太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

大人になっても学ぶべきこと

2018-08-31 08:01:46 | 社会観察

今度は日本体操協会ですか。対応が何だか日大の問題と良く似て来ている。元オリンピック選手夫妻が幹部のようである。日大問題の時どんな気持ちで見ていたのだろうか。奥さまはボクシング問題の時何を思っていただろう。選手の切り捨て方はどこも似ている。もし選手側に落ち度があったとしても可愛い子供達である。アスリートファーストと良く言われるがどうもアマチュアスポーツ界はドンが支配するマフィア組織のようである。ただしドンでなく鈍だが。オリンピックまでに一度何とか協会というアマチュア団体を総ざらえで棚卸しした方が良さそうである。権力を持つべき資格、人格の無い人間がトップにいると碌なことは起こらない。多分週刊誌は次のターゲットを探している。同じようなことが次々露見するのは週刊誌の力大である。大相撲からアメフト、レスリング、ボクシング、体操と続いたのは偶然ではなく、問題が常態化しているところに週刊誌が芋づる式に取り上げて行ったからだ。残る大物はサッカー、水泳と陸上か。

協会の幹部になると何か偉くなったような気になるのだろう。業界団体も長い間任意団体として活動した。幹部は各社が報酬無しのボランティア、いわば名誉職扱いである。会費収入だけではとても人件費を賄うことはできず、無理をお願いしたが一部上場の超有名企業の社長や会長が団体トップの理事長に就任してくれた。勿論名誉職でも名前を借りるだけという職ではなく、陳情や記者会見、定期的活動報告など目一杯働いて貰った。誰ひとり文句を言うわけでも辞退されるわけでもなく小さな任意団体のために頑張ってくれた。代表理事がこうであるから理事や幹部にも同じ様にして貰ったが全員職責全うに全力で取り組んでくれた。

しかし、国に意見具申する時など任意団体の言う事でしょと片付けられることも度々あり有名企業の社長、会長と雖もこれを跳ね返すことは困難であった。法人格を得ようとしたが似たような活動をする団体が別にあり、ここは天下りも居り、同じ様な活動をする団体がすでにあるということで法人化は所管官庁からもOKが出なかった。この団体は天下りを受け入れており、国の事業を膨大に受託していた。偉そうにされた思い出は何度かある。ところが結果的にこれが足を引っ張ることになった。補助事業が占める割合が大きくなり過ぎて新たな事業受託が出来なくなったのである。活動自体も時代遅れになりやがて団体は衰退して行った。ここでようやく社団法人になることが認められた。それでも任意団体の時の資産(剰余金)を法人に移すための法的手続きやら結構面倒な作業があった。さらに法人となった段階でそれとなく所管官庁から天下り受け入れの可能性を打診された。天下りの件についてはこの団体の内部事情が分かっており、給与のみならず退職金の積み立て等資金的負担が大きく、一度受け入れると、もう今年からは天下りは要りませんとは言い難い。結果一般社団法人となった今でも運営は基本任意団体と同じである。代表初め理事の皆さんにも手弁当で役目を引き受けて貰って汗水垂らしながらも名誉職である。

復活した住宅補助事業受託の経緯はここにある。それどころか幹事会社、理事会社は会費も一般会員より何十倍も高く、だからと言って特段の優遇は無い。困ることは公益法人でもない民間団体なのだが、多くの人は公的機関だと思って様々なクレームを持ち込む事である。会員の為だけの団体とは内部の人も誰も思ってはいないが、それをこちらに言われてもというクレームは今でも相当ある。まあ公平に活動しているからこそ公的機関と思われるのだろうから自負とともに多少の我慢は必要だが。理事や幹事に特権が無いから町内会のような横並びの組織でオバちゃんの一言も無視はできないから運営は結構難しい団体ではある。命令が効き難い組織である。ヒエラルキーの典型である民間会社から出向してきた職員は文化の違いに戸惑う。それでも幹部による不祥事は過去30年間起こっていない。超一流企業のトップでも偉そうにしない、成り上がりの幹部には難しい事かも知れないが、特権を少数に賦与しないこと、職務権限を特定の人に集中しないこと、スポーツ協会でもできそうに思うが、出来なければ頭悪いとしか言いようがない。


背中を押されて前のめりに

2018-08-30 07:30:31 | 社会観察

原発関連4社、東電、中電、日立、東芝の4社が原発事業で提携するという。某新聞の社説では将来の危機感が背中を押したとして理解そ示している。自業生き残りを賭けて、何が何でも事業の継続を願う国の思惑が一致した結果、と言うより強力な国の指導があったと考えるのが普通である。つい数年前までインフラ輸出の目玉として安倍さんがセールスマンとして旗振りをしたばかりである。ところが、トルコ、ベトナム、イギリスとの交渉は既に頓挫したものなど輸出には暗雲が垂れこめている。言うまでもなく各国の安全対策費が膨らみ経済性に疑念が出て来たことが根本にある。世界一厳しい安全基準の下でもなお原発コストは他より安いといっている日本製が何故受け入れられないのか不思議である。

