太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

アマチュアスポーツ界のドン

2018-07-31 09:04:21 | 社会観察

今度は(一社)日本ボクシング連盟が騒がしくなってきた。アマでは無いが大相撲のスキャンダルからアマチュアレスリング、日大アメフト問題に続きスポーツ界の裏事情が次々出て来て話題に事欠かない。オリンピックの競技会場問題で多くの協会や連盟の代表がアスリートファーストなどと標榜し贅沢な要求を散々掲げていたが多分それぞれの団体にドンは居るのだろう。

ボクシングファンとしては見過ごせない問題だが本質が今一つ分からない。(独)日本スポーツ振興センターから選手への助成金を他の選手にも分配せよと迫ったとかが発端で連盟の会長の独裁体制批判へと発展している。独立行政法人からの助成金には恐らく国の税金が投入されているから使途はハッキリさせなければならない。相撲の場合は公益財団法人としてのあり方が問題視された。ボクシング連盟の問題では助成金をピンハネして私的流用があったというなら分かり安いが、君だけでなく他の選手も金銭的には苦労ている、何とか助成金を分配して貰えないだろうかと言ったどうかは分からないが悪意の有無が今一つ理解できない。会長は多分弱小の団体だったころから苦労をして立派な団体に育てたのだろう。損をしているのはハッキリ言って外観である。最初は船村徹先生の写真と間違えたと思ったが迫力十分である。相撲出身だけに日大理事長は押し出しが立派だが連盟の会長は別の意味で強面、何かやっていそうな感じを受けてしまう。しかし、ドンともなればそれなりに人と違う感じも与えなければならないから仕方がない気もする。相当多くのアマチュアスポーツ団体にプチドンは沢山居るのだろう。

アマチュア団体とは言え、プロの団体との接点は必ずある。何処かのプロジムにアマチュア選手を入れる見返りに裏金を受け取ったとか、アマチュア団体内の会費を私的流用したとか、上納金を強要したとか具体的事実が出て来ない限り、多少強引な独裁的連盟運営がここに来て批判の対象になった内紛のようにも見える。アマチュアボクシング界に甘い汁があるようには思えないがアマチュアスポーツ全てが美しいとも思えない。特に金銭面と名誉欲が腐敗の原因となる。次はサッカーか高校野球か。

組織が弱小の頃から頑張って大きく立派なものにしたという人は実業の世界でも山ほど居る。その人達が大きな組織の中で独裁的地位を築くことも珍しくは無い。問題は何時までもドンで有り続けるという過去に対する自負である。何時かは時代とずれて、人望が無くなって行く。どの時点で後進にバトンタッチするかの決断は相当難しい。政治の世界でもそうである。自分は組織をどうしたいという夢があるうちは良いが、組織を維持することだけに汲々とするようになっては終わりである。自身の保身だけで晩節を穢すことになっては若い頃の苦労は水泡に帰す。


在宅初老の言う事か

2018-07-30 08:51:25 | 日記

明け方のレム睡眠中の夢だった。真っ暗闇の中に自分は存在するのだが姿形は分からない。しかし、誰かに、何かに愛されているという訳の分からない幸福に包まれている。愛だのという言葉は殆ど人生で使ったことがないのに不思議である。暗闇の中から具体的な言葉ではなく意思だけが伝わってくる。愛というのは好きとは違い具体的対象がある訳ではない。存在そのものが対象であると。

目が覚めてからなるほど、愛というのは神様が人を愛するとか、母親が赤ん坊を愛するとかの場合には使うが、確かに好きとは違うなと思った。愛する事、好きになること、愛される事、好かれる事、大凡人生には無縁の言葉であったのに今更この齢で何をと思う不思議な夢である。振り返れば人に嫌われない事、好かれる人物にはなりたいと思って過ごしてきたが愛されるというカテゴリーは無かった。存在そのものが好かれるというのが愛されることだろうが、とてもそこまでは至っていないと思う。努力して到達できるのは好かれることまでである。

