天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
画像をクリックすると拡大されます。

第58期十段戦第2局/村川が勝利!1勝1敗のタイに

2020-03-30 21:00:00 | プロ棋戦

村川大介十段に芝野虎丸名人・王座が挑戦する第58期十段戦五番勝負第2局が3月26日(木)に大阪市中央区の「関西棋院」で打たれ白番の村川が310手までで2目半勝ちをおさめシリーズ1勝1敗とした。
注目の第3局は4月16日に長野県大町市「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「村川お返し、終盤一歩抜け出す」 「芝野、懸命に競り合ったが及ばず」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

村川十段がホームの関西棋院で勝利、終盤までの読みの鋭さが光りました。
敗れた芝野名人・王座、一進一退のシーソーゲームはヨセで損を・・・。

3冠を狙う芝野さんですが、本局は村川さんの優勢な局面が多かったようです。
芝野さんの碁は鋭い着想で圧倒するイメージですが、意外に細かい勝負が多いですね。

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-03-30):形勢判断してますか?

コメント

勝因は? 「幸運でした」

2020-03-28 21:00:00 | 囲碁

プロの対局で、勝者に対し「勝因は?」の質問に、「幸運でした(運がよかった)」と答える棋士が多いですね。
着手の良し悪しもありますが、最後は「幸運でした」。これが定番・・・。
敗者に対する心遣いでしょうが、アマも見習うべきか・・・。

麻雀などは「運」がつきものですが、囲碁・将棋は実力の世界。それでも「運」はあるのか・・・?
スポーツの世界で「運」を語る選手は少ないように思いますね。

人生にも「運・不運」があるでしょうが、問題は気の持ち方か・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-03-28):囲碁川柳・年間大賞2018/NHK囲碁フォーカス

コメント

コレラで逝った本因坊秀策

2020-03-26 21:00:00 | 囲碁

1862年(文久2年)、江戸でコレラが大流行し本因坊家内でもコレラ患者が続出した。秀策は秀和が止めるのも聞かず患者の看病に当たり、当人が感染しそのまま34歳で死去した。
この年御城碁が中止され消滅した。なお、本因坊家では秀策の看病によりコレラによる犠牲者は秀策以外は1人も出さなかった。
(Wikipediaより抜粋)

     ○ ● ○

新型コロナウイルスの影響で世界中が騒然となっています。
江戸末期にはコレラが大流行し、本因坊秀策も感染して逝去。秀策が立派なのは身を挺して、門人の看病に当たったことでしょうか。
碁の実力だけでなく、他者をいたわる気持ちが人一倍あったようですね。

県内の囲碁大会・囲碁教室などは軒並み休止、関係者もお手上げの状態です。
嵐が過ぎ去るのを静観するのみか・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-03-26):ワールド碁チャンピオンシップ2019/朴廷桓九段が優勝

コメント

囲碁川柳ほか・年間大賞2019/NHK囲碁フォーカス

2020-03-24 21:00:00 | 囲碁

先日(3/22)放送された「NHK・Eテレ/囲碁フォーカス」の「囲碁川柳・なぞかけ&創作四字熟語コーナー」では、2019年度の総合年間大賞が発表されました。

2019年度 総合年間大賞
<川柳>
 「エーアイを 真似て崩され もうエーワイ」

2019年度 総合年間大賞
<川柳部門>
 「よい手だと 碁ではワリコミ ほめられる」

<なぞかけ部門>
 「囲碁の強い人」とかけて「若いカップル」ととく
 その心は「チューをしがちです(中押し勝ちです)」

<創作四字熟語部門>
 「盤面総白」
 意味:上手との対局でいつもこうなること

     ○ ● ○

この1年間で1600件の投稿があったそうですが、囲碁の楽しみ方もいろいろですね。
選句者は落語家の桂歌助さん、前期の春風亭華柳さんにに比べるとモダンな印象です。

★大賞以外でザル碁党が選んだ佳作
<川柳>
 「コンビニで 碁石挟みで 硬貨出し」

<なぞかけ>
 「自宅で碁敵とばかり打ってる人」とかけて「井の中の蛙」ととく
  その心は「大会(大海)を知りません」

<創作四字熟語>
 「大石奉還」
 意味:ほとんど取っていた大石を生かしてやること

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-03-24):第31期女流名人戦第3局/藤沢が3連覇達成!

コメント

囲碁業界用語/花見コウ

2020-03-22 21:00:00 | 囲碁

花見コウ:自分が負けてもたいしたことはないが、相手が負けると損害の大きいコウ。


黒1とホウリコミでコウ、これは白が負けると死となり、黒の花見コウ。

黒の立場からすると「花見」の気分でコウ争いができるということでしょうか。
ただ、なぜ「花見」なのか・・・?