将来の危機感は国(政策と言い換えても良い)によるもので、各事業者は撤退の余地を残しておいた方が無難なはずである。特に事故処理で16兆、それ以上の負債を抱えている東電ホールディングと提携するメリットは事業競争する中では見出し難い。何故中電以外の電力会社は提携しないのか。皆で東電を支える方が負担は少ない。しかし、原発の全関連会社が提携すると自由競争であるべき市場が歪んで独占となってしまう。独占となれば国の支援も入れ難い。

規模からして比べものにならない事業だが、昔家庭用温水器がブームで過当競争になった時代がある。国による補助金も競争に拍車をかけ多くのメーカーが参入した。結果不当販売や異常な価格競争により多くのメーカーが撤退を余儀なくされ最終的にはK社1社が残った。国はあっさりと、1社しか作っていない製品に補助金を出す訳には行きません、1社を贔屓するような政策はあり得ないと補助制度を打ち切った。市場も急激にシュリンクした。海外メーカの算入などな良市場で、太陽電池業界とは少し様子は違ったのだが共倒れ、喰い倒れの時代である。

全原発関連会社が提携する問題点は明らかである。有能な婿殿、中電を迎え入れ一方で西方面グループを結束させれば一応競争の形は取れる。国が考えそうなその場しのぎである。原発は国策会社として存続し、競争市場とは隔絶すべきである。技術の継承が本当に必要なら安全性の高い原発を厳選し、そこに人も金も投入すべきである。その数は2030年30基稼働などという基本計画の無理旗は速やかに降ろし、安いからとか世界一安全だとか言わずに正直に何故必要かを国民に説明し理解を求めるべきである。原発に限らず、何とか国民の目を誤魔化そう、隠そうとするやり方は上手く凌いで10年、歴史上では早晩露見してしまう。耳の痛い事を言って選挙に出る人を応援しよう。ただし、これ以上団塊世代の年金生活者を苛めるのだけは勘弁して欲しい。目の敵にしなくともこちらは早晩消えて行く。


ふざけるな木っ端役人

2018-08-29 08:54:10 | 社会観察

27省庁で障害者雇用数で大幅な水増しである。正式には法定の半分ほどしか雇用されていなかった。カウント間違いなどというレベルではなく、いい加減にやっていたと言わざるを得ない。国民を馬鹿にするにも程がある。どの口でパラリンピックを盛り上げようとか言うのか。確かパラリンピックの創始者の言葉「失ったものを数えるな、残されたものを最大限生かせ」は大会の理念でもある。曽野綾子氏の幸福論では、ないものを数えず、「あるもの」を喜ぶ生き方をと述べている。省庁はないものを数えた。言葉遊びでなく役人の根性を皮肉っているのだ。多分多くの職員は自分がやったことではないとか、昔から引き継いだものとして罪の意識は皆無だろう。

唯一最高幹部だけが国会で叩かれる心配とか、世間の風当たりをどうやって治めるべきかと腐心しているだろう。直接誰がカウントしたかなど特定出来る筈がない。こうなったら役人全員にペナルティを課せ。減給で一人年間5万円拠出してその分は全て身障者団体に寄付せよ。違法行為も皆でやれば怖くないと言うつもりなのか。財務省の書き換え問題やらセクハラから省庁が決して公僕でもなければエリート団でないことはもう明らかである。単に 狡猾な者達が役人になっているだけである。奥さん、お隣のご主人が本省の偉いお役人さんと羨む必要全く無し。お子さんが本当に優秀なお子さんなら国家公務員を目指すと言ったら止めなさい。在宅初老でも本当に腹が立っている。

勤めていた頃難聴の子が配属されてきた。補聴器はつけていたが日常会話にも苦労していた。ハンデの裏返しだったろうが何時もニコニコして決して人と争うことは無かった。本当に勤め切れるかどうか心配ではあったが、彼の結婚式に呼ばれスピーチもした。平凡でも最後はコツコツ努力した人が勝つ、実はこの平凡ということが実に難しい。多くの人は平凡にもなれない。どこかで自分を見失ってしまう。と言った内容だったと記憶している。式後親ごさんが席にやってきて、素晴らしいスピーチありがとうございました。実は小さい頃からこの子が平凡な暮らしをすることだけを願ってきましたと言われた。

