日々の覚書

MFCオーナーのブログ

40

2017年09月24日 23時48分35秒 | 音楽ネタ


知ってる人は知ってるけど、クイーンの6作目のアルバム『世界に捧ぐ(News Of The World)』の40周年記念スーパー・デラックス・エディションが発売される。クイーンのアルバムで、単体でアニバーサリー・エディションが出るのは初めてだ。2011年に、レコード会社移籍及び結成50周年を機に、オリジナル・アルバム15枚のリマスター盤が出た時、各アルバムにボーナス・トラックEPを追加したリミテッド・エディションも同時に発売になったが、今回は『世界に捧ぐ』のみに特化した企画であり、ま、確かに今年が発売40周年だから、というのは分かるが、何故クイーンのアニバーサリー・エディションの第一弾が『世界に捧ぐ』なのか? 今や、世界中で歌われていると言っても過言ではない、超ウルトラ・スタンダード・ナンバーである「We Will Rock You」と「We Are The Champions」の2曲を含むアルバムであるから、そのインパクトと訴求力は、一般の音楽ファンにはデカいだろう。けど、ファンの間での評価は、『クイーンⅡ』や『オペラ座の夜』より低いのは間違いないし(笑)、一般の人にとっても『オペラ座の夜』の方がメジャーと思われる。なのになぜ、『オペラ座の夜』ではなく『世界に捧ぐ』なのか?

個人的には、『世界に捧ぐ』はよく聴いた。クイーンのアルバムの中では、聴いた回数では3本指に入るのではないか。また、聴いた回数だけでなく、アルバムとしてもとても好きだ。クイーンの好きなアルバムという視点でも、3本指に入るのは間違いない。客観的にみても、クイーンの傑作ベスト3に入れてもおかしくないアルバムと思うが、クイーンにとっては傑作というより、重要作と言った方が正しいかもしれない。

『世界に捧ぐ』が日本で発売されたのは、1977年11月のこと。発売日の何日か前から、FM等で曲が流れていたのを聴いて衝撃を受け、LPを一日でも早く手に入れたかったのだが、結局発売日から一週間以上経ってから、ようやく購入した。何故遅くなったのかというと、ちょうど2学期の期末試験と重なっていたからだ(笑) 試験が終わった日にレコード屋に走ったのを覚えている。

あれから40年経ってしまったのか...(爆)

そんなこんなで手に入れた『世界に捧ぐ』は実に素晴らしいアルバムだった。大げさではなく、買ってから毎日のように、僕は『世界に捧ぐ』を聴いていた。1977年の年末は『世界に捧ぐ』と共にあった。翌年、高校受験を控えていたのだが、正に受験勉強のBGMは『世界に捧ぐ』だった、って感じかな(笑) もちろん、勉強しながら聴いてた訳ではない(笑)

このアルバムの、何が僕を虜にしたのか。前作『華麗なるレース』でマンネリを感じさせたクイーンだが、『世界に捧ぐ』であっさりとそれを打破して、新たな方向性を提示してみせた、というのは大きい。クイーンがひとつの局面を迎えているのが、ファンならずとも分かっていただけに、そこで停滞することなく、上手く乗り越えて次のステップに踏み出したクイーンは、やはり只者ではない。僕はそこに共感した、と同時に感動した。本当に、クイーンを好きになったのは、『世界に捧ぐ』からかもしれない、と今ではそう思う。もう、一生ついていきます、とこの時誓った、みたいな感じ(爆)