今年も各地で桜の開花宣言が聞かれますが、宴会などは自粛モードでドーモ・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-03-22):第61回女流アマ選手権/吉田美穂さん優勝

コメント

囲碁認定100問/碁ワールド2020

2020-03-20 21:00:00 | 囲碁

「月刊・碁ワールド4月号」に「令和初の腕試し2020・認定100問」の全応募者得点一覧が載っていました。 
全国からの応募者が3,658名+級位320名の計3,978名。昨年が4,400名でしたので減少傾向は止まりせん。
群馬県の応募者は56名で全応募者数の1.53%、全国の人口比率とほぼ比例しているようです。
ハガキ・封書での応募方法も時代遅れか・・・。

平均点は79.3点、ザル碁党もなんとかクリアしましたが、ヨセと中盤に難があるようです。
課題はやっぱり「読む力」、じっくりと丁寧に読む習慣をつけないと・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-03-20):第31期女流名人戦第2局/藤沢が勝ち1勝1敗に

コメント

大河ドラマ「麒麟がくる」/囲碁対局シーン

2020-03-18 21:00:00 | テレビ番組

大河ドラマ「麒麟がくる」は9回を終え、主人公・明智光秀は信長や家康など戦国時代の英傑と関わりが増えてきました。
3月放送に入り、大河ドラマでは定番の囲碁対局シーンも登場しました。
光秀の母・牧(石川さゆり)と叔父・光安(西村まさ彦)の対局シーン、牧が白番で棋力は上のようです。
歌手・石川さゆりの大河ドラマ起用は意外・・・。

対局シーンの囲碁指導は田尻悠人五段。過去に「西郷どん」、「おんな城主直虎」でも指導をしたとのこと。
田尻五段のツイッターに「盤面は本因坊算砂の棋譜に若干手を加えたもの。算砂は信長に仕えた棋士です」とありました。ナルホド・・・。
碁盤、碁石は歴史を感じさせますが、上物とはいい難い・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-03-18):第43期棋聖戦第7局/井山が防衛!7連覇達成!

コメント

令和三羽烏/一力、許、芝野

2020-03-16 21:00:00 | プロ棋士

「我ら令和三羽烏!、日本碁界を背負って立つ」
昨年、最年少で二冠に就いた芝野虎丸名人・王座、棋聖S・名人・本因坊の3リーグに在籍する一力遼八段と許家元八段。並み居る若手強豪の中でも、この3名が頭一つリードした感がある。
彼らに「令和三羽烏」と名づけ、日本囲碁界をけん引していって欲しいという期待を込めて、週刊碁編集室が夢の座談会を企画した。
   (週刊碁より抜粋)

     ○ ● ○

今週の週刊碁は1面~3面まで、「令和三羽烏/一力、許、芝野特別座談会」。
内容は「3人の特長(長所、短所など)」「AI出現以後」「井山三冠の存在」「令和囲碁界を背負う」など。
棋風、性格などそれぞれ個性的ですが、「令和三羽烏」の名に恥じない活躍をして欲しいですね。

過去、囲碁界での三羽烏
 ・戦後(アプレゲール)三羽烏 - 藤沢秀行、梶原武雄、山部俊郎
 ・木谷三羽烏 - 加藤正夫、武宮正樹、石田芳夫
戦後三羽烏は記憶にありませんが、木谷三羽烏の活躍は驚異的でしたね。木谷一門では彼らに続いて小林光一、趙治勲が碁界をリードしていきました。

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-03-16):囲碁認定100問/碁ワールド2019

コメント

コウは気楽にやってみよう/NHK囲碁講座

2020-03-14 21:00:00 | 本と雑誌

NHKテキスト/囲碁講座の別冊付録(2020年1月号~3月号)は「安斎伸彰のコウは気楽にやってみよう」です。

1月号「コウの基本のキ」
「コウ」は仕掛けられたほうは気楽
①一度はアテる・一度は取る
②アタリにはすぐツガない
③コウダテは「ちょっと得」でOK

2月号「コウダテにチャレンジしよう」
「コウダテ」になる手を見分けよう
・地で損をしない
・絶対に先手になる手を探す
・何度も続くように打つ

3月号「コウ」を楽しめるようになる練習問題

     ○ ● ○

プロの対局を見ているとほとんど場合「コウ」が現れ、「コウ」が勝敗の決定打になることも多いと思います。

アマの場合は、上手との対局でコウを譲歩するケースが多いようです。
ザル碁党の場合も、「え~い、面倒だ!」と損得抜きに解消し、形勢を損ねることもしばしばです。
「コウは気楽にやってみよう」といわれても・・・。

棋力はともかく、「粘りと冷静さ」を忘れてはダメですね。

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-03-14):ジュニア本因坊戦/群馬大会2019

コメント

第58期十段戦第1局/芝野虎丸名人・王座が先勝!

2020-03-12 21:00:00 | プロ棋戦

3月3日、大阪府東大阪市にて第58期十段戦五番勝負・第1局が村川大介十段と芝野虎丸名人・王座によって行われ、白番の芝野が3目半勝ちをおさめシリーズ先勝とした。第2局は、3月26日に大阪市中央区「関西棋院」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「芝野先勝、勇気の踏み込み奏功」 「村川、驚異的な粘りも・・・」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

3冠へ向け好発進の芝野名人・王座、序盤の劣勢を最強手で逆転しました。
敗れた村川王座、序盤でポイントを稼ぐも追撃支え切れず・・・。

今年も破竹の勢いを見せる芝野名人、3冠制覇が現実味を帯びてきました。
世界戦での活躍も期待されますね。

十段戦は以前、将棋にもありましたが現在は解消され、竜王戦に引き継がれているとのこと。
あと柔道や剣道など武道にもあるようです。こちらは名誉的な色彩が濃いようです。

     ○ ● ○

1年前の記事(2019-03-12):第57期十段戦第1局/井山が先勝!

コメント