河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

164- 拍手がこない!!クナのブル8

2007-01-10 21:21:00 | 音源



昨年2006年11月頃、ドリームライフからでたクナのブル8を買った。平林さんプロデュースでCDの作りも、見た目、きっちり。

ブルックナー 交響曲第8番
ハンス・クナッパーツブッシュ 指揮 ミュンヘン・フィル
1963年1月24日 ヘラクレスザール ライブ
DREAMLIFE DCLA-7011 \2,400 (2枚組)

ウェストミンスターのデッドな響きのスタジオ録音によるブル8と同月のライブである。
演奏の詳しいところは、いつもながら、買ってのお楽しみ。
音楽的呼吸としては、オケ・メンバーのほうで、
「いつでも来い、即興!」
といった心の余裕が感じられる。
また、同時期のスタジオ録音用の練習のせいか、味付けが意識的に濃い部分がある。譜面的には指示しなければ、決してされそうもない味わいの部分があり、余裕の音響空間と思わぬ細やかさが同居した自由自在の演奏。
平林さんによる解説は、いつもどおり、誠意あるディテールの深さ、が印象的。また歴史ものに対するスタンスが明確なのもよい。
このライブとスタジオ録音どちらかを選択するか、プロデュースしてるだけに迷うことだろう。河童の究極の選択としては、このモノラル・ライブではなく、やはりステレオ・スタジオ録音をとるか。まぁ、優劣を比べるような話でもない。ティンパニの濃いニュアンス、終楽章展開部におけるハッとするようなポーズ、等々、聴きどころ満載の演奏。

それで、クナのブル8は、第4楽章フィナーレの最後の押しの、だめ押し3連発もつつがなく終わり、まるごと収録されているわりには最後の拍手はカットかぁ、などと少し不満をいいつつ、おもむろにCDプレイヤーから取り出そうと立ち上がった。
そのときだ、なんと。。
こんなにあいていいのか!
おわり