日々の覚書

MFCオーナーのブログ

Limited Edition

2011年10月30日 23時08分58秒 | 音楽ネタ

「40周年なんだそうでんなぁ、知ってました?」
「知ってるよ、だから色々とキャンペーンやってるだろ」
「へぇ~、どんな?」
「まずハンバーガーの無料券」
「おおっ、太っ腹でんな~、っておい」
「続いて、ビッグマックを創業当時の価格200円で販売」
「200円!CDも高うてかなわんし、200円は有り難い、っておい」
「その上、来月からはポテトを150円で提供するらしい」
「あんたの言うてんの、みなマクドの話でんがな。わいが言うてんのはクイーンや、クイーン!」

という訳で、以前にもネタにしたけど、今年はクイーン結成40周年であり、フレディ没後20年という節目の年でもある。あれからもう20年が過ぎてしまったのか、時の経つのは早いなぁ、という感慨はどうでもよく(笑)、丁度その節目の年に、クイーンがユニバーサルに移籍した事もあり、オリジナル・アルバム15枚が最新リマスター&HMCDで再発されたのは、皆さんご存知の通り。で、その再発されたオリジナル・アルバムは、通常盤だけでなく、ボーナスEP付きのリミテッド・エディションも同時に発売されているのもご存知の通りで(笑)、熱心なファンはボーナスEP目当てで買ってしまう訳で、もちろん僕も例外ではない(笑) 1973年のデビュー・アルバム『戦慄の王女』から1991年のラスト・アルバム『イニュエンドウ』までの14枚のリミテッド・エディション、なんだかんだ言いながら買ってしまったのである。

ただ、ボーナストラックと言っても、全て手放しで喜べるものばかりではない。それなりに金払うのであるから(リミテッド・エディションと通常盤とでは、600円の価格差がある)、それに見合う内容でないと困る。個人的には、正しいボーナストラックと呼べるのは、

1.オリジナル・アルバム未収録曲(シングルB面曲など)
2.未発表曲(完成品に限る)
3.アルバム収録曲のデモテイク
4.アルバム収録曲のライブテイク。それも、アルバム発表時のもので未発表のもの

これ以外は、はっきり言って必要ないし、認めるべきでない。最新リミックスなんて、どうでもいいです。あ、それと、今回のクイーンの場合、ボーナストラックは本編と別になってるのはよろしい。本編が終わった後に、続けてボーナストラックが出てくると、場合によってはかなり興醒めだしね。

と、ここいらを踏まえて、クイーンのリミテッド・エディションのボーナスEPについて、あれこれ検証してみよう(笑)

QUEEN
1. Keep Yourself Alive (De Lane Lea Demo, December 1971)
2. The Night Comes Down (De Lane Lea Demo, December 1971)
3. Great King Rat (De Lane Lea Demo, December 1971)
4. Jesus (De Lane Lea Demo, December 1971)
5. Liar (De Lane Lea Demo, December 1971)
6. Mad The Swine (June 1972)

いきなりだが、今回のリミテッド・エディションで最も価値があるのが、この1st『戦慄の王女』である。70年代のアルバムなら、他はともかく、このアルバムだけはリミテッド・エディションを買うべきだ。なんたって、デ・レーン・リーでのデモがオフィシャルで聴けるのだから。この時を何年待ったことか(笑)

ご存知ない人もいると思うので、簡単に解説させて頂くと、クイーンはEMIと契約する前に、デ・レーン・リーというスタジオでデモテープを制作している。そのデモが今回ボーナスEPとしてお目見えしたという訳だが、とにかく完成度が高い。全て『戦慄の王女』に収録された曲ばかりだが、「ザ・ナイト・カムズ・ダウン」だけは録り直しせず、デモがそのまま1stアルバムに収録されたらしい。完成度の高さが窺えるが、他の曲も1stに収録される際に多少の手直しはされてはいるものの、基本的にはほぼ完成している。クイーンの1stでのスタイルは、早い時期に出来上がっていたというのがよく分かる。そら恐ろしい新人である(笑)