若い時にはloveとlikeを敢えて分ける必要は無い。結婚でもどちらかがあれば十分である。しかし年が行くに従い目指すべきは愛される人間になること、好きを昇華し愛する事ができる人間になることである。これは存在が問われる問題だから結構難しい。あの闇の中で包んでいた「気」は何だろう。夢の続きは見れそうもないが「気」になる。

在宅初老らしく書くとしたらこうなる。

お帰りぃーっ

暑さが戻って来たよ。しかも連れて来なくてよいものを湿気まで連れて。東日本は台風が去って多少涼しくなるかと思ったら元通りの暑さである。台風一過朝夕冷気を感じるのは晩夏にやってくる台風だった。まだ7月である。暑さの本番は例年ならこれからである。熱中症に気を付けて水分を小まめに摂るが、飲んだ直後に汗が吹き出しほとんど無駄である。耐えかねて近所を冷房をガンガンに効かせて車で走る。ビックリするほど冷えてジトジトしていた肌は瞬間にサラッとなる。勤めていた頃は大体の場所でエアコンが掛っており暑さを気にすることは稀であった。今思うと有難いことである。

エアコンの冷房くらい設備利用率の悪い家電は無い。年間に何時間動かすだろうか。独立型システムを設計していた頃、もっとも厄介な家電は冷蔵庫であった。何時コンプレッサーが動くか分からないのでインバータは常にON状態にしておかなければならない。このため冷蔵庫が充分冷えて電源がOFFになっていてもインバータはON状態にして置かなければならない。負荷を動かしていなくてもインバータは無負荷損失があるので常に電気は消費してしまう。この無負荷損失を補てんするために結構な容量の太陽電池が必要となる。しかもコンプレッサーの起動電流補償するために大きな容量のインバータが必要で無負荷損失も大きい。エアコンも冷蔵庫と似たような構造だが、必要な時だけ電源をONすれば良い。つまりインバータの前段で入り切りすれば無負荷損失は防げる。これは系統連系であっても同じである。全く系統に頼らないシステムを作ろうと思えば冷蔵庫をどう動かすかがポイントとなる。

 


政界の凪

2018-07-29 07:37:12 | 社会観察

秋の総裁選に向けて波風が立つのかと思っていたが凪状態である。岸田氏も立候補しないようだし、石破さんも派閥の論理から言えば相当苦しい。誰も予想していなかった1強であるが良いも悪いも他に選択肢が無いのだから仕方がない。ましてや国民に1強の是非を問われても国民投票で選ぶ訳でもなく言っても詮ないことである。政治そのものが見慣れた風景になってしまった。

選択肢を無くした第一の原因は野党の体たらくである。選挙の度に国盗り合戦ではなく陣取り合戦を繰り広げる。合従連衡だとか数合わせと批判されるのを恐れ、主義主張が異なるものとは一緒になれないと言う。この党とこの党は決定的にここが違うという点がどこにあるのか。個別政策で相いれないことがあるのは分かるが主義主張を分かつほどの違いは在宅初老には見えない。目くそ鼻くその世界である。小さな陣地、最小は選挙区だろうが、それを勝ち取れば本望という政治家が多過ぎるだろう。

選択肢を無くした第二の理由は与党側にある。1強に擦り寄るゾンビ議員(赤坂自民亭を指してはいないが、ネット表現を借用)が多過ぎてこれぞという武将は現れていない。国民に人気の小泉さんも党内人気では無いから勝ち目はない。ただ安倍さんの後を狙っても良い年回りだから慌てなくとも良い。岸田さんは待ち過ぎで3選後はまず禅譲はない。次は波乱の交代劇である。石破さんは例え次で負けても引退後は政治評論家として引く手数多となろう。岸田さんと石破さんは振り返ったときどちらが後悔しない人生を歩んだと思えるだろうか。その他声を上げないゾンビ議員は自らの限界を知って選ぶ道だろうからそれも生き方である。

