井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

花がエンドウに似ていて海岸に生育するハマエンドウ

2011年08月22日 | 日記
海岸の生育する植物を「海浜植物」と呼び、多くは頭に「ハマ」の字がつく。図鑑「新・北海道の花」には31種が紹介されている。



ハマエンドウです。マメ科レンリソウ属。
偶数羽状複葉(小葉は全縁で、多く場合5対)で、托葉は大きく小葉とほぼ同大。この特徴をもつものは、先ずマメ科といっていい。托葉が大きくて葉の先に巻きひげがあったら、先ずレンリソウ属と見てよいとも言う。
花は初め赤紫色で、後に青紫色に変わる。



ハマエンドウ、花のアップです。
マメ科の蝶形花。花弁は5枚で位置によって形を変える。最も外側にあるものが一番大きく旗弁(1枚)と呼ばれる。その内側の2枚が翼弁、最も内側にあるのが2枚の竜骨弁で雄しべ・雌しべを包み込む。



ハマエンドウの果実です。
所謂「マメ果」(莢果ともいう)で、片側が裂開する。マメ果の中には莢を捻じって種子を飛ばすものもあるが、ハマエンドウにはそんな仕掛けはなさそうだ。種子は数個。
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