天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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形勢判断してますか?

2018-09-29 21:00:00 | 囲碁

先週の週刊碁(9/24号)に「目算ナビゲーター・白石勇一 ~楽に打つ方法教えます~(第1回)」という記事がありました。

形勢判断の実施に棋力は関係ない
形勢判断によって導き出された着手が、結果的に成功したかどうか- 実はこの点は、あまり重要ではありません。
進むべき方向がわからない暗闇の局面で、着手決定のための方針を得ることができた点こそが重要であり、従って形勢判断に関しては、計算がズレてもいいですし、その人なりの判断で構わないのです。
我々が形勢判断で求めているのは「正解」ではなく「着手決定のための方針」で、それを得ることができたなら目的達成- その後に成功したかどうかは別の問題であることを、まずはしっかり認識していただければと思います。
     (「週刊碁」より抜粋)

何だか、分かったような分からないような・・・、もう少しザル碁党にも分かるように解説してほしいですね。
簡単にいえば「形勢判断の目算をしなさい」というこではないかと・・・。

ネット碁には「形勢判断」機能というのがあり、「幽玄の間」では標準機能に設定されています。
このボタンを押すと「黒、確定地××、白、確定地××」と表示されます。100%正確ではありませんが終盤ではかなりの精度です。
投了の目安にもなり時間短縮には便利なんですが、これでは目算の能力は期待できないですね。

個人的にはこの機能はOFFにしたいと思うのですが、相手の意向もあり・・・。
大会などの成績を上げるためには形勢判断(目算)の精度アップは必須、ただその能力を高める訓練となるとムズなところで・・・。

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1年前の記事(2017-09-29):第29回テレビアジア選手権/羅玄(韓国)初優勝!

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小学校の運動会

2018-09-27 21:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

先日、孫娘の運動会に行ってきました。
あのワクワク感、生徒はもちろん教師や保護者にも伝わってきます。
綱引き、玉入れ、騎馬戦など、昔ながらの競技を見ていると懐かしい気持ちになりますね。

運動会のヒーロー(ヒロイン)といえば、リレーの選手でしょう。特にアンカーで逆転した走者はクラスの英雄ですね。
ただ、全員がヒーローになれるわけでもなく、多くは応援側に回っています。素直な気持ちで応援する生徒に拍手を・・・。

囲碁教室の生徒の中にもリレーで活躍した選手がいました。 【文武両道】 で励んでほしいと思います。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-09-27):第42期新人王戦第1局/芝野虎丸が先勝!

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第40回世界アマ日本代表戦/川口飛翔さんが初優勝!

2018-09-25 21:00:00 | アマ棋戦

第40回世界アマチュア囲碁選手権日本代表決定戦が9月15、16日に東京・市ヶ谷の日本棋院東京本院で行われ、川口飛翔さんが初優勝し、来年の世界アマチュア囲碁選手権日本代表に決定した。
◎入賞者
・優勝 :川口 飛翔さん(埼玉)
・準優勝 :江村 棋弘さん(招待)
・第3位 :村上 深さん(招待)
・第3位 :柳田 朋哉さん(京都)
     (日本棋院HPより抜粋)

「川口さん最年少優勝、最後まで隙与えず」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

優勝した川口飛翔さんは高校1年の16歳。アマ棋戦も 【飛竜乗雲】 10代の選手が上位を占めるようになってきました。



これでアマ三大棋戦はアマ名人:栗田佳樹さん(19)、アマ本因坊:平岡聡さん(47)、世界アマ日本代表:川口飛翔さん(16)となりました。
近年、プロとアマの実力差は接近してきたようです。ただ、その後の人生は大きく変わっているでしょうね。

川口飛翔さんの「飛翔」は「つばさ」と読むようです。近頃、命名では「翔」が人気のようですね。

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1年前の記事(2017-09-25):第42期名人戦第3局/井山が制し、2勝1敗に

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第43期新人王戦第1局/広瀬が先勝!

2018-09-23 21:00:00 | プロ棋戦

43期新人王戦決勝三番勝負第1局が9月21日(金)に日本棋院東京本院で行われた。結果は、広瀬優一二段が大西研也三段に144手まで白番中押し勝ちをおさめ、シリーズ先勝となった。第2局は10月1日(月)に日本棋院東京本院で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「広瀬先勝、快調な攻めでリード」 「大西、力差し切れず・・・」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

今期の新人王戦は大西研也・三段(23)と広瀬優一・二段(17)の対戦です。
第1局は広瀬二段が、鋭い踏み込みから主導権を握り初戦をものにしました。
敗れた大西三段、中盤から苦しい展開のようでした。