加えて、収録曲が非常に充実していたのも重要だ。前述したワールド・スタンダードな2曲はもとより、いやそれ以上に、その他の曲も素晴らしい曲ばかりだった。特に、ロジャーとジョンの貢献度が高い。明らかに、当時のパンク・ムーブメントの影響を受けたと思われる「Sheer Heart Attack」と「Fight From The Inside」の2曲は、ロジャーがほとんどの楽器を手がけ、クイーンのイメージを一新させたナンバーであるのだが、それが結果的にマンネリ打破に繋がり、ロジャー自身のアイデアによるパンキッシュなジャケットも含めて、正に新しいクイーンの世界を作り出したのは間違いない。ジョンはジョンで『Spread Your Wings』を上梓し、フレディの感動的な熱唱もあって、隠れた名曲との評価を欲しいままにし、もう一曲の提供曲『Who Needs You』もアコースティックな佳曲で、それまでクイーンが全くやらなかった曲想だったが、自らもアコギを弾いたりなんかして、クイーンの新たな魅力を引き出した。これまで、フレディとブライアンの影に隠れていたロジャーとジョンの曲が初めて2曲づつ採用され、それは結果的にクイーンの新たな方向性となり、後年この二人の書いた曲がヒットして、クイーンの代表曲となったのは、皆さんご存知の通り。正に、誰が言ったか〝スパイスがメインディッシュ〟になる序章だったのだ。もちろん、超ワールド・スタンタードな2曲を書いたフレディとブライアンも、それ以外にも素晴らしい曲を書いている(「All Dead All Dead」とか「My Melancholy Blues」とか)。この時点でのクイーンが凄かったのは、新しい方向性を、今まで表に出なかったロジャーとジョンに託したこと、それを中心でずっとやってきたフレディとブライアンも了承したこと、そしてロジャーもジョンもそれに応えて結果を出すだけの才能があったことである。華麗なるクイーンが、世界のクイーンになっていく第一ステップが、『世界に捧ぐ』であった。くどいようだが、クイーンは『世界に捧ぐ』によって、自身が只者ではない事を、正に世界に知らしめたのだ。

という訳で、40周年スーパー・デラックス・エディションである。曲目等の詳細はこちらで確認して欲しいが、CD×3枚、DVD×1枚、LP×1枚、という、実に豪華な内容だ。CDは、1枚目が本編のリマスター、2枚目がデモ・テイク等、3枚目がライブ・テイク等、という内容になっていて、やっぱり注目は2枚目の「ロウ・トラックス」と題されたデモ・テイク集だろう。本編には採用されなかったテイクのみで、本編と同じ構成にしてしまっているのが凄い。これだけでもいいから聴きたいなぁ。ブートでは既にお馴染みなんだろうけど。

それ以外だと、実は惹かれるものが少ない。CD1枚目は、2011年のリマスターで既出だし、3枚目のライブ・テイクは例によって、既出か年代が後のものばかりで、あまり意味がない。インストゥルメンタルって、つまりカラオケか。出来れば、「ロウ・トラックス」だけ買いたい(笑) バラ売りしてくれないかな(笑)

で、これは、40周年とは関係ないと思うけど、おまけ(笑)



40周年と言えば、こちらも忘れてはいけない(笑)



そう、フォリナーもデビュー40周年なのだ。記念すべき1st『栄光の旅立ち(Foreigner)』が発売されたのが、1977年の夏頃だったかな?(よく覚えてない。爆) 1stからの第一弾シングル「衝撃のファースト・タイム」がヒットして、一気に注目されたのは知ってたけど、実は、僕がフォリナーの音に接したのは、第二弾シングル「冷たいお前」が最初だった。もちろん、すぐ虜になり、第三弾シングル「遙かなる旅路」もお気に入りナンバーになると、僕にとってフォリナーは注目のバンドとなり、翌1978年の春先の来日公演が決まると、日本武道館のチケットを入手してしまった。その時のチケット代はS席で3000円(!)だったとはいえ、高校受験を控えた中学生にとっては、決して安くはないし、思い切った行動だったなぁ、と今では思う。ちなみに、その時のフォリナーの武道館公演は、高校の入学時の前日(笑) もちろん、外タレコンサート初体験だった。