ところがである。この子には異能の才があった。手先の器用さとアイデアは群を抜いていた。当時は太陽電池のプロセスも固まってはおらず、試行錯誤が続いていたが特に治工具類は市販のものは少なく、新しいプロセスを試すには自ら設計しなければならなかった。彼はアイデアが浮かぶとホームセンターなどで材料を買い集め手作業で見ごとなものを次々作り上げて行った。何処からアイデアが湧くのか不思議だったが、大学は首席で卒業したとも聞いた。素頭も相当優秀だったのだろう。辞める人など出入りが激しい部署であったが、定年後彼も無事定年まで勤め終えたと聞いた時はちょっと嬉しかった。何時もニコニコしていたが一度だけ悲しそうな顔をしたことがある。会社が身障者雇用のカウントをしたいと言った時、自分は身障者だが健常者と同じように働くことができると言う自負があったのだろう。しかし、そんな素ぶりは一切見せず、それで会社に役に立つならと言って手続きに入った。一時期、太陽電池セル技術では世界のトップクラスを続けたグループの貴重な戦力であった。彼のアイデアに満ちた治工具が無かったら、彼が人一倍嫌な仕事もコツコツやって呉れていなければトップにはなっていない。身障者であっても特異な才能を発揮する人は沢山居るだろう。それはボランティアで雇用しているのではなく、才能を生かす場を提供して戦力になって貰うことだ。東大出身者の居た職場だが、彼は物足りなかったのか早い時期に転職してしまった。仕事には何の役にも立たなかったし、何かを為した記憶も無い。国家公務員の皆さん、何も期待しないから兎に角常識的に世間並の仕事をして下さい。


パニックと情報

2018-08-28 08:46:17 | 社会観察

昨夜は都内でゲリラ豪雨による道路の冠水、落雷による停電が起こった。止まった電車の駅のホーム、停電になった商店でのインタビュー、川のような道路を行き交う車などのニュースを見ていると多くの人はパニックにもならず冷静で仕方がないと落ち付いている。何処かの国と違って待つ事をあまり苦にしない国民性だが最大の要因はスマホによる速やかな情報伝達のお陰だろう。これからどうなるか分からない不安が人々をパニックに陥れるが、多くの人が静かに携帯情報と向き合っている。原発事故の時の放射能避難とは大違いだ。携帯情報はますます重要になってくるが、官房長官が異例にも日本の電話料金は高過ぎる4割くらいは下げられると発言した。通信会社は大打撃と思われるが意外に反応は小さい。多分色んなサービスメニューで応じるつもりだろう。ほんの一部の基本料金だけが4割くらい下がって、後はアプリの料金で回収するという算段と思われる。車が車両本体価格を表示するが、そんな素のままの車は多分走っていない。オプションと言われながら常識的に装備するだろうものは沢山ある。以前リアの窓の埋め込み熱線ヒーターがオプションになっていたので外してくれと言ったらセールスは絶句していた。タバコの人気銘柄が1割ほど値上げされる。それなら1割短くして、細くして、本数を減らして値段据え置きなどという消費者の声は届かない。例え1箱1000円になっても消費者の声は届かない、市場商品ではないのである。言うなれば作っても売ってもいけない商品である。唯一はこれを機に禁煙すれば消費者の声はこれだったのかと気づく筈である。残されるのは金持ちがステータスとして吸う分と、ジャングルの奥地でバナナの葉っぱで巻いたタバコのように自家製のたばこらしきものが流行る可能性である。

総裁選後が楽しみになってきた。ネットニュースでは安倍さん圧勝で石破潰しと言う声もある。しかし、目立つような報復人事とか論考人事が行われれば自民党は分裂する可能性がある。あれだけの大所帯が全て満足するような人事はありえなし、忠誠を尽くしてきたが報われない人達は必ず不満を言いだす。勝ち馬に乗る人が定員オーバーで尻尾に掴まって必死の形相の人も居るに違いない。何があってもそれでも私は安倍内閣を支えると言い続ける人が何人居るだろうか。実は3選は内部に亀裂を生じる元凶と言っても良い。長期政権の辛いところである。それにしても岸田さんはどうしたのだろう。安倍さんが3選を果たし3年後の禅譲を期待しているとしたら気が長すぎる。安倍さんの人気が今後3年でさらに伸びて円満に三選の任期を全うするとは考え難い。今後は党内の不満分子が増えてくることは当然あり得る。任期途中なら体力問題だが本人は体力気力に自信を持っている。相当揉めながら3期目を勤めるだろうがその途中で岸田さんという声が出て来るのだろうか。待ち過ぎた春となる可能性大である。負けること覚悟で立候補の石破さんはどうか。徹底的に潰されると逆にシンパが増える可能性がある。党内の不満分子の受け皿になる可能性がある。万が一野党の一部と連携して新党でも立ち上げたら自民党には大脅威でいつかきた道である。小泉さんがそれに乗ればの話だが。その意味では石破さんは政治家としての次のステージが拓けるかも知れない。待てば春となるのは小泉さんだけだろう。ただしあからさまに勝ち馬に乗ろうとすると失敗する。彼はしないだろうが。それにしても今の自民党は人数が多過ぎて、何でこいつが国会議員と思う奴が山ほど居る。野党側には随分立派な学歴と経験を持つ人が結構居るが残念ながら人望に欠ける。3選後の政治は安倍内閣の中でもっとも面白くなるだろう。安倍さんが今をピークとして凋落していくのを食い止め、再び人気急上昇する策は憲法改正ではなく拉致問題を含めた北朝鮮問題の解決だろう。可能性は小さくとも大いに期待している。


