卍の城物語

弘前・津軽地方の美味しいお店と素晴らしい温泉を紹介するブログです

津軽観音巡礼第三十一番 居土普門堂

2009-04-05 01:32:26 | 神社・仏閣
津軽三十三観音霊場カジュアル巡礼第三十一番札所の居土普門堂に行く。

仕事も忙しくなってきて、観音巡礼もなかなか行き難くなってしまって、もう四月に入ってしまった。
昨年の12月から始めた巡礼だが、厳冬の季節を終え、もう春を迎えた。積雪の状態によってはいけない場所もあったが、この時期ではどこにでも行けるだろう。

国道7号線を南へ。居土普門堂は大鰐町にある。大鰐町に入ってスキー場が見えてきたら、トンネルを潜る前に右折。3kmほど進むと居土の集落がある。案内があるのですぐわかる。
その居土普門堂の入り口から100mほど離れたところに集会場があり、車での参拝客はそこが駐車場であり、敷地内に無人の納経所がある。

鳥居を潜り、山道を登る。杉林の中に入ると、樹齢数百年の大杉が何本も生えているのは圧巻である。
登りきる途中に右側に入ると稲荷神社らしき小堂があった。
林を過ぎると平面になり、周りにはりんご畑もある。そしてさらに進むとまた林の中へ。そして境内が現われる。

境内には樹齢400年以上の大イチョウが二本聳え立つ。奥には二本の杉が根元付近から一緒にくっ付いてしまっている夫婦杉もある。それにしても巨木が多いところである。
中央には熊野神社の社殿、隣に居土普門堂の観音堂、そして神明宮、白竜神社といった小堂がいくつかある。
その中の一つの小堂が崩れ倒れていた。中には獅子舞の獅子が奉納されてあった。なんとか元の位置に起こした。
多分カラスの仕業だろうが、参道にはゴミが散乱していて、そして倒れた小堂があったりで荒れていた。少し前まで冬だから参拝客もほとんど来ないだろうから仕方ないか。
参道にはまだ積雪があったほどだ。

観音堂の創建は1620年。
明治の大悪法・神仏分離令によって廃堂。熊野神社となる。
その後観音像を祀り直し、居土普門堂になる。

ご本尊は千手観世音菩薩像である。拝む事は出来ない。

大鰐スキー場も雪は疎らで、津軽にも春が来たのだと視覚的にも感じられる。
次の苦木観音長谷堂も大鰐町内にあるので向かう。

最後に居土普門堂のご詠歌
~わが国を 巡りめぐりて 巡礼の めでたく帰る もとの居土へ~

住所・大鰐町居土字観音堂1

※無人神社です