卍の城物語

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ARABAKI ROCK FEST 09 (2日目)

2009-04-28 23:07:19 | ロックライブ
アラバキの二日目も雨!!

車泊でも結構ぐっすり眠れた。睡眠薬とウイスキーの相性バッチリだった。

さて、起床してから買い物へ。駐車場近くにホームセンターのコメリがあるのを昨夜確認したので、オープンを見計らって入った。
目的は長靴の購入だ。会場の観客エリアはドブの海になってるので、長靴でないと絶対に無理だった。さらに防水のヤッケも購入しておいて準備は万端だ。ちなみにコメリはアラバキの客で大繁盛してた。
昨日と同じ轍は踏まない。雨が降ってもライブは楽しまなきゃならん。
上下レインコートで長靴。中には五枚くらい重ね着。一応防水ヤッケとカイロも持って今出来る最強の状態で挑む。
無料バスで会場入り。

昨日より雨は弱いが、気温はかなり低かった。でも体調もそこそこいいし、防寒はバッチリで大した事無い。昨日の疲れで歩くの面倒だけどなんとか目的のステージまで歩き回る。

各ステージにはTIME OF THE HOPEという新人枠があり、朝一のライブは大体新人バンドが前座的に行う。
「ツガル」ステージの一発目は「プリングミン」である。
名前しか知らなかったプリングミン。予習も出来ず、ただなんとなく観てみた。
ボーカル、ドラムは女の子。ギター2人とベースは男の五人組。愛知の芸大で結成したとか。
見た目、女の子は可愛くて、男はシュッとしていてビジュアル的に爽やかな感じ。
音はいたってポップです。キュートな声を武器に、ずっと笑顔で歌うのが好印象。嫌味の感じないポップスである。
結構良かった。純粋に楽しめた。

メインの「ミチノク」ステージのTIME OF THE HOPEは「LOCAL SOUND STYLE」
こついらはなんと弘前出身のバンドで、メロコアシーンでは結構有名らしい。
全く持って観たいと思わなかったが、次に出るチャットモンチ-が観たいから仕方なくかなり前の方で観た。
英語メロコアという自分の大嫌いなジャンルのサウンドを奏で続ける。メロコアってどれも同じに聴こえるから果たして彼らが良いのかどうかすら私には判断しかねる。
見た目はボーカル以外は結構垢抜けてシュッとしていた。それにしてもLOCAL SOUND STYLEってバンド名、何てダサいネーミングをつけたもんかね・・・。

こついらが終わってから前の方に詰めて、前から4列目くらいの好位置をキープして迎えるのは大本命「チャットモンチ-」様。
チャットは今年でアラバキ3年連続出場です。ホールツアー中なのに偉い!!
スタッフに音を軽くセットさせてから御三人登場。自ら楽器やアンプをセッティングして、軽い音合わせの時、聴いた事無い曲を歌った。もしかしてこれって新曲だろうか?
チューニングも終わり、遂に本番が始まろうとしたら、雨が晴れた。すごい!!晴れ女!!
1曲目から「恋の煙」
盛り上がるぜ、と思ったら若干テンポが遅い。まあでもいいとする。
2曲目は「8cmのピンヒール」
アルバム「告白」のオープニングチューン。ホールツアーを来月に控えていち早く聴けた。ポップでいいです。
3曲目「染まるよ」
チャットのミドルバラード。あれ、これもテンポ遅め・・・。
4曲目「長い目で見て」
これも「告白」から。三人全員ボーカルをとる異色曲。
アッコいきなり音外す・・・。ま、ボーカルじゃないしね。
見所は後半部の長ーい長ーいえっちゃんのパート。長かった。そんな面白い曲。
5曲目「Last Love Letter」
大好きな曲。ベースラインやシンバリングがメチャかっこいい。文句なしにこれは良かった。
6曲目「風吹けば恋」
スピード感溢れるシングル。爽やかな風がアラバキに吹いた。
7曲目「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」
最後の曲やろうとしたらギターがバリバリ言って仕方なくギターを変える。ロックフェスらしいアクシデント。
これも超盛り上がる曲。モミクチャになって踊った。
さて、全体的な感想だが、チャットモンチ-にしてはそんなに良いライブとはいえなかった・・・。アッコとクミコのリズム隊がイマイチ炸裂したプレイをしてなかった。原因は寒いからだと思われる。だけれどそんなの他のアーティストも一緒だから理屈にはならないが、この時間帯が一番寒かっただろうとは感じた。
えっちゃんはいつもと変わらずえっちゃんだった。最近ロック雑誌とか見てると、大人っぽくなったなと思ったが、久し振りに生で見たらやっぱり子供みたいだった。それにしても無駄に可愛いからやっぱりチャットは最強だ。

