日々の覚書

MFCオーナーのブログ

愛の教典その2

2018年07月16日 20時24分12秒 | 音楽ネタ
日本時間でいうなら昨夜、ワールドカップロシア大会の決勝戦が行われ、フランスが決勝初進出のクロアチアを4-2で破って、20年振り2度目の優勝を決めた。こうして、1ヶ月に及ぶワールドカップロシア大会は幕を閉じたのであった。個人的には、思い出深い大会となるだろう。日本代表の歴史に残る健闘もさることながら、今回は可能な限り中継を見て、印象的な試合も多かったからでもある。これについては別の機会に譲るとして(笑)、とにかく皆さんお疲れさまでした。

という訳で、最近買ったCDから(唐突)



The Lexicon Of Love Ⅱ/ABC

ABCにとって通算9作目、前作より8年振りの新作である。買ったのはつい最近だが、実は2016年に出ていたらしい。全然知らなかった^^; ABCと言えば、なんだかんだ言っても1982年の1stが最高傑作との誉れ高く、80年代初頭に世を席巻したニュー・ロマンティックを代表するアルバムな訳だが、この新作『The Lexicon Of Love Ⅱ』は、その永遠の名盤の、34年を経て登場した続編という事になるのか。何故、今、続編なのか、それはちと分からんけど、聞く所によると、色々とややこしい事情があるらしい(笑)

ま、とにかく、そのジャケットとアートワークに目は釘付けだ。個人的には、ABCの1stは、中味だけでなく、ジャケットもロック史に残る大傑作と思っているが、それをさらに発展させた今回のジャケットも、実に素晴らしい。スタイリッシュでゴージャスだけど作り物っぽい雰囲気もたっぷり、見てるだけでワクワクして、いやでも中味に期待せずにいられない。1stを初めて見た時と同じ。

聴く前にブックレットを見てみると、なんと、アン・ダッドリーの名前がある。1stでもストリングス・アレンジを担当していたが、今回も同じ。但し、それ以外に1stに携わっていた人の名前はない。プロデューサーだって、トレバー・ホーンではないし、マーク・ホワイト、スティーブン・シングルトン、デビッド・パーマーといったABCのオリジナル・メンバーが久々に顔を揃えている訳でもない。続編とはいえ、懐古趣味ではない、という事か。

音楽的には、復活して以降のABCの方向性と変わることのない、すなわち、オシャレで洗練されたオトナのロックである。1stのような、オシャレでゴージャスでありながら、どこか退廃的な雰囲気を漂わせていたグラム風ではない。アン・ダッドリーのストリングス・アレンジは相変わらずゴージャスで、実にいい感じなのだが、1stの印象とは違う。

結論からすると、内容は決して悪くない。好みはともかく、現在進行形のABCである。けど、タイトルやアートワークから、つい1stの世界の再現を期待してしまうが、実際にはそうでもないので、期待はずれという印象を与えかねない、というややこしい作品になってしまった。くどいようだが、内容が良いだけに残念だ。余計な事しない方が良かったのかも(笑) 日本発売がないのも残念。



River Of Dreams/Billy Joel

今から2ヶ月ほど前、朝早い便に乗るので、4時過ぎに家を出て車で空港に向かった。その時、カーラジオのFMで、ビリー・ジョエルの曲ばかり流していた。DJのナレーション等は全くなく、ただ曲を流すだけ。それも、70~80年代の定番ヒット曲は全然かけず、90年代の『ストーム・フロント』『リバー・オブ・ドリームス』からの、割と地味目な曲ばかりだったのだが、あまりビリー・ジョエルばかり続くので、イヤな予感がした。この雰囲気、何年か前のホイットニー・ヒューストンの時と似てる。まさか...と思ったら、後でその日がビリー・ジョエルの誕生日だと知った。5月10日のことだった。本当は、5月9日なのだが、前日の晩からかけ続けていたら、日付が変わってしまったのだろう。ま、いいか(よくない)

という訳で、『リバー・オブ・ドリームス』である。確か、1993年に出たはずで、現時点では、ビリー・ジョエルの最新作である。なにせ、このアルバム以降、オリジナル・アルバム出してないはずだし。なんか、当時、ビリー・ジョエルはインタビューで、もうポップスは作らない、なんて言ってたような気がする。実際はどうなのか?

