天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第47期名人戦第6局/井山勝利で3勝3敗、最終局へ

2022-10-31 21:00:00 | プロ棋戦

第47期名人戦七番勝負の第6局が「あたみ石亭」で10月24日(月)・25日(火)と打ち継がれ、黒番の井山裕太名人が芝野虎丸九段に中押し勝ちをおさめシリーズ3勝3敗とした。
最終局は山梨県甲府市の常磐ホテル。最後までもつれた名人戦、11月2日(水)をお楽しみに。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山並ぶ、カド番で鬼の強さ」 「芝野、激闘一歩及ばず」
     (週刊碁見出しより)

    ○ ● ○

3-3のタイに持ち込んだ井山名人。週刊碁見出しの「驚愕の手抜き」に、朝日新聞は「心も見切った 井山の勝負手」「AIの評価なんの 流れ変える」とありました。「心理戦」でも異次元の強さか・・・。
敗れた芝野九段、うまくいかなかった・・・。

ついにフルセットにもつれた名人戦、百戦錬磨の魔王・井山名人の有利と見るが勝利の女神はどちらに・・・。

    ○ ● ○

1年前の記事(2021-10-31):第69期王座戦第1局/井山が先勝

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攻めながら損をする

2022-10-29 21:00:00 | 囲碁

囲碁雑誌の目次に「攻めの考え方」、副題「仕留めようとせず、攻めの余得が大事」とありました。

その中の失敗例に「攻めながら損をする」という解説。ナルホド「攻めながら得をする」は常識的ですが、実戦では「損をする」ケースの方が多いかも・・・。

「失敗は成功のもと」と言いますが、失敗例と成功例、棋力向上にはどちらを重視? ムズなところで・・・。

    ○ ● ○

1年前の記事(2021-10-29):英姿颯爽/謝依旻七段

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プロ棋士・四字熟語/余正麒、安田明夏、村川大介

2022-10-27 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の四字熟語、「つるりん(鶴山淳志八段、林漢傑八段)式観る碁のすすめ」

第57回:疾風怒涛/余正麒八段
★疾風怒涛(しっぷう・どとう):風が吹き荒れ、波が荒れ狂うさま。転じて、時代が激しく動き、大きな変化が社会に起こること。

りん:あまるくん(余八段)はさぁ、本来タイトルを持ってるべき人だよね。令和三羽烏(一力、許、芝野)って言われてるけど、実力的にはあまるくん入れてもおかしくなかったと思うもの。
つる:だよね。ただ、今までは令和三羽烏にだけはなかなか勝てなかった。
りん:でも、この度の王座戦では挑決で虎ちゃんを破って挑戦者に名乗りを挙げた。これは碁界の勢力図が変わるかも!?
つる:大躍進の予感!!

第58回:小春日和/安田明夏初段
小春日和(こはる・びより):冬の初めの時期の、春のように暖い気候のこと。「小春」は陰暦十月。

※今回・次回はウニこと鈴木伸二七段をゲストに迎えての特別編です。
りん:ウニ、卒業(囲碁フォーカス)、おめでとう!
ウニ:安田さんの魅力を言えばいいんですね。かわいいです。野原に咲く秋桜(コスモス)のように可憐です。優しさがしみてきたし、もう少しパートナーでいさせて欲しかった。
つる:ちょいちょいあの名曲っぽい(笑)。
ウニ:がんばり屋で基本は何でも自力でやろうとするタイプなんです。

第59回:整理整頓/村川大介九段
★整理整頓(せいり・せいとん)):物がきれいに片付けてある状態。きちんと物が揃そろえてあり、必要なときはいつでも取り出せること。

りん:風の噂でウニくんがサウナにハマったのは大ちゃん(村川大介九段)の影響って聞いたんだけど、そうなの?
ウニ:そうですね。村川さんは僕のサウナの師匠です。
つる:どんな風に誘われたの?
ウニ:村川さんは知識から入るタイプなんで、ちょっと説明が長かったですね。
りん:大ちゃんって理論家で、碁の研究でもきちんと頭で整理しているから、ウンチクを傾けがち(笑)。
    (週刊碁より抜粋)

     ○ ● ○

余正麒八段の王座戦、第1局は残念でした。相手は井山四冠、力を出し切れなかったようです。
第2局以降の巻き返しを期待しましょう。

「囲碁フォーカス」のアイドル・安田明夏初段。名曲「秋桜」の例えはハマっていました。
 ♪淡紅のコスモスが秋の日の~
   (省略)
 ♪こんな「小春日和」の穏やかな日は~

囲碁棋士の間ではサウナがブームなんでしょうか?
村川さんの魅力は、あのカスレ気味の声でしょうか・・・?

    ○ ● ○

1年前の記事(2021-10-27):第40期女流本因坊戦第3局/藤沢連覇!

