天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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プロ棋戦の金星

2023-04-29 21:00:00 | プロ棋戦

週刊碁に掲載のプロ棋戦成績(4/17~4/20)から、金星相当(初・二段が九段に勝利)の手合を調べてみました。
・○保田翔太(初段)●羽根泰正(九段)
・○河原 裕(初段)●王メイエン(九段)
・○徐 文燕(二段)●岡田伸一郎(九段)
・○辻 華 (二段)●マイケル・レドモンド(九段)

敗れた九段陣は最盛期を過ぎたとは言え、新鋭の奮戦に拍手ですね。

この期間の対局数は76局(日本棋院、関西棋院)あり、段位差の勝敗数を数えてみました。
・下位段棋士の勝数:34局
・上位段棋士の勝数:35局
・同段棋士の対局数: 7局

この結果、段位と強さはイコールとは言えない状況です。
九段のステータスもイマイチ・・・。

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1年前の記事(2022-04-29):囲碁はココロの格闘技/初手合いの注意点

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認知機能検査

2023-04-27 21:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

先日、運転免許証の更新に必要な高齢者対象の「認知機能検査」を受けてきました。

まず最初につまずいたのは検査会場を間違えた。(正:警察署、誤:交通センター)
何とか開始時間に間に合いましたが、焦って心臓バクバク・・・。

30分ほどのテストですが、記憶力の低下は著しく情けなかったですね。
判定となる基準点数はクリアできたと思いますが・・・。

記憶力低下の一例、小学1年生の孫と神経衰弱(トランプゲーム)をしたところ、まったく歯が立たず脳年齢の衰えを実感しました。

これでは囲碁の上達も見通し暗い、「アタリにつっこむプロもいる」という格言がありましたが、同様のミスを何度味わったことか・・・。

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1年前の記事(2022-04-27):囲碁NHK杯に「AI予想手」

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第61期十段戦五番勝負第4局/芝野、十段奪取!

2023-04-25 21:00:00 | プロ棋戦

第61期十段戦五番勝負第4局が4月20日(木)に東京都千代田区の日本棋院(東京本院)で打たれ、芝野虎丸名人が許家元十段に黒番中押し勝ちをおさめシリーズ成績3勝1敗とし、タイトル奪取となった。芝野は十段位3年ぶりの奪還となった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「芝野復冠、許を撃破、2冠達成」 「許、大きな誤算」
   (週刊碁見出しより)

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3-1で十段を獲得した芝野名人、一瞬の隙を突いて優勢を築きました。
敗れた許十段、死活のヨミに誤算があったようです。

これで7大タイトルは一力棋聖、芝野2冠(名人・十段)、井山3冠(本因坊・王座・碁聖)、関天元となりました。
ただ、一力さんは5月中旬からの本因坊戦7番勝負に挑戦が決定。名人リーグでも井山さんと並ぶ4連勝で勢いはトップでしょう。

無冠となった許さん、令和三羽烏では遅れを取りリスタート、三羽烏の一角を守れるか正念場・・・。

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1年前の記事(2022-04-25):NHK朝ドラ/ちむどんどん

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第34期女流名人戦第2局/上野、女流名人獲得!

2023-04-23 21:00:00 | プロ棋戦

6連覇を目指す藤沢里菜女流名人に、上野愛咲美女流立葵杯が挑戦する第34期女流名人戦三番勝負の第2局が4月17日(月)に東京都千代田区の日本棋院東京本院で打たれ、上野が黒番中押し勝ちをおさめシリーズ2連勝でタイトル獲得となった。上野は女流名人のタイトルは初獲得となる。

第34期女流名人戦第1局/上野が先勝
第1局が4月14日(金)に東京都千代田区の日本棋院東京本院で打たれ、上野が白番中押し勝ちをおさめた。

第2局「上野奪取、わずかな優位守る」 「藤沢、中盤の好機生かせず」
第1局「上野先勝、迫力のシノギで逆転」 「藤沢、決めどころを逃がす」
   (日本棋院HP、週刊碁見出しより

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2連勝で初の女流名人を獲得した上野さん。ハンマーパンチに加え、ヨセ勝負でも強さを見せつけました。
女流本因坊一冠に後退した藤沢さん、「半目勝負の女王」の本領発揮できず・・・。

これで女流棋士のタイトルは上野愛咲美3(女流名人、女流立葵杯、若鯉杯)、藤沢里菜1(女流本因坊)、仲邑菫1(女流棋聖)、牛栄子1(扇興杯)、小西和子1(女流レジェンド)。上野さんがトップに躍り出ました。

囲碁界が苦戦する中、女流棋戦は頑張っています。
ゴルフ界も女性優位、男子も発奮しなければ・・・。

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1年前の記事(2022-04-23):映画「とんび」

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NHK囲碁講座/石のフォースを感じよう!