で、『リバー・オブ・ドリームス』なのだが、実に硬派なロック・アルバムと言っていいと思う。メロディの分かりやすさはビリーならではだけど、サウンドが立派にロックである。曲も、センチメンタルなバラードなど皆無で(ビリー自身、昔からそんな曲はほとんどないけどね^^;)、とにかく攻めてくる感じ。このあたりは、出た当時も、昔と少し違う感じ、なんて思ってた。収録曲も良い。やや地味目かもしれないけど、「The Great Walls Of China」「Blonde Over Blue」「Famous Last Words」あたりが個人的には好き。『ストレンジャー』や『ニューヨーク52番街』に勝るとも劣らない名盤と思う。

やっぱり、前にも書いたけど、ビリー復活して欲しい。よろしくです^^



The Real McCoy/Van McCoy

以前ネタにしたけど、70年代ディスコの重鎮バン・マッコイの『ディスコ・キッド』に続くリーダー作。1976年の夏頃に出た記憶あり。

ちなみに、↑のリンクをクリックしてご覧頂きたいのだが、このURLのページに飛ぶと、ジャケットはバン・マッコイなのだが、アーティスト名はマッコイ・タイナーとなっており、レビューもマッコイ・タイナーだ。要するに、同名のアルバムがあって、アマゾンではごっちゃになってる訳だね(笑) ま、いいけど(よくない)

という訳で、マッコイ・タイナーではなく、バン・マッコイの『The Real McCoy』である。「ハッスル」の大ヒットから、ほぼ一年過ぎており、当時は今以上にヒットのサイクルって短くて、一年過ぎたら“あの人は今”的な扱われ方をされる人も多くて、少々残念だが『The Real McCoy』が出た時点でのバン・マッコイも、ややそんな感じになってたのは否めない。ただ、まだ勢いは残ってて、本作もインスト中心の収録曲は、1曲を除いてバン・マッコイのオリジナルであり、ディスコというより、ダンサブルなインスト集という感じで、「ハッスル・ジェット」「ひとめぼれ」「ナイト・ウォーク」あたりの出来が良い。「ハッスル」と並ぶバン・マッコイの代表曲「アフリカン・シンフォニー」も、リメイクして収録されている。今のR&Bに慣れた耳からすると、刺激も少なくて、やや退屈かもしれないが、とにかく良質のポップ・ミュージックである。ソウルフルとは言い難いけど^^;

『サタデー・ナイト・フィーバー』から40周年の今だからこそ、バン・マッコイが再評価されて欲しいなぁ、と切に願うものであります(笑)



Restoration Reimagining The Songs Of Elton John And Bernie Taupin

エルトン・ジョンは今年デビュ-50周年だそうな。浮き沈みの激しいこの世界で、多少のスランプはあったとはいえ、50年間も一線で活動し続けてきたというのは、ほんと凄いことだ。好き嫌いは関係なく、その点は素直に賞賛されて然るべきと思う。

さて、エルトンの50周年を記念してのことかどうか、よく分からないけど、今年になってエルトンのトリビュート・アルバムが2種類発売された。レディ・ガ・ガ、コールドプレイ、メアリー・J・ブライジなどの人気アーティストによる『Revamp』と、カントリー系のアーティストたちによる『Restoration』である。どちらも面白そうなのだが、まずは『Restoration』を買ってみた。カントリー系というのが興味をそそられる(笑)

参加アーティストは、ウィリー・ネルソン、エミルー・ハリス、ドン・ヘンリーといった大御所から、僕などは名前すら知らない若手まで多士済々。選曲も往年の名曲から、比較的最近の地味な曲まで幅広い。エルトン自身も元々カントリー風の曲を多く発表してることもあり、カントリーフレイバーも全く違和感ない。

今を去ること約27年前(!)、やはりエルトン(とバーニー)の曲を人気アーティストたちがカバーした『トゥー・ルームス』というトリビュート・アルバムが発売された。今にして思うと、90年代ってトリビュート・アルバムが流行ってたような気がするのだが、そのムーブメントに乗っかった形でのリリースであったような気もする。エリック・クラプトン、スティング、ロッド・スチュワート等々の大物によるトリビュート・アルバムだった訳だが、曲によっての出来不出来或いは好き嫌いはあるものの(笑)、カバーする側の持ち味と原曲の素晴らしさの両方が程良く拮抗した、良いアルバムだった。