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第70期王座戦第1局/井山が先勝

2022-10-25 21:00:00 | プロ棋戦

連覇を目指す井山裕太王座に余正麒八段が挑戦する 第70期王座戦挑戦手合五番勝負第1局が10月21日(金)に東京都港区「グランドプリンスホテル新高輪」で打たれ、井山が261手までで白番1目半勝ちをおさめシリーズ先勝とした。注目の第2局は11月11日(金)京都のウェスティン都ホテル京都で打たれる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山辛勝、連覇へ向け開幕制す」 「余、力出し切れず無念」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

初戦を制した井山王座(33)、徹底した手抜き作戦で、余の剛腕をいなした好局とのこと。
敗れた余正麒八段(27)、勝負所で踏み込めず惜敗でした。十代から注目された余さんも27歳、タイトルにあと一歩が遠い・・・。

【速報】今日は名人戦で芝野九段と第6局対戦、井山さんが勝ったようです。これで3勝3敗のタイ、「カド番の魔王」の面目躍如か・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は東京都港区「グランドプリンスホテル新高輪」。
対局者の2人は大阪が拠点、揃って東京遠征の心境はいかに・・・。

「プリンスホテル」というと、バブル時代の「赤プリ(赤坂プリンスホテル)」が浮かんできます。
当時、クリスマスの予約は、若いカップルで9月には埋まったそうです。バブルは遠くなりにけり・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2021-10-25):第46期名人戦第6局/井山勝利で決着は最終局へ

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第48期天元戦第2局/伊田が勝ち1勝1敗に!

2022-10-23 21:00:00 | プロ棋戦

第48期天元戦五番勝負の第2局が10月18日(火)に 北海道札幌市の「京王プラザホテル札幌」で打たれ、 黒番の伊田篤史九段が関航太郎天元に1目半勝ちをおさめた。
    (日本棋院HPより抜粋)
 
「伊田 大逆転、勝利への執念実る」 「関、終盤に詰めの甘さ」
    (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

1-1のタイに戻した伊田九段、中盤までの劣勢をヨセで逆転勝利。
敗れた関天元、優勢に進めながら終盤の錯覚で無念・・・。

週刊碁の見出しに「狂った歯車戻せず」とありました。リズムが大切のようですね。

     ○ ● ○

今回の対局地は 北海道札幌市の「京王プラザホテル札幌」。北海道は紅葉のシーズンですね。

全国で旅行支援キャンペーンが行われており、北海道旅行も賑わっているでしょう。
ただ、この旅行支援の恩恵を受けるのは「お金とヒマのある人」、観光業界はプラスでしょうが庶民感覚としてドーモ・・・。

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1年前の記事(2021-10-23):映画「燃えよ剣」

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NHK朝ドラ/舞いあがれ!

2022-10-21 21:00:00 | テレビ番組

向かい風を受けてこそ、飛行機は高く飛べる!
さまざまな困難に翻弄される今、空を見上げて飛ぶことをあきらめないヒロインの物語を通して、明るい未来への希望を届けます!
    (NHK、HPより抜粋)

     ○ ● ○

10/3からスタートしたNHK朝ドラ「舞いあがれ!」。
五島列島の風景・人情、爽やかなスタートでした。

舞台は五島から東大阪に戻り、ヒロインは大学生になるんですね。
溌剌とした青春行進曲を期待しましょう。

舞台となる東大阪市は囲碁棋士・井山四冠の出身地ですね。
朝ドラの影響で更に舞い上がるか・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2021-10-21):獅子奮迅/山下敬吾九段

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NHK囲碁講座/”アマ・ミス”クリニック

2022-10-19 21:00:00 | テレビ番組

観るだけでも楽しい! 打つともっと楽しい!!
10月~3月は「カンカン先生の“アマ・ミス”クリニック」、新講師は林漢傑八段が登場!今回の講座テーマは「アマの碁」。アマチュアが陥りがちなミスをカンカン先生が適切に処置します!
   (NHKオンラインより)

     ○ ● ○

10月から始まった囲碁フォーカス・囲碁講座(Eテレ・日曜・12時~)は「カンカン先生の“アマ・ミス”クリニック」。
今回はドクターで登場の林漢傑八段。聞き手の安田明夏初段も白衣でした。

レベルは前講座「磨け!バランス感覚“いい”かげんで打ってみよう」より易しい感じでしょうか。
新講師のカンカン先生(林漢傑八段)は、前講師の鈴木伸二七段よりフレンドリーで若い感覚ですね。

2回分見ましたが、“アマ・ミス”は自分でも「あるある!」・・・?
こども囲碁教室でも取り上げたいのですが、手段がムズなところで・・・。

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1年前の記事(2021-10-19):第46期新人王戦第3局/外柳是聞が初優勝

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第47期名人戦第5局/井山意地を見せた2勝目!

