12/19の日経

　補正10兆円のうち、半分は税収上ブレや予算の余りだ。つまり、それだけ財政がカネの循環をせき止めていたということである。隠れてデフレ圧力をかけ、景気が停滞して、大規模な財政出動に追い込まれる。これが日本お得意のストップ&ゴーの財政運営である。

　国債残高もGDP比の100%を超えるようになると、GDP比という観点で悪化させることが難しくなる。単純な算術の問題で、財政出動をして、その分だけGDPが増えると、借金の額は増えても、比率は下がるからである。

　日本が100%を超えて着実に比率を悪化させてきたのは、財政出動の分だけGDPを積み増すことにさえ失敗してきたからである。せっかく財政出動をしても、需要に導かれて設備投資が出る前に引っ込めてしまう。こういうことをして、算術問題を難しさを超えてきたのである。

(今日の日経)
　大型補正で一致、10兆円規模が浮上。日銀総裁に物価目標を要請。日本郵政社長に坂氏。トヨタ生産計画は国内1割減。日経平均・海外の買い膨らむ。住宅ローン参入を段階的に。職業訓練を非正規にも。南欧の赤字削減達成できぬ公算、景気低迷で税収減。広東トップに胡春華氏。100ドルのスマホ続々。20年債利回りに上昇圧力。北欧にみる漁業浮上。経済教室・インフラ更新・根本祐二。