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読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

MSタブレット、これだけは知っておきたい

2012-06-21 08:54:25 | パソコン
wsj日本版から
米マイクロソフトは18日、秘密裏に開発を進めてきたタブレット型端末「Surface(サーフェス)」を、ハリウッドで行われた報道陣向けのイベントで公開した。

 スティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)は「サーフェスはPCだ。サーフェスはタブレットだ。サーフェスは人々が本当に好きになる新しいものだ」と述べ、サーフェスの機能をいくつか紹介したが、疑問は残る。


マイクロソフトのタブレット型端末「サーフェス」
 そのうちのいくつかを挙げてみる。

価格は?

 ウィンドウズ事業全体を統括するスティーブ・シノフスキー氏は「価格は同等のタブレット端末と同水準になる見通しだ」とだけ語った。一部アナリストらは、アップルのタブレット型端末「iPad(アイパッド)」よりも高くなるのではないかとみている。アイパッドは容量16GBのタイプで499ドル(約4万円)となっている。サーフェスは32GBと64GBの2種類。アイパッドの同等クラスはそれぞれ599ドル、699ドルだ。仮にサーフェスの価格が同水準、もしくはそれ以上になるとしたら、アイパッドよりも価値があると消費者に納得させるための大きな努力が必要になる。

発売の時期は?

 マイクロソフトは発売時期を明らかにしていない。しかしサーフェスの「ウィンドウズRT」版は、今秋に登場予定の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」に合わせて発売されるとみられており、さらに高性能の「ウィンドウズ8プロ」版は、その2、3カ月後の2013年初めに出荷されるのではないかと予測される。

入手先は?

 マイクロソフトは同社のウェブサイトと少数の店舗で販売するとしている。しかし他の小売り店で販売するかどうかは言及していない。アップルはウェブサイトに加え、300を超える直営店、米家電量販店ベストバイのキオスク、米通信大手AT&Tや携帯電話事業者ベライゾン・ワイヤレスの数百のショップなどの膨大な販売経路を構築した。

3Gと4Gへの対応は?

 ワイヤレス接続に関してマイクロソフトは何ら言及していない。通信業者とまだ協議中である可能性が高い。おそらくWi-Fi(無線LAN)対応になるだろうが、アイパッドより価格が高くなるのであれば、消費者は3Gおよび4Gへの対応を求めるだろう。アイパッドは3Gと4Gに対応している。

部品の調達先は?

 マイクロソフトは、サーフェスが「マイクロソフトの従業員により、すべてが発案され、デザインされ、設計された」としている。しかし大きな疑問は、このすべての部品をどこから調達するのか、またコストはどのくらいか、ということだ。長年のパートナーであるPCメーカーのデルやヒューレット・パッカードが、マイクロソフトが独自にタブレット型端末を製造することを快く思うとは想像できない。バルマーCEOは「パートナーシップはウィンドウズの新しい発想に欠かせない」とし、この問題を和らげようとした。われわれが知っていることは、ウィンドウズ8を搭載したサーフェスにはインテルのチップが使われ、ウィンドウズRT版にはエヌビディアの製品が使われるということだ。

バッテリー駆動時間は?

 スペックシートに記載がないのは奇異に映るが、マイクロソフトはまだウィンドウズ8を開発中であり、このOSが完成するまで、バッテリー駆動時間の予測値を出したくないのだろう。マイクロソフトによると、RT搭載モデルは31.5Whバッテリー、またプロ版は42Whバッテリー(これは新型アイパッドと同じ)を搭載する。いずれにせよ、ウィンドウズ8の消費電力次第だ。また画面も影響を及ぼす。アイパッドが9.7インチなのに対して、サーフェスは10.6インチだが、ピクセルの数は少なく、消費電力を抑えることができる。アップルによると、アイパッドはWi-Fi接続なら、ネットサーフィンや動画、音楽の鑑賞に10時間まで持ちこたえる。3G接続なら最大9時間だという。

どんなアプリがあるか?

 アップルの多様な機器における成功は、アプリのエコシステムにある。アイパッドやスマートフォン(多機能携帯電話)の「iPhone(アイフォーン)」、PCのマックで使えるアプリは60万を超え、特にアイパッド用では22万5000を超える。しかしマイクロソフトはアプリに関して、アップルやグーグル(ブラックベリーにさえも)に引き離されている。ウィンドウズ搭載のスマートフォンのアプリはわずかに約7万だ。アイフォーンやグーグルのOS「アンドロイド」搭載の携帯電話用アプリは50万を超えている。マイクロソフトは、アンドロイドやiOS(アップルの携帯機器用OS)と結びついたアプリ開発者を口説くため、開発助成金の支払いを続ける必要がある。マイクロソフトは、アプリ開発にすぐに取り掛かれる多くのウィンドウズ・プログラマーを擁しているうえ、ウィンドウズ・ストアの設立にも動いている。ウィンドウズ・ストアでは、開発者がデスクトップ用および携帯用の両方のアプリを販売することが可能だ。またマイクロソフトは、サーフェスに「マイクロソフト・オフィス」をあらかじめインストールする。これは強みになる。


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