2023-04-21 21:00:00 | テレビ番組

四月からの新講座は「石のフォースを感じよう!」
新講師は指導に定評のある鶴山淳志八段、聞き手は安田明夏初段。
石が持つ「フォース」を可視化して初級者でも分かりやすい囲碁の本質に迫ります。
   (月刊・囲碁講座より抜粋)

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「フォース」とは、石が周囲に与える影響力のこと。
テーマのタイトルとしてはドーモ・・・。

対象は初級者ということですが、難しいかも・・・。
こども囲碁教室(中級クラス)で、初回分の録画を見せたのですが反応はイマイチ、内容は大人向けのようです。

解説用の碁盤はソフト活用したデジタル碁盤、これまでのマグネット碁盤より大幅に効率よくなりました。
ただ、見る側がどれだけ内容を吸収できるか? ムズなところで・・・。

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1年前の記事(2022-04-21):斗酒百篇/山田九段、篤実温厚/佐田七段

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第78期本因坊戦リーグ/一力が2年連続挑戦権獲得!

2023-04-19 21:00:00 | プロ棋戦

本因坊文裕(=井山裕太九段)への挑戦権を争う、第78期本因坊戦挑戦者決定リーグ戦最終節一斉対局が4月13日(木)に打たれ、一力遼棋聖-芝野虎丸名人戦は一力が白番中押し勝ち、7勝全勝で2年連続2回目の挑戦権を獲得した。
芝野、許家元十段は5勝2敗、余正麒八段は4勝3敗で来期は本戦から出場、鶴山淳志八段、本木克弥八段、富士田明彦七段、大竹優七段は最終予選から出場する。
   (日本棋院HPより抜粋)

「一力挑戦、文裕との決戦再び」 「芝野、3度目の挑戦叶わず」
「伝統のリーグ終幕、来期への決意新たに」
   (週刊碁見出しより)

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昨年に続き挑戦者となった一力棋聖、隙のない打ち回しで芝野名人を突き放しました。
令和三羽烏(一力、芝野、許)では一力さんが抜きん出た格好ですね。

本因坊戦については、実施方式変更の報道に驚きました。
・1日制の五番勝負に変更
・リーグ戦は、16人によるトーナメント戦に移行
・優勝賞金は2,800万円から850万円に減額し、棋戦序列は3位から5位に

本因坊戦は囲碁の七大タイトル戦の中で唯一戦前に創設され、最も古い歴史を持つ棋戦。
囲碁界への逆風は続く・・・。

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1年前の記事(2022-04-19):第33期女流名人戦第2局/藤沢連勝で5連覇達成!

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NHK朝ドラ/らんまん

2023-04-17 21:00:00 | テレビ番組

朝ドラ『らんまん』は高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとしたオリジルストーリー。
好きなもののため、夢のため、一途に情熱的に突き進んでいく!
春らんまんの明治の世を舞台に、植物学者・槙野万太郎の大冒険をお届けします!!
    (NHK、HPより抜粋)

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4月からスタートしたNHK朝ドラ「らんまん」。第3週に入り主人公は、子役から青年での登場です。
モデルは植物学者・牧野富太郎ということですが、知っている視聴者は僅かでしょうね。
主人公の職業が特殊なだけに、共感を得られるか・・・?

主題歌はあいみょんの「愛の花」、素朴な雰囲気が伝わってきます。
前作「舞い上がれ!」の主題歌「アイラブユー(back number)」と同じ空気感がありますね。

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1年前の記事(2022-04-17):ワールド碁女流最強戦決勝/上野が世界戦初優勝

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プロ棋士・四字熟語/吉原由香里、瀬戸大樹

2023-04-15 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の四字熟語、「つるりん(鶴山淳志八段、林漢傑八段)式、観る碁のすすめ」より抜粋。

第80回:雪月風花/吉原由香里六段
★雪月風花【せつげつふうか】:四季折々の美しい自然の風景。四季の自然を鑑賞して楽しみ、詩を詠んだりする風雅な暮らしのこと。

つる:我々がプロ入りしたての頃の由香里さん、覚えてる? とんでもなく憧れなかった?
りん:憧れた。というか、我々の世代で由香里さんに恋してなかった人はいないと思う。
つる:だね、でもさ、この間のイベントでご一緒して改めて思ったけど、今の由香里さんもめちゃくちゃステキじゃない?
りん:わかる! アイドルみたいだった頃とは違う魅力があるよね。

第81:品行方正/瀬戸大樹八段
★品行方正【ひんこう・ほうせい】:心や行いが正しく立派なさま。品行は行い振る舞い、方正は心行いが正しくきちんとしているさま。

りん:西のさわやか王子、せっちゃん(瀬戸大樹八段)が登場するということは、関西棋士編をやるということかな?
つる:その通り。誰にでも好かれるさわやかイケメンだから顔が広い。このコーナーにぴったりでしょ。
りん:せっちゃん、面白いこと言えるかなあ・・・。
つる:真面目過ぎてつまらないとな?
りん:そうは言ってない。せっちゃんの碁は清く正しく美しく。スーパー正統派で安心感があるんだよね。