今一つの盛り上がり

2018-08-27 07:57:13 | 日記

に欠けると言ったら失礼だろうがアジア大会で陸上が始まった。マラソンでは男女が金銀で検討はしたが暑さのせいで記録は平凡である。それでもマラソンは沿道の風景が映るためそちらの興味が大きかった。ジャカルタは行ったことがないが高層ビルや高速道路が建ち並びどこの先進国にも似た風景である。緑が多いのは気候のせいであろうが遠目には美しい街並みである。最近はアフリカであろうと南米であろうと都会の風景は皆良く似ている。ピョンヤンさえ例外ではない。以前太陽光発電の普及はフェーズが異なるだけで最終的にはどの国も似て来て普及類似国家群が出来上がると書いたことがある。都市機能を追求したらどの国の都会も同じようになってしむのかも知れない。年数をおいてマレーシアのクアラルンプールに行った時夜景のビルの照明の美しさはこれが同じKLかと驚いた。上海ではディズニーランドと見まごうばかりのネオンの中をナイトクルーズを楽しんだ。招待されたのだが・・・。ビル群はデザインコンペのように形に工夫があり、ある意味無機質の東京より進んでいると思った。円借款の対象国とはとても思えなかった。

格差社会と言うが先進国が技術や文化で飽和に近い状態になると都会の差はどんどん縮まり見た眼どこの国か分からなくなる。もう少し、らしさが欲しいと思うのは贅沢というものかも知れない。人工で為す事は何れ似てしまうのだろう。スポーツの世界でも人間の限界近くになると記録は飽和して来る。日本記録も世界記録も差は無くなるだろう。今は禁止薬物には厳しいが、何れは 遺伝子操作が問題になるだろう。遺伝子は突然変異と人為的操作は多分区別できない。今でもネアンデルタール人の遺伝子を2%くらい持つ人がいると言う。貴方はネアンデルタールの血が混じっておりホモサピエンスが競うこの大会には相応しくないなどと差別されるかも知れない。先日TVで面白い説を聞いた。各種人類が生まれては絶滅したが環境適応能力や戦いによって滅びたのではなく、交雑によって多数が少数を呑みこんだというものだ。これは説得力がある。世界は皆中国人になるかも知れない。

盛り上がりに欠けると言えば次期総裁選である。安倍石破の一騎打ちというが票数は圧倒的に安倍さんが優位である。もし3選となれば流石にもう前政権と比べてという常套句は使わないだろう。自らの政権を顧みて自慢するということは最初は拙かったが今はこうだと功績を吹聴することになるから国会答弁は難しくなる。何せ過去の自分を否定しないと現在の優位を説明できないのだから。金融緩和で円安となり株価を上げたくらいは無難に言えそうだ。外交はトランプさんにもプーチンさんにも良い顔をしてきたことは認める。習主席とは今一、金委員長とは皆無、ヨーロッパの首脳とはどちらかが相手にしていない。

思い切り偏見で総裁見栄え論で言ってみる。安倍さんは兎に角トランプ、プーチンと並んで写真に収まると兎に角絵になる。過去の首相で言えば中曽根さんや小泉さんか。反対の代表は大平さんか。見栄え以外にも弁舌の歯切れの良さ、巧言令色とは言わないが、も正反対である。しかし物の本によれば大平正方さんは相当有能な総理であったようだ。

石破さんがどちらに似ているかは明らかである。トランプさんと仲良くゴルフや晩餐会で笑顔で渡りあっている安倍さんの姿を見ると石破さんの姿に置き換えるのは困難である。何となく世論調査で安倍内閣が支持を集める要因は結構このあたりのイメージに起因するのではないだろうか。見栄え怖そうで損した人は小沢一郎さんもそうだろう。何の力も無いが在宅初老は誰が誰を選ぶかはしっかり見ている。勿論見栄えではなく中身を。