「マッド・ザ・スワイン」は、後の『イニュエンドウ』からのシングルのカップリングとして陽の目を見たが、実は1stの頃に録音されていたらしい。確かに、1stに入れるには異質な曲ではある(笑)

『戦慄の王女』というアルバムは、クイーンのデビュー・アルバムな訳で、デビュー・アルバムにはその人(バンド)の全てが詰め込まれており、その後のスタイルの変遷を予見出来るという説があるが、クイーンについては当てはまらないような気がする。ちょっとグラムの香りのするドラマチックなハードロックを志向したのが『戦慄の王女』だと思うが、これは明らかに1stだけに見られるスタイルであり、同じ事は2nd以降やってない。フレディの声だって、1stだけは違っている。

また、大抵の場合、同じアルバムで聴ける曲というのは、音像的に同じ質感というか感触があるものだが、この『戦慄の王女』にはそれがあまり感じられない。デ・レーン・リーでのデモを収録した、というのもあるが、曲によって音がクリアだったりこもっていたり、と音の感じがバラバラ。なんか、クイーンらしからぬ荒っぽさが感じられる。ま、新人だから仕方ないのか(笑) そのせいかどうか、ファンの中で『戦慄の王女』を最高傑作に挙げる人は少ないと思うし、愛着を感じている人も少ないような気がするが(笑)、かといって無視する事もけなす事も出来ないというアルバムでもあり、クイーンのアルバムの中では非常に不思議なポジションに位置している。けど、後の成功がなかったとしても、新人離れした才気を感じ取れるアルバムだ。クイーンが只者でないのは、早くも立証されていた。

QUEEN Ⅱ
1. See What A Fool I've Been (BBC Session, July 1973 - Remix 2011)
2. White Queen (As It Began) (Live at Hammersmith Odeon, December 1975)
3. Seven Seas Of Rhye (Instrumental Mix 2011) 
4. Nevermore (BBC Session, April 1974)
5. See What A Fool I've Been (B-Side Version, February 1974)

上記の、正しいボーナストラックの観点からすると、3.はいらない。面白いけど(笑) 2.はもっと昔の、それも未発表のが聴きたかった。ライブとしての出来はいいけど。

ご存知、クイーンの最高傑作として推すファンも多いアルバムである。確かに、凄いアルバムだ。新人の2作目とはとても思えない完成度とアイデア。手間も時間もかかったろうな。アウトテイクなんて多分ないだろう、というのは想像できる。それだけに、ボーナストラックには、1974年頃のライブ音源をもっと入れて欲しかった。

SHEER HEART ATTACK
1. Now I'm Here (Live at Hammersmith Odeon, December 1975)
2. Flick Of The Wrist (BBC Session, October 1974)
3. Tenement Funster (BBC Sesion, October 1974)
4. Bring Back That Leroy Brown (A Cappella Mix 2011)
5. In The Lap Of The Gods...revisited (Live at Wembley Stadium, July 1986)

正しいボーナストラックの観点からすると(笑)、4.と5.はいらない。特に5.、何故10年以上も後のライブテイクを収録するのか。この時期のライブで、公に発表されていないのがたくさんあるはずだ。熱狂の初来日の音源とか入れてくれたら、ポイント高かったと思うけどね(笑) それと、2ndにも採用されてるけど、1975年のハマースミスは、ライブ盤として一枚で出して欲しいと思う。

A NIGHT AT THE OPERA
1. Keep Yourself Alive (Long-Lost Retake, June 1975) 
2. Bohemian Rhapsody (Operatic Section A Cappella Mix 2011)
3. You're My Best Friends (Backing Track Mix 2011) 
4. I'm In Love With My Car (Guitar & Vocal Mix 2011)                
5. '39 (Live at Earl's Court, June 1977)
6. Love Of My Life (Souyh American Live Single, June 1979)

こちらもクイーンの最高傑作との呼び声高いアルバムだが、ボーナストラックはセコい。はっきり言って、1.以外はいらない。アカペラとかカラオケとか、そういうのを聴きたいファンもいるのか? 5.や6.のライブテイクも時期が飛びすぎ。「ボヘミアン・ラプソディ」の初期バージョンとかあれば、と思うけど、残ってないのかな。それとも、公にするには忍びない内容だとか(笑)