続いて「アラハバキ」ステージにて「MASS OF THE FERMENTING DREGS」を観る。
マスドレはかなりすごいとは聴いてたが、この日の為にミニアルバム二枚予習したところ、あまりのすごさにぶったまげた。こんな壮絶な音を女の子が出せるのかと耳を疑った。ロックセンスが別次元だと思う。こんなバンドが遂に出てきたかと、しかもガールズバンドだというから最早頭があがらない。
マスドレは現在ベース・ボーカルの菜津子とギターの知恵美の2人組。3ピースだったが1stレコーディング中に玲子が脱退。そのドラミングが素晴らしかっだけに、脱退は非常に悔やまれる。
そして登場。ドラムはサポートの男の人。
まだCDをそんなに聴いてなかったので、曲名は定かではないが、全部知ってたから、1stと2ndから3曲ずつくらい演奏した。
期待以上にライブも凄かった!!音の重厚さが半端ではない。分厚く、そして図太いがっちりとした芯の強いサウンドが会場一帯を劈く。
ドラムの彼は正式メンバーになっちゃても不思議ではないほど2人と息が合っていた。
ギターの知恵美のか細い腕から放たれる心地よい轟音。暴れながらベースを唸らせ歌う菜津子。
見た目もカッコ良過ぎる。最後のインスト曲も核爆発が起きて会場は呆気に取られて意志を失い、ただ食い入る様に観るしかなかった。
ここまでやるとは思わなんだ。ライブ観て、好きどころか愛してしまった。

さて序盤にて結構楽しめたが、まだまだある。天気も晴れて来た。厚着してきたから薄着に着替えてこようかと思ったが、駐車場まで結構遠いから熱くても我慢しよう思った。
ここらへんの時間帯はあんまり見たいバンドもいなかったので、昼食タイムにした。
といっても昼間からビール。しかも日本酒まで呑む始末。会場の飲食費は高額だが、それしかないからたまにはいいかと思って飲み食いしてた。
ちなみに前日もそうだが、ケータイが全く動かなくなった・・・。ここんとこ調子悪くて勝手に電源落ちるのがしょっちゅう。電池パック交換しても直らなかった。そんでもって完全に壊れたのがこのアラバキロックフェスの最中でなくたっていいではないか・・・。相変わらず運の無さにかけては自負しておきたい。
だから時計を持たない自分にとってケータイは必需品なのに、時間がほぼわからなかった。でもなんとなくタイムテーブル見て大体の時間は把握出来てはいた。
そしたらまた雨降ってきた。風も吹いてきた。山の天気は女心のようだ。着替えなくてよかった。

酒飲んだが全く酔えず、そのまま「ハナガサ」へ。「ZAZEN BOYS」観る。
元「ナンバーガール」の向井秀徳率いるZAZEN BOYSの予習は「ZAZEN BOYS4」のみ。面白いかなと思って観てみた。
向井はハットを被り、まるでロックの悟りを開いたかの如く、汗もかかず、ただクールに歌い上げていた。
自ら言っているように、セッションバンドである。全体的にフリーセッションを中心に展開。だから音を合わせるタイミングの取り方が絶妙だった。普通なかなかこうはいかない。実力があるからこそのライブバンドである。
「4」から二曲やったが、あとは知らない。知らぬ間に結構前まで押し混まれてただ流れに乗ってた。
なかなか渋いバンドであった。

