経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

11/5の日経

2015年11月05日 | 今日の日経
 今日の経済教室の諸富先生の論考は傾聴すべき内容だったね。筆者は「給付措置派」だが、自分とは違う意見にこそ真剣に耳を傾けたいものだ。むろん、給付措置にも弱点はあるものの、本コラムが薦める社会保険料軽減型は最も弊害が少ないと考える。残る弱点の雇用者以外の扱いは、別途の措置で補うよりほかないという割り切りになる。政策は、よりマシなものを選ぶという行為にならざるを得ない。

 社会保険料軽減型の給付措置は、逆進性解消だけでなく、日本の経済社会の最大の桎梏である非正規労働を一掃できるメリットもある。まあ、現実には、それに欠かせない社会保険の適用拡大を、20年かけてノロノロとやるのだろう。待機児童の解消は、エンジェル・プラン以来、20年かけて、未だ到達していない。財政をケチり続けた結果、団塊ジュニアを少子化に追い込み、人口崩壊を招来した。また、同じことになりそうである。

(今日の日経)
 郵政上場、次は成長力。経済教室・軽減税率には税額票の導入が不可欠・諸富徹。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2015年度の税収は4.4兆円上ブレ | トップ | 高い有効求人倍率の幻想 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

今日の日経」カテゴリの最新記事