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2010年12月13日(月)7:00pm
サントリーホール
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ブルックナー 交響曲第8番
ハ短調WAB.108ハース版
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尾高忠明 指揮 読売日本交響楽団
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Ⅰ:16分
Ⅱ:14分
Ⅲ:27分
Ⅳ:24分
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全く自分のものになっていない。曲が指揮者のものとなっていない。第4楽章の展開部におよんでも停滞する音楽、全く流れない。
なぜだろう。おどおどしているような自身無げな棒だ。練習の成果が出るというのではなく、出たとしたら練習不足の成果がでたのかもしれない。ブルックナーの実演練習?
おそらくプレイヤーも一部の聴衆もミスターSを背後に感じながらのブルックナー奏法、聴き方がある部分確立していてその上での別指揮者のブルックナーという側面が強い。インスピレーションがない指揮者では、ミスターSの上をいくことは到底できない。
棒の振り方も違和感のあるもので、ブルックナー慣れした棒ふりならもっと動きの少ないものになっている。確信のない分だけ大振りになってしまっている。お得意のイギリスもの、ブラバン系の音の響きなどとは構築が異なるものであって、わりと致命的なような気がする。エルガー、R.V.W、ブリテン、ホルスト、あたりだったらこれでいいが、響きのポテンシャリティー、音場の高さが違うと思うので、もう少し工夫と経験が必要だ。確信のある棒のブルックナーではない。
どっちにしろ、エルガーの3番は横に置くとしても1番2番のオーソリティー、その方面の指揮者だ。何しろ30年以上前から、ウォルトン、パヌフニクなどあすこらあたり振っていた指揮者だし。
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舞台を正面にみて、右側にトランペット、その左つまり正面奥にトロンボーン、その左にチューバ、その左にワグナーチューバ、その手前がホルン。少し不思議な並びではある。
今日のホルンは問題あり。ワグナーチューバも含めどのようなメンバー布陣なのかわからないけれど。
要所ははずしていないが不安定。特に後半で顕著。さらに、曲に溶け込んでおらず、特にトップ、セカンドの違和感はちょっと。ただ、3番の包み込むような音色と安定感はわりと納得。
いずれにしろ、ワグナーチューバ、ホルン、あわせて洗濯機のザブザブすすぎモードみたいな感じ。もうちょっと締めないと。
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指揮者、オケ、この日一回だけの演奏にどれだけ練習したのかな。そうゆう問題じゃないか。
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