次は「ミチノク」にて「LOVE PSYCHEDELICO」
デリコの1stは名盤であり未だにたまに聴いている。ファンというわけではないが、なんとなく他のアルバムも聴いちゃっている。
クミとナオキ、そしてサポートにギター、ベース、ドラム、キーボード、フリューゲルホルンと多めのバンド。
一曲目は何故か「ヘルタースケルター」だった。デリコver.も悪くなし。
以降の曲はほぼデリコの代表曲ばっかり。そんなに詳しくない人でもベスト盤聴いたら全部知ってる曲なはず。
中でも「Your Song」はやっぱり名曲。
その他の曲もほとんど一緒に歌った。楽しかった。
雨も降ってたけど、もう関係なしに風景にしか思えなくなった。

そして最後「ハナガサ」にて「EGO-WRAPPIN'AND THE GOSSIP OF JAXX」で〆!!
EGO-WRAPPIN'とバックバンドを務めるTHE GOSSIP OF JAXXがアーティスト名義で事実上の1stアルバムを二月にリリースしたばかり。
現在ツアー中で、この日の前日は盛岡にてライブを行った。エゴファンの自分はエゴがアラバキに出演すると発表する前に、盛岡のチケット買おうとしたほどだ(でもすぐソールドアウトしてて買えなかった)。ま、結局ここで観れるから買わなくてよかったんだけど。
時間の都合上、デリコのライブ終わってすぐエゴのライブが始まる。「ハナガサ」は数百人しか収容できない狭いハコなので、急いで向かったが、やっぱり中に入れず・・・。でも外で出来るだけステージが見えるところに行く。ギリギリよっチャンが見える。
曲はほとんどニューアルバムから。そのアルバムが悪くは無いけど、やっぱり絶頂期と比べると劣ってしまうのはしょうがない。
でも「サイコアナルシス」「くちばしにチェリー」「GO ACTION」やってくれたからいいとする。
だけれどやっぱり7曲くらいじゃ物足りない。ワンマンライブにいきたいと強く思った。

以上、ちゃんと観たアーティストたちの感想でした。
他にも、ちょっとだけ観た、もしくは観たくても観れなかった、もしくは見る気もなかったアーティストたちを挙げてみる。
「浅井健一」「UNCHAIN」「GRAPEVINE」「髭」「ハナレグミ」「the pillows」「ACIDMAN」「スガシカオ」「ROVO」「POLYSICS」などなど。

最後の「ミチノク」ステージでは、曽我部恵一と豪華ゲストによるスーパーセッションが行われた。
多分絶対楽しいに決まってるが、バス待ちや、車の渋滞を考慮して、時間をずらす為に早めに帰った。
その為か帰りはスムーズにバスにも乗れ、駐車場からも簡単に出られ、余裕を持って帰路につけた。

疲労は極限を極め、それでも雨の高速をなんとか乗り切って青森へ。そしたら雪の為に大鰐・弘前までで通行止めがかかっていた・・・。宮城でもかなり寒かったわけで、地元では雪が積ったというから笑うしかなかった。

そんなこんなで初の野外ロックフェスであり、初のアラバキロックフェスも荒天凄まじき中、なんとか無事に参加できました。
来年ももちろん参加します。今年あれこれ必要なものがわかったので、来年はキャンプサイトで泊まることにします。もう決めました。

ロックはとてもいいものです。音楽の最高のジャンルです。アーティストとその瞬間に一緒に体感出来る事が奇跡なのだなあと素直に感じました。

ちなみに今年のアラバキのベストライブアーティストは「MASS OF THE FERMENTING DREGS」に、勝手に決めました。