A DAY AT THE RACES
1. Tie Your Mother Down (Backing Track Mix 2011) 
2. Somebody To Love (Live at Milton Keynes Bowl, June 1982)
3. You Take My Breath Away (Live in Hyde Park, September 1976) 
4. Good Old Fashioned Lover Boy (Top Of The Pops, July 1977) (Mono)
5. Teo Torriatte (Let Us Cling Together) (HD Mix)

これも、1.と2.はいらない。「愛にすべてを」だって、1977年頃のライブテイクが絶対あるはずだ。あと、5.もどうでもいいな。ハイド・パークでのフリー・コンサートの音源は、是非一枚のライブ盤として出して欲しい。

NEWS OF THE WORLD
1. Feelings Feelings (Take 10, July 1977) 
2. Spread Your Wings (BBC Session, October 1977)
3. My Melancholy Blues (BBC Session, October 1977)
4. Sheer Heart Attack (Live in Paris, February 28 1979)
5. We Will Rock You (Fast) (Live in Tokyo, November 1982)

少し面白い内容になってきた。1.は初めて登場するアウトテイクである。ブートとかで聴けたんだろうけど、こういうのをもっと発表して貰いたい。で、この曲、なかなか良い出来だと思うけど、未発表のままだった。シングルのB面っぽい(笑) 他については、毎度の事ながら、4.と5.はいらない。BBCセッションは実に素晴らしい演奏が聴ける。

JAZZ
1. Fat Bottomed Girls (Single Version) 
2. Bicycle Race (Instrumental)
3. Don't Stop Me Now (With Long-Lost Guitars)
4. Let Me Entertain You (Live in Montreal, November 1981)
5. Dreamers Ball (Early Acoustic Take, August 1978)

なんとなく、アウトテイクがいっぱいありそうな気がするアルバムなんだけど、実はそうでもないのか?(笑) 例によって、2.と4.はいりません。3.はなかなか興味深い。要するに、別バージョンで、ギターのパートが違っている。5.も面白い。こういうの、もっと聴きたいな(笑)

THE GAME
1. Save Me (Live in Montreal, November 1981) 
2. A Human Body (B-Side)
3. Sail Away Sweet Sister (Take 1 With Guide Vocal) 
4. It's A Beautiful Day (Original Spontaneous Idea, April 1980)
5. Dragon Attack (Live at Milton Keynes Bowl, June 1982)

2.は長らくCD化されておらず、クイーンのレア曲No.1ではなかったかと思うけど、シングル・コレクションで初めてCD化されたのではになかったかな? やや地味な曲だけど、埋もれたままにしてしまうには忍びない、一種の裏名曲だ。3.は、まだ原型でしかない状態のものが聴けるのは貴重。驚いたのは4.で、この頃既に原型があったのだ。15年経ってから世に出たと思うと、実に感慨深い。1.と5.のライブテイクは、例によっていらない(笑)

FLASH GORDON
1. Flash (Single Version) 
2. The Hero (October 1980...Revisited)
3. The Kiss (Early Version, March 1980)
4. Football Fight (Early Version, No Sunths! - February 1980) 
5. Flash (Live in Montreal, November 1981)
6. The Hero (Live in Montreal, November 1981)

クイーンのアルバム中、最も無視されているアルバムだが(笑)、ボーナストラックはなかなか面白い。3.と4.はピアノによるデモ。この時期のライブって、モントリオールしかない訳じゃないだろうに。南米とかもツアーしてたはずだから、そういう音源も発掘して欲しいもの。

HOT SPACE
1. Staying Power (Live at Milton Keynes Bowl, June 1982) 
2. Soul Brother (B-Side)
3. Back Chat (Single Remix)
4. Action This Day (Live in Tokyo, November 1982) 
5. Calling All Girls (Live in Tokyo, November 1982)

これも不当な扱いを受けているアルバムだが(笑)、ボーナストラックは充実してるかも。1.は出来れば、違う会場のにしてほしいところ。4.や5.と同様に日本のライブでも良かったのでは。ちなみに、この時の会場は西武球場なので、ライブ・イン・トーキョーという表記は誤り、というか嘘(笑)

