした。

プロのネット対局、私たちと同様にクリック・ミスがあるそうですが、悔しいですよね。

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