銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

年度まつ

2020-03-31 20:39:43 | 日記
去年の今ごろのblogを紐解いてみると、3月~4月に掛けて両国と千葉のライブに出掛けてる。古CDと本を求めて西へ行き、大成果を収めてる。そこからスタートして、今井美樹の初期~中期のアルバムをやっきになって集めたっけ。それが今年はと云うと散歩と買い物以外は部屋にこもりっぱなしで。。。いや、ちょっとばかり昨年のあの大解放感を思い出してただけなのだけど、myギターとの距離が縮まるとかそれはそれでよいこともあるわけで、ことしはことしのスタンスでやってくか、ということではある。

両国フォークロアセンターを訪ねた時、国崎館長から紹介された小林信彦著「映画狂乱日記」をようやく入手、映画『インサイド・ルーウィン・デイビス』への称賛も去ること乍ら、久方ぶりにその手練れな文章に接し異様な懐かしさを覚えるのだった。余り健康状態がよろしくないとお聞きしているが、頑張って下さいよ、あなたくらいしか尊敬できる昭和ヒト桁など居やしない。。

【追記】
https://blog.goo.ne.jp/halcyon1772/e/ad2386e45ab29a8c6ca539169224e64b
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いやはや、どうも

2020-03-30 21:51:32 | 日記
仕掛かりが一挙にみっつ、増えてしまった。ようやく chambertin がまとまったと云うのに。事の成り行きは昨日。自粛推奨を請けCDで一日過ごすかと何時ものジョンスコ A Go Go を掛け、反動でハイドンの絃楽四重奏を何曲か聞き、懐かしの桐山建志氏&大塚直哉氏 ヘ短調ソナタ BWV.1018 を、壊れたCDダブルジャケットを眺めつつ(何とかせねば)流し、隣県のギタリスト小川倫生氏の二枚目と五枚目、暫くライブ無いそうだからレッスンに伺うか、とかぼんやり考えて、そこへそそのかしツイートが来たもんだから bert jansch のTAB譜を幾つかDLしたらこれが優れもんで、Veronica、Tinker's Blues、そして Tic-tocative(guitar duo)と手許が賑やかになってしまったのだった。耳コピするにはちょっと聞き込みが足りないので、もっとしっかり音源に親しんでみるか、と云うなんともはや平和な日常で申し訳ない、きょうは人々に愛された(こんなにも愛されてた)コメディアンの死を悼む言葉で世は一杯。
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旅する春について

2020-03-29 21:54:34 | 日記


「3月の29日、30日、31日は4月から借りたもの」という妙な伝承があります。マーチ君は28日に3頭の羊を発見したのですが、つかまえたくても日にちが足りない。そこでエイプリルさんに頼んで三日ほど融通してもらいます。この三日間は支配権があいまいなので常に悪天候に見舞われるとのこと。 --- 西洋魔術美術館

すなわち3月はもともと2月と同様に28日間しかなかったらしいのです。この妙な伝承は Borrowed days of March といいまして、結構あちこちに記されているのですが、なんかよくわからない。ともあれ3月末の悪天候はよくある話。絵はグリーナウェイの1893年のアルマナックの三月から。 --- 西洋魔術美術館

と云う素敵なツイートがあったんで、まんま引用させて頂きました、ありがとうございます。days of grass,days of straw の作者、R・A・Lafferty が見逃すとは思えない奇異なお話ですね。こう云う日だから、何かあるんだろうなあ、duoの相方、まりゆどぅ氏から「もういっそヤンシュのファーストに入ってるインストはコンプリートしちゃいませんか? 次は「ヴェロニカ」あたりかなー(他人事だと思って言いたい放題w」なんて嬉しくもそそのかされて、TAB譜拾いにネット行ったらトンデモなのが! Tic-Tocative 、Jansch と Renbourn の伝説のデュエットですよ! こんなのコピした人いるんですねえ(しみじみ)。とりあえず手許に置いておそるおそる眺めてますが、春ってこれだからなあ。。

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クリップライト

2020-03-28 21:22:10 | 日記
近所でクリップ式の卓上ライトを売ってたので買ってきた。ワンコイン。USBケーブルで充電する。深夜まで煌々と灯りを付けとくと電気代に響くし、家人にもメーワクだ。パソコンが使えさえすればよいのだが、それ自体の淡い光ではキーボードが読めず。場所を取らぬ手許を照らすだけの、無いかなあ、と探してた折だった。この記事も其の助けのもとで書いている。世界的流行の新コロナウィルスでがんじがらめのまま4月を迎えそうな我々ですが、まあ粛々とやって参りましょう。
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ragtime もやらないと、です。

2020-03-27 22:10:26 | manuscript
steppenwolf、chambertin と英国ものが続いたが、60を機に始めた「レパートリを満遍なく弾ける様にする」試み、アチラ立てたらコチラ立ててとバランスに気を配ってやってる積り。此処のところの反動に近い感じで ragtime 2曲をおさらい。
上段は Heliotrope Bouquet 第3節、スコット・ジョプリンがルイス・ショーバンと共作したピアノラグのギター編曲版、2・4小節目に入る直前のラ♭とレはサブドミナント和音で、これが弾けなくて兎に角困った。ステファン・グロスマン師匠も譜に記したが自己のプレイでは省略してることからも難易度が知れます。私も彼此4年やってますから、手が自然にほぐれる様になったよ。
下段は Kirby Puckett's Rag 第4節、米国ミネアポリス在住のギタリスト、Dakota Dave Haull 氏のオリジナルギターラグで、10・11フレットまで上がってのハイライトですが、手堅くきちっと弾かねばなりませぬ。この曲の入ったCDが、いつの間にかライブラリに3枚もあったよ!
それぞれ4小節づつ、お試しと思って弾いてみません?

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蛇足的な其れ

2020-03-26 22:11:21 | manuscript
Bert Jansch 氏の Chambertin、解説的なところを二点。

1) 調性はAドリアン。一般的に長調とはイオニアン・スケール、短調とはエオリアン・スケールを指すが、それらは当てはまらない。左端がGイオニアン・スケール(=ト長調)で、2番目の音ラから始まるのがAドリアン・スケールだ。ラから始まる自然的短音階はAエオリアン・スケール(=イ短調)だが、6番目のファに#が付くのが違う。両者を歌って、違いを感じ取ってほしい。

2) motive の指使い。左側でやっていたが、本人のデモで右であるのが判明した。九つある音のうち、二番目ミを中指、四番目ファ#を薬指で取ると大変スムーズである。経験を重ねたプレーヤーならこういう点はひとりでに気付くのだろうか?Bert のデモも貼っておくので是非見て下さい。



https://www.youtube.com/watch?v=c_wHyywbUgs
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映像研には手を出すな!

2020-03-25 22:26:36 | 日記
2012年のガールズ&パンツァー以来、ひさびさにTVアニメにハマッている。22日に最終回を迎えた「映像研には手を出すな!」が其れ。全12話のうち視聴を始めたのは、episode.4「そのマチェットを強く握れ!」かな?NHK総合と云うCMなしの良い環境乍ら、放映開始0:10はキツかった。スライドギターに乗って目まぐるしく展開するオープニング、書きかけの原画が淡い色彩を背景に動き出す初見の映像、原作に準拠しつつアニメ版ならではの確固たるオリジナル・ストーリイ。モノ作りの現場を熱く語る青春もので、当然と云うか2050年に据えた謎多き舞台設定がメタ構造を成してくる。水、水、水浸しの未来、此処はタルコフスキイの映画か!既刊5冊も入手してしまった、作者はなんと1993年生まれ、これがデビュウ作だと云う。現在、円盤の購入でお悩みちゅうw

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すこ

2020-03-24 11:06:29 | 日記
小説『たまさか人形堂それから』に主人公の女性を取り巻く登場人物たちが皆な一様にジョン・スコフィールドを知ってて、という可笑しい件が出てくる、名前しか知らぬ主人公同然の私も、この機にギタリストの知見を増やそうか。尋ねるならあの人だという訳で、その著者で自らもギタリスト・ベーシスト、音楽全般に通暁している津原泰水さんにツイートすると、即刻リプライがあった。

