アガサクリスティーの有名な推理小説に「オリエント急行殺人事件」というのがある。映画やドラマ化されておりネタばれにはもうならないと思うが容疑者全員が犯人というものである。今回のリモート強殺事件、フィリピンに指示役がおり実行犯は細かい役割分担がなされていた。もし指示役が一人なら実行犯を辿れば一人に焦点が絞られるが指示役までが複数で分担していた。また実行犯は闇バイトで集められ互いに関係はない。これでは集団の特徴は掴みにくい。犯罪に関わる容疑者が多過ぎて全容を複雑にしている。もしもっと細かい分担であれば犯人特定は難儀を極めるのではないだろうか。犯人の失敗(表現はおかしいが)はフィリピンの1か所に指示役が集まっており一網打尽となったことだ。もし世界に散らばっておればそうはならない。その意味ではリモートという珍しさはあっても犯罪そのものは単純な押し込み強盗だ。オリエント急行では被害者と犯人の間に無理からぬ関係があったが今回の強殺事件では被害者に何の落ち度もない。これではポアロが許すわけがない。
ネットを利用した犯罪は今後ますます増えて国際化、複雑化してくるのだろう。DX(Digital Transformation)捜査の専門部署の拡充やMI6やCIAのような国際犯罪捜査を担う部署も必要になってくる(あるのだろうが)だろう。小説を読みすぎかも知れないが現実がそれを超えている気がする。犯罪も島国という閉鎖社会(塀)を乗り越えてきた。時々携帯に海外からの着信履歴が残っている。何かのターゲットになっているのだろうか。断っておくが借金はあっても預金はない。
ネットを利用した犯罪は今後ますます増えて国際化、複雑化してくるのだろう。DX(Digital Transformation)捜査の専門部署の拡充やMI6やCIAのような国際犯罪捜査を担う部署も必要になってくる(あるのだろうが)だろう。小説を読みすぎかも知れないが現実がそれを超えている気がする。犯罪も島国という閉鎖社会(塀)を乗り越えてきた。時々携帯に海外からの着信履歴が残っている。何かのターゲットになっているのだろうか。断っておくが借金はあっても預金はない。