THE WORKS
1. I Go Crazy (B-Side) 
2. I Want To Break Free (Single Remix)
3. Hammer To Fall (Headbanger's Mix)
4. Is This The World We Created? (Live in Rio, January 1985)
5. It's A Hard Life (Live in Rio, January 1985)
6. Thank God It's Christmas (Non-Album Single)

80年代も半ばになると、クイーンも12インチ・シングルを出すようになり、当然バージョン違いもたくさんある訳で、この『ザ・ワークス』の曲は全曲シングルに収録されたという話だから、ボーナスEPは、全てアルバム収録曲のバージョン違いを並べて『裏ワークス』なんてものにして欲しかったと思うのは、僕だけか?(爆) それは可能なはずだし。ま、とにかく、12インチ・バージョンがあまりにも少ないのは不満。「RADIO GA GA」のもないし。この時期は、ライブ音源はたくさん出回ってるので、ボーナスEPにはいらないと思う。

A KIND OF MAGIC
1. A Kind Of Magic (Highlander Version)
2. One Vision (Single Version)
3. Pain Is So Close To Pleasure (Single Remix)
4. Forever (Piano Version)
5. A Kind Of Vison (Demo, August 1985)
6. One Vision (Live at Wembley Stadium, July 11th 1986)
7. Friends Will Be Friends Will Be Friends...

貴重な音源もあって悪くはないのだが、『ザ・ワークス』と同じ不満を感じてしまう。何故、アルバム未収録の「紅い薔薇を君に」が入ってないのか。あと、「ブラード・ビジョン」も入れるべきでは? 「カインド・オブ・マジック」の別バージョンとデモは、大変面白い。

THE MIRACLE
1. I Want It All (Single Version)
2. The Invisible Man (Early Version with Guide Vocal, August 1988)
3. Hang On In There (B-Side)
4. Hijack My Heart (B-Side)
5. Stealin' (B-Side)
6. Chinese Torture (Instrumental)
7. The Invisible Man (12" Version)

後期クイーンのというか、クイーンの全キャリアを通じても3本指に入る傑作と思う。世間というかファンの評価低すぎ(笑) この頃、シングルB面がアルバム未収録曲ばかりで、しかも日本盤出なかったから、輸入盤の12インチ買って聴いてたのを思いだす。ここいらの曲も、長らくCD化されてなかった。出来の良い曲多いのに。「アイ・ウォント・イット・オール」はアルバムとシングルのバージョンが違う、というのは案外知られてないと思う。個人的にはアルバム・バージョンの方が好きだな。

INNUENDO
1. I Can't Live With You (1997 Rocks Retake)
2. Lost Opportunity (B-Side)
3. Ride The Wild Wind (Early Version with Guide Vocal)
4. I'm Going Slightly Mad (Mad Mix)
5. Headlong (Embryo with Guide Vocal)

悲しくて聴けないアルバムとなってしまった。内容が素晴らしいだけに...で、ボーナストラックも、興味深いデモが聴けたりしてよろしい。願わくば、イギリスで本作のLPが発売された際、収録曲のうち4曲がLPのみの短縮バージョンになったという話で、そのバージョンを収録して欲しかったな。

ま、こんな感じで、価値あるボーナストラックは少ないかもしれない。70年代のライブ音源は相変わらず出し惜しみされてるし、フォローされてない未収録音源もあるし。ほんと、『戦慄の王女』以外は、熱心なファンでも不満の残るものであるな。確かに、クイーンは完璧主義者として有名だった訳だし、デビュー直後のライブ音源や途中でボツになったデモなんて、恥ずかしくて人前には出したくないのだろう。それは分かるんだけどね。

所で、ほとんどの人がお気づきだろうけど、クイーン15枚目のオリジナル・アルバム(という事になっている。笑)である『メイド・イン・ヘブン』は、まだ買っていない。というか、前から言ってるけど、このアルバム自体ボーナストラック、言い換えると“おまけCD”みたいなものなんで、ボーナスEP付きのリミテッド・エディションと言われてもピンとこないのである。ボーナスにボーナス付けてどうする、みたいな。このまま買わないかもしれない。

