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13匹の猫

2021年02月21日 23時25分36秒 | 音楽ネタ

ご存知の方は少ないと思うが、13Catsというバンドによる『13Cats』というアルバムである。「13Cats」というタイトルの曲も収録されている。ジャケットにも、なんとなく13という文字が見える。1989年発表。

この13Ctasは、プリンスのツアーメンバーとしても知られるキャット・グレイを中心にLAで結成された。他のメンバーは、当時LAで修行していた沼澤尚(Ds)とサンタナのメンバーだったカール・ペラッツォ(Perc)。キャット・グレイは親日家としても知られ、後に日本で活動して、シング・ライク・トーキングのプロデュースも手がけたりしている。沼澤尚は後に有名になり、凱旋帰国した。フュージョンから歌謡曲に至るまで、幅広い活動を行っているのは皆さんご存知の通り。カール・ペラッツォの事はよく分からない(笑)

以上は、情報豊富な現代だからこそ知り得た事実であって、このアルバムが出た1989年当時は何も分からなかった。キャット・グレイと言われてもピンと来なかったし。だいだい、このCDが発売された経緯もよく分からない。日本盤はメルダックから出ていた。ブルーハーツなどで知られるレーベルだ。だが、ライナーを見る限り、本国でリリースされたのかどうかすら不明。クレジットもやたらと日本人が多く、もしかしたら日本のみでの発売だったのかもしれない。ライナーには解説の類が一切なく、歌詞と対訳のみ。ほんと怪しげなバンドだった。当時、プロモーションされてた様子もない。数年後に2ndを出してたような気もするが。

ちなみに、元ストレイ・キャッツのメンバーによる13Catsというバンドも存在するらしい(笑)

という訳で、こちらの13Catsだが、音楽性はというと、キャット・グレイが中心なだけあって(曲作りも一手に引き受けている)、プリンス直系のファンクではあるが、どちらかと言うと、爽やかというか、汗臭くないファンクという感じ。なかなかオシャレな感じだ。このCDを買ってみようと思ったのは、深夜のTVで13CcatsのPVを見たからで、ちょっと変わったものというか、今まで知らなかったものを開拓してみたい、と思っていた当時の自分のツボに見事にハマってしまったのである(笑) 実際、前述したように、ファンクと言えど、オシャレで聴きやすく、結構気に入って聴いてた。曲も分かりやすかったし。今聴いてもなかなか良い。出自は怪しげだが、内容はちゃんとしてるという訳だ。

こういうの多いんだろうな。売れたり話題になったりした訳ではないから、言うならば隠れた名盤という事になるのだろうけど、13Catsやこのアルバムの事を知っている人は、今も昔も少ない。そのまま知られる事もなく埋もれていってしまうのであろう。なんとなく惜しい気はするが、それもまたショウビジネスなのである(は?) ま、沼澤尚という名前が最初にクレジットされたアルバム、と思えば、それなりに重要なアルバムではあるかな。

13 CATS sitting on the back fence
Calling out my name, singin' "join us if you want to"


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