J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

全市町ホームタウンに支えられるレノファ山口6

2017-04-17 00:44:05 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 山口さん来てます。普通に試合結果などを観ている読者の方にはピンと来ないのかもしれませんが、当ブログにはわかります。Jリーグに昇格し、まずは地固め。無造作に数字や成績を追うだけではなく、しっかり地域に根を張る事に注力し、どういう成績でも変わらず地域から多くの支援が集まるシステムを構築した後に、今度はJ1昇格を本気で狙うという思惑なのではないでしょうか。今回の吉報を機に、山口さんの単独タイトルを変更させていただきました。まずは、全市町のホームタウン化です。以下、抜粋して紹介。
   
【ホームタウン追加承認による、山口県13市6町ホームタウン】
 6市6町より支援承諾を受け、「Jリーグ規約第21条1項」の規定に基づいてJリーグに申請したホームタウンの追加について、Jリーグ理事会において正式に承認。この承認をもちまして、山口県全県である13市6町へのホームタウン化が完成。山口県13市6町とともにオール山口でJ1を目指し、今後も山口県全域においてスポーツを通じ、より幸せな社会創りに貢献すべく全力で取り組んで参る所存。
<新たにホームタウンの支援承諾を受けた自治体>
 萩市、下松市、岩国市、光市、長門市、柳井市、周防大島町、和木町、上関町、田布施町、平生町、阿武町
<ホームタウン>
 山口市・下関市・山陽小野田市・宇部市・防府市・周南市・美祢市・萩市・下松市・岩国市・光市・長門市・柳井市・周防大島町・和木町・上関町・田布施町・平生町・阿武町【山口県全県】
〔河村社長のコメント(抜粋)〕
 今後は、各市町とともに当クラブを通じた地方創生、まちづくりに向けて精進していく方針。山口県13市6町とともに「オール山口」でJ1昇格に向けて戦っていきたい。
〔各市町からの主なコメント(抜粋)〕 
〔萩市長〕
  今後はクラブと協力し、「だれもが、スポーツ活動を通じた活力のある萩市」の実現に取り組み、市民を含めた関係団体と協働してレノファ山口FCを支援したい。
〔下松市長〕
 今後は、市民や関係団体とともに、スポーツのみならず、あらゆる分野においてクラブと連携して取り組みつつ、ホームタウンとして「レノファ山口FC」の更なる飛躍に貢献したい。
〔岩国市長〕
 新たな関係が築かれたクラブとは、本市のスローガンであります「スポーツでいわくにを元気に!」の実現に向けて、協力・連携してまいりたい。
〔光市長〕
 今後は、クラブとともに、「スポーツを通じた元気なまちづくり・人づくり」の推進を図り、市民の皆様や関係団体と一体となって、J1昇格への熱い戦いに向けて、光市から声援を送りたい。
〔長門市長〕
 今後は、クラブと長門市が強い連携を行い、サッカーはもとより地域のスポーツ振興を図ってまいりたい。
〔周防大島町長〕
 周防大島町では、町総合計画の主要施策の一つである「町民協働によるスポーツの推進」を図っていく中で、クラブとスポーツ交流を深め、町民の皆様と一緒に応援していきたい。
〔和木町長〕
 今後は、クラブと連携し、本町のスポーツ振興をはじめ、にぎわいのある町づくりの実現を目指すとともに、町民や関係機関が一体となり、クラブの活躍を応援したい。
〔上関町長〕
 今後は、クラブと協力し、本町の町民憲章にある「スポーツに親しみ、心身共に健康で明るいまち」の実現に取り組み、町民の皆様や関係団体と一緒に上関町からも声援を送りたい。
〔平生町長〕
 今後は、町民や関係団体と一緒に郷土のチームとしてより一層声援して参りたいと思います。同時にクラブと協力し、本町のスポーツ推進計画の基本理念である「スポーツで人とまちをつなぐ元気な平生」の実現に取り組みたい。
J2山口公式HP該当ページ:http://www.renofa.com/archives/21769/
Jリーグ公式HP該当ページ:http://www.jleague.jp/release/post-48411/

 素晴らしいですね。こうして各首長のコメントが並ぶと、いかに地域に根差した状態かよくわかると思います。仮にJ2岡山で置き換えてみると、総社とか井原、真庭の市長、里庄の町長からこういうコメントが届くような状況です。岡山では無い風景です。あと、たぶん全県をホームタウンとするクラブで全市町村をホームタウン化するのは他には例が無いのではないでしょうか。それくらい画期的な事です。山口さんにしかできない快挙なのではないでしょうか。J2岡山も岡山市ばかりでなく、県民クラブとしてもう少し視野を広げてみてはいかがでしょうか。まずはもう少し倉敷市と津山市で活動を広げるとか。観客の動向調査では岡山市民ばかりというデータが出ているから、岡山市に注力しているのかもしれませんが、ファジアーノ岡山の「岡山」は岡山市という訳ではなく、岡山県という意味が多く含まれていると思いますので。
 山口さんは、県下のあちこちから観戦に訪れる風景を思い描いておられますが、実は当ブログも過去の記事で、県北をはじめとして県下あちこちから応援バスが集まってくる空想ばなしを書いた事があります。
 そして、早速宇部市さんがホームタウンとしての活動を活発にされています。以下、抜粋して紹介。