今回もそうなのだが、エルトンの曲って、クセがありそうだけどそうでもない、って感じで、誰がカバーしても意外とハマるのだ。前述の大御所による『トゥー・ルームス』もそうだけど、『黄昏のレンガ路』のアニバーサリー・エディションに収録されていた、おそらくヒップホップ系アーティストによるカバーも、これまた実に相性ピッタシ。「ベニーとジェッツ」なんてラップが入ったりするのだが、意外にも違和感無し。エルトンのカバーって、案外面白い。意外な発見かも。

そうなのだ、エルトン(とバーニー)の曲って、相手を選ばないのだ。聴くのはもちろん、カバーするのでも、誰がどうカバーしても、原曲の良さは損なわれずにカバーする側の持ち味は十分出せる。だからこそ、誰にでも受け入れられるのだろう。なんという懐の深さ。こんなの、他にはビートルズくらいしか思い浮かばない。50年も第一線にいられるのも当然。実に素晴らしい。いつまでも元気で活動を続けて下さい(さすがにコンサート活動からは引退する、と発表したけどね)

しかし、誰がやってもハマるエルトン・カバー、となれば、様式系HRの人たちにも、是非カバーして貰いたいなぁ(笑) ちなみに、先の『Revamp』には、クイーンズ・オブ・ストーン・エイジによるカバーも収録されている。僕は聴いてないけど、出来はどうかな? つーか、このバンド、様式HRって事でいいんだよね?(笑)
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激動

2018年07月15日 11時36分50秒 | 時事・社会ネタ
観測史上初めて6月に梅雨明けして7月に入るやいなや、西日本地区を異常な豪雨が襲い、あちこちで堤防が決壊したり、土砂崩れが発生したりなど、大変なことになっている。3日間で3ヶ月分の雨が降った、だなんてやっぱり尋常ではない。本来ならこんなブログをアップしてるどころではないのだ。被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

この豪雨被害でなくなられた方も200人を超えたとかで、平成最悪と言われている。思えば、平成という時代は、自然災害が多い時代だったような。地球温暖化のせいか、はたまた八百万の神々がお怒りか。新元号の時代には、こうした災厄に悩まされずに済む世の中になって欲しいもの。

この西日本豪雨被害と並んで、いや、もしかするとそれ以上に世間を騒がせたのが、かつて地下鉄サリン等世間を震撼させた一連のテロ事件の首謀者・実行者である、オウム真理教の麻原彰晃を含む幹部信者7人の死刑が、7月6日に同時に執行された事であろう。なんでこの時期にというのはあるし、中には、この時期に死刑を執行して世間の注目を集めている隙にさっさと法案を通してしまえ、という安倍内閣の陰謀だ、と相変わらず訳分からない事を言ってるのもいるようだが、とにかく死刑は執行され、一連のオウムに依るテロ事件は、一応の決着をみた事になる。個人的には、まだしぶとく生き残っているオウムの残党たちが、麻原の死執行を受けて報復テロを実行するのではないか、というのが心配でもあり、未だに麻原のマインドコントロール下から抜け出せない人たちがいる限り、本当の意味でのオウム事件決着はないのではないか、なんて思ったりもするが。23年前のあの騒ぎを知らない若者が、今でもオウムに入信したりして、着実に若い信者を増やしている、というのが恐ろしい。信教の自由を隠れ蓑に、オウムは麻原亡き後も粛々と活動している訳だ。これについては、公安もマークしてるらしいげと。

この麻原たちの死刑執行については、国内の死刑反対派だけでなく、海外からも抗議或いは非難のコメントが届いたらしい。二言目には“人権”と口走り、犯人の擁護ばかりに熱心な人権弁護士たちは、被害者の気持ちなどこれっぽっちも思いやる事なく、国家による殺人だ、などと死刑に反対するが、人権派どもが何と言おうと、死刑は廃止すべきではないし、死刑囚の刑の執行は粛々と行われるべき、と僕は思う。聞けば、麻原の3女が「大切な人がこの世からいなくなる、という哀しみ苦しみが理解出来ますか」という、とんでもないというか、どの口で言うか、てな発言をネット上でしたそうで、所詮死刑廃止を訴える人権派なんて、この程度のレベルだ。だいたい、死刑制度があるのは、先進国の中では日本だけだ、などと奴らは主張するが、日本では、テロ事件の当事者でも凶悪犯でも何でも、現行犯を出来るだけ生かして逮捕するのが当たり前で、現行犯をあっさりと射殺したりする欧米とは違う訳で、つまり悪い事した奴でも、ちゃんと裁判を受けさせてやろう、としてる訳で、どっちが人道的か、議論するまでもあるまい。オウムの連中だって、正式な裁判を経て死刑が決まった訳で、逮捕時に問答無用に射殺されるよりずっとマシだと思うけどね。