大西三段はNHK杯の記録係でお馴染みです。「大西」というと大西竜平三段が今期の勝ち星ランク2位と活躍していますが、研也さんもがんばっていますね。
一方の広瀬二段は入段3年目で 【少壮気鋭】 の17歳、今後の活躍に期待というところでしょうか。

過去の新人王を見るといずれも実力者がそろっていますが、今期はやや小ぶりか・・・。
・2017年:芝野虎丸
・2016年:大西竜平
・2015年:許家元
・2014年:一力遼

ビワ

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1年前の記事(2017-09-23):囲碁用語:シメツケ

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勝負手を打つタイミング

2018-09-21 21:00:00 | 囲碁

ザル碁党が悩んだテーマ「タイミング」。

結構出入りの大きい勝負手が見えましたが、相手は気付いていない様子。ただ、どのタイミングで決行するか難しい。
早い段階ではすっぽかされてしまうし、グズグズしていると相手に気付かれてしまう・・・。

私はどちらかと言えば慎重派で、後で後悔することもしばしば・・・。
人生に影響するような重大事項ならともかく、囲碁の場合は 【即断即決】 の方がベターかも・・・。

囲碁に限らず、「タイミング」がその後の行動に影響するケースは多々あります。
ビジネスでは【即断即決】がいいように言われていますが、どうでしょう・・・。

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1年前の記事(2017-09-21):週刊碁/私の修業時代

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第12回少年少女秋季囲碁大会/2018

2018-09-19 21:00:00 | こども囲碁

川又君と石岡君全国へ
「第12回県少年少女秋季囲碁大会 & 第8回くらしきこども棋聖戦県予選」が9月17日に伊勢崎市民プラザで開かれ、県内外の園児から中学生まで147人が腕を競った。
県予選小学校高学年の部は6人が戦い、前橋元総社小5年の川又瑛介君(10)が優勝。低学年の部は協会推薦で太田城西小3年の石岡佑真君(8)が予選通過を決めた。2人は来年1月に岡山県倉敷市で開かれる全国大会に出場する。
     (上毛新聞より抜粋)

     ○ ● ○

◎認定大会・ブロック入賞者
◆19路盤 《優勝》          《準優勝》
A・菱田和斗(宇都宮富士見小5)  ・曽根希美(富岡東中1)
B・石岡まひろ(太田城西小5)   ・家上紘弥(玉村南小5)
C・大河原歩高(太田城西小4)   ・近藤 杏(伊勢崎茂呂小4)
D・斉藤梨央(高崎東小3)     ・手嶋優介(太田城西小6)
E・谷ケ崎颯士(伊勢崎名和小4)  ・半谷東子(前橋桃井小5)
F・新井ヨハンコーリン(高崎西小1)・佐藤史哉(宇都宮桜小3)
◆13路盤
G・小野晶葉(伊勢崎坂東小2)   ・三木塔矢(高崎西小5)
H・横田健人(宇都宮大附属幼年長) ・奥村侑生(玉村小1)

     ○ ● ○

今大会の参加者は147名とほぼ例年並みでしたが、13路盤クラスが39名と盛況でしたね。

「くらしきこども棋聖戦県予選」は高学年の部が川又くんで 【平穏無事】 順当な結果でした。



低学年の部は石岡くん、有力選手が見当たらず推薦で県代表となりましたが、先細りが懸念されます。

認定戦(ハンディ戦)は太田勢、栃木勢の活躍が目立ちましたね。

これまで大会参加者は順当に増えてきましたが棋力面ではイマイチ、全国大会レベルの選手が手薄になっています。
囲碁教室、小学校クラブのレベルアップ策では限界があり、進学塾や道場のような個別指導が必要だと思いますがムズなところで・・・。

当日(9/17)は「敬老の日」。運営スタッフの大半は対象者ですが、後継者不足で・・・。


こども棋聖戦県代表


認定戦A~Cブロック入賞者


認定戦D~Fブロック入賞者


認定戦G、Hブロック入賞者

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1年前の記事(2017-09-19):テレビドラマ/植木等とのぼせもん

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第43期名人戦第2局/井山が連勝

2018-09-17 21:00:00 | プロ棋戦

第43期名人戦七番勝負第2局が、9月12、13日に愛知県田原市で行われた。結果は、白番の井山裕太名人が張栩九段に336手まで2目半勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を2勝0敗とした。第3局は9月25、26日に鹿児島県鹿児島市「城山ホテル鹿児島」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山連勝、336手の激闘を制す」 「張栩、あと一歩届かず」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

