太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

円安のつづき

2024-05-03 07:40:59 | 日記

 コンビ二の次によく行く百円ショップ。小遣いを握りしめた子供と同じかと思う人は多いだろう。しかし最近の子供は一人で買い物をしている姿を見掛けない。意外と殆どが大人の客だ。生活小物雑貨と駄菓子、中には買物籠にこれでもかと詰め込んでスーパー並に買う大人もいる。駄菓子では懐かしい商品も並んでおりいいオジサンが子供心に返ってしまう。その内気に入ったものが見つかり何度も同じものを買う。これでプラモデルまで並んでいたら大人の小遣いがいくらあっても足りなくなる。何度も行ったモンゴルでは行先に店など無かったのでついおやつを100円ショップで買い集めたものだ。乾きものを幾つか、カリカリ梅、キュウリのキューちゃん、サンマの蒲焼が定番だ。これさえあれば羊料理の口直し、ジープの長距離移動時のおやつと直ぐに口の中は日本に戻せる。随分助けられたものだ。今は昔の親と違い子どもが口に入れるものには随分気を遣うのだろう。成分など気にする余裕もなかった昔だが何とか普通に育った。薦める訳ではないが雑食で出来た抗体もあるのではないかと思っている。今の子供は駄菓子よりゲームなのだろう。

その100均の経営が苦しくなってきていると言うニュースがあった。長年100円ショップ業界は、円高による輸入コストの安さを追い風に大量の海外商品を格安で輸入してきた。それが薄利多売でも経営が好調だった要因の一つとのこと。しかし、円安による輸入コストの増大によって苦境に立たされている。特に食品類は高くなって仕入れが難しく棚は日用雑貨に占有されつつある。円安は庶民の実生活にも無縁では無くなって来ている。

つい数年前までエコノミストは世界でも安定した通貨である円が買われ円高になっていると言っていた。そういう時代に警鐘を鳴らした総理も居た。4月25日の報道番組で流れた。2022年4月に開かれた自民党の会合「財政政策検討本部」で、安倍元首相が「雇用が増えたのは円安効果なのは間違いない。円が300円になったらトヨタの車が3分の1で売れる。日本の製品の価格が3分の1になる。日本への旅行費も3分の1になる。そうすればあっという間に(経済は)回復していくという考えはどうか」との発言が紹介された。今思えばどちらも間違いだ。不安定要素が増えたとも思えない。車の買い替え時期だがドル圏では3分の一になっても円では変わらない。為替レートは市場が決めるので適正水準は幾らとは言い難い(言っても日銀は操作に限界がある)。勤めていた会社では資機材の輸入、製品の輸出に対し「社内レート」というものが設定されていた。例えば1ドルが120円の時代、社内レートは110円くらいに設定される。当時ソーラーは輸出が中心だったので1ドルの製品を輸出しても部門の収入は110円で計算される。これで収益を出さなければ赤字部門となる。レートがまさか小市民の生活にまで影響するなど思ってもいなかった時代である。



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