河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1510- 春尽くしプログラム比較 バーンスタイン対カンブルラン

2013-09-08 18:29:00 | インポート


1984年3月22日(木)、23日(金)、24日(土)、27日(火)
・コープランド アパラチアの春 28分
・シューマン 交響曲第1番 春 36分
・ストラヴィンスキー 春の祭典 34分
レナード・バーンスタイン
ニューヨーク・フィルハーモニック
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2013年9月8日(日)
・ドビュッシー 映像より春のロンド 7分
・シューマン 交響曲第1番 春 35分
・ストラヴィンスキー 春の祭典 18分/20分
シルヴァン・カンブルラン
読売日本交響楽団
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一曲目の違いは、アメリカ人とフランス人の違いか。
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1509- 春尽くし、春のロンド、シュマ1春、春の祭典、シルヴァン・カンブルラン、読響2013.9.8

2013-09-08 18:25:12 | インポート

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20130-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2013年9月8日(日)2:00pm 東京芸術劇場
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ドビュッシー  イメージより春のロンド 7分
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シューマン 交響曲第1番 春 35分
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ストラヴィンスキー 春の祭典 18分/20分
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シルヴァン・カンブルラン 指揮 読売日本交響楽団
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季節とは関係なくて、ハルサイ初演100年に引っかけた春尽くし企画だろうか。冒頭のドビュッシーをコープランドのアパラチアの春に替えれば、バーンスタインが昔やった企画演奏と同じになる。
前週のユニークなプログラムの時と同様、オーケストラの引き締めが効いている。会心の出来だったのはシューマンの春。こんなに鳴っていいのだろうかという感じで、心地よくピシッと締まった演奏、やたらとでかい音でなくてもこれだけピッチ、縦、刻みが揃えば自然とホールに鳴り渡る。スピード感というと語弊があるが、テンポが速いということではなく、滑るような演奏。ブラスが心地よく鳴り響き、弦が消されることなくズッシーンとくる。例えば収録CDサウンドを聴いたときに、よく整理された演奏どまりに聴こえたりするのがこのような演奏、評もだいたいそんな感じ。やはり現場で生で聴いてみないと味わえないものがたくさんある。第一義的には作曲者の曲を聴くのであるが、こうゆう演奏でこそその価値があらためてわかるというものだ。いやぁ、いい演奏でした。
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後半のハルサイ。スコアはめくっているが、余裕の演奏だったと思います。はめが外れない程度のカンブルラン余裕の出し入れ、随所に指揮者の意思が明確に感じられる演奏でした。ここでも引き締めモードはしっかり効いていました。
以前、同じオーケストラで聴いたロジェストヴェンスキー(2004.9.22)と同じぐらいの結構スローな演奏でしたけれど、中身はまるで違う。
細部と全体の両方から光をあてたような演奏、クレンペラーはいつもスコアをみて棒を振っていたということですが、カンブルランも、ちょっと大げさかもしれませんが、クレンペラーがベートーヴェンの8番をスコアを見ながら振っている、そんな感じのハルサイでしたね。ディテールへの配慮、つまり内部から光が溢れてくるような入念な響きへの余裕の配慮、それと曲想の転換の見事さ、バレエとしての面白さみたいなものですかね。その両方がこの演奏から聴けました。フル馬力の熱演というより、余裕の流し運転。日常的な演奏にこそ価値がある。このオーケストラ1980年前後の演奏からは想像もつかない(つかなかった)。
両曲ともに楽しめました。ありがとうございます。
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最初の曲、春のロンド、自国のフランス物から選ぶとすればこれかな。イメージは全曲演奏を聴いてみたいですね。
おわり