く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<イヌサフラン> 別名「コルチカム」 サフランより一回り大きなピンクの花 

2014年10月01日 | 花の四季

【地中海沿岸地方原産、有毒植物―中毒死も】

 北アフリカ~ヨーロッパ、西アジアなどの地中海沿岸地方に自生するイヌサフラン科(旧ユリ科)の球根植物。日本には明治時代前期に渡来してきた。9月下旬~11月頃、葉を出す前に球根から長く伸びた花茎の先に藤色がかったピンクの花を付ける。球根を土に植えずに放置していても花が咲くという変わった特性を持つ。

 イヌサフランの別名「コルチカム」はコーカサス地方にあった古代国家コルキスにちなむ。花がサフランやクロッカスによく似ていることから「オータム・クロッカス」や「オータム・リリー」などとも呼ばれる。ただ、サフランやクロッカスはアヤメ科に属し、分類上は全く縁がない。イヌサフランの花は一重咲きが一般的だが、園芸種には八重咲きや純白、大輪などの品種もある。

 和名のイヌサフランは香料や染料、薬用に利用されるサフランに比べ、役に立たないということで冠に「イヌ」と付けられたらしい。だが、イヌサフランは球根や種子、葉など全草にコルヒチンという成分を含み、古くから通風の治療薬として利用されてきた。コルヒチンには染色体を倍化させる作用もあり、種なしスイカなど植物の品種改良にも活用されている。

 ただ毒性が極めて強いため要注意。誤って食べると嘔吐や下痢を催し、重症化すると死に至る。この9月には静岡県で食用のギョウジャニンニクと思い込んで栽培していた70代の男性が、つぼみを食べて中毒死したばかり。7年前にも新潟県で葉を炒め物にして食べた男性が亡くなっている。犬が庭に植わっていた球根を掘り返して食べて死んだことも。国民生活センターは葉がギョウジャニンニクと、球根がジャガイモと間違いやすいとして、取り扱いに注意するよう呼び掛けている。 


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