それと、今回再発になったアルバムには、全てカードが封入されており、並べるとこんな感じになる。よくあるパターンだけど(笑)

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見ての通り、一枚足りないので絵としては未完成である。やっぱ、『メイド・イン・ヘブン』買うべきかな?(爆)

コメント (14)
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Remember

2011年10月23日 16時19分16秒 | 与太話

20世紀の終わり頃、テレビドラマなとで曲が使われたのをきっかけとして、カーペンターズを皮切りに、アバ、ビージーズといった洋楽の大御所が再び人気を集める、という現象が起きた事は記憶に新しい。特にカーペンターズ人気は凄かったなぁ。新編集のベスト盤が100万枚以上も売れたらしいし。この頃、この次にブレイクする洋楽スターは、絶対ベイ・シティ・ローラーズ(以下BCR)に違いない、と僕はにらんでいたが、残念ながら大きくはずれてしまった(笑) 「バイ・バイ・ベイビー」なんてドラマ主題歌にピッタリと思ったけどね。

僕がBCRを知ったのは、1976年の初め頃である。クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」、スイートの「フォックス・オン・ザ・ラン」あたりから、洋楽(=ロック)にのめり込み始めていた頃で、BCRもすぐに気に入った。なんたって「サタディ・ナイト」である。これを読んでる皆さんと同じように(笑)、♪S・A・T・U・R・D・A・Y、と呟きながら“Saturday”と綴ったものだ。今でもそうだったりして(爆) もちろん、他にもキャッチーなヒット曲がたくさんあった。「ロックンロール・ラブレター」なんて思い出深い。あの頃のBCR人気は凄まじく、FM・AM問わずラジオをつければBCR、って感じだったけど、この「ロックンロール・ラブレター」は特に流行ってて、夏頃、某AMの洋楽カウントダウン番組で、クイーンの「マイ・ベスト・フレンド」と激しく一位争いしてたのを覚えている。残念ながら、「マイ・ベスト・フレンド」は万年二位で終わってしまったけど(笑)

話は変わるが、実は今年の夏、一人の友人が亡くなった。中学の同級生で、違う学校に進学しても就職しても、ずっと付き合いは続いていた。友人の少ない僕には珍しく、付き合いの長い友人であったのだ。ただ、ちょっとしたいさかいもあり、僕が大阪に行っていた事もあって、彼とはここ10年以上会っていなかった。そこへ訃報が飛び込んできたという訳だ。

お通夜の席で遺族の人に聞いた話だと、ここ数年の彼は、アルコールで身体を壊し、入退院の繰り返しだったらしい。誰か歯止めをかけられる人がいれば、という思いにもとらわれた。もちろん、自分が知っていれば力になれたばずだ、なんて言うつもりは毛頭ない。家族でさえ止められなかったものを、単なる悪友である自分に制御できるはずがない。ただ、つまらぬ意地から10年以上も音信不通状態にしてしまったのは、少々悔やまれた。自分の結婚を報告する事も嫁さんを紹介する事も出来なかった。悔いが残る。

その彼は、当時の中学生としてはお小遣いをたくさん貰っていたのか、よくLPを買っていた。僕より一足早く洋楽を聴き始めていて、話題のアルバムや名盤も結構持っていた。何人かでよく彼の家に集まっては、色々と聴かせて貰ったものだ。『オペラ座の夜』も『サージェント・ペパーズ』も『プレゼンス』も、パープルの『ライブ・イン・ジャパン』もフォリナーの1stも、彼の家で初めて聴いたのではなかろうか。そして、BCRを最初に聴かせてくれたのも彼だった。

僕もBCRは気に入ったけど、しばらくすると避けるようになった。口パクのライブ映像を見て幻滅したからだ(爆) でも、いい曲はたくさんあったし、大っぴらには言わないけど、実は結構好き、って感じだった。カーペンターズに対するスタンスと似てたりして(笑) ま、それはともかく、BCRはとにかく名曲が多い。初期から大ブレイクした70年代半ば頃までの曲は、オールディーズっぽい雰囲気で明るくキャッチーで、ちょっと哀愁が漂っていたりして、これぞポップスの王道ってな感じ。もちろん、どの曲も甲乙つけ難く、一曲選ぶなんて出来ないんだけど、そんな中で敢えて一曲と言うならこれかな。あまり有名でないと思うけど、ちょっとセンチな雰囲気がたまらない名曲である。

Remember (Sha La La)

実は、亡くなった友人のイチオシも、当時からこの曲だった。こういう風に、聴くたびに亡くなった人を思い出す、という曲が今後増えていくのだろうな。悲しいけどね...