この豪雨災害やオウム幹部死刑執行のニュースに完全に隠れてしまったのが、FIFAワールドカップロシア大会だ(笑) 日本は、あれこれ批判は浴びたものの、とにかくグループリーグを突破し、決勝トーナメントでベルギーと対戦し、2-3で敗れた。そしたら、気のせいか、テレビ中継が極端に減ってしまった(笑) NHKはあれ以降ウィンブルドンの中継してるし(笑) 確かに、グループリーグの時より試合の間隔は開いてるけどね。毎日放送するのは無理、というのは分かるけど(笑)

そのベルギー戦だが、ほんと悔しかった。残念とか、そういうレベルではなく、ただ悔しかったのだ。こういう気分になったのは、ドーハの悲劇やフランス大会アジア最終予選のホームでの韓国戦で負けた時以来のような気がする。後半先制して2点リードになった時、勝つのではないか、と思ってしまったのがいけなかったようだ(笑) やっぱり本気を出したベルギーは強かった。つーか、ワールドカップの決勝トーナメントだというのに、試合が始まってもベルギーは日本を舐めていた訳で、これが世界というものなんだな(笑) 思えば、グループリーグのコロンビアも、明らかに日本を舐めてたしね。初めてワールドカップに出場してから20年、日本のサッカーのレベルは間違いなく上がった。ランキングが日本より遙かに上でも、相手が日本を舐めてくれば、日本は勝てる。以前は、舐められて、尚且つ勝てなかったからね。これは進歩だ。これからは、対戦相手が常に本気モードで向かってくる時に、いかにして勝つか、が課題となる。頑張れニッポン!

しかし、このベルギーとの試合、平日の午前3時キックオフ、という悪条件にもかかわらず、会社でもそれ以外でも、たくさんの人が見てたのには驚いた。大げさではなく、国民が試合を見ながら一喜一憂してた訳だ。やはり日本は強くなければ。で、そのベルギーだけど、日本に勝ってしまった訳だから、その日本人の思いを背負って(笑)、何が何でも決勝に進んで欲しい、と思ってたが、日本戦のあとブラジルに勝って、大いに期待を盛り上げてくれたが、準決勝でフランスに敗れ、3位決定戦でイングランドに勝った。日本サポーター達の溜飲も下がった事だろう(笑)

で、全く話題は変わるのだが(笑)

先日、『サタデイ・ナイト・フィーバー』公開40周年を記念して、ディスコ・キャンペーンが行われている、と書いたが、なんと、あのレコード・コレクターズまで、ディスコの特集したのには驚いた、というか何というか(笑)



ま、腐ってもレココレってことで(爆)、フツーに特集するはずもなく、ディスコの歴史を振り返るのはともかく、アルバム紹介でも、聞いた事もないマイナー盤や、フツーの人なら知らないであろう、当時のディスコ界の黒幕(笑)が関わるアルバムまで引っ張り出してきて、結局やっぱりレココレだなぁ、という内容になってるのは、さすがというか何というか(爆)

ディスコと言っても、時代によって違うもので、結構ディスコ系に詳しい嫁とも論争になったりしたが(笑)、“ディスコ”という言葉が、踊る場所ではなく、踊るための音楽を指すのであれば、該当するのは限られてくる。つまり、ハウスやユーロビートやトランスは“ディスコ”ではない。つーか、この場合の“ディスコ”は“ディスコ・サウンド”のことである、と言い切ってしまってもいいかも。そういう意味では、“ディスコ・サウンド”の全盛期は70年代後半であり、80年代に入ると、“ディスコ・サウンド”は徐々に勢いを失い、違うタイプの“ダンス・ミュージック”に形を変えていくのである。

