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MFCオーナーのブログ

MFC presents 500 Favorite Albums Of All Time 40-21

2024年01月22日 22時33分17秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選
40位→21位

いよいよ佳境です^^

☆40位☆

All 'N All/Earth, Wind & Fire (1977)
太陽神/アース、ウィンド&ファイアー
デビュー以来のファンク路線に白人にもウケるポップ性を加味して成功していた時期(AORの一歩手前)の集大成的アルバムと言える。初めて聴いた時の襲撃は凄かった。「太陽の戦士」「銀河の覇者」「マジック・マインド」といった切れ味鋭いファンクナンバーと「聖なる愛の歌」「ビー・エバー・ワンダフル」などのバラード曲が絶妙に混在し、コンセプチュアルなアルバム構成も素晴らしい。

☆39位☆

Rock And Roll Over/Kiss (1976)
地獄のロック・ファイアー/キッス
この年の2枚目のオリジナル・アルバムだが、曲のレベルも高く文句なしの出来映えである。恐るべき創作欲。キャッチーなハード・ロックという、デビュー以来の基本線に変わりはないが、「ハード・ラック・ウーマン」のような新機軸もある。「いかすぜあの娘」「悪魔のドクター・ラブ」「果てしなきロック・ファイアー」あたりが、"らしい"邦題と曲調で印象的。単純だけど実にカッコいい。

☆38位☆

Home Is Where The Heart Is/David Cassidy (1976)
青春の館/デビッド・キャシディ
パートリッジ・ファミリーでお馴染みのデビッド・キャシディが、RCAとソロ契約して発表した3枚のうちの2作目。ブルース・ジョンストンを共同プロデューサーに迎え、実にグレードの高いポップ・アルバムに仕上がっている。アイドルと見られていたデビッドが、アーティストとしての評価を得るべく制作した力作であるが、残念な結果に終わってしまった。ショー・ビジネスは時に残酷だ。名盤なのに。

☆37位☆

The Disco Kid/Van McCoy (1975)
ディスコ・キッド/バン・マッコイ
「ハッスル」の大ヒットのおかげか、初のソロ名義となりジャケットにも本人が登場した。バン・マッコイが最もノッていた時期の作品であり、タイトル曲をはじめとする「ハッスル」路線の曲も良い出来だが、「ハッスル大地震」のようなファンキーなインストもあったりして、バラエティに富み、彼が「ハッスル」だけの人ではない事が実によく分かる名盤である。ディスコ・サウンドを語るならバン・マッコイを絶対に忘れてはならない。

☆36位☆

Summer Place '76/Percy Faith (1975)
夏の日の恋’76/パーシー・フェイス・オーケストラ
自身の往年の大ヒット曲を、当時のトレンドに合わせディスコに改変してしまう、という発想が実は凄いし、これがまた成功しているのも凄い。残念ながらパーシー・ファイスの遺作となってしまったが、正に有終の美と言える名盤である。話題のタイトル曲の他にも「ディン・ドン」「ラ・バランガ」等のディスコ系、「愛のフィーリング」「哀しみのソリアード」等の当時のヒット曲も交え、新感覚のイージー・リスニングが楽しめる。

☆35位☆

Three Days Of The Condor/Dave Grusin(Original Soundtrack) (1975)
コンドル/デイブ・グルーシン(オリジナル・サウンドトラック盤)
デイブ・グルーシンが手かげた、ロバート・レッドフォードとフェイ・ダナウェイ主演のサスペンス・アクションのサントラ。メイン・タイトルのあまりのカッコ良さには、当時も今も全く言葉もない。リー・リトナーなども起用して、フュージョン風にまとめており、クールでスタイリッシュなサウンドが実に素晴らしい。ボーカル入りの曲もファンキーでゴスペルチックで、こちらも素晴らしい。映画の枠を越えた名盤。

☆34位☆

52nd Street/Billy Joel (1978)
ニューヨーク52番街/ビリー・ジョエル
『ストレンジャー』で長い不遇の時期を経て遂にブレイクしたビリー・ジョエルだが、その勢いに乗って一世一代の名盤をものにした。バラエティに富んだ内容で、躍動的なポップソング「マイ・ライフ」やハードなリフに驚く「ビッグ・ショット」といったヒット曲はもちろんだが、エキゾチックな「恋の切れ味」「ロザリンダの瞳」等々収録曲全てが名曲であり完璧な出来映え。変幻自在のビリーのボーカルが素晴らしい。

