河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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961- ダムロッシュ ニーベルンゲン・トリロジー1921.10.30

2010-01-26 00:10:00 | 音楽夜話NYP



961- ダムロッシュ ニーベルンゲン・トリロジー1921.10.30

1928年にニューヨーク・フィルの前身のフィルハーモニック・ソサエティとニューヨーク・シンフォニーが合併するまで、ウォルター・ダムロッシュは合併される側となるニューヨーク・シンフォニーを精力的に振っていた。
そして、たまにピアノでも張り切っていた。
特にワーグナーに関しては、棒だけでは飽き足らず、ピアノで解説付きのリサイタルをしたりしていた。

前日にヤング・ピープルズ・コンサートを振ったその両腕でワーグナーのリサイタル。

1921年10月30日(日) 3:00pm アイオリアン・ホールAEOLIAN HALL

解説によるリサイタル

ワーグナー/ニーベルンゲン・3部作
     バイ・ウォルター・ダムロッシュ
     “ワルキューレ”
ピアノ、ウォルター・ダムロッシュ

もうずいぶん昔のことなので記憶も薄れてしまった。ニューヨーク・シンフォニーをお父さんのレオポルドのあと引き継いで振っていた頃で、オーケストラ、指揮者、聴衆ともに一番幸せな時代だった。フィルハーモニック・ソサエティとは同じマンハッタンにあって競う仲。この1921-1922シーズンも、アルバート・コーツと37プログラムをだいたい二人で振り分けたんだ。たしか。
前日のヤング・ピープルズ・コンサートを終え、11月3日4日のサブスクリプションまで日があったので指環の解説をしようということになり、指環で一番人気のあるワルキューレの解説をやったんだ。サブスクリプションのプログラム後半はワーグナーをやるのでちょうど時期的にもよかったというのもあったね。たしか。
ワルキューレは休憩入れて5時間のオペラだから、そこらへんうまくコンパクトにまとめて説明したと記憶する。
ただ、このあと日を置いてジークフリートと神々の黄昏の解説もあるので、そこらあたり指揮の合間、コンディションには気を配っていたよ。神々の黄昏は6時間近くなってしまうオペラなので、2回に分けて解説をやることになっていたしね。
たしか、ジークフリートは11月13日(日)、神々の黄昏は11月20日(日)がプロローグと第1幕、12月18日(日)に第2幕第3幕の解説をしたんだっけ。

このアイオリアン・ホールというのはタイムズスクエアのあたりにあって、ピアノを作っているアイオリアン・カンパニーのビルのなかに、だいたい1100人ぐらいのキャパで、あの当時、我らニューヨーク・シンフォニーはこのホールとカーネギー・ホールで演奏していたんだが、カーネギー・ホールの方はフィルハーモニック・ソサエティのオーケストラがめいっぱい使っていたんで、空きを調整しながらっていう感じだったなぁ。

プログラムにはニーベルンゲン3部作と記載されているだけで、序夜のラインの黄金の解説があったのかどうかは、タイム・トラベルしてみないことにはわからない。
1921年10月30日(日)ワルキューレ
1921年11月13日(日)ジークフリート
1921年11月20日(日)神々の黄昏
  プロローグ+第1幕
1921年12月18日(日)神々の黄昏
     第2幕、第3幕

おわり