安倍さんは個人的には拉致問題への対応がずっと口先だけだった事に不満はあるが、その他では絶対駄目という大きな欠点があるとは感じない。擦り寄るゾンビ議員の口先に惑わされているのではないかという危惧はあるが組織運営には抜群の才能を発揮している。白鵬が圧倒的1強で数々の記録を塗り替えてきたがここに来て体力の衰えからか弱点が相当見えてきた。人生もそうだが振り返るとあの時がピークだったかと思う事はある。永遠に右肩上がりで輝きを増すことはあり得ない。3選を果たした後、安倍さんもあの時禅譲してキングメーカーになる道もあったと後悔しないことを祈るばかりである。最大の敵は体力だろう。日本で一番の激務は総理大臣ではないかと思う。頂点を極めるほど晩節の遣り方は難しい。なだらかな谷底を歩んで来た在宅初老には無縁のことだが。

別件だがFITの制度作りに最大の力を発揮した部長さんが経済産業政策局長になった。FIT制度づくりの頃何度かお話したことがあるが信念の人で他言の惑わされない、しかも頭が良いので常に筋が通っていた。委員会などでも流されない人であった。今になってFIT制度の欠点をあげつらう人は多いが後だしジャンケンである。あの時制度を推進した部長は太陽光発電業普及の最大の功労者である。忘れられない言葉は、太陽光発電が普及してきたと言ってもボランティアベースではないですか。それでは普及には量的にも限界がある。ここに経済性を加えて普及拡大をするのです、と言われた。ボランティアベースでも導入量が増えてきたことに小さな満足を覚えていた私にはショックで何も言い返せなかった。他省へ出向したり苦労されたようだが、是非新しい職場で辣腕を奮って貰いたい。


酷暑に続き台風か

2018-07-28 07:38:03 | 日記

大変な天気が続いている。東日本は2日ほど酷暑が治まり晩夏を思わせる気温となっている。ところが今度は台風が列島を直撃しそうである。例年ならスライスカーブを描いてやって来るのだが今度はフックラインである。東から西に動くのは相当珍しいとのこと。今度の台風は多量の雨を伴うとのことで再び西日本は豪雨の警戒が必要である。天候のことは誰にも文句は言えないが泣きっ面に蜂である。気象庁は最近、かって経験したことのない、という表現を良く使うがまさに異常気象である。今年の夏は北半球の中緯度地域が猛暑に見舞われており、極地でも30℃を超える気温が観測されたとのこと。温暖化は異常の一部であり全ての異常の元凶とは思わないが確かに何だか変である。

こうなると日本全国で噴火や地震を含めて自然災害に見舞われたことのない、言わばハザードマップの逆でセイフティマップも必要になって来るのでは。生まれ故郷は瀬戸内海の温暖な気候の恵まれ、地震も少なく自然災害に見舞われたという話は聞いたことが無かった。ところが先日川が大規模に氾濫した。驚くことに被災エリアがハザードマップにほぼ一致していた。もし堤防が決壊したらこのエリアが洪水に見舞われると想定して作られたマップだろう。それほど大きな川でもなく、近くに高い山がある訳でもないので住民にも備えに油断があったかも知れない。行政も防災対策に遅れがあったのだろう。100%自然災害とは言えない理由がそこにある。

セイフティエリアの代表格と思っていたがそうではなかった。以前ハザードマップは不動産価格の下落に繋がるので公表すべきでないとの意見もあったが、Hazardは本来予測できない危険を表すから避難所や避難経路を確保すべき土地と理解すべきであり、危険な場所と認定されて不動産価値が下がると予測するのは如何にもエゴである。対策を促すためにマップは必要である。別の用途としてセイフティマップをどう使うか。セイフティマップを頼りに国内移住を促進するのである。南海トラフや首都直下地震による都界での人的被害は莫大である。分散化によるリスク回避は必要である。