と、それを踏まえて(笑)、随分前だけど、ディスコのコンピを作ってみた。こんな感じ。

1. Machine Gun/Commodores
2. TSOP(The Sound Of Philadelphia)/MFSB
3. Fly Robin Fly/Silver Convention
4. Disco Baby/Van McCoy & The Soul City Symphony
5. Love Music/Percy Faith
6. Bring It On Up/Love Unlimited Orchestra
7. Fifth Of Beethoven/Walter Murphy & The Big Apple Band
8. (Shake Shake Shake) Shake Your Booty/KC & The Sunshine Band
9. Soul Dracula/Hot Blood
10. Star Wars Theme/Cantina Band/Meco
11. Best Of My Love/Emotions
12. Night Fever/Bee Gees
13. Boogie Oogie Oogie/A Taste Of Honey
14. Da' Ya' Think I'm Sexy/Rod Stewart
15. Bad Girls/Donna Summer
16. Good Times/Chic
17. Upside Down/Diana Ross
18. Forget Me Nots/Patrice Rushen

相変わらず、手持ちの音源からのセレクトなので、やや偏りがあるが(笑)、ま、間違いなくこれが70年代ディスコだ、と自画自賛(笑) レココレの特集でも、ウォルター・マーフィーやミーコも押さえてたのはさすが。テイスト・オブ・ハニーのアルバムは、実にグレード高いらしい。パーシー・フェイスのアルバムも紹介されていたのも嬉しいな^^

そんな訳で、ディスコ編第二弾も作りたくなってきた。と言っても、手持ちの音源には限りがあるし、次は「プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック」「ピック・アップ・ザ・ピーセズ」「ガット・トゥー・ビー・リアル」といった定番曲も入れないとダメかな。「恋のブギー」あたりも入れたいが、持ってないし^^;

前述したが、『サタディ・ナイト・フィーバー』40周年を記念して、これのCDとDVD(ブルーレイ?)がセットになったアニバーサリー・エディションが出るらしい。サントラCDと本編映像がセットになってる、ってあまり例がないような気がするので、良い企画ではなかろうか。ただ、余談だけど、『サタディ・ナイト・フィーバー』って、後半はディスコの場面は減って、なんか少々暗めの社会派映画みたいだった気がするのだが....
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パンドラの箱

2018年07月02日 00時24分00秒 | 音楽ネタ
観測史上初、6月に梅雨入りした日本でも、FIFAワールドカップロシア大会が、予想以上の盛り上がりを見せている。言うまでもなく、日本代表が予想以上に健闘して、決勝トーナメントに駒を進めたからである。オリンピックと同様、自国チームが活躍すれば、国民の関心は一気に向かうのだ。やはり、盛り上げるには日本チームが善戦するしかないのである(当たり前)。

ただ、今回の日本代表は、予選リーグを1勝1敗1引き分けの勝ち点4、セネガルと同率で並んだものの、警告の数がセネガルを下回ったので、順位はセネガルより上の2位という事での決勝トーナメント進出であり、なんか物足りないというかスッキリしないというか、そういう人も多いだろう。ポーランドとの試合中、他会場ではコロンビアがセネガルを1点リードという情報か入ると、リスクを避けて警告を増やさず、つまりこれ以上試合を動かさず、コロンビアが一点差で勝つことに賭けて、残り時間何もせず、自陣でパスを回しながら試合終了を待つ、なんて展開になってしまったのにも不満を持つ人もかなりいたようで、ポーランドとの試合中、最後に時間稼ぎを始めたら、案の定観客席からブーイングの嵐だったのだが、ブーイングしてたのはポーランドサポーターではなく、日本のサポーターだったらしい。ま。気持ちは分かる。でも、日本代表というか西野監督の決断は間違っていない。日本代表の使命は、勝ち負けよりも、決勝トーナメントに進出する事だ。それを果たす為に行った今回の措置は、決して間違っていないのだ。

ま、確かに、フツーに攻めてれば、日本はポーランドに勝てたはずだ、という意見も多い。それもよく分かる。勝てたかもしれない。けど、西野監督は攻め続ける事を選択しなかった。そして、結果を出した。それだけのことだ。もう、とやかく言うのは止めて、決勝トーナメントでの日本代表の健闘に期待しようではないか。夜中というか早朝というか、とにかく3時キックオフなもんで、テレビ観戦はツラいけど(笑)

さて、いきなり話題は変わって、こんなCDを買った。



Pandora's Box/Aerosmith

エアロスミスはキャリアが長いせいもあるが、結構ベスト盤がたくさん出ていて、その中に紛れて目立たない存在かもしれないが、デビューから約10年間所属したコロンビア・レーベル時代の編集盤である。ご存知の通り、その後エアロスミスはゲフィンに移籍し、10年ほど経ってからまた古巣のコロンビアに戻ってきているので、言うならば、第一期コロンビア時代の音源による編集盤という訳。CD3枚組、全52曲収録。アメリカでは1992年11月に発売され、日本発売は1994年4月だったらしい。当時の邦題は『パンドラの箱』。2nd収録曲に同タイトルの曲がある。そんな貴重な3枚組が、近所のBOOK OFFで750円だったのである(笑) そりゃ、文句なしに“買い”でしょう。ほんとは、少し考えたけど(爆)

