ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『きっと、またあえる』

2020-10-24 23:45:39 | 洋画
「きっとシリーズ」の第3弾がついに公開された。当然各作品に関連はなく、このままインド版沈黙シリーズでも目指しているのだろうか。

こういうタイトルをつけられると否が応でも『きっと、うまくいく』と比べたくなってしまう。同じ大学生活が舞台でもあるし。まあ、細かい比較を言っても野暮なのでその辺は端折ってしまうが。

面白いか面白くないかで言えば普通に面白い作品だが、良くも悪くも分かりやすい作品でもある。インドの教育問題に切り込んだ社会派作品というよりは、スポコン映画のノリだ。やはり「きっと、うまくいく」がちらついてしまう。

負け犬寮生の主人公たちは万年寮対抗のスポーツ大会で最下位。あの手この手で奮闘するお話。いろいろ卑怯な小細工をして勝っていくが、あの程度の小細工で勝てるならちょっと頑張れば普通に勝てるのではと誰もが思ってしまう。
そもそも寮対抗のスポーツ大会というのも寮ごとのカーストというのもいまいちピンとこない。

とはいえ前述した通りに映画としては普通に面白い。弱小チームが下克上を狙う王道シナリオは万国共通なんだな。それに加えインド映画らしからぬ下ネタも連発でスポーツ以外の場面でも飽きさせることはない。各キャラクターも立っていて魅力的だ。

ただ、それだけに受験失敗した息子への昔話を語るという設定が、どうもチープに感じてしまう。変にドラマを盛り上げようとせずに普通に大学生活を描いた物語とした方が私としてはしっくりくる。

劇中「operating theatre」という単語が登場するが、「theater」と違うんかと思ったが、イギリス英語とアメリカ英語の違いなんだね。こういうところにもイギリス統治の影響も出ているのかとちょっぴり賢くなったかな。