コメント (2)
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金沢行ってきた

2011年10月10日 20時55分45秒 | あれこれレポート

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この連休は、どこも物凄い人出で、高速道路も大渋滞だったらしいが、そんな中初めて金沢へ行ってきた。きっかけは、テレビのローカル番組である(笑)

金沢は昔から風光明媚なことで知られている。駅名にもなっている「金沢八景」の由来は、江戸時代の僧・心越禅師が見た金沢の景観があまりに美しかったので、故郷の中国(この人、中国の人だったらしい)の名所「瀟湘八景」になぞらえて八編の詩に詠んだことに始まるらしい。江戸時代から観光地としても有名で、歌川広重による浮世絵がよく知られている。こちらで見れます。

また、鎌倉時代に北条実時により、今で言う図書館が作られていた事と関連するのか、歴史的建造物も多い。景色も良く、寺院も多いという事で、実は鎌倉に負けないくらいの名所でもあるのだ。

という訳で、行ってきた。まず訪れたのは、

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金沢にある柴漁港の構内にある、小柴というどんぶりやである。ここの穴子丼が人気だと、先のテレビ番組で紹介していたので(笑)、行ってみることにしたのだ。つーか、金沢へ来た目的の8割はこれである(爆) 色気より食い気なのだ(爆爆)

テレビで紹介された割には、長蛇の列が出来ている訳でもなく、客の数はまあまあ。ちゃんと、席にも座れたし。もっとも、今年5月の開店初日には、行列が出来たらしいけど。

店内には、漁船の旗が飾られている。

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待つ事しばし、我々の注文した「穴子一本盛り野菜2種天丼」が出来た。こんな感じ。

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見た目もなかなかだが、食べてみると、これがまた美味いのだ。評判になるだけの事はある。フワっとした食感ながら、しっかりとした歯ごたえもある穴子が、とにかく美味い。サクッと揚がった天ぷらもよろしい。味噌汁もまた美味い。金沢へ行ったら、是非ご賞味あれ。定休日は月曜から木曜だそうな。つまり、週末しか営業しないって事ね(笑)

せっかくなので、漁港の様子など。

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やっぱり、漁港も漁船も、茅ヶ崎よりスケールがデカい(当たり前だ)。この日は休日だったからか、昼近くになっていたからか、閑散としていた。

と、今回のブログも穴子丼で終わりにしてもいいのだが(爆)、それだけでは単なるグルメ日記になってしまうので(爆)、穴子丼を食べた後に、金沢動物園に行ってきたので、その時の模様を書いてみようかと。

柴漁港から車で10分ほど山に向って走ると、金沢自然公園と動物園がある。

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駐車場から動物園までは、コアラバスで移動。

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車内のシートにも(笑)

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この金沢動物園、今年で開園30周年なのだそうな。もちろん、来たのは初めて^^;

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券売機で入場券(大人500円)を買い求め、入り口ゲートを通過すると「なかよしトンネル」なるものが。

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なんか、よく分からん^^; 確かに、メルヘンチックではあるが(笑)

ま、とにかく、動物園なのであるから、動物を見るべきである。ポップソングの世界では、洋の東西を問わず、動物園にいる動物たちを人間になぞらえてシニカルになったつもりの歌が結構あったりするが、そういう野暮なマネはせず、ひたすら動物を見て楽しむのが正しいのだ(笑)

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キリンは正面向いてくれなかったのが残念。コアラは、室内で暗くて遠くて上手く撮れなかったんで、拡大してみた。