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吉原由香里六段(49)は故加藤正夫名誉王座門下。女流棋聖のタイトルや多くの著書、普及活動など囲碁界の黄金期を支えてくれました。
ただ個人的には「吉原由香里さん」でなく、永遠に「梅沢由香里さん」・・・。

瀬戸大樹八段(39)は関西棋院所属、三重県出身。
サッカー通で国内リーグ観戦はもちろん、スペインに何度もサッカー観戦にいったそうです。
棋士もいろいろですね。

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1年前の記事(2022-04-15):NHK囲碁講座/”いい”かげんで打ってみよう

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2023年度群馬県/囲碁大会日程

2023-04-13 21:00:00 | 囲碁群馬

先日、日本棋院群馬県支部連合会、群馬少年少女囲碁協会の総会が行われ、大会日程が決まりました。

■連合会主催の主な大会
・アマ名人戦県大会
 【予選】5/14(日)、【本戦】5/21(日)
・アマ本因坊戦県大会
 【予選】6/11(日)、【本戦】6/18(日)
・世界アマ群馬県予選 → 未定
・群馬県民囲碁大会:7/17(月・祝)
・日本棋院支部対抗戦:10/1(日)
・群馬県女流囲碁大会:1/21(日)

■少年少女囲碁協会主催大会
・少年少女囲碁県大会 :6/4(日)
・小中学校囲碁団体戦県大会:7/2(日)
  ※全国大会開催の場合のみ
・少年少女秋季囲碁大会:9/24(日)
・小中学生囲碁団体戦(秋季):10/29(日)
・伊勢崎少年少女囲碁大会 :12/24(日)
・ジュニア本因坊戦群馬大会
  ※代表戦:2月25日(日)、認定戦:3月24(日)

◆高校囲碁関連大会
・高校囲碁選手権
 【団体戦】4/30(日)、【個人戦】5/3(水・祝)
・関東高校囲碁選手権(群馬予選)
 【個人戦】11/3(金・祝)、【団体戦】11/4(土)
・関東高校囲碁選手権大会:1/13(土)、1/14(日)

※開催日程は「群馬県の囲碁情報」にも掲載

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昨年度はコロナ禍の影響で中止した大会もありましたが、今年度はコロナ禍以前とほぼ同等レベルに回復したようです。

少年少女の大会では「小・中学校囲碁団体戦(全国大会)」が未定の状況ですが、何とか開催してほしいですね。

囲碁人口は減少傾向ですが、大会開催で関心度を高めたいですね。

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1年前の記事(2022-04-13):2022年度群馬県/囲碁大会日程

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プロ棋士・四字熟語/大橋拓文、アンティ・トルマネン

2023-04-11 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の四字熟語、「つるりん(鶴山淳志八段、林漢傑八段)式、観る碁のすすめ」

第78回:博学多才/大橋拓文七段
★博学多才【はくがく・たさい】:知識が豊かで多くの分野の才能に恵まれていること。

りん:スペースマン(大橋拓文七段)はAI研究者の方と「AIは神になれるのか」っていうテーマで棋士からみたAIについて語ってたよね。
つる:一般的なAIのどこが強いのか、どういう弱点があるのか、どうやって強くなったのか、そういうことを碁盤を使わないで説明できる人はなかなかいないよね。
りん:スペースマンはアルファ碁が出る前からコンピューター囲碁に興味を持って、ソフト開発者と交流を持っていたらしいよ。
つる:さすが、興味の幅が広い。

第79回:多種多様/アンティ・トルマネン初段
★多種多様【たしゅ・たよう】:種類、性質や状態、現象などがさまざまであること。

りん:アンティくんね! フィンランド出身だっけ?
つる:そう。彼は活動も幅広くて、囲碁の「多種多様」を象徴する存在だと思うんだよね。
りん:どんなことをしているの?
つる:まず、彼は山形県在住で、県内の囲碁普及をしているでしょ。それからヨーロッパの愛好家向けに英語の本を出版してる。いつか母国のフィンランドでヨーロッパ碁コングレスを開催したいとも言っていたな。

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大橋拓文七段(38)は緑星囲碁学園出身。
対局以外に著書を何冊も出版、囲碁雑誌にAI関連の寄稿など、「博学多才」ぶりは棋士とは思えない活躍ぶりですね。

アンティ・トルマネン初段(33)は小林千寿六段門下。フィンランド出身、山形県在住。
「YOUは何しに日本へ?」というテレビ番組がありますが、田舎での感動シーンが多いようです。
異郷での活躍を期待しましょう。

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1年前の記事(2022-04-11):第60期十段戦第3局/許家元十段防衛!

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