2連勝と快調の井山名人ですが、本局は苦しい長期戦のようでした。
敗れた張栩九段、 【力戦奮闘】 も空しく錯覚は痛かった・・・。

久しぶりにタイトル戦に登場した張栩九段ですが、長期戦は若手有利のようです。先輩棋士として、何とか一矢報いたいところですが・・・。

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今回の対局地は愛知県田原市の「角上楼」。
2年前の名人戦第2局も当地で行われ、高尾九段が井山名人に勝ち2連勝。最終的には高尾九段が4-3(○○○●●●○)で名人位を奪取し、井山7冠を6冠に後退させたシリーズでした。

田原市は「たはらし」と読みますが、「たばら、たわら、たばる」と読む地域もあるようです。西南戦争で有名な田原坂は「たばるざか」でしたね。
歌手の田原俊彦は「たはら としひこ」、どうでもいいことですが・・・。

渥美半島

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1年前の記事(2017-09-17):第42期名人戦第2局/井山が勝利!1勝1敗に

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相手の身になる/白石裕・九段

2018-09-15 21:00:00 | 囲碁

囲碁書籍「基本の知恵・これだけは」-棋士の提言-より
碁を強くなろうという場合に、一番大切なことは「考えて打つ」ということでしょう。
しかも「急所」で考えて打つということです。
石を並べていれば楽しいという人なら、云うことはありませんが、少なくとも上達を心掛ける人は、局後に心が残るような碁、を打たなければいけないと思うのです。
それともう一つ「相手の身になって考える」ということも大切です。
「一人で巧いことをやってやろう」というのは碁の場合は通用しません。そこにはバランスというのがあります。考えて打つ楽しさを身に付け、相手の身になって考えることが出来たら、あなたの碁は見違えるようになるでしょう。

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子ども囲碁教室でも「相手の立場になって考えよう」と教えています。
ただ、 【先意承問】 (せんいじょうもん)  これって大人でも難しいことですね。

世の中、「子どもに教えることで、教えられる」いろいろありそうで・・・。

伊勢崎花火大会

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1年前の記事(2017-09-15):囲碁対局は畳派 vs 椅子派

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AI流講座/ダイレクト三々

2018-09-13 21:00:00 | 囲碁

週刊碁の連載講座「AI流講座/星の周辺新常識・ダイレクト三々」、河野臨九段の解説でもう15回となります。



「いきなり三々」は流行りでもあり、この手法にチャレンジしてみようと思いましたが、 【千変万化】 ついていけない・・・。

現在進行中の名人戦(井山-張栩)でも「ダイレクト三々」が出現し、常識のようになっています。
一昔前の非常識が流行になるとは、碁の神様もビックリ・・・。

これもAIの影響のようですが、世の中「AI」という単語は氾濫していますね。
AIで何が変わり、何が変わらないか・・・。

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1年前の記事(2017-09-13):NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」囲碁紀行

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天元戦(山下)、女流本因坊戦(藤沢)、挑戦者決定

2018-09-11 21:00:00 | プロ棋戦

天元戦/挑戦者決定戦
9月3日、日本棋院東京本院で、許家元碁聖と山下敬吾九段によって行われた井山裕太天元への挑戦者を決める第44期天元戦挑戦者決定戦は、山下が白番226手まで中押し勝ち。山下が8期振りの挑戦手合出場を決めた。第1局は10月19日、福井県あわら市で開幕する。

女流本因坊戦/挑戦者決定戦
9月6日、日本棋院東京本院で、藤沢里菜女流立葵杯と上野愛咲美女流棋聖によって行われた謝依旻女流本因坊への挑戦者を決める第37期女流本因坊戦挑戦者決定戦は、藤沢が白番200手まで中押し勝ち。藤沢が昨年のリターンマッチに臨む。第1局は10月10日に岩手県花巻市に開幕する。
     (日本棋院HPより抜粋)

「不屈山下、絶好調の許に完勝」 「藤沢、上野との熱戦制す、謝と4年連続対決」
     (週刊碁見出しより)

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天元戦は山下さんが、好調の許さんを破って挑戦者に名乗りを挙げました。
井山-山下戦はこの天元戦で11回目、「七大タイトルにおける同一カードの対戦回数」最多となるそうです。
ただ、これまでの対戦成績は井山さんの9勝1敗と偏っています。平成四天王・山下さんの奮闘を期待しましょう。

女流本因坊戦は藤沢さんが、こちらも好調の上野さんを下して挑戦者となりました。
かつて女王と呼ばれた謝さんですが、今は女流本因坊の一冠のみ。後輩の藤沢二冠(女流立葵杯、女流名人)との 【世代対決】 には負けられない・・・。

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1年前の記事(2017-09-11):芝野虎丸、本因坊戦史上最年少初リーグ!

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