【宇部レノファ応援コスチュームを山口宇部空港に展示】
 宇部市では、宇部フロンティア大学付属香川高校とのコラボにより、宇部市がレノファ山口を応援することをイメージしたコスチュームを生徒がデザイン・製作。デザイン・製作は、宇部フロンティア大学付属香川高校生活デザイン科3年のファッションデザインコースの学生5人。
展示場所: 山口宇部空港国内線ターミナルビル1階到着ロビー宇部市PRコーナー
展示期間: 4月11日(火)~5月19日(金)
J2山口公式HP該当ページ:http://www.renofa.com/archives/22719/
            
【宇部市 ホームゲーム観戦 宿泊特別割引】
 宇部市では、J2山口のホーム戦の前日または当日に宇部市内のホテル・旅館(旅館組合加盟)の宿泊者を対象に宿泊助成制度を実施。宿泊時に観戦チケットを提示すると2,000円の割引。対象宿泊施設はこちら。
J2山口公式HP該当ページ:http://www.renofa.com/archives/22821/

 公共施設にユニレプや選手が読む本を飾るというのはどこでもやっている事で、もはや珍しい活動ではありません。山口さんはホームタウンとして、地元の学生がオリジナルで応援コスチュームを考案して展示するという一歩進んだ事例です。これも地域に根付いた活動です。試合に高校生が出店等で参加というのも、もはやどこでも見られるイベント風景。山口さんのは一歩進んだ活動です。
 いいですね、いわば「レノファ割」で、旅館組合加盟とのコラボというのがいいと思います。次は美弥市と下松市の事例です。以下、抜粋して紹介。

【レノファ山口FC×秋芳洞 「レノファ割」】
 J2山口の試合チケットを提示すると、秋芳洞の入洞料金が割引となる「レノファ山口FC×秋芳洞<レノファ割>」を、一社)美祢市観光協会に今年度も実施。美祢市観光協会は昨年から、観光とスポーツの側面から山口県を盛り上げていきたいとの思いで「レノファ割」企画を実施。今後も、美祢市観光協会とクラブで協力し、観光とスポーツの側面から、山口県を盛り上げていく方針。
対象試合: 4月15日(土)から平成30年3月31日(土)までに開催される全試合
内  容 : チケット提示で秋芳洞入洞料金を割引(チケットを持参した本人のみ1回限り)
        大人・高校生1,200円→800円/中学生950円→600円/小学生600円→300円
一社)美祢市観光協会公式HP:http://www.karusuto.com/
J2山口公式HP該当ページ:http://www.renofa.com/archives/22769/
    
【下松市ホームタウンポスター】
 下松市で、ホームタウンポスターの掲示を開始。市役所やその他市内施設に掲示予定。
J2山口公式HP該当ページ:http://www.renofa.com/archives/22723/
 
 レノファ割いいですね。J2岡山で例えてみれば、備中松山城や井倉洞が「ファジ割」で見学できるような話ですか。いいですね、山口さんのレノファ割はサポートショップを越えた域に達しています。これもホームタウン効果でしょうか。あと、ホームタウンポスターは、クラブが用意したオフィシャルポスターではなく、ホームタウンが自ら考えたオリジナルデザインの内容。サポーターはオフィシャルポスターを、行政はオリジナルのポスターをローラーするのでしょうか。
 あくまで一般的な論評ですが、こういう活動が出てくると、一般的に出てきそうなのが「変わった事するのはやめよう。普通の事をしよう」という価値観。例えば、果たして山口さんのこういう事例はそういう価値観でしょうか。アウトソーシングができず、ファン・サポーターのための公共財のはずなのに、地蔵のように動かずに後発の存在に次々と抜かれていく方がよっぽど変わっている事だと個人的に思います。どのカテゴリという訳でない、あくまで一般的な想像ばなしですが。
 これからも、次々と各ホームタウンがこういう活動を実施するはずです。また、まとめて紹介したいと思います。ただ、今日の試合で山口さんは千葉さんに負けてしまいました。昨日、DAZNでちょっと見ていましたが、疑惑のゴールのようにも見えたので不運な面もありましたね。順位もJ3降格圏の21位ですが、大丈夫でしょう。今年は地固めのようなイメージもあり、たぶんそのうち上に上がってくるのでは。当ブログはこれからも山口さんにも注目していきたいと思います。うらやましいなと。
J2山口関連⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170224
  〃     ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170109
  〃     ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160820
  〃     ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160715
  〃     ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151130
  〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150928
  〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141122

  〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101012
  〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100602
  〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090922
  〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070507

  〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060611
  〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060223


 話は変わり、今日、丸亀でアウェー讃岐戦がありました。その模様は明日。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする