銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

Saturday In The Parkをギターで弾いてみた

2023-07-29 10:45:54 | manuscript


 7月4日になると想い出す Chicago の Saturday In The Park。’72年リリースの此の曲は地元ローカル局(こう呼ぶとカッコいい、茨城放送w)で頻繁に掛かってて、中坊の私もレコとソングブックを買い、鍵盤漬けの毎日だった。ロバート・ラムはキャロル・キングの作る曲が好きだとインタビュウで語っていた。なるほど



 歌詞の一節に A man playing guitar Singing for us all とあるので、ではギターで弾いてみよう。KeyはC。1絃ミは四つのコードを通して鳴っているが、メロディはミとレ(とソ)で出来ていて、レの音も実は各コードとマッチする。ラムの作曲には舌を巻きます。三番目のG13は昨今ではF/Gと表記される、所謂オン・コード、この包容力のある和音がサウンドをつくってました。
 同アルバムは他にも、Part IIがカッコいいDialogue、6拍子でゆったりしたAll Is Well、ギターのテリー・キャス渾身のヴォーカルAlma Materなど、聴き所がいっぱいだ。
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立奏のお誘い

2023-07-23 19:59:46 | 日記


小雨が降っていた。閉じた店のオーニングテントの下で彼が立奏していたのは、スコット・ジョプリンの曲だ。その旋律に思わず足を止めた。伴奏と主旋律を同時に奏でるタイプの、私なんかにはどうやっているのか見当もつかない、巧みな演奏だった。
  - 津原泰水「クロニクル・アラウンド・ザ・クロック」

 春に腰痛が発生し(そもそも原因はギター)、弾く姿勢について座奏→立奏に変更する試みを続けてる。
 立奏の拠り所が欲しいところだが、それはもう上記で十分か。さあ、ギターにストラップ付けたら、立ちあがってどんどん練習だ。
 立奏だと、左手の押絃の感覚やポジション移動のフィーリングそれに右手のタッチが、座って弾いてた時と結構変わる。まあ、総じてこころもとない。寧ろ今までよりタイトでドライな感じで行ける、いい機会だよ。
 座って弾いてるとやっぱり耳はサウンドホールに近い、立奏だとその分もの足りなく感じるのも事実だけど、出音はきっと変わってない。そのくらいの感覚でプレイする方がきっといいんだよ。
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THE BOTANICALS の音楽室 Vol.1

2023-07-17 21:21:56 | 日記
「THE BOTANICALS の音楽室 Vol.1」 2023.7.16 Sun. 一芸館カフェスペース
小川倫生(gt. Vo.)櫛谷結実枝(Vn. Hardingfele)谷津雅子(pf. Vo.)



 炎天の下、車を走らすこと2時間、宇都宮市郊外まで行った。twitterに流れてきた三重奏「エメラルド」の触りがすごくよかったからだ。当日オープニングを飾ったそれは予想を裏切らず、ピアノの重層的な和声とヴァイオリンの果てしない分散和音に思わず涙する好演だった。ギターソロ「太陽と羅針盤」もレコは何回も聞いてるのに新鮮な一撃で、生音によるライヴのよさを改めて感じた。トリを務めた「ミーハポルスカ」もダンサヴルなリズムに乗ったトラディショナルながら三者三様のソロ廻しの展開で、それぞれの音楽背景を持ち寄って更なる地平を開いているのが伺えた。是非シリーズで続けて欲しい企画。

 で、本題。ギター芸にゃ巾が必要だわ、と小川さんのオリジナル「Admission Free」をここ2週間コピしてた。7割方採譜したが、ハイポジでメロを弾きつつベースを入る箇所がどうしても指が届かない。ま、コンポーザー頼みと気楽に訊ねてみれば...この曲、4カポだそうな(えっ)。私の想定は半音下げチューニング、ってことは四度違う?調が違うんかい!云われてみれば思い当たるフシがある。で、水戸に取って返し、ま~たコピに励んだとな。。
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アタマはひと廻り、遅れている

2023-07-09 22:22:56 | 日記

年間日本SF傑作選『拡張幻想』 / 大森望・日下三蔵 編(2012.6 創元SF文庫)
これはペンです / 円城 塔(2014.3 新潮文庫)
ゆみに町ガイドブック / 西崎 憲(2011.11 河出書房新社)

蒸し暑い日々が続きますね。スーパーの買い出しやカフェでの食事に連れ出して読んでた円城塔「良い夜を持っている」(文庫「これはペンです」に併録。中古本屋で捨て値で購入)を先日読了した。これが又とんでもない傑作で(円城本はそう云っておけばよろしい)、ま~たまた読んじゃったなあ、とエビス顔をしておればそれでよいのだが、それはそれ、twitterで偶にお会いする西崎憲さん、「新潮」にがんばって書いたから買っておくれ~ツイートが流れてきて、でも書籍に回すカネはちょっと待ちんこ!と、しばらく前に中古本ネットでやっと入手できた「ゆみに町ガイドブック」を再読。同小説はみっつの物語パートが互いに絡まる様にしてクライマックスに至る構造を有してるが、そのなかの ❛雲マニア❜ 編だけチューシュツしてみっぺ。ところでこんな面白い本、その年々にリリースされたSF本の紹介を本懐とした「年間日本SF傑作選」に載ってないわきゃねー、と六百五十はあるページを繰ると、おお、やっぱり登場してるね。あの年、2011年に世に出た傑作は溢れるばかりだなあ、あ、なんだ、「良い夜を持っている」もこの年の書下ろしなんだー、とかやってたら、年間日本SF傑作選『拡張幻想』のトリを飾ってたのは、そもそも「良い夜を持っている」だった!あ、オレ、飛ばしてたのか。。
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