予想はしていたことだが覚悟ができていなかった。梅雨が明けるととんでもない猛暑である。確か去年も自分は果たしてこの夏を乗り切れるだろうかと思っていた。今年が来たので無事の理切ったのだが望みは1か月くらい経てば確実に朝夕は涼しくなるという思いだ。四季があるとういのはそういうことだ。インドネシアのフォーシーズンホテルは看板に偽りがないかとか勝手な想像をしながらこの暑さに耐える。体全体が隈なく薄っすらと汗に覆われている。蛙はきっとこんな気持ちだろう。いやひと月も待たず2週間くらいで救われるかも知れない。サマージャンボに当たる可能性がある。そうなれば即ヘミングウェイが過ごしたような海辺の白いウッドデッキのある別荘を買う予定だ。
それより現実的に部屋にクーラーをつけるか。いやこの年まで我慢したのに今更である。ちょっと車で走れば冷凍庫のように体を冷やすことだってできるのだから。熱中症対策でこまめに水分補給をというが、飲んだとたんにプッと汗が噴き出す。水は本当に内臓を経由しているのか。人間の体もこの時期はところてんのように水を押し出すのか。猛暑日のニュースは大概噴水の水辺で遊んでいる子供の姿である。あれっそこは遊んでも良いところ?結構噴水のノズルとかあって転ぶとケガすると思うが。夏のイベントでかき氷を子供の口に運んでいる様子も良く映る。あれっそんなに大きな子供にスプーンで口に運ぶ?過保護ではと思ってしまう。子供がまだ寝返りも出来ない頃、ベッドに寝たままで哺乳瓶を両手で抱えてミルクを飲んでいたのを思い出す。自分のものだと言わんばかりに。今まで行った中でネパールガンジが一番暑かったと書いたことがある。訂正しなければならない。日本である。今こそ地球温暖化キャンペーンに力を入れるタイミングである。真冬の寒さのなかで訴えるより数百倍の説得力がある。
高校野球の地方予選の決勝や準決勝がTV中継され結構夢中で視ていた。地元は野球の盛んな土地柄で高校数も多く甲子園でも相当活躍するだろうと思っていたが、その後の甲子園ではそれほどでもなかった。高校野球の地方予選を見ていて熱中症で亡くなったら、高校野球に熱中していて亡くなったとして欲しい。まさか宝くじを待って我慢していたなどとあらぬ噂が立つのも癪だ。最近の暑さで発見したことだが網戸は結構風を遮る。見た目から何の抵抗もなく風が吹き抜けると思うのは間違いである。完全開放すると意外に風が入る。多分網目の構造とか糸の断面形状を工夫すれば相当風の抵抗を抑えれれるのではないだろうか。ハイテク網戸が登場するかも知れない。昔アモルファス太陽電池でシースルータイプというのがあった。レーザーで太陽電池に細かい穴を開け向こうが見えるようにしたものだ。発電する窓などと言われたが向こうが見えるという意味では窓の機能はあるが、穴の部分は発電しないからただのガラス窓である。結局見た目は窓だが実態は窓の面積分ほどは発電はしていない。それなら穴など開けず壁に取り付けたらと思ったが。同じようなアイデアで温水器と太陽電池を積層したようなハイブリッド型のパネルがあった。こちらは太陽電池の温度上昇を抑制し効率を上げるとともに温水も得られるというキャッチであった。しかし構造上温水器としての最適構造に集熱効率は落ちる。施工工事も狭いところで水配管と電気工事をやらなければならず工事が難しい。余程電気も温水も欲しいが設置場所の面積が限られているところはどんなところだろう、別置きの方がニーズは多く、効率も最適化したものが搭載できるだろうと思った。世の中、交渉事も物もwin-winの関係は無いと思った方が無難だ。虫は通らないが風は通る網戸も難しいかも知れない。笑い話でこんなのがある。若い夫婦が暑さに耐えきれず念願のクーラーを買って早速試しに運転してみた。物凄く良く冷えて凍えるほどである。奥さんが、「寒いくらいね、これにストーブがついていたら申し分ないのにね」と。