 「3枚となると、Miles Davis《Decoy》、John Scofield《A Go Go》、John Scofield《Country For Old Men》辺りでしょうか。コンディミ弾きまくりのフュージョン期が抜けてますけど。愛宕町さんは《Country...》、気に入られると思います。」

さっそく取り寄せて聴いてみると A Go Go がツボにハマって一向に抜けてくれず、ずっと掛けっ放しである。

 「お、『A Go Go』がお気に召しましたか。意外……でもないか。僕も、よく音を拾ってみるのはそのアルバムです。バンド感が強く、ベースのクリス・ウッドがまた良い。」

ジャムバンドシーンってのが展開してるってのも初めて知った。いやいや、最強の世界は其処此処に展開しとるんよのお。



左上は、拙ライブラリから the Big Apple Bash / Jay Mcshann (1978 Atlantic)、若き日のジョンスコがカンザス・シティ・ジャズの大親分と渡り合っております。津原さんのコメントにある「コンディミ」とは、combination of diminish scale と呼ばれる音階のこと。
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一筆書き

2020-03-23 23:09:49 | manuscript


昨日お見せしたのと同じ箇所。譜面は(A)の如く書いたが、実際は(B)の様に上下声部が絡んでいる。2010年に取り組んだ当初は其の様に書いたが、だんだん面倒くさくなり(!)、今は全て(A)タイプの表記に始終している。複声部をひと纏めにしてしまう、まるで一筆書きの(A)は要するに演奏譜なわけで、此れはそのまま弾いてしまうのでなく本来どう響くのかアタマで補正しつつやるのだ。(A)の書き方は、だから実はなかなか味わい深い。いつぞやネットで見掛けた Dave Van Ronk の Maple Leaf Rag がそんな感じで仕上げられてて、以来其れに倣うことにしてる。
それはそうと、ひととおり書き上がった(と思った)譜を弾き込んでったら、レコと相違する部分が出てきて焦った(未だ他にもあるだろう)。耳コピは初出の『L.A. Turnaround』(1974 Charisma)でなく、ライブ盤である『the River Sessions』(2004 River)に準拠している。スタジオ録音は冗長でコクがいまひとつ足りないが、ライブではその後の弾き込みによりムダが削がれ曲の切迫した本質がよく出てると思われる。
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為になります

2020-03-22 23:03:30 | manuscript
ギター奏法に於けるスラーのしかた

【上行スラー】
原則 : 始めの音は右手で弾き、次の音は左指の打撃(打絃)によって鳴らす。(= hammering on)
開放絃に続く場合 : 右手の親指を次の絃に滑らせる。
低音絃からすぐ隣の絃に続く場合 : 右手の親指を次の絃に滑らせる。

【下行スラー】
原則 : 始めの音は右手で弾いた後、次の音は始めの音を押さえた左指で絃を下方(いくぶん、掌の方向)に引っ掻く様にして音を出す。(= pulling off)
開放絃から始まる場合 : 開放絃を弾いた後、次の絃の次の音は、左指の打撃(打絃)によって鳴らす。

ポピュラー・ギター教本でよく見掛ける「ハンマリング」「プリング・オフ」の技法、いったいクラシック・ギターの教則本ではどの様に記載されてるのか?手許の「カルカッシ・ギター教則本」から書き抜いたのが以上、プロセスを記せば確かにこうだけど、論より証拠、実際に試せは何のことはないよ、という例ではあります。とは云え上記の例外の方、こちらは意識してやらないと結構ムズカシイ、それで自分のメモとしてわざわざ書いた訳で。
下記は chambertin の一節、上向きの矢印は上行スラーの典型ですが、下向き矢印は下行スラーの例外の方。このような音使いが出てくる辺り流石は英国起源の曲、勉強させて貰ってます。

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命名

2020-03-20 23:57:19 | 日記
我が家のアコースティック・ギターとしては六代目に当たる K.Yairi製 YF-00018 CTM を『旅春』と名付けることにしました。以下はその出典である宮内悠介著『偶然の聖地』(2019 講談社)よりの引用。