あれから40年。その間、フォリナーは快進撃を続けていた時期もあったけど、低迷していた時期もあり、バンドが存続しているのかすら怪しかった時期もあって、ずっと順調に活動してたとは言い難いし、メンバーの変遷も多く、正に良い時も悪い時も経験しながら、40年間活動を続けてきた。僕も、40年間ひたすらフォリナーを追い続けてきた訳とは言い難いし、多少ブランクはあるけれど、ずっとファンであり続けてきた(つもり)。そんなフォリナーと僕の(勝手に同列にするな。爆)40年間が凝縮されたのが、この40周年記念のベスト盤である。

2000年に出た『アンソロジー』に、それ以降現在に至るまでの足跡を追加した物と言ってしまえばそれまでだが(笑)、シングル曲はほぼ網羅しているし、フォリナー激動の40年を振り返るには十分な内容だ。今も現役だという事をアピールしたいのか、Disc2は大半の曲が現行フォリナーの音源で占められていて、それはそれで構わないのだが、出来ればルー・グラム時代の曲は、現メンバーでの再録音やライブ音源ではなく、ルー・グラム版で収録して欲しかった、という気がする。ライブ音源なんか特に。現行フォリナーは、それはそれで素晴らしい作品を発表しているので、そちらを収録するだけで十分だったと思う。ルー時代の曲はルーの歌で、ケリー時代の曲はケリーの歌で。これで良いではないの。ベスト盤なんだから(笑)

ま、とにかく、産業ロックだの何だのと悪口を言われつつも、この『40 Hits From 40 Years』を聴いてみれば、ヒットするのも当然のクォリティの高い作品を、40年間に渡って作り続けてきたフォリナーの凄さに、ファンならずとも脱帽してしまうだろう。フォリナーが、あと何年続くのか分からないが(笑)、45周年、50周年を目指して、これからもクォリティの高い作品を作り続けて欲しいもの。そして、出来れば、近いうちに来日公演もお願いしたいな(笑) 40年来のファンの我が儘としては、現メンバーで演奏するステージと、過去のメンバーたちで演奏するステージとの、2ステージ制のコンサートを見せてくれたら、こんなに嬉しい事はない(笑)

それにしても、今年、ビートルズの『サージェント・ペパーズ』の50周年記念盤が出た。『サージェント・ヘパーズ』が50年、『世界に捧ぐ』や『栄光の旅立ち』が40年、その差はたったの10年。『サージェント・ペパーズ』なんて、古典中の古典と思ってたけど、クイーンやフォリナーと大して違わないとは...1967年から1977年までの10年で、ロックはかなり変化した。この時期のロックという音楽の成熟や変化のスピードは、今では信じられないくらい早かった。凄い時代だった、とオジサンは思う(爆)

1977年以降、ロックは真の意味で進化し続けてきたと言えるのだろうか、実は、あの時で止まってしまったのではなかろうか、なんて事を、つい考えてしまったりする今日この頃。
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女優たち

2017年09月03日 00時39分41秒 | 映画
唐突だが、僕は決していわゆる「鉄オタ」ではないと思っているが、電車に乗るのは好きである。数時間程度の電車移動なら、ほとんど苦にならないが(昼間に限る。夜の電車移動はつまらん。笑)、こんな企画だとどうかな?(笑)

【55歳以上限定】新幹線で北海道から九州へ!日本縦断ご夫婦フルムーンの旅5日間

つまり、5日間で全ての新幹線に乗ってしまおう、というツアーである。行程を見てるとなかなに凄い。夜は温泉旅館に宿泊するものの、基本的に観光等は一切なく、ひたすら新幹線(時々在来線やバス移動もあるが)に乗り続けるのだ。↑のURLにスケジュールも掲載されているので、確認してみて欲しいが、とにかく新幹線。昼食は5日間共駅弁という、ナイスな企画はあるものの(笑)、ずっと新幹線に乗りっ放しだと退屈しないかな、なんて思ったりもする。でも、好きな人にはたまらない企画かも(笑) 個人的には非常に興味ある。ただ、55歳以上の夫婦、という参加条件を満たしていないので、実際にはツアーを体験する事は出来ないのだが。