2022-10-17 21:00:00 | プロ棋戦

第47期名人戦七番勝負の第5局が静岡県河津町「今井荘」で10月12日(水)・13日(木)と打ち継がれ、白番の井山裕太名人が芝野虎丸九段に中押し勝ちをおさめた。
井山はこれで2勝目。注目の第6局は10月24日、25日に静岡県熱海市の「あたみ石亭」にて行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山激勝、底力見せ2勝3敗」 「芝野、後半競り負け」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

カド番を凌いだ井山名人、朝日新聞の見出しに「逆境の井山、妙手また妙手」「芝野の包囲網、蟻の一穴から突破」とありました。
また、立会人の高尾九段は「いつもカド番で流れ変えちゃう」と。
敗れた芝野九段、内容は悪くなかった・・・。

これでスコアは井山名人の2-3、「カド番の魔王」の逆転劇は起こるか?
まだ有利な芝野九段ですが、昨年の本因坊戦では3-1から逆転を喫しており、メンタル面がどうか・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は静岡県河津町「今井荘」。
伊豆方面への鉄道では「踊り子号」が有名ですね。

娘たちが学生の頃、新宿から「スーパービュー踊り子」に乗った記憶があります。
まだ、リゾート列車が少ない時代、車窓からの海岸線を眺め、はしゃいでいましたね。

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1年前の記事(2021-10-17):第46期名人戦第5局/一力が難局を制す

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第41期女流本因坊戦第1局/藤沢が先勝

2022-10-15 21:00:00 | プロ棋戦

藤沢里菜女流本因坊(24)に上野愛咲美女流立葵杯(20)が挑戦する第41期女流本因坊戦5番勝負の第1局は10月4日、岩手県花巻市の佳松園で打たれ、藤沢女流本因坊が黒番中押し勝ちし、先勝した。
藤沢女流本因坊は3期連続6度目のタイトルが懸かり、上野女流立葵杯は前々期、奪われたタイトルの奪還を目指す。第2局は10月23日、秋田県能代市の旧料亭金勇で行われる。
     (共同通信HPより抜粋)
 
「藤沢、防衛へ好発進」 「上野、僅かに届かず」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

初戦を制した藤沢女流本因坊、中盤の絶妙手からリード守り切りました。
敗れた上野女流立葵杯、楽観派が仇になったかも・・・。

両者、これまでのタイトル戦は9度(藤沢6勝、上野3勝)。現在のタイトルは藤沢2冠(女流本因坊・女流名人)、上野4冠(女流立葵杯・女流棋聖・若鯉戦・SENKO CUP)。
ツートップの争いは続きそうですが女流の場合、ライバル意識は薄いように感じますね。

今回の対局地は岩手県花巻市の花巻温泉「佳松園」。女流本因坊戦は20年連続、20回目の開催とのことです。
高校野球の甲子園と同様、女流棋士にとっては目標の対局地でしょうね。

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1年前の記事(2021-10-15):こども囲碁教室再開(2021年10月)

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第48期天元戦第1局/関が攻防を制す

2022-10-13 21:00:00 | プロ棋戦

連覇を目指す関航太郎天元に伊田篤史九段が挑戦する第48期天元戦五番勝負の第1局が10月3日(月)に三重県伊勢市「伊勢かぐらばリゾート 千の杜」で打たれ、黒番の関航太郎天元が中押し勝ちをおさめた。
    (日本棋院HPより抜粋)
 
「関、冷静に勝ち切る」 「伊田、2手目天元!!」
    (週刊碁、見出しより)

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初戦を制した関天元(20)、伊田挑戦者の大胆な攻めにも怯まず快勝でした。
敗れた伊田九段(28)、2手目の天元打ちも実らず・・・。

「関 VS 伊田」戦はNHK杯でも戦っています(8/14放送)。
この時は黒番の伊田九段が、初手三々から目ハズシのスタート。関天元は終始冷静な着手で、地合有利の勝利でした。
年長の伊田さんが大胆な着手なのに、若い関さんが冷静な着手、棋風は年齢に関係ないか・・・。

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三重県伊勢市「伊勢かぐらばリゾート 千の杜」。三重県は伊田八段の地元、残念でした。
対局者の昼食は関さんが「伊勢うどん」、伊田さんは「天ぷら蕎麦」。

10年ほど前に伊勢を訪れ、「伊勢うどん」を食べた記憶があります。
太麺で柔らく、ぶっかけのタレは黒っぽい濃厚風味のようでした。
関東人にはコシがなく物足りないかも・・・?

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1年前の記事(2021-10-13):第28期阿含・桐山杯決勝/許家元、初優勝!

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