実際のところ、今となっては、第一期コロンビア時代の編集盤が1992年に出ていたというのが、なんか意味がありそうな気がするが(笑)、ま、とにかく、ほとんど70年代の音源で構成されていて、キッス・クイーン・エアロスミスを青春の3大バンドとして育った世代としては(笑)、興奮するなってのが無理というもの。特に、『闇夜のヘビィ・ロック』と『ロックス』の曲が大半を占めるDisc2なんてたまりません。一気に40年以上も前の中学生の頃にフラッシュバックしてしまった(笑) 思い出すなぁ、1976年の夏(爆)エアコンもない暑い部屋で、毎晩小さなラジカセでFMをむさぼるように聴いていた日々(爆)

エアロスミスは、第一期コロンビア時代に、スタジオ盤を7枚とライブ盤を1枚(3枚?)、ベスト盤を1枚出しているが、スタジオ盤7枚からは、満遍なく選曲されている。とはいえ、やはり最初の5枚(1stから『ドロー・ザ・ライン』まで)からの曲が多いのは仕方ない所であろう。個人的には『ロックス』は全曲収録でもいいんじゃないか、なんて思うけど(笑) こうして、改めて70年代のエアロスミスをじっくりと聴いてみると、当時も言われてたけど、イギリスのブルース系バンドからの影響を強く受けているバンドだったのだな、という印象を受ける。HR/HMの括りで語られる事も多いバンドではあるが、ブリティッシュ・バンド経由のブルースに根ざしたシンプルなロックンロール・バンド、というのがエアロ本来の姿なのだろう。そういう点では、あの名盤『ロックス』は、一種突然変異的なアルバムなのかもしれない。

と言いつつも、不満がない訳ではなく(笑)、例えば、あれが入ってない(「エアロスミスSOS」「Home Tonight」「Sick As A Dog」等々)とか、「Last Child」はリミックスじゃなくて、オリジナルを収録して欲しかったとか、「Kings And Queens」はライブ・バージョンじゃなくてスタジオ盤を収録して欲しかったとか、まぁ、あれこれあるものの、70年代のエアロである。悪かろうはずがない。『美獣乱舞』の曲や、ウィットフォード/セント・ホルムスの曲も思ったより良い感じだし。やっぱ、エアロスミスはいいな。

という訳で、続けて、



Draw The Line/Aerosmith

結局『ドロー・ザ・ライン』も買ってしまった^^; なんだかんだで「Kings And Queens」が聴きたくなってしまったのだ。それもスタジオ盤で(笑) このアルバムは、LPでも持ってなかったので、初めて買った事になる。40年以上の歳月を経て(爆)

あの名盤『ロックス』の次作という事で、当時もファンは期待してたし、話題にもなった記憶がある。某ML誌はある月の「今月の1枚」に、『ドロー・ザ・ライン』を選び、かなり絶賛していた。当時既に、エアロは新作の度に注目を集める存在となっていたのである。

40年以上経った今、改めて聴いてみると、『ロックス』の次という割には、あまりにもシンプルなロックンロール・アルバムで、騒いでた程センセーショナルな内容ではない。決して悪くはないけど^^; プレッシャーもあり、ドラッグ漬けのメンバーもいてバンドも分裂状態、正にどん底の中で仕上げたアルバムだった訳で、ファンの正直な感想はどうだったのだろう? 前述したけど、メディアの反応は良かったと思う。僕もFMで「ドロー・ザ・ライン」を聴いて、カッコいいなぁ、と感心してた記憶がある(笑) ま、当時の評判はともかく、現在の評価が低い訳でもないので、まぁいいか(笑)

という訳で、久々にエアロスミスに興奮していた今日この頃だったのであった(笑) ほんと、あの頃は最低だけど最高の季節だった、とレココレのライターがエアロを評して書いてたなぁ。うむ、確かに、『ロックス』というと、未だに暑い夏の夜を思い出す。勉強もせず、夜更かししてFMばかり聴いてたあの夏を。

コメント (2)
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