本の紹介

fingerpicking styles for guitar / happy traum　 OAK Publications

年末に京都からもたらされたギター教則本。本国アメリカでもまだ体系だったものが整備されていなかった1966年に出版されたという記念すべき本であり、40周年記念の再版（2005年）ということで解説等もその時点の情報を踏襲して大幅に書き換えられている。フィンガーピッキングの基礎に始まり、続いてジョン・ハート、エリザベス・コトン、ブラインド・レモン・ジェファスン・・・と22人のギタリストのスタイルがコピー譜（楽譜とTAB譜）と共に紹介される。コトン小母さんの項では先日自力で採った wilson rag が掲載されていて、そのうち答え合わせをせねばならぬ。なんにしてもよい教科書が入手できた、サイズもちょうどカルカッシ教本と同じで収納がラク

Self-Reference ENGIN / 円城塔　　　早川書房

先日読み終わった二つの短編の興奮が冷め遣らぬまま、第一長編である同書をゲット。昨日、仕事に出向く前に近くの本屋に立ち寄り、取り寄せを頼もうとすると在庫がある、との事。オビもホンもまっ黄っ黄という、ハヤカワSFシリーズＪコレクションの中でも異様！と言える装丁で、出版社が如何にこの作家を押してるか判ろうというもの。300ページあるがスラスラと3章くらいまで来てしまった。内容が判るというワケではないのはいつものことだが、肌触りは大変よろしいです。今年の大注目株ということで