このツアー、スケジュールをよくよく見てると、日本の9つの新幹線(北海道、東北、上越、北陸、東海道、山陽、九州、山形、秋田)全てに乗ると謳ってるけど、実際には乗らない区間があるので(東北新幹線の仙台-福島、金沢新幹線の高崎-上越妙高)、完全制覇とは言い難いような気がする(笑) 別に、どこにも完全制覇とは書いてないが(笑)

所で、全く話は変わるが、先日フランスの女優、ミレーユ・ダルクが亡くなった。享年79歳。慎んでご冥福をお祈り致します。

と、言っても、実は僕はミレーユ・ダルクが出演した映画は見ていない。厳密には、1本だけ見ているが、それがアラン・ドロンの『ボルサリーノ』とのことで、この映画を見た記憶はあるが、内容は全く覚えていないので、見てないも同然。申し訳ないが、ミレーユ・ダルクの記憶もない。覚えてるのは音楽だけ(笑) その他ミレーユ・ダルクのフィルモグラフィーによると、『恋するガリア』とか『ジェフ』あたりにも出ていたそうで、ここいらは名前は知ってるけど、やっぱり見てない。『恋するガリア』も音楽の記憶しかない(笑) 後年、監督をやってたのも知らなかった。

実は、そういう人多いのだ。名前や顔は知ってるけど、映画はほとんど見た事ない女優たち。前にも書いたけど、僕は中学生の頃映画少年で(なんか、↑の記述見てると、映画好きというより映画音楽好き、って感じ。笑)、借りてきた『スクリーン』や『ロードショー』をよく見ていて(決して『キネマ旬報』ではないのがミソ。笑)、当時の人気女優たちが登場するグラビアを毎号見てたので、顔と名前は知ってたのである。

グラビアに登場するくらいだから、いわば当時の旬で皆若く美しく、特に好きとか好みとかではなくても、自然と写真に釘付けになってしまうだけの魅力とオーラを放っていた。例えば、こういった人たち。

ジャクリーン・ビセット


キャンディス・バーゲン


キャサリン・ロス


ミレーユ・ダルク


ナタリー・ドロン


オリビア・ハッセー


スーザン・ジョージ


シドニー・ローム


彼女たちは、当時高い人気を誇っていたと思うのだが、反面、演技者としての評価は今イチだったのかも、なんて思ったりもする。当時旬の美人女優というと、フェイ・ダナウェイもそうなのだが、こちらはあまりグラビアには登場しなかったような気が...^^; 彼女は、演技でも、この頃既に評価を確立していた(『チャイナタウン』でオスカーにノミネートされてたし)からだったのだろうか。う~む、でも、だとしたら、それは差別だな(爆)

↑の女優たちは、1940年から50年頃の生まれの人が多いので、当時(70年代半ば)ならだいたい30代。今の感覚だと、男女問わず30代はまだまだ若手という感じだが、あの頃は今よりもっと大人という印象だった。中学生だった僕からすると、↑の女優たちは、かなり年上のオバサン(失礼!)な訳だが、そんな感覚は全くなかったな。写真を眺めた後、生年月日を聞いてたまげる、ってパターン(笑) 

個人的には、ジャクリーン・ビセットは好きで、映画も何本か見ているが、それ以外の↑女優に関しては、グラビアで見てきれいだな、と思う以上の存在ではなかった。ただ、今見ても(なるべく若い頃の写真を拾ってきたのだが)皆さん魅力的である。なんというか、“品”みたいなのを感じるな。ま、こっちも若かったけど(笑)

この度のミレーユ・ダルクの訃報を聞いて、40年以上も昔、映画に興味を持ち、テレビで見て、ラジオで音楽を聴き、雑誌や新聞広告で情報収集する、という生活をしていた日々を懐かしく思い出してしまった。あの日に帰りたい、とは思わないけど、良き日々だったな、と思う。思い出は、このようにして整理され検証され収納されていくのである。次、引っ張り出すのはいつなのか?

いい機会だし、『ボルサリーノ』今度DVD借りてみようかな。
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