旅春(りょしゅん)とは秋のあとに訪れる一時的な短い春のことで、古人はこれを春が旅して秋のあとにやってくると解釈したようで、類似の記述は荘子(そうし)の説話などにも見ることができる。旅春の季語には象馬(ぞうめ)や花雲母(はなきらら)などがあり、現代においては、人でなく時空の側がかかる精神疾患であると考えるのが主流となっている。

そもそも拙ハンドルネームの halcyon(days)は R・A・Lafferty 『Days of Grass、Days of Straw』 からの引用、意味は上記と似たり寄ったり。これを機にいっそう身近な存在としてやっていこうと云う所存です。
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今更、弾く

2020-03-19 19:29:20 | manuscript
10年も前の課題 steppenwolf を久々に採り上げ、ロマンチックな曲想好きなのなと自己分析。ragtime も好きだけど、英国や欧州の香りも捨て難く。。そんなわけでやはり同じ頃取り組み且つ諦めたもうひとつの課題、chambertin もサルベージしてしまった。どうせ失業中の身、時間はいっぱいある、このタイミングに乗じてやっとくべきことをやるのだ!  で、初稿と此度の清書ver.を掲示する次第。いずれもネット海から引き揚げたTAB譜をあーだこーだとセルフアレンジしたシロモノだが、昨晩、ようやく形になったなと満悦してた所へコンポーザー自ら演奏するショート動画を引き当て、そしたら基本音型(motiveと表記した部分)の指使いが全く違ってたには参りました。。。




https://blog.goo.ne.jp/halcyon1772/e/58e77f619ecc7a24331f0d90223589f7
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今更、聴く

2020-03-17 22:22:14 | 日記
    Gaucho / Steely Dan  (MCA 1980)

齢60、これまで後悔は多々あれど、此のアルバムを40年間聞かずに過ごしたって、かなり上位のランクイン? A面トップの「バビロン・シスターズ」がかなりヘンで行き着くとこまで行ったか?とそこで聞くのを止めてしまったのが痛恨の極み。ウソでよいからB面に針を落としさえすればよかったものを!  タイトルチューン「ガウチョ」のずっしり感と、続く「time out of mind」のしなやかさよ。後者はストレーツのマーク・ノプラーが参加してるてのも最近見知った情報で、しかし'79年にはこれに先立ってディランがアルバム『slow train coming』のゲストに迎えてるんで、こちらチェックしとこう。(ソレも未聴なんかい!)  隣町のオフブックで5枚並んだ中からくたびれ加減の丁度いいやつを選んだんで、ジャケをエイジングする必要は全くないが、ちょっとくたびれ過ぎか、ふむ、、

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cross string scale

2020-03-16 11:45:55 | manuscript
暫く間が空きました。生存確認として読んでる方には心配をお掛けしたが、私は元気です。ネタはいろいろあるんだけど、ここ最近の練習が報告の体をなさず、ついつい筆がおろそかに。。
steppenwolf と云う10年前のザセツ曲に取り組んでる訳だが、作曲者がモーダルDチューニング(本当は違うが、ウチは之でやってます)を採用した理由に cross string scale の応用が挙げられる。手許の「熱血!アコギ塾 フィンガー・ピッキング編」(2007)を開いてみたら、アレックス・ド・グラッシ氏がドンピシャの解説をしてくれていた(買ったときは読み飛ばしとったんじゃー)。
譜例は判り易く標準チューニングで書いてみた、左上が通常のフィンガリングで右上がクロス・ストリング・フィンガリング、音はまったく同じだが指の運びが違うことはTAB譜でお判りだろう。こういう風に開放絃を音階のなかに充て込むことで、一音一音の伸音を長く取ることができる。つまりハープの様な効果が期待できるのだ、下の steppenwolf の冒頭も視認して頂きたい。半面、左右のフィンガリングはそれなりにフクザツ化する、還暦者の脳トレには丁度良いと思われるのだがw

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