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ヤギは、客を見るとエサをくれると思ってるみたいで、やたらと寄ってくる。奈良公園の鹿みたい(笑) ゾウはやっぱり動物園の花形だな。カメラの前でポーズとったり、なかなかサービス精神旺盛なゾウだった(笑)

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動物園というと、単に動物がたくさんいる場所という印象ではあるが、近頃では、動物たちの繁殖(特に絶滅危惧種など)も動物園の重要な仕事らしい。そういえば、金沢動物園でも動物の柵に「ゴンタは繁殖の為、名古屋の東山動物園に行く事になりました」なんて、張り紙がしてあるとこもあったっけ。動物園で生まれ、外界を知る事なく動物園で死んでいく動物も、今は当たり前なのだそうな。遠いアフリカあたりから日本へ連れてこられて、寂しくて夜な夜な遠吠え、なんてイメージも動物園にはあるけど、今は全然違うのだ。

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動物園とはいえ、自然公園とも謳うだけあり、ほんとに自然がいっぱいで良い所である。あちこちに、弁当を食べるように広場や休憩所が設けてあるのもいいね。今度は弁当持参で来たいものだ。来場者は、ほぼ間違いなく子供含む家族連れで、デートしてるカップルみたいなのは皆無だった。もしかして、我々だけだったかも(笑)

という訳で、相変わらずレポにも何もなってないが、楽しかったというのが伝わればいいかな。実際楽しかったし。動物園では一人でテンション上がってたみたい(爆)

で、今さらながら、この金沢は横浜で石川県ではないんだけど、お分かりですよね?(笑)

コメント (6)
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Last Summer Days Of 2011

2011年10月09日 00時51分52秒 | 与太話

今年のシルバーウィーク、つまり敬老の日を含む3連休と秋分の日を含む3連休、及びその間に挟まれた平日3日間を合わせた9日間、つまり今年最後の夏の日だった訳だが、その9日間を日記風に書いてみようと思う。え? 何故今頃、そんな前の事をネタにするのかって? ま、つまり、その、油断してたのだ(爆)

9月17日
この日は何年ぶりかで幕張メッセに行った。目的はこれである。

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この東京ゲームショー、毎年開催されていて、そちらの方面では一大イベントなのだそうな。もちろん、展示物というか出し物というかテーマというか、それはゲームである。僕は全くと言っていいほど普段ゲームはしないのだが、一度行ってみるのも面白いかな、てな感じで行ってきた。

会場に到着したら、当然というか何というか、開場前から行列が出来ていた。朝から猛暑だったけど、並んでたらにわか雨は振ってくるし、波乱含みの幕開けって雰囲気(笑) それにしても凄い人出で、開場してから会場に入るまでに40分近くもかかっていた。

展示会とはいえ、会場に集まったゲーマーたちの目的は、各社から発売予定の新作ゲームの試し打ちらしい。どの小間でも、試し打ち用のゲーム機が用意され、「ただいま2時間待ち」とか立て札が置いてあったりする。試し打ちをする予定のない我々は、場内を見て回って、面白そうなコスプレの写真撮ったりしてたけど(笑)、それにしても、ま、とにかく凄い人出だった。こんな感じ。

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という訳で、午前中いっぱいで幕張メッセから撤収し、その後当然というか何というか、我々は秋葉原に向ったのであった(笑)

9月18日
この日、横浜は元町のチャーミングセールに出かけた。

知ってる人は知ってるけど、横浜の元町といえば、かつては最もオシャレな街だったようだが、近頃ではやや影が薄い。オシャレ度にしても集客にしても注目度にしても、みなとみらいあたりには完全に負けている。が、年に一度のチャーミングセールになると、連日大賑わいとなるのである。この8日間にも及ぶチャーミングセール、なんと今年で50回目なのだそうな。驚いた。

さて、そんなチャーミングセールなのだが、実は我々、前日秋葉原の帰りに寄っているのである。が、あまりの人出で、駐車場が確保出来そうもなかったので、改めて翌日やって来たという訳だ。でも、3連休の真ん中という事もあってか、やっぱり駐車場は確保出来なかったので、仕方なく元町から離れた場所に車を停め、電車で元町まで移動した(笑)

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セールの収穫はまずまずといった所かな。

帰りにららぽーと横浜に寄った。初めて行ったけど、色々な意味で圧倒された(笑) おのぼりさんだなぁ(爆)

9月19日
敬老の日だった。けど、僕は何もしてない。今年に限った事ではないが。つーか、子供に敬老の日を祝って貰っても、親は嬉しくないのではなかろうか。孫ならともかく。

という訳で、この日はゆっくりと過ごした(なんのこっちゃ)

余談だが、寿司・うなぎ・ステーキといった食べ物は高級(=値段が高い)というイメージを、僕は持っている。つまり、滅多に食べれないご馳走という訳だ。所が、近頃では、寿司もステーキも安く食べれるようになってきて(味はともかくとして)、ご馳走とかスペシャルとかいう感覚が薄くなってきている。良いのか悪いのか。実際、寿司ならここ、うなぎならここ、ステーキならここで、実に安く、しかも美味しく食べられる。こんな値段でほんとにいいの?なんて心配になったりもする。それとも、元々そんなに高価な食べ物ではなかったのに、何者かの陰謀で高級なものとされるようになったのだろうか。我々は騙されていたのか?

ま、いいけど(笑)

9月20日
連休の合間の出勤日である(笑) この日は、東京ビッグサイトに行ってきた。もちろん仕事なんである(笑)

つい3日前に幕張メッセに行ったばかりで、なんとなく大規模展示会場づいてる、なんて思ったりして(爆)

ま、さすがに、台風が近づいてるせいなのか、一般には馴染みが薄いせいなのか、定かではないけど、とにかくゲームショーほどの人出ではなかった。

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会場内でICカードを利用したポイントラリーをやってたので、参加してみた。チェックポイントでポイントを貯めると、福引が出来る。一応、東北の復興支援という事になっていて、1等は自転車、2等は東北名産品の詰め合わせである。で、僕はというと、

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5等のキャンディつかみ取りだった(爆) 一応東北支援だけあり、「がんばろう!東北!」と書かれている(笑)

9月21日
この日は、台風15号が日本を縦断した日である。あれ、15号ではなく16号だったけ? 喉元過ぎれば何とやらで、すっかり忘れてしまっている^^;

関東地方は、昼過ぎから雨と風がかなり強くなり、我が社でも15時には帰宅しても良し、というお達しが出た。しかし、15時ではあまりにも遅かった。15時から16時までの時間帯に、首都圏の鉄道は次々と運転見合わせとなり、15時に会社を出ても大半の社員は途中で足止めを喰ったであろうからだ。

かくいう僕も、鉄道各線が全て停まってしまった為、家に帰れないので、ずっと会社に待機していた。18時半頃に雨が止んだので、それから会社を出て家に向ったが、やはり普段のルートでは帰れず、振替輸送を利用しながらの帰宅となった。神奈川県で台風でこれだけ鉄道が止まってしまうのは珍しい。それだけ勢力の強い台風だった、という事なのであろう。ま、無事に帰れて良かった。後で聞いたら、うちのアパートは強風で揺れてたらしい。安普請はやだなぁ(爆) 引っ越そう(爆爆)

9月22日
夜帰宅後、ふと思い立って、海ほたるへ行ってきた。ま、翌日休みだしね(笑)

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しかし、夜だと風景も分からない(笑) 次回は是非昼間に来よう。多分、混んでるだろうけど^^;

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9月23日~25日
この3日間もあちこち行ったけど、特筆するような事はなかったような^^; ま、スクエア・エニックスのショーケースとかディスク・ユニオンのプログレ館とかにも行ったけどね(笑) なかなか刺激的な空間だったな、どちらも。

スクエア・ユニックスの店のフロア下にあった等身大フィギュア。「ファイナル・ファンタジー」に登場するキャラらしい(ちんぷんかんぷん)

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一応、テレビで紹介してたラーメンの名店を偵察してきたので、せめてその写真だけでも(笑)

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と、そんな訳で、2011年の最後の夏の日も終わったのであった。

そういえば、今年はつくつくほうしの泣き声を聞かなかったような...

コメント (2)
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