経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

3/20の日経

2014年03月20日 | 今日の日経
 日本の財政当局は国民に自然増収を隠していたが、経済界にはお見通し。増収分で税率を下げろとやられてしまった。最初から自然増収を組み込み、消費増税を後ろ倒ししていれば、こうはならなかっただろう。増税の欲をかいたために、税制に穴を開けられた。不幸なのは国民だ。正直さが強いのは、現実に則すからである。現実をごまかす狡猾さなんぞ脆いもの。日本のエリートには、こんなところから説かねばならんのかね。

 それにしても、日本人にとって、法人減税は「宗教」の域に入ってきたようだ。他策との比較をしなくなれば、戦前の「満蒙は日本の生命線」と叫んでいた頃と何も変わらない。他国もしているからという理由は、日本人には絶対的なのだろうな。「植民地は儲からず、世界貿易にこそ利あり」と損得を比較した石橋湛山は、今でも異端者なのだろう。「この道しかない」と殉じることは美学に過ぎない。リアリズムとは対極にあるものだ。

(今日の日経)
 ソニーが部品メーカー選別。法人税下げ15年度から。賃上げ・横並びの呪縛。中国バブル崩壊の予兆、不動産会社が破綻。地価・担保価値増で借りやすく。新車販売15%減見通し。工作機械、中国底打ち。販売員正社員か広がる、ユニクロ1.6万人。マンション供給息切れ。経済教室・農業関税・木村福成。インド工科大。

※需要が底打ちして景気が上向くと、地価が上がって信用も伸び、人材確保を狙って正社員化も進む。これが好循環というもの。中国は逆の局面であり、日本は元を断つ方に行く。

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