☆33位☆

Katy Lied/Steely Dan (1975)
嘘つきケティ/スティーリー・ダン
一風変わったロック・バンドという印象だった初期の集大成と言えるのでは。ジェフ・ポーカロを起用したバンド・サウンドは実にタイトで、曲との相性も良い。「Black Friday」「Bad Sneakers」「Doctor Wu」といった定番的ナンバーに加え、隠れた名曲「Everyone's Gone To The Movies」が異彩を放つコントラストがこれまた素晴らしい。前後のアルバムの影に隠れがちだが、僕は彼らの最高傑作と思っている。

☆32位☆

Bad Company/Bad Company (1974)
バッド・カンパニー/バッド・カンパニー
カウントで始まる「Can't Get Enough」はいつ聴いてもカッコいい。フリー、モット・ザ・フープル、キング・クリムゾンの元メンバーで結成されたバッド・カンパニーの1stは、70年代ブリティッシュ・ロックを代表する名盤である。陰影を感じさせる音作りはもちろん、収録曲のグレードも高く、非の打ち所無し。「Ready For Love」をモット版と聞き比べてみるのも面白い。「Don't Let Me Down」も名曲であり名演。

☆31位☆

Honky Chateau/Elton John (1973)
ホンキー・シャトー/エルトン・ジョン
本作からエルトンの快進撃は始まった。アメリカナイズされた音だが、この頃はまだエルトンのピアノ主体で、シンプルな印象。超名曲「ロケット・マン」を含むが、この曲ばかりではなく、「メロウ」「エイミー」「ハーキュリーズ」といった裏名曲たちも、聴く者を虜にする。後のポップ・スター的イメージとは違うが、この時点でのエルトンのひとつの到達点と言っていい名盤である。

☆30位☆

Machine Head/Deep Purple (1972)
マシン・ヘッド/ディープ・パープル
メタルの祖みたいな後年の評価であるが、練り上げられた収録曲とアレンジ、きちんとコントロールされた演奏もあり、実に完成度の高いハード・ロックの名盤である。「ハイウェイ・スター」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「レイジー」「スペース・トラッキン」といった代表曲でありライブの定番曲のすごさは言わずもがな、「ネバー・ビフォア」のような曲にも、全盛期の風格が感じられる。

☆29位☆

The Beatles/The Beatles (1968)
ザ・ビートルズ/ザ・ビートルズ
通称”ホワイト・アルバム”というのは誰でも知ってる。特に制約もなく、メンバーそれそれ(特にジョン)が好き勝手に作り上げたマテリアルが雑然と並べられ、混沌とした世界を形成する名盤。とはいえ、それなりの統一感もあり、バラエティも豊富。「ディア・プルーデンス」「マーサ・マイ・ディア」といった隠れ名曲や「ヘルター・スケルター」のような重要曲もあり、決して侮れないアルバム。やはりビートルズは凄い。

☆28位☆

The Maginificent Seven/Original Soundtrack (1960)
荒野の七人/オリジナル・サウンドトラック盤
自分にとって、映画や映画音楽について語る時、『荒野の七人』は避けて通れない。初めて夢中になった映画であり、初めて感動してレコードが欲しいと思った映画音楽だった。全ての原点は、『荒野の七人』にある。映画の内容もさることながら、エルマー・バーンスタインによる音楽は、ダイナミックで勇壮なメイン・タイトルだけでなく、メキシコ的テイストもちりばめた曲もあり、正に不朽の名作である。

☆27位☆

Greatest Hits/Little River Band (1982)
LRB・グレイテスト・ヒッツ/リトル・リバー・バンド
オーストラリア出身のリトル・リバー・バンドは、70年代から80年代にかけて、ヒットチャートの常連だった。とにかく、この時期に発表された曲は、どれも珠玉のメロディを堪能出来る名曲ばかりであり、それらをまとめて収録した本作は当然のことながら名盤なのである。「遙かなる旅路」「追憶の甘い日々」「レイディ」「クールな変革」「ナイト・アウル」等々解説なんかより、とにかく聴いて欲しい。

