浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

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2018-01-14 22:58:54 | その他
 本を読めば読むほど、新しい発見がある。今、『治安維持法と共謀罪』(岩波新書)を読んでいるが、戦後の刑事訴訟法に、戦時刑事特別法のエッセンスが紛れ込んでいるという指摘に驚いている。

 戦後の民主化の中で策定された刑事訴訟法を、私は民主的な法であると認識していた。しかし、そうでないことが、この本を読んでいて知った。

 学生時代、刑事訴訟法の講義を聴いていて、そういった指摘はされなかった。

 考えてみれば、戦時体制から日本国憲法体制への変化の中、戦時下の司法界の所業に対する責任追及はなく、検察官も裁判官も、そのまま戦後の司法界で出世していった。戦後つくられた諸法も、そういう者たちが関わって作るのであるから、戦時体制下の刑事手続きなどが入り込むのも当然かと思う。

 司法の戦争責任を追及する価値があるという考えを強くしたが、しかし今や裁判所も検察も、戦時下の司法界を席巻した価値観がまん延しているような気がする。遅すぎた。
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shithole

2018-01-14 08:50:15 | その他
Why are we having all these people from shithole countries come here?

 トランプ大統領は、上記のように語ったと報じた。White Houseは否定しているようだが、この発言があったと証言する者が多い。

 『朝日』は、こう報じている。

報道によると、トランプ氏の発言はホワイトハウスでの会議でなされた。民主党議員が対象国のハイチに触れると、トランプ氏は「なぜハイチ人がもっと必要なのだ。追い出せ」と発言。ハイチのほか中米・カリブ諸国やアフリカ諸国を指して「屋外便所のような国」と表現したという。

 つまり『朝日』は「屋外便所のような国」と訳したわけだ。

私のpcにインストールしている英辞郎は、shit-holeを、「【1】〈米・卑俗〉肛門 【2】〈米・卑俗〉屋外トイレ」としている。

 英米は、そのままこの文字を記載したが、このshithole を各国はどう訳したかが、『朝日新聞』に報じられている。まあ私なら「くそったれ国家」とでも訳すが、しかしこれが紙面を飾ることになると、それぞれの紙面が汚れるというものだ。

 中国メディアは「ひどい国々」、ベトナムのメディアは「不潔な国々」「腐った国々」、オーストリアのメディアは「ごみの穴」、イタリアメディアは「肛門(こうもん)」、韓国の聯合ニュースは、直訳すると「物乞いの住み家」、台湾中央通信は「鳥も卵を産もうとしない国々」。

 こういう卑俗なことばを使う人が、アメリカの大統領であるから驚く。アメリカ国民は、こういう品性下劣な人を大統領に選んだ。恥ずべきことだが、日本に住む私も偉そうなことはいえない。日本も同じような者を首相にしているからだ。そういえば、アメリカ大統領と日本の首相は、とても馬が合う仲良しのようだ。類は友を呼ぶ、である。


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