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井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

冬芽の観察1・鱗芽の樹ミズナラ1

2015年01月15日 | 日記
冬芽の多くは芽鱗と呼ばれる鱗片に覆われる形で冬の寒さと乾燥から芽を守る。
鱗片の数、種によって多いものもあれば少ないものもある。




ミズナラの冬芽。ブナ科コナラ属。
ミズナラの冬芽、芽鱗の数は多い方で個体差はあるが概ね20個以上。
芽鱗が屋根瓦のように重なるのを「覆瓦状(ふくがじょう)」という。茎頂につく冬芽を頂芽と言いその周囲につくのを頂生側芽という。葉痕は半円形。
右の冬芽の基部に白く丸く見えているのはゼフィルス(ミドリシジミチョウの仲間)の卵。ゼフィルスはブナ科の葉を食べる蝶でミズナラの冬芽などに卵を産み付ける。



ミズナラの芽吹き。
褐色に見えているのは芽鱗でやがて落ちる。
葉と雄花序が見えていて、冬芽には1年分の葉がプログラムされていて「一斉開葉型」と呼ばれる。特別なことがなければ追加の葉をつけることはしない。
ミズナラのように芽鱗を多く持つ樹は概ね一斉開葉型だという。



ミズナラの芽吹き2.
冬芽の中に葉と花序を用意しているものを混芽というが、葉だけの葉芽というものもある。
伸びだした小枝に淡いピンク色に見えているのは托葉でこれもやがて落ちる。
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