気候に関しては何が正常で異常かが判断できなくなってきた。温暖化が原因と言う人が居れば、何でも温暖化に結び付けるのはおかしいと言う人も居る。しかし、温暖化は気候変動の一部であって全ての原因ではない。異常気象、気候変動を警告しているのが気候変動枠組み条約である。温暖化ガスを削減したら全て解決と言った単純なものではない。海流の変化などの二次変動が齎す寒冷化などもあるだろう。まさに気候変動の時代に突入していると言わざるを得ない。さらに近年言われている地磁気逆転でも起これば文明の崩壊は免れない。驚くなかれ地磁気の反転は過去360万年の間11回も起こっているという。33万年に1回のペースで直近の反転は77万年前だ。勿論今日から明日へと急激に逆転するのではなく数百年掛けてという説もあるから突然死のようにはならないだろうが安心はできない。同じ洪水でも海面上昇によるものと川の氾濫のようなものでは時間軸が異なるだけで対策は同じである。対策が間に合うくらいゆっくりと反転することを願わざるを得ない。

それにしても驚くことは先日の大洪水の被災者のインタビューである。自然災害に大して如何にも淡々と、いや冷静に受け入れていることである。諦めからくるものだろうが、誰かが言っていた自然災害が起こった後は全て人災であるという言葉は心に染みるが、さらに言えば国民の生命と財産を守るために政治が機能していれば自然災害という言葉自体存在しない。氾濫させない堤防があれば洪水も起こらないから川の氾濫という自然災害自体が存在しない。


衝撃的な写真

2018-07-27 07:48:45 | 社会観察

太陽光発電関係者にとって衝撃的とも言える写真がネット上で報じられている。山の傾斜地に設置された太陽光発電システムが基礎ごと斜面をずれ落ちて崩れている。直ぐに、太陽光発電設置のため木を伐採してしまい土中に多くの水が溜まったことが原因か?などと騒がれてもおかしくない。以前鬼怒川の土手が決壊したとき、システム設置のための土砂の掘削が原因かなどと騒がれたことを思い出した。ちょっと読むと、違法に土手を削って土砂を採取したかのような印象を受けた決壊でああったが、幾ら何でも堤防を切り崩して土砂を盗掘するなどあり得ない。土手の比較的近くの私有地の土の採取だろうが、もしそれが堤防決壊の原因であるなら、土手周辺何百mまでは私有地でもいじることを禁止するとか法整備をすべきだとブログに書いた。

土手の法面(傾斜地)にシステムを設置したことは何度かあるが平地に比べて基礎工事費が圧倒的に高くなる。ボーリングをして地盤強度を確かめ、崩落しないように特殊形状の基礎を設ける。もし平地と同じ様な基礎工事をすると当然雨などで崩れ落ちてしまうリスクがあるから慎重だ。それは法面の保護というよりシステムという資産保護のために行われる。通常ならシステムを設置する以前の状態より強固な法面となるよう設計する。今回の崩落現場も工事設計まで遡って真の原因を究明してから騒ぐべきであろう。システムが設置されていない山肌も多くの場所で崩れている。根本的に豪雨に耐えられる斜面環境はどうあるべきか、リスクが避けられないとしたら周辺の土地利用はどうあるべきか、古くから危険に曝されている集落はどのように避難経路を確保するか、津波と同じ様に山津波についても再考の時期である。

被災したパネルについて感電の恐れがあるという情報も流れているが、これだけ普及してきたら何時どこでパネルが被災破壊されるか分からない。被災地の所有者に注意喚起を徹底するには無理がある。洪水で水没したパネルや地震などで壊れたパネルの感電防止は業界のホーム頁に取り扱い方法が仔細に掲載されている。掲載しておわりでは無く、まずは地元の消防に理解して貰う、自衛隊への集中的な説明など日頃の啓発活動にも力を入れるべきである。本当のことが分からないままFakeニュースがネットに流れることだけは避けなければならない。