☆26位☆

Rio/Duran Duran (1982)
リオ/デュラン・デュラン
ファンキーなベースにデジタルなビート、そこにやや退廃的なボーカルがキャッチーなメロディを歌う、というデュラン・デュランのスタイルが確立された重要作。タイトル曲や「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」といったヒット曲はもちろんのこと、「ホールド・バック・ザ・レイン」「ニュー・レリジョン」などの隠れ名曲も収録され、ニューロマンティックという短かったムーブメントを代表する名盤。

☆25位☆

One Of A Kind/Bruford (1979)
ワン・オブ・ア・カインド/ブラッフォード
ビル・ブラッフォードがUK脱退後に、アラン・ホールズワース、デイブ・スチュワート、ジェフ・バーリンと結成したバンドの一作目。複雑な曲構成と高度なテクニックに裏打ちされた、いわゆる変態系プログレインストだが、とにかく曲が良く聴きやすい。タイトル曲や「Five G」のようなスリリングな曲もあれば、「Forever Until Sunday」のような静かに美しいメロディを奏でる曲もある。正に隠れた名盤の称号がふさわしい。

☆24位☆

Captain Fabstic And The Brown Dirt Cowboy/Elton John (1975)
キャプテン・ファンスティック/エルトン・ジョン
数え切れない名曲・名盤を世に送り出してきたエルトンだが、彼の最高傑作と言えば間違いなく本作である。ビルボード史上初アルバム・チャート初登場No.1の偉業を成し遂げたが、そんな派手な話題とは裏腹な静かな感動を呼ぶアルバム。ヒットを狙った訳でもなく締め切りに迫られた訳でもない、バーニーとエルトンの内側から自然に産み落とされた詩情に満ちた名曲たちに涙する。至高の名盤である。

☆23位☆

Main Course/Bee Gees (1975)
メイン・コース/ビー・ジーズ
ビー・ジーズの代表作であり、最高傑作である。アリフ・マーディン・プロデュースのもと、R&Bの色濃いダンサブルな音楽性を打ち出したアルバムで、ビー・シーズ最高の名曲「ブロードウェイの夜」がとにかく素晴らしいが、他にも「ウィンド・オブ・チェンジ」「ファニー」「ベイビー・アズ・ユー・ターン・アウェイ」「カム・オン・オーバー」等々名曲のオンパレード。本作からフィーバーに続いていくのである。

☆22位☆

Deep Purple Live In Japan/Deep Purple (1972)
ライブ・イン・ジャパン/ティープ・パープル
本作で、間違いなく僕の人生は変わった。第二期パープルのすさまじいパフォーマンスが刻み込まれた名盤である。オープニングの「ハイウェイ・スター」のドライブ感、「チャイルド・イン・タイム」の静と動の対比、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のこれしかないエンディング、「ミュール」のドラムソロ...どれをとってもすさまじいとしか言いようのないテンションの高さ。ほんと、パープルは凄かった。

☆21位☆

Let It Be/The Beatles (1970)
レット・イット・ビー/ビートルズ
否定的に捉える人もいるようだが、ビートルズは最後まで素晴らしかった。本作もロック史に残る名盤だ。タイトル曲の素晴らしさは言わずもがな、「トゥー・オブ・アス」「ディグ・ア・ポニー」「ワン・アフター・909」「フォー・ユー・ブルー」など、隠れた名曲たちも素晴らしい。ラストの「ゲット・バック」もひたすらカッコいい。悪名高きフィル・スペクターも、ここではいい仕事してると思う。

次回はいよいよ最終編、20位→1位の発表です^^


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2 コメント

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Unknown (かがみ)
2024-04-14 21:38:08
実は「うそつきケティ」はお蔵入り寸前だったのですよー
Unknown (MFCオーナー)
2024-04-14 23:29:23
♪かがみさん

『嘘つきケティ』がお蔵入り寸前だった、なんて初めて知りました。つまり、発表されなかったかもしれない、という事ですよね? いやいや、この名盤が、世間に知られる事なく埋もれてしまう可能性があった、だなんて、信じたくないですね(笑) 
お蔵入りの理由は何だったんでしょうかね? 前作に比べコマーシャル性に欠けるとか、ヤバい内容の歌詞があるとか、レコード会社がツアーを提案したけど拒否したからとか、なんというか、非常に興味深いです(笑) ま、当時の彼らなら、何をやらかしても驚きませんけどね(笑)

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